武蔵丘陵森林公園の新緑の木々と春の野草
4月下旬(4/20)、武蔵野の丘陵地に広がる304haもの大きさを有する森林公園をグループで歩いてきました。この日は暑からず寒からずの好天に恵まれ、気持ちのいい新緑下の森林浴と咲き広がる春の野草を存分に楽しむことが出来ました。
(新緑の木々)
新緑が広がる散策路沿いには、いろんな木々の花が見られました。これは落葉広葉樹のアオダモ(モクセイ科トネリコ属、別名: コバノトネリコ、アオタゴ)。沢山の白い綿のような花を付けていました。
北海道、本州に自生するウワミズザクラ(上溝桜;バラ科サクラ属ウワミズザクラ亜属)です。小さな花が凝集したブラシのような白い花序が多数見えます。
新緑の林の中にヤマブキ(山吹 ;バラ科ヤマブキ属)の鮮やかな黄色の花が目立ちました。ヤマブキは本州の 丘陵、山地に自生する落葉低木です。
日本全国の山地に普通に見られるヤマツツジ(山躑躅;ツツジ節ヤマツツジ列)の赤い花を林の中の所々で見かけました。
コナラ(小楢;ブナ科コナラ属)の美しい新緑の木立が青空に映えていました。
樹形が整った新緑のユリノキ(百合の木;モクレン科ユリノキ属)です。
(春の野草)
野草コースをしばらく進んでいくと、ヤマシャクヤク(山芍薬)とヤマブキソウ(山吹草)の群生地が見えてきました。無数の黄色と白色の花が咲き広がっていて、別世界の花畑のような美しさでした。
ヤマシャクヤク(山芍薬;ボタン科ボタン属)は全国の山地帯に生える多年草で石灰岩地を好む。
黄金色に輝くヤマブキソウ(山吹草;ケシ科ヤマブキソウ属)は、花の形が木本のヤマブキ(山吹;バラ科)によく似ていますが、科が異なります。
初めて出会った野の花も多くありました。これは野生の多年草のシライトソウ(白糸草;ユリ科シライトソウ属)です。細長い花茎が直立し、その花茎から小さな白いブラシのような花をつけています。
フデリンドウ(筆竜胆;リンドウ科リンドウ属)。漏斗状の青紫色の花が上向きについています。山地の林内や日当たりの良いや草地に自生します。
川岸などの低地の草原や山地の林縁などに生える多年草のジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索;ケシ科キケマン属)の花を見つけました。同属のエゾエンゴサク、オトメエンゴサク、キケマン、ムラサキケマンと形状が似ています。ジロボウエンゴサクは関東地方以西、四国、九州に分布します。
北海道から九州にかけて分布し、山地や原野の湿った林床に生える多年草のマムシグサ(蝮草;サトイモ科テンナンショウ属)。花茎が直立し、紫褐色のまだらな模様があって、この模様が和名の由来。全草に毒性があり、要注意。
ジュウニヒトエ(十二単;シソ科キランソウ属)の花があちこちに咲いていました。丘陵地の落葉樹林内や道端に生える多年草。
スミレの仲間のツボスミレ(スミレ科スミレ属、別名はニョイスミレ)を見かけました。全体がごく小型で、長く茎を出して白い花をつけます。
西口付近の小高い丘が無数のネモフィラ(ムラサキ科ネモフィラ属)の花が覆い尽くす美しい青い丘になっていました。ネモフィラの丘は国営ひたち海浜公園の丘が有名ですが、この地の丘も見事でした。
上記以外にも、多くの写真をアップしています。
…> 季節のスケッチ(2019年4月 森林公園)
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