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2018年4月

2018年4月27日 (金)

4月下旬の青森小旅行(弘前公園、岩木山麓、奥入瀬渓流) 


 このたび(4/25~4/27)仲間が企画した青森小旅行に参加させてもらい、弘前公園、岩木山麓、奥入瀬渓流などを回ってきました。

(桜満開の弘前公園)

 わが国有数の桜の名所といわれる弘前公園は、幸運なことにちょうど桜が満開になっていました。この日(4/26)は見頃とあって平日でしたが、大勢の人出で賑わっていました。


 公園の中心部に立つ弘前城は江戸時代に建造された天守や櫓などが現存し、国の重要文化財に指定されています。天守付近の本丸石垣の膨らみや天守の傾きがあることから修理が必要ということで、現在仮天守台に移動されています。城から満開の桜に飾られた岩木山を望むことができます。


 公園にはソメイヨシノやシダレザクラなど約2,600本の桜の木が立ち並んでいます。風格ある見事な桜の古木を数多く見かけました。


 弘前公園の桜は城の周りの堀沿いにもすき間なく配置されていて、この時期はまるで桜の花が城を包み込んでいるようになります。弘前市公園緑地課に桜を守り育てるための桜守(さくらもり)のチームが作られていて、この人たちの長年にわたる活動のお蔭でどの桜の木も元気に立派な花を咲かせ続けているとのことです。

(岩木山麓にミズバショウが群生)

 弘前の桜を見た後は、近くにそびえ立つ岩木山の山麓にあるホテルに宿泊しました。ホテル周辺の常盤野農村公園(ミズバショウ沼公園)まで足を伸ばしてみたところ、群生するミズバショウはちょうど見頃になっていて、春空に似合う無数の白い花がが出迎えてくれました。木々のすき間から岩木山が見えます。


 弘前地方ではどこにいても岩木山がよく見えます。この地方の人々にとって原風景の中心に位置する存在かと思われます。上の写真は市内から百沢温泉に向かう途中の桜並木からの眺望です。


 湿地帯になっているミズバショウ沼公園は、雪渓が残る落葉樹林の中を雪解け水が流れ、水生のミズバショウの生育に格好の場所になっています。


 ミズバショウの白い花のように見える部分は、実は花ではなく仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ぶ葉が変形した苞です。そして真ん中の緑の部分に粒々のような小さな花が結集しています。

(早春のたたずまいの奥入瀬渓流)

 弘前、岩木山を後にして南下し、十和田湖、奥入瀬渓流を回ってきました。今回の訪問は、2004年11月(紅葉時)2012年10月(紅葉前) に次いで3回目になります。奥入瀬渓流は、青森・秋田の両県にまたがるカルデラ湖の十和田湖から唯一流れ出る奥入瀬川の上流部分に当たり、北東に約14kmにわたり渓流が延びています。


 今回はは新緑の奥入瀬を見たかったのですが、新緑は5月中旬過ぎとのことです。しかしながら、どの時期に来ても奥入瀬渓流の迫力に圧倒され、大自然の醍醐味を感じ取ることが出来ます。




 渓流沿いの落葉樹はこの時期まだ冬木立の状態のものが多く、陽光が十分に差し込むことから春の妖精といわれる山野草の花々が姿を現わします。この日は、キクザキイチリンソウ(菊咲一輪草;キンポウゲ科イチリンソウ属、キクザキイチゲともいう)、カタクリ(片栗;ユリ科カタクリ属)、オトメエンゴサク(乙女延胡索;ケシ科キケマン属)などを渓流沿いの遊歩道で見かけました。奥入瀬はまさに早春のたたずまいでした。


 楽しかった青森小旅行もいよいよ終了です。奥入瀬渓流から青森空港へ帰路につきましたが、八甲田山を越える必要があります。八甲田山の山中には相当の雪渓が残っていて、ここは春まだ遠しの感がありました。


