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2019年3月14日 (木)

悠久の大自然の営みを実感する伊豆高原のジオサイト(大室山、城ケ崎海岸)


 3月中旬(3/13-14)、伊豆半島ジオパークをドライブで巡り、悠久の大自然の営みを実感してきました。伊豆半島に数多くのジオサイトがありますが、今回は伊豆高原です。約4千年前の火山活動で形成された椀を伏せたような美しい山容の大室山や、大室山が噴火したときの溶岩が海に流れ出し、その後の海の侵食作用で削られて形成された城ケ崎海岸を回ってきました。

(大室山)

 約4千年前にできた伊豆東部火山群で最大のスコリア丘の大室山は山体全体が国天然記念物の指定を受けています。


 大室山は伊豆高原のどこからみても、お椀をふせたような柔らかな曲線のシルエットが美しい山容です(伊東観光協会公式HPより)。700年余り続く「山焼き」の伝統行事によって、この美しい山容が保たれています。


 徒歩での登山は禁止されていますので、リフトで登ることになります。約6分間の空中散歩を楽しむと山頂へ到着します。


 山頂に到着すると、大きな噴火口跡が目に入ってきます。ここでアーチェリーができるようになっています。噴火口を周回する約1㎞のお鉢めぐりの遊歩道は、眺望をさえぎるものがない心地よい散策コースになっています。


 山頂の遊歩道沿いに小さなお地蔵さんが立ち並んでいます。お地蔵さんの間から、遠方の富士山がくっきりと姿を見せてくれます。


 山頂の遊歩道からは、富士山、箱根へ続く山並み、伊東温泉や真鶴半島(上図)、相模湾に浮かぶ伊豆大島などの大パノラマの眺望を楽しむことが出来ます。


(城ケ崎海岸)

 城ヶ崎海岸は、大室山が約4,000年前に噴火したときの溶岩が海に流れ出し、海の侵食作用で削られてできた約9kmにわたる雄大な出入りの激しい溶岩岩石海岸です。


 若者たちが無数のゴツゴツした岩石がむき出しになってどこまでも続く独特の景観を呈する海岸に繰り出し、ワイワイと楽しんでいます。


 遠方には伊豆大島が海上に浮かんで見えます。


 長さ48m、高さ23mの門脇崎の海の吊り橋は、断崖絶壁のスリルを味わうことができる名所になっています。


 門脇灯台を中心に海岸に沿って遊歩道が設営されていて、適度なハイキングコースにもなっています。多少の起伏がありますが、連続する景観の美しさに足の疲れも吹き飛びます。


    …> 季節のスケッチ(2019年3月 伊豆・箱根)

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