最上川の並走ドライブで鳥海山や月山の雄姿を拝む
GW終盤の5/5、最上川に並走して東根から庄内地方までドライブしてきました。酒田市松山地区の眺海の森からは、日本海に注ぎ込む最上川河口付近、肥沃な庄内平野が眼下に一望できました。さらに、南北にそびえ立つ鳥海山、月山がくっきりと見え、雄姿を拝むことができました。
最上川は米沢市の吾妻山系を源とし、置賜地方、山形盆地、新庄盆地、最上峡、庄内平野と県内を縦走して日本海に注ぐ大河で、日本三大急流のひとつとされています。かつて米、紅花などの物流の主役だった最上川は、いまでも県民にとって母なる川として親しまれています。今回は最上川中流域から河口にかけて、最上川を巡る新緑の風景を楽しんできました。
最上川の中流域では、山形盆地の村山市大淀地区で大蛇行し、大石田へと北上します。大石田町は陸路と水路の接点という地の利から、かつては最上川最大の舟着場として栄えました。
北上する最上川は新庄盆地で向きを変えて最上峡を西進し、庄内平野、日本海に向かいます。最上峡の古口地区から最上峡芭蕉ラインの観光船が出ていて、草薙地区まで舟下りを楽しむことができます。
古口付近の最上川右岸の山腹です。新緑が美しい山腹に淡く色づいた山桜が点在しています。
県内を229km縦走してきた最上川は、庄内平野の酒田港付近で日本海に注ぎ込みます。この地で芭蕉は「暑き日を海にいれたり最上川」と詠んでいます。このほか、最上川は「五月雨やあつめてはやし最上川」、「最上川逆白波のたつまでにふぶくゆふべとなりにけるかも」(茂吉)などの俳句や短歌でも有名です。
最上川右岸から少し離れて酒田市松山地区の丘陵地帯につくられた眺海の森に車で登ってきました。眺海の森からは、北方に鳥海山、南方に月山が眺望でき、素晴らしいビュースポットでした。
鳥海山は秋田県との県境に位置し、出羽富士とも呼ばれる美しい山容を有する名峰です。
月山は羽黒山、湯殿山とともに出羽三山を成す霊山です。万年雪で夏スキー客で賑わうことでも有名です。月山は山形盆地からも眺望できますが、庄内平野からは異なった趣があります。
さらに、眺海の森から日本海に注ぎ込む最上川(上)や肥沃な庄内平野(下)が眼下に一望できます。夏の夕陽が最上川河口の日本海に沈み込む光景をこの地から見ることが出来るとのこと。是非一度来てみたいと思っています。
眺海の森を下り、次は庄内平野を南下して鶴岡市に向かいましたが、道の途中、左手に月山(上)、右手に鳥海山(下)の雄姿がくっきりと見えました。庄内平野はこれらの山々からの水の恵みを受け、豊かな穀倉地帯になっています。
上記以外にも、多くの写真をアップしています。
…> 季節のスケッチ(2019年5月 山形)
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