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2018年7月

2018年7月21日 (土)

涼夏の北海道の雄大な大自然


 7月中旬、猛暑の東京を離れ、涼夏の北海道の雄大な大自然を巡る旅に出かけてきました。今回はバス旅行でしたので、富良野・美瑛、大雪山、世界遺産の知床半島、阿寒湖、釧路湿原など道東地方の名だたるグリーンスポットを数多く訪ね、大自然の景観や高山植物を楽しむことが出来ました。


(富良野・美瑛)

 今回は千歳空港からゆったりバス旅行です。まずはラベンダー畑で有名な富良野の富田ファームへ。前日までは蝦夷梅雨ということで雨が続き、花の具合が心配されましたが、目を見張る美しい紫の世界が広がっていました。ラベンダー(シソ科ラベンダー属の半木本性植物)は、昭和期には香料原料として富良野地方などで盛んに栽培されて精油が生産されたが、今では美しいラベンダー畑が観光資源となっています。


 富田ファームの「彩りの畑」では、遠方の大雪山系を背景に紫色のラベンダーや赤、黄色のキンギョソウなどが色彩豊かに整然と配置されています。この日は平日でしたが、大勢の観光客で賑わっていました。


 富良野に隣接する美瑛の四季彩の丘です。カラフルなパッチワーク柄の花畑がその先の美瑛の原野の風景と一体となって大地に広がっています。丘が広大なので、トラクターが移動用に動き回っています。


 四季彩の丘からバスで約20分で白金青い池に着きます。青い池は水中のコロラド状の粒子が作用して水面が青く見える不思議な池で、立ち枯れたカラマツや白樺の木々が幻想的な雰囲気を醸し出しています。青い池の水はブルーリバーとも呼ばれる美瑛川に注ぎ込みます。


(大雪山層雲峡)

 翌朝は大雪山国立公園の散策です。早い時間に黒岳ロープウェイに乗って、層雲峡駅から5合目の黒岳駅へ。麓の層雲峡(左2)は頂上付近に雲を抱いていましたが、案の定黒岳駅周辺は雲(霧)の中でここからの眺望は断念。大雪山の秀峰黒岳の登山は、ロープウエイ、リフトを乗り継いで7合目まで進み、そこから徒歩で登ります。


 五合目には遊歩道がめぐらされていますが、濃い霧が出ていましたので駅集辺の高山植物の花畑だけを楽しんできました。


 花畑では珍しい花々を見かけました。霧の中の遊歩道沿いにチシマノキンバイソウ(千島の金梅草;キンポウゲ科キンバイソウ属)が群生していました。


 これは多年草のミヤマオダマキ(深山苧環;キンポウゲ科オダマキ属)。北海道から中部地方以北に分布する高山植物です。


 落葉小低木のチングルマ(バラ科ダイコンソウ属)。花後、花柱が伸びて放射状に広がっています。高山の雪渓周辺の草地や砂礫地に生えます。


 層雲峡に流れる石狩川の渓流が見事な渓谷の景観を作り上げています。昨日までの雨のせいで渓流が濁流になっています。


 層雲峡は柱状節理の崖が続いていて、頂部の岩に色んな名前が付いています。この頂部は不動岩と呼ばれています。不動岩の横に渓流に流れ込む銀河の滝が見えます。


(世界遺産の知床半島)

 知床半島に入ると、まずオシンコシンの滝が見えてきます。


 道路わきの駐車場から少し階段を登っていくと、標高70メートル、落差50メートルの瀑布が現れてきます。オシンコシンはアイヌ語で「エゾマツの群生する所」の意味になります。この滝は知床半島第一の大瀑で知床八景の一つ。また、滝が2本の流れになっていることから双美の滝とも呼ばれます。


 知床半島を進んで、世界遺産の区域に入る知床五湖を訪れました。知床五湖は、知床連山を背景に原生林の中にたたずむ5つの神秘的な湖です。多くの野生動物の生息地でもあり、知床の自然の豊かさを実感できる地域になります。


 この時期はヒグマの活動期になっているので、安全な高架木道を散策して知床一湖まで行ってきました。高架木道の両脇には電流が流れていてヒグマの接近を防いでいます。危険を避けるため、一湖から先はガイドツアーに参加する必要があります。


 この地域は自然豊かな世界自然遺産知床を象徴する景勝地として知られています。広大な原野の中で小さな湿地が点在しています。今回は一湖まででしたが、山、原野、湖など知床の大自然を存分に満喫することができました。


 翌朝、ウトロ港から観光船で約45分間の知床世界遺産クルージングを楽しんできました。知床半島の海食崖や奇岩、野生動物などを船上から眺めるコースです。


 このコースではカムイワッカ湯の滝まで行って出発地のウトロ港まで戻ってきます。途中群れをなすイルカが洋上を跳ねていましたが、残念ながら写真には撮れませんでした。洋上は穏やかでしたが、写真を撮るため何度も船内やデッキを行き来しているうちに、少し船酔いしてしまいました。


