« 2020年の新年おめでとうございます | トップページ | 冬木立が立ち並ぶ小石川植物園 »

2020年1月 4日 (土)

小石川植物園の新年風景(まとめ)


 令和最初の新年を迎えたこともあり、このタイミングで平成年間における小石川植物園の新年風景をまとめてみました。この季節はロウバイ、ツバキ、スイセンなどの花々や、スズカケノキやメタセコイアなどの園内の巨木の冬木立の雄姿などを楽しむことが出来ます。


 まず日本庭園の風景です。植物園に入って直ぐ左方に進み、メタセコイア林を眺めながら歩んでいくと奥の方に日本庭園が見えてきます。庭園に旧東京医学校本館(国の重要文化財に指定)の赤い建物が移築保存されていて、よく目立ちます。この建物の前方には季節ごとに楽しめるようにいろんな植物が配置されています。2018.1

木々の花から

 次に木々の花です。これは迎春花と呼ばれ、新年に芳香を放つ蝋細工のような黄金色の花を咲かせるロウバイ(蝋梅;ロウバイ科ロウバイ属)。中国原産の落葉低木で日本へは江戸時代に渡来。生け花や茶花、庭木として利用されてきています。2006.1


 ソシンロウバイ(素心蝋梅;ロウバイ科ロウバイ属)。同属のロウバイ(蝋梅)と隣接して植物園入口付近で盛んに咲いています。この花は、花全体が黄色で中央部の色の変化のないのが特徴です。2006.1


 これは常緑高木のシロヤブツバキ(白藪椿;ツバキ科ツバキ属)です。シロヤブツバキはわが国のツバキの原種のヤブツバキ(藪椿)の白花のもの。2009.1


 カンツバキ(寒椿;ツバキ科ツバキ属)でサザンカの園芸品種ともいわれる。カンツバキは冬の代表的な花木であり、この花のように淡紅色の八重咲きが多い。2008.1

 これら以外にもツバキ科の多くの花が年末から盛んに咲いています(→ 「ツバキの仲間」)。

野の花(草本の花)から

 園内の古井戸近くのカンザクラの根元の同じ場所に、ニホンズイセン(日本水仙;ヒガンバナ科スイセン属)の花が毎年咲き出します。真ん中の黄色の部分がアクセントになっています。2011.1


 寒中の草むらは、ほとんどが落ち葉や枯れ草に覆われています。それでも、タンポポ(蒲公英;キク科タンポポ属)の鮮やかな黄色の花が落ち葉をかき分け、顔をのぞかせていました。2013.1

冬木立・新芽から

 この時期の青空の下の冬木立は、視線を遮るものがないので雄姿を楽しむことができます。これは巨木並木の風景。精子発見の大イチョウウルムス・プロセアの奥の方の区域(巨木並木)にスズカケノキユリノキケヤキなどの巨木が数多く立ち並んでいます。2018.1


 モミジバスズカケノキ(スズカケノキ科スズカケノキ属)。スズカケノキアメリカスズカケノキとの交配種。スズカケノキとともに街路樹や公園樹に用いられることが多く、プラタナスとも呼ばれる。2016.1


 メタセコイア(ヒノキ科(旧スギ科)メタセコイア属)。スギの先祖のメタセコイヤは、かつて化石しか見つからず絶滅したとされていたが、戦後、中国四川省で生息が確認され。その後わが国にも伝来。現在では全国各地の公園、並木道、校庭などに使用されています。凛として天に伸びるような見事な樹形が目を引きます。2017.1


 木々の新芽も付き始めています。これは中国原産の落葉低木のシナミズキ(支那水木;マンサク科トサミズキ属)。春を待つ冬芽がふくらみ始めています。細い枝がよく分枝し株立ち樹形を成す。3月頃、青空の下に無数の黄色の花が点描されるかのように一斉に咲き出します。秋の黄葉も美しい。2006.1


  詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2020年1月)


|

« 2020年の新年おめでとうございます | トップページ | 冬木立が立ち並ぶ小石川植物園 »

季節・風景・植物」カテゴリの記事

小石川植物園」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 2020年の新年おめでとうございます | トップページ | 冬木立が立ち並ぶ小石川植物園 »