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2017年7月

2017年7月17日 (月)

7月中旬、早朝の上野不忍池に幻想的なハスの花



 梅雨期ですが連日猛暑が続き、すぐ近くであってもなかなか小石川植物園に足が向きません。その代わりというわけでもないのですが、まだ太陽が低い早朝に上野不忍池まで出かけ、少し咲き出してきた幻想的なハスの花の風景を撮ってきました。




 ハスは東の空が白む早朝に開花し午後には閉じてしまいますので、撮影にはまだ涼しさも感じる早朝が絶好です。そこで、まだ日が昇り切らない早朝8時頃、ハス(蓮;スイレン科)の花を求めて上野公園の不忍池に出かけてきました。不忍通りから公園に入ってすぐの所に八角形の不忍弁天堂(右側)が建っていて、この周りの池の中に数多くのハスの花が咲いています。


 驚いたことに、早朝にもかかわらず弁天堂に近づくとカメラやスマホをもった大勢の人が集まっていました。弁天堂のご本尊の八臂大弁財天は、長寿や福徳・芸能の守りとして信仰されています。



 池の随所に、大きな楯型の葉と天を向いて咲く大きな美しいハスの花が幻想的な美しさを醸し出していました。仏教では極楽浄土を象徴する花として「蓮華」ともいいます。
  不忍池には、水鳥や亀、鯉などの小動物が生息しています。この日は、亀の家族連れでしょうか、多数の小亀が池の周辺部に群れていました。

 この他にもいろんな写真があります。
  …> 季節のスケッチ(29年7月)

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2017年7月 5日 (水)

7月の植物園は夏の花々や深緑の夏木立が目を引きます


 いよいよ暑い7月に入りました。ここ数日、停滞する梅雨前線が九州北部地方に記録的な大雨をもたらし、各地で河川氾濫や土砂崩れなどで被害が広がっています。また、月初めの東京都議選では国政の影響から自民党が大敗したり、北朝鮮が弾道ミサイルの発射実験を一向に止めず、とうとう米国のレッドゾーンといわれるICBMを発射したりと、天候以外でも暑苦しいニュースが次々に飛び込んできています。

 いろいろと用事が重なり、7月に入ってまだ植物園を回る機会がありませんので、これまでの風景写真を使って、夏の花々や深緑の夏木立が目を引く植物園の夏の風景を紹介します。



  まず、夏の3大花木と言えばサルスベリ(百日紅)、ムクゲ(槿)、キョウチクトウ(夾竹桃)になります。最初にサルスベリ(百日紅;ミソハギ科サルスベリ属)です。真夏の強い日差しの中で美しい赤紫色や真紅、薄紫色、白色などの花が夏の青空の下に延々と咲き続けます。夏季に比較的長い期間花を付けることから、百日紅の別名があります。 サルスベリの木の幹は和名のとおり「猿も滑り落ちるような」すべすべした感触の樹皮に覆われています。


 ムクゲ(木槿;アオイ科フヨウ属)もこの季節の代表的な花木です。お隣の韓国では国花になっており、ムグンフアと呼んで人気のある花のようです。
園内では、林地の涼しげなところに落ち着いた雰囲気で夏の間中しっとりと咲き続けます。


 ムクゲといえば、英国のウィンザー城の城壁の傍に植えられているムクゲが沢山のピンク色の花を付け、優雅に風に揺れていたのが思いだされます。English Garden で有名な英国ですが、国中どこにいても 美しいGarden の中にいるような自然との調和美を楽しむことができました。


 炎暑の夏を延々と咲き続けるキョウチクトウ(夾竹桃;キョウチクトウ科 )も有名な夏の花木です。中国原産の常緑低木で、赤花と白花があります。夾竹桃の和名は、葉の形状が竹に似て狭く、花が桃に似ていることに由来します。庭木としても用いられていますが、枝も葉もすべて有毒なので要注意。枝が真直ぐなため、弁当の箸の代わりに用いて中毒を起こした事例もあります。


 園内の落葉樹の大木は毎年、新緑から深緑、紅葉、冬木立へと衣替えを繰り返し、この時期は深緑の緑衣をまとっています。大樹の夏木立は見ごたえがあります。これはナツボダイジュ(夏菩提樹;シナノキ科シナノキ属)。青々とした葉を茂らせています。


 巨木のユリノキ(百合の木;モクレン科ユリノキ属)の夏木立です。ユリノキは5月頃にチューリップに似た花を咲かせます。


アメリカスズカケノキ(スズカケノキ科スズカケノキ属)の雄大な夏木立です。アメリカスズカケノキは北米原産で日本には明治時代に渡来しました。


 最後に、小石川植物園の一角にひっそりと咲く占守鋸草(シュムシュノコギリソウ)の花を紹介します。占守鋸草は千島列島の北東端にある占守島で発見されたことからこの和名が付いています。園内でこの花を見つけた時は珍しい名前だなと思っていただけでしたが、後で第2次大戦終戦直後の「占守島の戦い」のことを知り、この花は我々が忘却してはならない戦争の歴史を思い出させてくれる貴重な植物だと認識を新たにしています。

  

 占守島の戦いは我々日本人が決して忘れざるべき戦争の歴史の一コマです。すなわち、日本がポツダム宣言受諾し終戦を迎えた昭和20年8月15日から3日も経った8月18日に、千島列島の最北端の島「占守島」にて武装解除を進めていた日本軍に対し、火事場泥棒のようにソ連軍が突然上陸して攻撃を掛けてきました。結局、この占守島で日本の必死の防戦に会い苦戦したソ連は北海道まで到達できず、北海道がソ連に占領されることを免れました。先人の苦闘に頭が下がる思いでいっぱいになります。


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