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2020年1月

2020年1月 9日 (木)

冬木立が立ち並ぶ小石川植物園


 晴れた冬空下の小石川植物園を回り、新年の冬木立が立ち並ぶ風景を楽しんできました。この時期は木々が落葉し視界が広がり、園内が明るい雰囲気になります。そして、陽光が林床の隅々まで届くようになり、スプリング・エフェメラルの開花も間近です。


 植物園の奥の方の日本庭園の風景です。庭園の旧東京医学校本館(国の重要文化財に指定)の赤い建物が手前の池に映えています。植物園は都心の中のオアシスになっています。


 メタセコイア林近くの小さな池の冬の風景です。池の周りにはシダレヤナギ、ラクウショウなどの木々が生育していて、シルエットが水面に色鮮やかに映し出されます。


 ソメイヨシノの桜並木もスッキリした冬木立になっています。やがて、サクラの頃に賑わいます。


 スギの先祖のメタセコイア(ヒノキ科メタセコイア属、別名アケボノスギ)。凛として天に伸びるような見事な樹形が目を引きます。全国各地の公園、並木道、校庭などに使用されています。


 トチノキ(栃の木;トチノキ科トチノキ属)。落葉性の高木。日本では東日本を中心に分布し、特に東北地方に多く見られる。


 トチュウ(杜仲;トチュウ科トチュウ属)。中国原産の落葉高木。葉はニレやケヤキに似た楕円形をしている。樹皮は漢方薬の原料として使われます。


 リュウキュウマメガキ(琉球豆柿;カキノキ科カキノキ属)。関東地方以西の本州、四国、九州、沖縄に分布する落葉高木。実は苦く食用には適さない。


 ケヤキ(欅;ニレ科ケヤキ属)。東アジアの一部や日本に分布する落葉高木。箒を逆さにしたような樹形が美しく、街路樹や庭木などとしてよく用いられる。


 梅林の様子を見てきたのですが、いくら暖冬でも梅の花はこれからのようです。これから3月にかけて次々と咲き始め、梅の香とともに楽しむことができます。


  詳しくは
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2020年1月 4日 (土)

小石川植物園の新年風景(まとめ)


 令和最初の新年を迎えたこともあり、このタイミングで平成年間における小石川植物園の新年風景をまとめてみました。この季節はロウバイ、ツバキ、スイセンなどの花々や、スズカケノキやメタセコイアなどの園内の巨木の冬木立の雄姿などを楽しむことが出来ます。


 まず日本庭園の風景です。植物園に入って直ぐ左方に進み、メタセコイア林を眺めながら歩んでいくと奥の方に日本庭園が見えてきます。庭園に旧東京医学校本館(国の重要文化財に指定)の赤い建物が移築保存されていて、よく目立ちます。この建物の前方には季節ごとに楽しめるようにいろんな植物が配置されています。2018.1

木々の花から

 次に木々の花です。これは迎春花と呼ばれ、新年に芳香を放つ蝋細工のような黄金色の花を咲かせるロウバイ(蝋梅;ロウバイ科ロウバイ属)。中国原産の落葉低木で日本へは江戸時代に渡来。生け花や茶花、庭木として利用されてきています。2006.1


 ソシンロウバイ(素心蝋梅;ロウバイ科ロウバイ属)。同属のロウバイ(蝋梅)と隣接して植物園入口付近で盛んに咲いています。この花は、花全体が黄色で中央部の色の変化のないのが特徴です。2006.1


 これは常緑高木のシロヤブツバキ(白藪椿;ツバキ科ツバキ属)です。シロヤブツバキはわが国のツバキの原種のヤブツバキ(藪椿)の白花のもの。2009.1


 カンツバキ(寒椿;ツバキ科ツバキ属)でサザンカの園芸品種ともいわれる。カンツバキは冬の代表的な花木であり、この花のように淡紅色の八重咲きが多い。2008.1

 これら以外にもツバキ科の多くの花が年末から盛んに咲いています(→ 「ツバキの仲間」)。

野の花(草本の花)から

 園内の古井戸近くのカンザクラの根元の同じ場所に、ニホンズイセン(日本水仙;ヒガンバナ科スイセン属)の花が毎年咲き出します。真ん中の黄色の部分がアクセントになっています。2011.1


 寒中の草むらは、ほとんどが落ち葉や枯れ草に覆われています。それでも、タンポポ(蒲公英;キク科タンポポ属)の鮮やかな黄色の花が落ち葉をかき分け、顔をのぞかせていました。2013.1

冬木立・新芽から

 この時期の青空の下の冬木立は、視線を遮るものがないので雄姿を楽しむことができます。これは巨木並木の風景。精子発見の大イチョウウルムス・プロセアの奥の方の区域(巨木並木)にスズカケノキユリノキケヤキなどの巨木が数多く立ち並んでいます。2018.1


 モミジバスズカケノキ(スズカケノキ科スズカケノキ属)。スズカケノキアメリカスズカケノキとの交配種。スズカケノキとともに街路樹や公園樹に用いられることが多く、プラタナスとも呼ばれる。2016.1


 メタセコイア(ヒノキ科(旧スギ科)メタセコイア属)。スギの先祖のメタセコイヤは、かつて化石しか見つからず絶滅したとされていたが、戦後、中国四川省で生息が確認され。その後わが国にも伝来。現在では全国各地の公園、並木道、校庭などに使用されています。凛として天に伸びるような見事な樹形が目を引きます。2017.1


 木々の新芽も付き始めています。これは中国原産の落葉低木のシナミズキ(支那水木;マンサク科トサミズキ属)。春を待つ冬芽がふくらみ始めています。細い枝がよく分枝し株立ち樹形を成す。3月頃、青空の下に無数の黄色の花が点描されるかのように一斉に咲き出します。秋の黄葉も美しい。2006.1


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2020年1月 1日 (水)

2020年の新年おめでとうございます


(謹賀新年2020)

 清々しい2020年の新年を迎えました。おめでとうございます。不安定な朝鮮半島状況、対立深まる米中関係、EU離脱に揺れる英国など、依然としてわが国を取り巻く国際情勢には厳しいものがあります。また、昨今世界的に気象異常が常態化しつつあり、わが国でも昨年11月のスーパー台風と化した台風19号が東日本全域の多くの河川を氾濫させ甚大な被害をもたらしたことは記憶に新しいところです。

 このような厳しい国際関係、深刻化する自然災害などの行方次第では、堅調なわが国経済に大きな影響が出ることも予想されます。今後もみんなで叡知を出し合い、力を合わせることによって、どのような難局下にあっても「強固な日本」を維持・発展させ、21世紀をしっかりと生き抜いていくことが肝要かと思います。

 最後に皆さまの健康で平穏な日々を祈念申し上げます。


(初日の出など)

 今年もわが家のベランダから初日を拝むことにしました。晴れの天気予報に反して東の空に雲が垂れ込めていたので、日の出がよく見えるかどうか心配でしたが、果たして7時過ぎに東京の街並みの地平線から初日が昇ってきて、雲のすき間から万物に恵みを与える陽光が差し込んできました。


 東の空から南側に目を移すと、目の前の小石川植物園の後方のマンションから、初日の照り返しが見られます。


 北東方向には東日本大震災の翌年に操業が開始した東京スカイツリーが見えます。じっと新年の日の出を待っています。


 新年の陽光が差し込んだ植物園の温室です。リニューアルして11月のオープンしたばかりです。


 植物園の夕刻の風景も見事です。青い空の下側がオレンジ色に輝いています。


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