新年の小石川植物園、青空に映える冬木立

新年早々、小石川植物園を訪れてきました。園内ではスズカケノキ、ユリノキ、メタセコイアなどのいろんな巨木・高木の見事な冬木立がくっきりと青空に映えていました。これから冬木立→新緑→若葉→万緑→夏木立→紅葉の新たな自然の営みの巡りが始動します。また、ロウバイやスイセンなどの新年の花々も咲き出していました。

園内にはいろいろな落葉樹の巨木、高木が立ち並んでいますが、この頃はすっかり落葉した冬木立の雄姿を見ることができます。冬木立はまるで樹木の素顔のようです。上図はモミジバスズカケノキ(スズカケノキ科スズカケノキ属)の見事な冬木立です。この後 新緑 → 夏木立 → 紅葉 と巡っていきます。

ユリノキ(百合の木;モクレン科ユリノキ属)の冬木立です。木枝を目を凝らして見ると、花の名残(右)が少し残っています。台風で折れた木枝も分かります。新緑 → 初夏の花 → 緑衣 → 紅葉。

精子発見のイチョウの木に隣接するニレ科のウルムス・プロセアの大樹の冬木立。万緑 → 黄葉 と移ろいます。


園入口から日本庭園の方へ少し進むと、天空めざして伸びるような見事な樹形のメタセコイア林が目に飛び込んできます。見る方向によってさまざまな構図の冬木立の風景になります。上図は正面の写真、下図は真下からの写真になります。新緑 → 万緑 → 夏木立 → 褐色の紅葉 の季節の移り変わりを楽しむことが出来ます。

花の少ない時期ですが、それでもいろんな新年の花々が咲いていました。これは年明け早々に咲き出す迎春花のロウバイ(ロウバイ科ロウバイ属)です。蝋細工のような綺麗な花を咲かせます。

野の花々も見かけました。白く清楚な感じのスイセン(水仙;ヒガンバナ科スイセン属)の花。

草むらのオオキバナカタバミ(大黄花片喰;カタバミ科カタバミ属)の群生地。花がポツポツと咲き出していました。

日本庭園の池の周辺に映えるマユミ(ニシキギ科ニシキギ属)。果実の殻がまるでピンク色の花のように見えます。

正月に似合う赤い木の実が、やはり日本庭園の池の周辺のコトネアスター(バラ科コトネアスター属)の一種の樹木に付いていました。初夏には白い花を咲かせます。
この他にもいろんな風景写真があります。
…> 季節のスケッチ(2019年1月)
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