 これ以外にも、小旅行の多くの写真をアップしています。
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2018年4月 8日 (日)

栃木の大柿花山はキバナカタクリ、イカリソウなど山野草の花園



 4月上旬の週末(4/8)、栃木の大柿花山を訪ねてきました。大柿花山は、日光連山の裾野に広がる大柿の里山にある古城・袋ヶ岡城跡の山地を老園主が長年かけて花山として大改造した植物園で、四季折々の花々やトレッキングを楽しむことができるようになっています。


 この日は、キバナカタクリ、イカリソウなどの山野草やモモ、ツツジ、モクレンなどの木々の花々が山いっぱいに咲き広がっていました。



 この日は初めてのキバナカタクリを求めて大柿花山に足を運びました。大柿花山へのアクセスは、東京から東北自動車道を使い栃木インターで降りて約10~15分の道のりです。近くにはカタクリ自生地の三毳山やセツブンソウ自生地の星野の里があります。


 花山のトレッキングコースを進んでいくと、遊歩道の周りは桃色や白色のモモの花、黄金色に輝くチョウセンレンギョウなど満開になった季節の花木が目を楽しませてくれます。



 ツツジ(上)やシャクナゲ(下)も所々にあざやかな花を咲かせています。



 これ以外にも優美な紅白の花を咲かせたボケ(上)、紫モクレンとハクモクレン(下)などのいろんな花木を見かけました。


 さて、園入口から入ったすぐのスペースに色々な山野草が咲いていました。真っ先に目に入ったのが、お目当てのキバナカタクリ(ユリ科カタクリ属 )で、黄色の可憐な花が所々に咲き始めていました。


 北米に分布するキバナカタクリは、春の妖精の代表格で赤紫色の花のカタクリと同属です。花の形はカタクリとよく似ていますが、茎が長めで背丈が30~40㎝になります。キバナカタクリも開花後1ヶ月程度で葉が枯れてきて長い休眠期に入るといったサイクルを有するということですので、春の妖精の仲間になると思われます。


 イカリソウの仲間も多く開花していました。これは各地の林地に野生する多年草のイカリソウ(碇草、錨草;メギ科イカリソウ属)。4枚の花弁が中に蜜をためる距を突出しています。滋養・強壮に効果がある薬草です。


 小さな白い花のバイカイカリソウ(梅花碇草;メギ科イカリソウ属)。日本固有種で、本州、四国、九州の山地の林内、林縁に生育します。イカリソウ属の特徴である碇状の距がありません。


 イカリソウ(サルフレウム Sulphureum)の淡黄色の花も房状になって盛んに咲いていました。洋種のサルフレウムは普通のイカリソウと比べると、碇状の距を持っていますが、花の形状が少し違います。市場ではサルフレアの名で流通しています。


 キバナカタクリやイカリソウ以外にもいろんな珍しい山野草を見かけました。この白い花はハルオコシ(キンポウゲ科イチリンソウ属)。半八重咲きの白い花びらの周りに、緑色のがく片と総苞葉がついています。欧州原産のヤブイチゲの八重咲の品種。夏になると葉が枯れて休眠しそのまま越冬するので、ハルオコシも春の妖精の仲間になります。


 薄い青紫色の花のシラネアオイ(白根葵;キンポウゲ科シラネアオイ属)。深山に生育する山野草で普段あまり見かけません。日光白根山に多く生えています。

 上記以外にも、大柿花山の多くの写真をアップしています。
  …> 季節のスケッチ(2018年4月 大柿花山)


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2018年4月 6日 (金)

サクラ散り、春爛漫から初夏のたたずまいへ



 今年は4月上旬に早々とサクラ(ソメイヨシノ)の花が散ってしまいました。サクラの後の園内は色とりどりのツツジの花が咲き出してきて、引き続き私たちの目を楽しませてくれます。ツツジ以外にも、ハナミズキなどの初夏の到来を告げる花も見かけるようになってきてました。

