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2019年7月 3日 (水)

7月初旬の小石川植物園、深緑の中にムクゲ、ヤブカンゾウなどの夏の花々


 7月に入りましたが、今年は梅雨空が続いています。初旬の7/3は幸いにも雨が上がったので、午前中に小石川植物園小石川植物園を回ってきました。園内は深緑の夏木立が立ち並ぶ中、ムクゲやヤブカンゾウ、オニユリ、シカクヒマワリなど夏の花々が咲き出していました。



 小石川植物園の園内の緑は日毎に深まり、この頃になると深緑の風景が広がってきました。上は旧東京医学校の赤い建物を見る日本庭園、下はスズカケノキやユリノキなどの巨樹が立ち並ぶ巨木ゾーンです。

(季節の野の花)



 山野に自生する多年草のヤブカンゾウ(藪萱草;ススキノキ科ワスレグサ属)を園内の各所で見かけました。ワスレグサ(忘れ草)の仲間でノカンゾウの八重咲種です。深緑の中に咲く鮮やかなオレンジ色の花がひときわ目を引きます。


 近畿地方以北の山地の林縁や草地に分布し、夏の最も暑い時期に満開となるヤマユリ(山百合;ユリ科ユリ属)。


 北米原産の多年草シカクヒマワリ(四角向日葵;キク科テトラゴノセカ属)。背が高いシカクヒマワリが小さくて黄色の花が咲き出していました。


 北米原産の多年草キクイモモドキ(菊芋擬き;キク科キクイモモドキ属)。ヒマワリと比べ小さめの花でヒメヒマワリ(姫向日葵)の別名あり。


 真夏の炎天下に咲くホウセンカ(鳳仙花;ツリフネソウ科ツリフネソウ属)。実が熟すと、軽くふれただけでも種子がはじき飛びます。


 南米原産の多年草ムラサキカタバミ(紫片喰;カタバミ科カタバミ属)。赤紫色の花が園内の道端や草地など各所に咲き広がっています。


 山地の林の中などに生える多年草ヤブミョウガ(藪茗荷;ツユクサ科ヤブミョウガ属)の可憐な白い花です。葉の形がミョウガに似ていることからヤブミョウガの名がついたとのこと。この時期、園内の各所の草むらで見かけます。


 南米、北米原産の多年草ユウゲショウ(夕化粧;アカバナ科マツヨイグサ属)。日本庭園近くの小さな池の周りで群生していました。午後遅くに開花し艶っぽい花色を持つことが和名の由来。

(木々の花)



 夏の季節の代表的な花木のムクゲ(木槿;アオイ科フヨウ属)のいろんな色合いの花が園内の随所に咲き出してきました。ムクゲの花は風雅で落ち着いた雰囲気を有し、夏中咲き続けます。


 淡紫色の房状の花穂が特徴的なフサフジウツギ(房藤空木;ゴマノハグサ科フジウツギ属)。サポニンを多く含み有毒。


 ザクロ(柘榴;ミソハギ科ザクロ属)の真赤な花。秋になると実が大きくなり、酸っぱい果実になります。


 ヨーロッパ原産の多年草ハナハッカ(花薄荷;シソ科ハナハッカ属)。ミントに似た刺激臭とピリッとした辛味がある。

(夏木立、緑葉)


 岩手県・山形県以南の各地に広く分布する落葉樹のクヌギ(ブナ科コナラ属)の夏木立です。


 ヨーロッパから西アジアを原産とする落葉高木のギンヨウボダイジュ(銀葉菩提樹;アオイ科シナノキ属)の夏木立。葉の裏が産毛で覆われていて銀色に見える。


 メグスリノキ(ムクロジ科カエデ属)の夏木立。日本のみに自生する落葉高木の紅葉樹です。葉を煎じて服用したり、洗眼すると目の病気に効用があります。


 ムクロジ(無患子;ムクロジ科ムクロジ属)。南アジア、東南アジア、東アジアの熱帯から亜熱帯域に分布する落葉高木。木の実には沢山のサポニンが含まれ、石鹸のように泡立ちます。


 各地の山地に生える美しく秋を彩る落葉高木イタヤカエデ(板屋楓;ムクロジ科カエデ属)の緑葉。 イタヤカエデは建材、スキー用材などに利用される。


 メンデルのブドウの木(メンデルが遺伝の実験を行ったブドウの木の末裔)が植えられていますが、小粒な房状の実が付き始めていました。


 これ以外にも、いろんな7月初旬の風景写真をアップしています。
     …> 季節のスケッチ(2019年7月)


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