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2016年9月

2016年9月25日 (日)

秋の彼岸の頃、真赤なヒガンバナが燃えるように咲き広がる


 今年の秋のシルバーウィークは雨天続きでしたが、最終日(9/25)にようやく陽光を拝むことが出来ました。秋の彼岸の時期の小石川植物園は、真赤なヒガンバナが園内に燃えるように咲き広がっていました。


 ソメイヨシノのサクラ並木の前の中庭部分も一面ヒガンバナで真赤に染まっていました。1週間前にはまだ蕾だった株も満開でした。


 この日は白花のヒガンバナも何株も見かけました。これは園の入り口から真っすぐ上ったところの傾斜地に咲いていた白花です。


 ヒガンバナは全身が有毒なのですが、アゲハチョウには無毒のようです。花の蜜を目指して、アゲハチョウが何度も何度も花に舞い集っていました。


 池のほとりではヒガンバナの後方に数多くのラクウショウ(落羽松)の気根が小仏のように立ち並んでいます。まるで、亡くなった人の霊を弔っているかのようです。


 サクラ並木の様子です。今日は久しぶりに陽光が差したので、多くの人で賑わっていました。


 ほんのりと紅がさしているようなスイフヨウもまだ咲き続けています。よく見ると昆虫のハチが潜り込んでいます。


 現在、植物園の温室の改築に合わせて、周囲の道路の拡幅工事も行われています。わが家の前の道路も広がることになっています。早く広げて欲しいと思っています。


 わが家の玄関先にコリウスとクロトンの観葉植物の鉢を置いています。コリウスの頂部をよく見ると青紫色の花を付けていました。

 詳しくは、…> 季節のスケッチ(28年9月)



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2016年9月17日 (土)

秋雨や曇天が続く中でも、真赤なヒガンバナが咲き出す


 9月に入って相次ぐ台風の到来などで、なかなか秋晴れの日に恵まれません。天気予報ではこの3連休も台風16号が接近中ということで雨模様とのこと。それでも初日の17日は曇天でしたので、急いで小石川植物園を回ってきました。園内は陽光に恵まれないため花の咲き具合はあまり良くありませんでしたが、この時期の旬の花のヒガンバナ(彼岸花)が真赤に咲き出していました。

 園内の林間部や水辺など随所に真赤に燃え上がるような美しいヒガンバナ(彼岸花;ヒガンバナ科ヒガンバナ属)を見かけました。日本に分布するヒガンバナは全て遺伝的に同一の三倍体のため、種子で増えることができず、球根を増やしながら広がります。


 ヒガンバナにはその美しさ、妖しさ等からいろんな呼び名があります。曼珠沙華(まんじしゃげ)の呼び名が有名ですが、サンスクリット語からきたもので天界に咲く美しい花ということです。一方、わが国ではちょうど彼岸の時期に咲くことから、死人花、幽霊花などの異名が付いています。まさに先祖の霊を弔う雰囲気を醸し出しています。


 ヒガンバナは大部分が赤花ですが、ごくわずかに白花のものも咲いています。白花曼珠沙華ともいいます。


 池の周りの草むらでも見かけました。


 秋の七草のハギ(萩)の花のすぐ近くでも咲いていました。



 真赤なヒガンバナ以外にもいろんな花を見かけました。これは植物園入口の近くのフクロミモクゲンジ(袋実木欒子; ムクロジ科モクゲンジ属)の大樹です。木を見上げると、黄金色の花が盛んに咲いていました。細かい花がハラハラと降り注ぎ、木の下の歩道の地面は黄金色のオガクズを敷き詰めたようになります。まさに、英名の golden rain tree そのものです。


 八重咲きのスイフヨウ(酔芙蓉;アオイ科フヨウ属)。スイフヨウの花は一日花で、白色から薄赤色に徐々に変わってしぼみます。この花はちょうど変身中でうっすらとピンク色に染まっていました。


 晩秋の風物詩のサザンカ(山茶花)の花がもう咲き出していました。いつもは10月頃から咲くのが普通なので、少し驚きました。


 白いシュウメイギク(秋明菊;キンポウゲ科イチリンソウ属)の花が可憐に咲いていました。名前からはキク科のように思えますが、実はキンポウゲ科の植物です。勲章のように立派な形をした八重咲きの赤い花もあります。


 夏から初秋にかけて浜辺に咲くハマカンゾウ(浜萓草;ユリ科ワスレグサ属)。鮮やかなオレンジ色の花を咲かせていました。同属のキスゲノカンゾウなどより遅咲きです。


 わが国の太平洋側に自生する山野草のホトトギス(杜鵑;ユリ科ホトトギス属)。面白い和名が付いていますが、花びらの斑点模様が鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることに名が由来します。

 この他の写真もあります。
    …> 季節のスケッチ(28年9月)



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