 クルージングを終えて知床峠へ。前に訪れた時は濃い霧がかかっていて一寸先も見えない状況でしたが、この日は峠付近に霧がなく安堵しました。


 峠から右方にわが国の北方領土の国後島が視認できるのですが、あいにく国後島が雲の中。ただ、目を凝らすとうっすらと島影が見えたような感じでしたが。


(釧路湿原)


 釧路湿原は面積が18,000haを超える日本最大の湿原です。人の手が加えられていない自然を残すため、天然保護区域やラムサール条約登録地など様々な保護区域に指定されています。


 釧路湿原では温根内木道を散策してきました。


 木道を進むとサバンナのような草原の景観が現れてきます。またハンノキが群生する林間地もあります。一見すると何の花も咲いていない草むらのように見えますが、注意深く眺めると、そうでもありません。


 湿原内では釧路川が大蛇行しています。今までこの地に大きな災害がなかったので、大蛇行が残っているとのこと。この景観は木道からではなく、ノロッコ号の車窓からのものです。


 ホザキシモツケ(穂咲下野;バラ科シモツケ属)。赤紫色の花を木道沿いの林間地の随所で見つけました。また、ノロッコ号の車窓からもあちこちに見かけました。ホザキシモツケは涼しい気候の湿地帯に分布します。


 湿原の近くの農場で、子連れのつがいのタンチョウ(丹頂)を見つけました。正真正銘の美しい鶴の家族です。わが国では釧路湿原一体がタンチョウの有名な生息地になっています。

 今回は上記以外にも、めまんべつメルヘンの丘、網走海岸、霧の摩周湖、阿寒湖などを訪ねてきました。いろんな写真を以下のサイトにアップしています。

  …> 季節のスケッチ(30年7月 北海道)
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     釧路湿原  富良野・美瑛


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2018年7月 5日 (木)

色鮮やかに修復された日光東照宮



 7月上旬、日光・鬼怒川地方を旅行してきました。日光では日光東照宮の国宝・陽明門が平成の大修理を終え、色鮮やかに修復されていました。三猿や眠り猫も久しぶりに目の当たりに見学できました。さらに、宿泊地の鬼怒川温泉周辺の龍王峡にも足を伸ばしてきました。


 日光東照宮は東照大権現(徳川家康)を祀る神社です。東照宮の社殿群は1999年12月に世界文化遺産に登録され、国内のみならず海外からも大勢の観光客が訪れます。駐車場から出て両脇に杉の大木が立ち並ぶ参道を進みます。


 筑前藩主の黒田長政が奉納したとされる石鳥居から社殿に入っていきます。この石鳥居は九州の石材が使われています。


 神馬をつなぐ厩の神厩舎には、昔から猿が馬を守るとされていて、長押上に猿の彫刻が8面あり、人間の一生が風刺されています。中でも見ざる・言わざる・聞かざるの「三猿」の彫刻が有名です。


 大鳥居の先に修復され鮮やかに輝く国宝の「陽明門」が見えてきます。宮中正門の名をもらったと伝えられ、故事逸話や子供の遊び、聖人賢人など500以上の彫刻が施されている美しい門です。いつまで見ていても見飽きないところから日暮の門ともよばれます。


 陽明門を通り過ぎると、すぐに本殿に通じる「唐門(からもん)」が現れます。やはり国宝で、全体が胡粉で白く塗られ、舜帝朝見の儀など細かい彫刻が施されています。


 唐門から少し離れたところに左甚五郎作と伝えられる国宝の「眠り猫」の彫り物が見られます。猫が牡丹の花に囲まれ日の光(日光)を浴び、うたたねをしています。


 陽明門の天井絵の一つが昇竜(左)です。これを有名な鳴竜と間違え、真下で手をたたく人がいます。本物の「鳴竜」は、本地堂(薬師堂;右)の天井に描かれています。本物といっても、狩野永真筆の竜の絵は昭和36年に焼失し、その後復元されたもの。竜の頭部の下で手を拍くと鈴の音のような反響音が聞こえます。なお、鳴竜の絵は撮影禁止になっています。


 鬼怒川温泉近くの龍王峡も訪ねてきました。川治温泉と鬼怒川温泉の間、約3kmに亘る鬼怒川が流れる渓谷のことをいいます。今から約2200万年前に火山が爆発し、その溶岩が固まったできた岩石を、その後長い年月をかけて鬼怒川の渓流が侵食し、現在の峡谷が造形されました。渓流の両岸に奇岩怪石が連なっている景観が、龍の姿に見えることから、龍王峡と名付けられたといいます。龍王峡の入口から遊歩道に沿って渓谷の斜面を下り鬼怒川の渓流に近づくにつれ、見事な景観が目に飛び込んできます。

 これ以外の写真もアップしています。
   …> 季節のスケッチ(30年7月 日光東照宮)
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2018年7月 4日 (水)

