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2019年7月

2019年7月29日 (月)

梅雨明けの7月末、炎天下の浜松城、浜松東照宮を訪れる

 
 今年は梅雨が長引いたので誰もが夏空が待ち遠しいと言っていましたが、いざ梅雨が明けた途端に当然のことながら猛暑が到来。たまらない暑さで、早くも秋の涼風が待ち望まれます。さて、梅雨が明けた7月末(7/29)用事があって夫婦連れで浜松に行ってきました。そして、汗だくになりながらも炎天下の浜松城や浜松東照宮を回ってきました。


 JR浜松駅からタクシーで10分ほどで浜松城公園に着きます。すると、石垣で積み上がった本丸ゾーンにそびえ立つ浜松城の天守閣が目に入ってきます。現在の天守閣は昭和33年に野面積みの旧天守台の上に再建されたもので、浜松市の史跡に指定されています。


 徳川家康は1570年、三方原台地の引間城(浜松城の前身)に入城して武田信玄軍との戦いに備えたが、三方ヶ原の合戦で信玄に大敗。このとき憔悴した自分の絵を描かせ、生涯の戒めとしたという話は有名です。その後、家康は浜松城に大改築して出世街道を歩んでいきます。さらに、家康の後の城主たちが続々と幕府の要職に付くなど活躍しているので、浜松城は「出世城」と呼ばれるようになりました。


 浜松城の二の丸ゾーンには若き日の徳川家康像が建立されています。


 浜松市の市役所の市庁舎は浜松城に隣接しています。炎天下で浜松城を回った後は市庁舎に入って一休み。冷房が効いていたので助かりました。


 浜松城から少し離れた丘の上(引間城跡)に家康を祭神とする浜松元城町東照宮が明治19年に建立されています。引間城は家康が浜松に入ってから浜松城を現在の位置に築くまでの間、活動していた場所です。また、少年時代の豊臣秀吉も出仕していました。このため、現在では二人の武将を天下人へと導いた「出世神社」と呼ばれ、多くの参拝者が訪れています。


 最強のパワースポットとして有名な浜松元城町東照宮の境内には、二人の出世人の像すなわち軍配を上げる家康と少年時代の秀吉の像が建っています。この二人の像の間に立って、スリーショットの写真を撮ることができるようになっています。


 なお、この神社には社務所のようなものがなく、お札やお守りなどを求めることができません。この「質素さ」は驚きです。


 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2019年7月 浜松)


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2019年7月15日 (月)

狭山市稲荷山公園の北斜面に自生するヤマユリの花



 狭山市に自生するヤマユリが見頃を迎えているとのTVニュースが流れました。ちょうど翌日、梅雨が中休みになりましたので、早速ヤマユリ自生地を目指して車で出かけました。自生地を探すのに少し苦労しましたが、何とか到着。実際には見頃前の咲き始めの見事なヤマユリの花を楽しんできました。


 広大な公園の北斜面緑地がヤマユリ自生地ということです。稲荷山公園の駐車場を出て延々と歩き、いったん公園を出て住宅地に入るとようやく案内図が目に入ってきます。


 北斜面のヤマユリ自生地は連日の雨で桟道は少しぬかるんでいましたが、注意して歩けば大丈夫です。



 この北斜面の自生地には、およそ1000株ものヤマユリが自生しているそうです。この日は、咲き始めということでまだ蕾の状態のヤマユリが多かったのですが、それでも緑地のあちこちに美しく野性味たっぷりの大輪のヤマユリの花を楽しむことができました。


 この自生地の場所は、元々ツツジやカタクリの名所として知られていましたが、数年前にやぶの中で自生するヤマユリの株が見つかり、地元の住民グループが下草刈りやクズの根の除去などの活動を進めることにより、自生する株数が増えてきているとのことです。ただ、クズの根の除去(上図)などにはそれなりの費用がかかり、活動へ支援が必要だとグループの方が言っていました。


 ヤマユリの自生地の斜面を登ったところに、稲荷山公園の見晴らし台があります。


 ここから、狭山市の町並みや遠方の秩父連山を眺望することができます。また、入間川の清冽な流れも見えると書いてあるのですが、よく分かりませんでした。


 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2019年7月 狭山)

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2019年7月 3日 (水)

