閑静な皇居東御苑に梅の香り広がる

寒さは厳しかったのですが、澄み切った青空が広がった2月上旬の3連休の最終日、皇居東御苑を訪れてきました。苑内では梅の花が咲き出し、梅の香りが辺り一面に漂っていました。

平川門から入苑してすぐの所に梅林があります。梅林では品種名は不明ですが、紅梅や白梅が華やかに咲き出していました。

梅の木枝をよく見てみると、小鳥のメジロが楽しそうに花を啄んでいました。メジロは目の周りが白いのが特徴です。

梅林を過ぎ二の丸ゾーンを進んでいくと、殆ど人出がなくひっそりとした二の丸庭園に行き着きます。背景は丸の内の高層ビル群です。

初夏には緑一色になる二の丸雑木林。大部分が落葉樹で、まだ冬木の状態なので、春の陽光が十分に林床に差し込みます。日差しを受け、これから春の野の花が次第に開花してきます。

二の丸ゾーンから本丸ゾーンに上っていくと、かつて江戸城の天守閣がそびえていた天守台が目に飛び込んできます。大勢の人が往来しています。手前にリュウキュウカンヒザクラ(琉球寒緋桜)が見えます。

リュウキュウカンヒザクラ(琉球寒緋桜)は強烈な濃紅色の花を付ける南国の桜ですが、ちょうど開花が始まったところでした。沖縄ではこの桜が新春に咲き出し、皆で花見を楽しみます。

苑内ではツバキ科の花々があちこちに生えていました。これは普通にツバキと呼ばれ、昔から観賞用花木あるいは代表的な茶花として知られているヤブツバキです。ヤブツバキは日本のツバキの原種で、東北以南の暖地に生育します。

ハルサザンカ(春山茶花)の高木も見かけました。普通のサザンカは秋口から年末にかけて咲き出しますが、ハルサザンカは年明けから花を付けます。

本丸ゾーンと二の丸ゾーンを結ぶ汐見坂からの眺望です。江戸時代の頃は、この坂の下まで日比谷入江が入り込んできていて、海浜を眺めることが出来たそうです。
皇居の後は少し離れた神田明神へ向かいました。
詳しくは 季節のスケッチ(2018年2月 皇居東御苑) をご覧ください。
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