7月上旬、日光の大自然の中に広がる日光植物園の風景



 東京の小石川植物園の分園で 高山植物や寒冷地の植物の研究と教育を主な目的とする日光植物園は、日光東照宮近くの約10万㎡の林地に広がっています。7月上旬に日光植物園を訪れる機会がありましたが、当日は小雨がぱらつく天気模様でしたので、園内を少し回っただけで帰らざるを得なかったのが少々残念でした。


 園内の遊歩道は鬱蒼と緑生い茂る原生林の中を周回しています。大自然の中で高山植物等を観賞するような感じです。


 園内ではいろんな花を見かけました。これはナツツバキ(夏椿;ツバキ科ナツツバキ属)。別名はシャラノキ(娑羅の木)。


 わが国の山地に自生するヒナウチワカエデ(ムクロジ科カエデ属)。少し紅葉が始まっていました。


 ヒマラヤ、中国南西部などを原産とするヒマラヤキンシバイ(ヒマラヤ金糸梅;オトギリソウ科オトギリソウ属)。


 日当たりの良い岩地に生育するイブキジャコウソウ(伊吹麝香草;シソ科イブキジャコウソウ属)。伊吹山に多く自生し、芳香があります。


 本州中部の高山や亜高山の草原に多く自生するカライトソウ(唐糸草;バラ科ワレモコウ属)。シッポのような花穂が下に垂れています。


 亜高山帯、温帯の林床や草原に生育するトリアシショウマ(鳥足升麻;ユキノシタ科チダケサシ属)。北海道、本州の中部地方以北に分布します。


 北海道、本州の中部以北に分布し、深山の湿原などに自生するヒオウギアヤメ(檜扇菖蒲;アヤメ科アヤメ属)。


 山地や河川敷の日当たりのよい草地に自生するトモエソウ(巴草;オトギリソウ科オトギリソウ属)。


 わが国原産で山地の草原によく見られる多年草シモツケソウ(下野草;バラ科シモツケソウ属)。

 これ以外の園内の写真もアップしています。
   …> 季節のスケッチ(30年7月)


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2018年7月 1日 (日)

ムクゲ、ヤブカンゾウ、ヤマユリなど盛夏の花々



 7月に入ってすぐの日曜日、小石川植物園を散策してきました。この日はかなり暑くなると予想されましたので、開園時間(9時)直後に入園し、急ぎ足で園内を回ってきました。園内の風景も先月と打って変わり、ムクゲ、ヤブカンゾウ、ヤマユリなどの盛夏の花々が咲き出していました。


 ムクゲ(木槿;アオイ科フヨウ属)は夏の季節の代表的な花木です。いろんな色合いの花が随所に咲いています。風雅で落ち着いた雰囲気で夏中咲き続けます。


 ヤブカンゾウ(薮萓草;ススキノキ科ワスレグサ属)。ノカンゾウの仲間で八重咲きの花です。この時季に草むら、樹木の根元、池の周りなど園内の随所で見かけますが、鮮やかな橙色の花がよく目立ちます。


 夏の最も暑い時期に満開となるヤマユリ(山百合;ユリ科ユリ属)。北海道と北陸地方を除く近畿地方以北の山地の林縁や草地に分布します。強い香り、赤い斑点など強烈な個性を感じます。


 オニユリの変種で、黄金色のオウゴンオニユリ(ユリ科ユリ属)。花弁は強く反り返り、赤の斑点を生じる。オウゴンオニユリはもともと対馬に自生してましたが、乱獲や獣害により絶滅に近いとのこと。


 多年草キキョウ(桔梗;キキョウ科キキョウ属)の花が咲いていました。キキョウは秋の七草のひとつですが、むしろ盛夏の花といえます。青紫色の上品な和風の美しさを保っています。


 北海道から九州に分布する多年草マツムシソウ(松虫草;スイカズラ科マツムシソウ属)の薄い青紫色の美しい花です。皮膚病に薬効があります。


 ヨーロッパ原産の多年草ハナハッカ(花薄荷;シソ科ハナハッカ属)。花に蝶が集っていました。ミントに似た刺激臭とピリッとした辛味があり、殺菌作用、鎮静作用などがあります。


 山地の林の中などに生える多年草ヤブミョウガ(藪茗荷;ツユクサ科ヤブミョウガ属)。可憐な白い花を園内の草むらの随所に見かけました。葉の形がミョウガに似ています。


 この頃は木々の夏木立も見応えがあります。落葉樹は毎年、新緑から深緑、紅葉、冬木立へと衣替えを繰り返し、この時期は深緑の緑衣をまとっています。これはユリノキ(百合の木;モクレン科ユリノキ属)。園内の巨木ゾーンに大樹が生えています。


 プラタナスと呼ばれることの多いモミジバスズカケノキ(スズカケノキ科スズカケノキ属)。スズカケノキとアメリカスズカケノキの雑種です。


 カツラ(桂;カツラ科カツラ属)。ハート型に似た円形の小さな葉が特徴的です。わが国ではブナ林域などの冷温帯の渓流などに自生します。また、街路樹や公園樹に利用されることが多い。

 これ以外にも、いろんな季節の写真をアップしています。
   …> 季節のスケッチ(30年7月)


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