(サトザクラ)

 ソメイヨシノが散っていも、サトザクラの幾つかのサクラの花が咲き残っていました。これは晩都(おそみやこ)の品種名が付いています。落ち着いた感じで咲いていました。


 仁科蔵王(にしなざおう)の名が付く珍しいモスグリーン色のサトザクラも咲き出しました。仁科蔵王は、2007年に理研の加速器から発生する重イオンビームをサトザクラの栽培品種の御衣黄(ぎょいこう)に照射して突然変異を誘発させてつくり出した新種のサクラです。“仁科”は理研加速器の父である仁科芳雄に、“蔵王”は山形で育種したものであることに由来します。

(ツツジ、シャクナゲの花々)

 柴田記念館前でツツジやシャクナゲが美しく咲いています。このシャクナゲ(石楠花;ツツジ属無鱗片シャクナゲ亜属シャクナゲ列)の高木は真赤で大きな花をギッシリと並んで付けていて壮観です。シャクナゲは葉にケイレン毒を含む有毒植物です。


 シャクナゲの高木の隣は台湾原産のアカボシシャクナゲ(赤星石楠花;ツツジ属無鱗片シャクナゲ亜属シャクナゲ列)です。淡い色のシャクナゲで優雅な感じがします。


 林地の奥の方にもツツジの花を見かけました。真紅のオンツツジ色が鮮やかに目に飛び込んできます。


 ツツジ園にはいろんな種類のツツジの花が咲き出していますが、この中でアマミセイシカ(奄美聖紫花;ツツジ属セイシカ亜属)の白い美しいツツジの花を見かけました。奄美大島の山地に自生する貴重なツツジです。

(初夏を告げるハナミズキの花など)

 しっとりと美しい紅白のハナミズキ(花水木;ミズキ科ミズキ属)の花も咲き出していました。スズカケノキ、ユリノキなどの巨木並木からかなり奥まった林地に生えています。初夏の季節の到来を知らせてくれます。かつて米国赴任時のニューヨーク郊外の住まいの庭先にも植えてあった思い出深い花木です。


 イロハモミジは日増しに新緑があざやかになってきました。日本庭園の一角に立つ旧東京医学校の赤い建物もイロハモミジの新緑に囲われていました。


 イロハモミジの林縁種のオニカエデ(カエデ科カエデ属、別名はカジカエデ)は、新緑というよりも多数垂れ下がった大きな花穂が目立ちます。


 びっくりするような光景です。木全体が白雪に覆われたようなトキワマンサク(常磐万作;マンサク科トキワマンサク属)の大樹です。リボンのような細長い4枚の 花弁の淡黄色の花が大木に溢れんばかりに枝垂れて咲いていました。


(初夏の野の花)

 多くの野の花が競い合いながら草むらに咲き出してきました。ニュートンのリンゴの木の近くの草むらに群生しているシャガ(著莪;アヤメ科アヤメ属)の群生地がありますが、独特の紋様の花が次々に咲き出してきています。


 群生するヤマブキソウ(山吹草;ケシ科ヤマブキソウ属)が鮮やかな山吹色の花を咲かせていました。カタクリの群生地と隣接していて、カタクリの花が終わった後に咲き出します。


 オオアマナ(大甘菜;ユリ科オオアマナ属)も随所に見かけるようになりました。小さな星型の白い花が群生し、園内のあちこちの林床を一面の白に染めています。


 タンポポ( 蒲公英;キク科タンポポ属)の周りでサギゴケ(鷺苔;ゴマノハグサ科サギゴケ属)が咲き広がっていました。

 これ以外にも、多くの初夏の風景写真をアップしています。
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2018年4月 1日 (日)

