8月の小石川植物園の風景まとめ
8月に入りました。今年は梅雨が長引き、ようやく先日梅雨明けしたばかりですが、その後は連日猛暑が続いています。猛暑下では日中の散策も大変ですので、もう少し暑さが治まるまで小石川植物園回りを控えるつもりです。
そこで今回は、今までの季節のスケッチの写真の中から「8月の小石川植物園」の風景を紹介することにします。上図は日本庭園の赤い建物の風景。サルスベリの花が咲いています。(2010.8)
(木々の花)
夏の風物詩のサルスベリ(ミソハギ科サルスベリ属)。中国南部原産の落葉中高木。代表的な夏の花木で花期が長く、百日紅の別名があります。炎暑下の強い日差しの下であざやかな深紅の花が咲き続けます。(2007.8)
アオイ科フヨウ属の一年草トロロアオイ(黄蜀葵)。大輪の黄色の花が夏空によく生えています。トロロの名は、根に和紙を作るときの糊になるネバネバの粘液を含んでいることによる。(2005.8)
淡紫色の房状の花穂が特徴的なフサフジウツギ(房藤空木;ゴマノハグサ科フジウツギ属)。蜜が多いのでよくチョウが吸蜜に訪れます。サポニンを多く含み有毒。(2016.8)
(野の花(草本))
植物園の塀越しに背の高いヒマワリ(向日葵;キク科ヒマワリ属)の花が夏の日差しを一杯に受け立ち並んで咲いています。青空を背景にしたヒマワリの花は真夏の風物詩です。北米原産の一年草のヒマワリは高さ3mくらいまで生長し、夏から秋に大輪の黄色の花を咲かせます。 (2011.8)
キクイモ(菊芋;キク科ヒマワリ属)の鮮やかな黄色の花が静かに風にたなびいていました。地中に塊茎ができ、菊の花と似ていることからこの名が由来。(2012.8)
園内の薄暗い林地にナツズイセン(夏水仙;ヒガンバナ科ヒガンバナ属)の淡桃色の花が群れて咲き出します。秋から翌年の春にかけてスイセンに似た葉を出し、真夏に鱗茎ひとつに対して一本の長い花茎を伸ばします。葉がないことから裸百合とも呼ばれる。(2004.8)
秋の七草の一つのオミナエシ(女郎花;スイカズラ科オミナエシ属)を見ると秋近しの感がするようになります。直立した茎の先にあざやかな黄色の花が群生して咲きます。黄色い花が粟(あわ)に似ていることから、粟花ともいわれる。(2008.8)
園内の日陰の所では、夏から秋にかけて随所にヤブラン(薮蘭;キジカクシ科スズラン亜科ヤブラン属)の花が咲いています。藤色の穂状になった花です。落ち着いた和風の庭園によく似合います。(2007.8)
(夏木立)
巨樹ユリノキ(百合の木;モクレン科ユリノキ属)の夏木立。北米中部原産の落葉高木。初夏に咲く花の形は百合の花というよりもチューリップに似ていて、チューリップ・ツリーの別名もあります。(2015.8)
巨樹スズカケノキ(鈴懸の木;スズカケノキ科スズカケノキ属)の夏木立。ヨーロッパ南東部からアジア西部原産の落葉広葉樹。木枝に鈴のような実が付きます。成長が早く街路樹や公園樹、庭園樹として利用されています。(2015.8)
緑葉があざやかなカツラ(桂;カツラ科カツラ属)。日本各地、中国、朝鮮半島に分布する落葉高木。ハート型に似た円形の葉が特徴的です。また、落葉は甘い香りを呈します。街路樹や公園樹に利用される。 (2015.8)
メタセコイア(ヒノキ科メタセコイア属、別名アケボノスギ)の林の中からの眺め。スギの先祖のメタセコイヤは絶滅したとされていたが、戦後、中国四川省で生息が確認され。その後わが国にも伝来。現在では全国各地の公園、並木道、校庭などに使用されています。凛として天に伸びるような見事な樹形が目を引きます。 (2011.8)
詳しくは
…> 季節のスケッチ(2019年8月)
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