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2016年11月 5日 (土)

小石川植物園、11月に入り徐々に紅葉・黄葉が広がる



 11月に入ってすぐの週末は晴れ上がった秋空の下、小石川植物園で久しぶりに心地よい散策を楽しんできました。園内では徐々に広がってきた紅葉・黄葉が秋の日差しの中で輝いていました。




 園の入口から日本庭園の方に進むと、何本ものヒロハカツラ(広葉桂;カツラ科カツラ属)の高木が集っている区域がありますが、このゾーンがヒロハカツラの黄葉で輝いていました。落葉からの独特な甘い香りと相まって壮観な眺めです。ヒロハカツラは、カツラよりも葉が丸みを帯び大きいのが特徴で、初夏の頃の緑葉の風景も美しい。


 アメリカ スズカケノキ(スズカケノキ科スズカケノキ属)の巨木を見上げると、褐色の紅葉や黄葉、緑葉がまだら模様を呈していました。


 アメリカスズカケノキに隣接したユリノキ(モクレン科ユリノキ属)の巨木です。陽光に輝く黄葉が、日陰になった幹をバックによく映えていました。


 サクラ並木のソメイヨシノ(染井吉野)も紅葉が進み始めていました。抜けるような青空は写真の格好の背景になります。


 ハナミズキ(花水木;ミズキ科ヤマボウシ亜属)の紅葉。葉の表面からはくすんだ色でしかないのですが、裏側から陽光を透かして見ると真赤に輝やき出します。


 メタセコイア林の中に生えているヒッコリー(クルミ科ペカン属)の高木。部分的に褐色になった黄葉も見かけました。ヒッコリーは北米に広く分布する広葉樹で、アメリカでは、伝統的に燻製に使われています。


 晩秋には多くの木の実も見かけます。これは落葉高木イイギリ(飯桐;イイギリ科イイギリ属)。高木を見上げると真赤な木の実が房状なって、いくつも垂れ下がっていました。イイギリの赤い実は大食漢のヒヨドリの大好物です。


 クロガネモチ(黒鉄黐;モチノキ科)の大木にも赤い実が点々と沢山付いていました。クロガネモチは関東以西の山野に生える常緑高木で、庭木にも用いられます。また比較的都市環境にも耐えることから、公園樹や街路樹として植えられています。


 氷河期の生き残りといわれる落葉低木ハナヒョウタンボク(スイカズラ科スイカズラ属)の木枝を見やると、透き通った赤い珠玉のような実が静かに輝いて付いていました。よく見ると2個または3個の赤い実が繋がっています。初夏には楚々とした花を咲かせます。



 晩秋でも木々の花が咲いています。園内の古井戸の近くのあるツバキ園を覗いてみると、紅白のサザンカ(山茶花;ツバキ科ツバキ属)が咲いていました。上の写真の白花の品種名は雪山、下の赤花は根岸紅です。


 同じツバキ園の一角では茶の園芸種で主に観賞用に栽培されるベニバナチャ(紅花茶;ツバキ科ツバキ属)が淡紅色の小柄の花を咲かせていました。


 キク科の花も幾つか見かけました。これはコンギク(紺菊;キク科シオン属)の小さな可憐な花です。コンギクが野生化したのがノコンギクで、ごくありふれた野菊の1つ。道ばたでもよく見かけます。


 各地の山中の岩場に生える多年草イワギク(岩菊;キク科キク属)。マーガレットの花を小さくしたような白い花を咲かせていました。


  ツワブキ(石蕗;キク科ツワブキ属)が鮮やかな黄色の花を咲かせていました。 ツワブキはツヤツヤとした葉が特徴で、形状は蕗(ふき)の葉に似ています。日本庭園の石組みや木の根元などに好まれます。


 園の入口付近に林立するメタセコイアは、まだ緑葉が優勢でした(右の黄葉はヒッコリー)。やがて年末から新年にかけて褐色に輝き直立した冬木立に変貌していきます。

 これ以外にもこの時季のいろんな風景写真があります。
   …> 季節のスケッチ(28年11月)


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