優美で静かに踊る越中八尾おわら風の盆
越中富山にある人口約2万人の八尾の町で、毎年9月初めに「おわら風の盆」というお祭りが開催されます。約20万人もの大勢の観光客が訪れる人気のお祭りです。是非一度は見てみたいということで、夫婦バス旅行で出かけてきました。風の盆の優美で静かな踊りに大感激。バスの長旅の疲れも吹っ飛びました。
今回は新宿からのバス旅行で午前11時出発で越中八尾着が午後6時過ぎという長旅で大変な行程でした。全国各地から多くの観光バスが集まり、駐車場は大混雑。井田川沿いの駐車場を出て小高い丘を登っていきます。
井戸川の橋には風の盆の欄干(上)が設けられていて、ムードが高まります。みんなでゾロゾロと丘を登り切ると八尾の町中に入ります(下)。風の盆は町中の流しもあるのですが、このツアーは演舞場でじっくりと見物するコースです。
演舞場は小学校の校庭に設営されていて、雨天でも大丈夫なようになっています。ただ、観客席は屋根がありませんので、演舞場入口で手渡される雨がっぱを被っての見物になります。幸いにも、この日は雨がなかったので幸運でした。午後7時から始まった風の盆。暗闇の中に浮かび上がった踊りを間近に観ることができ、大迫力でした。
二百十日(9月初旬)の初秋の風が吹く頃、おわら風の盆は幕開けを迎えます。昔から収穫前の稲が風害に遭わないよう風を鎮め、豊作を祈願する祭りが「風の盆」の由来になります。期間中、町の老若男女が総出で踊り続けるそうです。
演舞場からの帰りに町流しの踊りに出会いましたが、雑踏と暗闇の中でよく見えません(上)。やはり演舞場での見学が一番です。帰りの夜の闇の中に橋の欄干や丘の斜面に建つ家々のライトアップ(下)も印象的でした。風の盆を観た後は約2時間かけて南下し、飛騨高山のホテルに宿泊。
翌日、飛騨高山の城下町をブラブラと散策してきました。城下町は商人の町として発達した上三之町を中心に、江戸末期から明治期に建てられた屋敷等が軒を連ねる古い町並み(上)です。景観を維持するために電線をすべて軒下配線にするなど、街並みがきれいに保存されています。天領時代の代官・郡代の政務所の高山陣屋(下)も公開されています。大門や郷倉、天朝御用の看板を残し、現在は郷土博物館となっています。
詳しくは
…> 季節のスケッチ(2019年9月 おわら風の盆)
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