サクラ満開の小石川植物園は春爛漫



 日本列島の上空に高気圧が連綿とつながる初夏の頃の気象配置になっているようで、雨が降らずに連日やや暑い感じの陽気が続いています。小石川植物園ではソメイヨシノが3月最後の週の後半から土日の週末にかけて満開になりました。そして、春から初夏にかけての木々の花や野の花が一斉に咲き出し、まさに春爛漫の様相を呈してきました



  ソメイヨシノが満開になり春本番ということで、みんな浮き浮きと楽しい気分で満開の桜の木の下に集います。週末の植物園では臨時の入口を設け、大勢の人出に対応していました。


 普通に桜といえばソメイヨシノのことを言いますが、植物園の桜並木にある多くのサクラの木もソメイヨシノです。ソメイヨシノは圧倒的なボリュームの優雅な桜色の花が木全体を覆い、春の青空の中に美しく広がっていきます。


 ヤマザクラの仲間の桜も咲いています。このオオヤマザクラは野生種の桜で、ヤマザクラに比べて花や葉が大きい。花色が淡紅色であることからベニヤマザクラ(紅山桜)、また北海道に多く生育していることからエゾヤマザクラ(蝦夷山桜)の別名があります。



 観賞用にオオシマザクラを基にしてヤマザクラ、エドヒガン、マメザクラなどを掛け合わされた園芸品種の総称をサトザクラと呼びます。上から長州緋桜(ちょうしゅうひざくら)、一葉(いちよう)の名が付いています。


 サクラ以外の花も多く見かけました。これは本州、四国、九州の山地に生育するイヌザクラ(犬桜;バラ科 サクラ属ウワミズザクラ亜属、別名シロザクラ)ですが、花より先に新葉に覆われています。


 枝の中をよく見てみると花芽が出ています。サクラの名が付いていますが、普通の桜とは違い5月頃に密生した総状の白い花が咲きます。


 落葉低木ユスラウメ(梅桃、山桜桃梅;バラ科サクラ属)。主に庭木として用いられ、サクランボに似た赤い小さな実を付けます。


 中国原産の常緑低木ウンナンオウバイ(雲南黄梅;モクセイ科ソケイ属)。枝垂れながら鮮やかな黄色の花が盛んに咲き出していました。


 園内をぶらぶらしていると、ソメイヨシノの花の傍に紫色の花が鮮やかに咲いていました。


 近づいてみると、ハナズオウ(花蘇芳;マメ科ハナズオウ属)でした。勢いよく咲いている花は幹や枝から直接吹き出しているように見え、ビッシリと密生しています。


 冬木立だった木々に新葉が付き始め、新緑が広がってきました。これは、ケヤキ(欅;ニレ科ケヤキ属)の大樹です。スズカケノキ巨木群の一角に生えています。秋には褐色に紅葉します。


 日本や朝鮮半島、中国に自生する落葉高木のカツラ(桂;カツラ科カツラ属)。新年の冬木立から新緑へと衣を付け始めました。


 メタセコイア林付近の小さな池の風景です。うっすらとした新緑で色づいてきました。左上方がシダレヤナギ、中央後方がラクウショウになります。


 数多くの野の花が咲き広がってきました。園入口付近にスイセン(水仙;ヒガンバナ科スイセン属)が植えられています。その周りにはハナニラ(花韮;ユリ科ハナニラ属)の白い花が咲いています。


 全国の木陰地に生育するムラサキケマン(紫華鬘;ケシ科キケマン属)の赤紫色の花。キケマン属に特徴的な筒状の花を咲かせます。春の妖精の仲間。


 中国原産のバイモ(貝母;ユリ科)が群生しています。小さなつり鐘状の花のウラ側の模様が神秘的です。編笠百合とも呼ばれます。


 ヘビイチゴ(蛇苺;バラ科キジムシロ属)が小さな黄色の花を咲かせています。あぜ道や野原などに広く自生するバラ科の多年草。5月頃に赤い実を付けます。

 上記以外にも、いろんな春の風景の写真をアップしています。
   …> 季節のスケッチ(2018年4月)

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