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2018年10月 1日 (月)

ノーベル医学・生理学賞に本庶佑氏が受賞決定


 今年のノーベル医学・生理学賞に本庶佑京都大名誉教授(76才)が選ばれたと発表されました。「PD-1」を発見したことが評価され、これをもとに、がん治療薬「オプジーボ」が開発されています。日本人のノーベル賞受賞は2年ぶりで、米国籍の2人を含めて計26人となります。また、医学・生理学賞の受賞は5人目となります。受賞おめでとうございます。


文化勲章受章に際して
文部科学省より公表された肖像写真

 日本学士院は、本庶佑さんの主要な業績について「リンパ球が抗体遺伝子にクラススイッチ組換えと体細胞突然変異という遺伝子改変を導入し、ウイルスや細菌などの病原体の認識と排除に最も適した抗体を作る仕組みを解明した。」と説明するとともに、「活性化誘導シチジンデアミナーゼを発見し、そのメカニズムの全貌を明らかにしたことは国際的に高く評価されている。」としていました。

 本庶佑さんは、受賞が決まった記者会見において、「この治療法によって重い病気から回復して元気になった、あなたのおかげだと言われるときがあると、本当に私としては自分の研究が本当に意味があったということを実感し、何よりもうれしく思う。」と述べ、さらに「今回の、基礎的な研究から臨床につながるような発展ということで受賞できたことによって、基礎医学分野の発展が一層加速し、基礎研究に関わる多くの研究者を勇気づけるということになれば、私としてはまさに望外の喜びです。」とも述べています。

 本庶佑さんの成果が、今後多くのがん患者の命を救うことになると同時に、この分野の若手研究者にとって大きな励みになるものと期待されます。

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コメント

K.aoyagi 様
さすが、情報とUP早いですね。これから記者会見されると言うときに、もうブログにUPされているのをみつけて、思わずコメントさせていただきました。団塊人&日本のほこりですが、基礎研究費が減少しているときいているので、20~30年後が心配です。
    2018.10.1pm19:40 machida

投稿: matida susumu | 2018年10月 1日 (月) 19時40分

ハンドルネーム森田研究所といいます、はじめまして。本庶佑博士こそが若手研究者の見本にすべき存在であり、若手研究者が目標にすべき存在であると思う。それは研究者としての実力、実績だけではない。謙虚そのもので周囲から尊敬される人格者。研究者は視野が狭い分、どうしても高慢で偏屈、自分勝手な裸の王様になりがち。そんな姿とは程遠い本庶佑博士には一研究員、一研究者として感服するしかない。

投稿: 森田研究所 | 2018年10月 6日 (土) 15時03分

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