7月初旬の小石川植物園、深緑の中にムクゲ、ヤブカンゾウなどの夏の花々


 7月に入りましたが、今年は梅雨空が続いています。初旬の7/3は幸いにも雨が上がったので、午前中に小石川植物園小石川植物園を回ってきました。園内は深緑の夏木立が立ち並ぶ中、ムクゲやヤブカンゾウ、オニユリ、シカクヒマワリなど夏の花々が咲き出していました。



 小石川植物園の園内の緑は日毎に深まり、この頃になると深緑の風景が広がってきました。上は旧東京医学校の赤い建物を見る日本庭園、下はスズカケノキやユリノキなどの巨樹が立ち並ぶ巨木ゾーンです。

(季節の野の花)



 山野に自生する多年草のヤブカンゾウ(藪萱草;ススキノキ科ワスレグサ属)を園内の各所で見かけました。ワスレグサ(忘れ草)の仲間でノカンゾウの八重咲種です。深緑の中に咲く鮮やかなオレンジ色の花がひときわ目を引きます。


 近畿地方以北の山地の林縁や草地に分布し、夏の最も暑い時期に満開となるヤマユリ(山百合;ユリ科ユリ属)。


 北米原産の多年草シカクヒマワリ(四角向日葵;キク科テトラゴノセカ属)。背が高いシカクヒマワリが小さくて黄色の花が咲き出していました。


 北米原産の多年草キクイモモドキ(菊芋擬き;キク科キクイモモドキ属)。ヒマワリと比べ小さめの花でヒメヒマワリ(姫向日葵)の別名あり。


 真夏の炎天下に咲くホウセンカ(鳳仙花;ツリフネソウ科ツリフネソウ属)。実が熟すと、軽くふれただけでも種子がはじき飛びます。


 南米原産の多年草ムラサキカタバミ(紫片喰;カタバミ科カタバミ属)。赤紫色の花が園内の道端や草地など各所に咲き広がっています。


 山地の林の中などに生える多年草ヤブミョウガ(藪茗荷;ツユクサ科ヤブミョウガ属)の可憐な白い花です。葉の形がミョウガに似ていることからヤブミョウガの名がついたとのこと。この時期、園内の各所の草むらで見かけます。


 南米、北米原産の多年草ユウゲショウ(夕化粧;アカバナ科マツヨイグサ属)。日本庭園近くの小さな池の周りで群生していました。午後遅くに開花し艶っぽい花色を持つことが和名の由来。

(木々の花)



 夏の季節の代表的な花木のムクゲ(木槿;アオイ科フヨウ属)のいろんな色合いの花が園内の随所に咲き出してきました。ムクゲの花は風雅で落ち着いた雰囲気を有し、夏中咲き続けます。


 淡紫色の房状の花穂が特徴的なフサフジウツギ(房藤空木;ゴマノハグサ科フジウツギ属)。サポニンを多く含み有毒。


 ザクロ(柘榴;ミソハギ科ザクロ属)の真赤な花。秋になると実が大きくなり、酸っぱい果実になります。


 ヨーロッパ原産の多年草ハナハッカ(花薄荷;シソ科ハナハッカ属)。ミントに似た刺激臭とピリッとした辛味がある。

(夏木立、緑葉)


 岩手県・山形県以南の各地に広く分布する落葉樹のクヌギ(ブナ科コナラ属)の夏木立です。


 ヨーロッパから西アジアを原産とする落葉高木のギンヨウボダイジュ(銀葉菩提樹;アオイ科シナノキ属)の夏木立。葉の裏が産毛で覆われていて銀色に見える。


 メグスリノキ(ムクロジ科カエデ属)の夏木立。日本のみに自生する落葉高木の紅葉樹です。葉を煎じて服用したり、洗眼すると目の病気に効用があります。


 ムクロジ(無患子;ムクロジ科ムクロジ属)。南アジア、東南アジア、東アジアの熱帯から亜熱帯域に分布する落葉高木。木の実には沢山のサポニンが含まれ、石鹸のように泡立ちます。


 各地の山地に生える美しく秋を彩る落葉高木イタヤカエデ(板屋楓;ムクロジ科カエデ属)の緑葉。 イタヤカエデは建材、スキー用材などに利用される。


 メンデルのブドウの木(メンデルが遺伝の実験を行ったブドウの木の末裔)が植えられていますが、小粒な房状の実が付き始めていました。


 これ以外にも、いろんな7月初旬の風景写真をアップしています。
     …> 季節のスケッチ(2019年7月)


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