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2020年6月

2020年6月16日 (火)

白山神社のアジサイ風景ほか


(白山神社)


 近くの白山神社に出かけてきました。この時期、白山神社の境内から隣接する白山公園にかけて、約3,000株のアジサイが咲き誇ります。


 例年はあじさい祭りが開催され多くの人で賑わうのですが、今年は新型コロナの影響であじさい祭りが中止になり、人出もまばら。静かな環境で境内を回ることができました。


 この白山神社は、江戸時代に小石川植物園内にあったが、綱吉の屋敷造営のため、現在地に移ったとのこと。


 色んな種類のアジサイの花が咲いていました。これは手毬咲き状の花のホンアジサイ(本紫陽花)。ガクアジサイの栽培種です。ホンアジサイが西洋に渡り、大輪の見事な花を付けるように品種改良されたアジサイが西洋アジサイです。


 日本固有種のガクアジサイ(額紫陽花)。中心部の多数の両性花の周りに装飾花が額縁のように縁取る。


 ヤマアジサイ(山紫陽花)。よく似たガクアジサイよりも葉に光沢がなく、花序が小型で野趣に富む。


 カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)。円錐状の白い大きめの花序がつく。葉の形が柏の葉に似る

(わが家のベランダからの眺め)

 小石川植物園は依然として休園がが続いています。わが家のベランダから園内を眺めると、目の前の樹木全体がつる性植物に覆われています。


 よく見てみると、林や藪の草木にからみつくつる性多年草のカラスウリ(烏瓜;ウリ科カラスウリ属)です。早朝なので、白いレース状の小さな花が点々と咲いています。


 常緑樹ユーカリ(フトモモ科ユーカリ属)の高木の幹にナツヅタ(夏蔦;ブドウ科ツタ属)がびっしりと絡みついています。ユーカリの木は園入り口から続く坂道を登り切ったところに生えています。


 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2020年6月)

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2020年6月 2日 (火)

小石川植物園の6月の風景(まとめ)


 6月に入り、梅雨入りが間近とあってじめじめした天気が続いています。先日、ようやく新型コロナウィルスの緊急事態宣言が解除され街中にも人出が戻りつつあります。宣言解除を受け、都内の新宿御苑、皇居東御苑などは6/2から再開の運びとなりましたが、肝心の小石川植物園だけは警戒レベルがもう少し下がるまでということで、残念ながらしばらく休園が続きそうです。

 そこで、今月も小石川植物園の風景まとめ版を作成することにしました。 

(園内の風景)

 小石川植物園の日本庭園の池の周りの風景です。池の辺に生えるアメリカキササゲの大樹が満開になって、白い花で覆われたようになっています。木の下で涼を取っています。植込みのツツジの花が万緑の世界のアクセントになっています。2012.6 → 四季フォト


 日本庭園近くの菖蒲田の風景です。青、紫、白など色とりどりの季節の風物詩ハナショウブ(花菖蒲)の花が菖蒲田に咲き広がります。遠方に見える高層ビルは東池袋のサンシャインビルです。2008.6


 植物園に入って左方の散歩道を進んでいくと、すぐに万緑に覆われたメタセコイアの高木が林立しています。右方の鮮やかな緑の樹木はヒッコリーです。木の下ではモチツツジの花が咲いています。2009.6

(木々の花)
 梅雨空によく似合うアジサイの花々が咲き出します。さらには、威風堂々のタイザンボク、樹木に白い帽子を被せたようなヤマボウシ、幻想的なネムノキなどの個性的な木々の花を楽しむことが出来る。


 日本固有種のガクアジサイ(額紫陽花;アジサイ科アジサイ属)。梅雨空に似合い、しっとりと咲いています。花序を見ると、中心部の多数の両性花の周りに装飾花が額縁のように縁取る。房総半島、伊豆半島、三浦半島などの海岸地に自生する。2009.6


 手前は葉の形が柏の葉に似る北米原産のカシワバアジサイ(柏葉紫陽花;アジサイ科アジサイ属)。円錐状の白い大きめの花序がつく。左後方は、ホンアジサイ(本紫陽花;アジサイ科アジサイ属)。日本原産のガクアジサイの栽培種で、花序のほとんどが装飾花からなる手毬咲き状のアジサイ。2007.6


 北米原産の常緑高木のタイザンボク(泰山木;モクレン科モクレン属)。大木の樹上に威風堂々の白い大きな花が上向きに咲きます。花の中心部に黄色の雄しべが密生する。高所に神々しく咲く花は王者の風格があります。光沢ある常緑の緑葉と大輪の純白の花のコラボは見ごたえがある。2008.6


 本州から九州の山地に生える落葉高木のヤマボウシ(山法師;ミズキ科ヤマボウシ亜属)。6月~7月、緑葉の枝の上に白い花が沢山付く。花をよく見ると、淡黄色の小さな球状の花が中央部にあって、その外側に大きな白色の4枚の総包片が花弁のように開く。2005.6


 本州から沖縄にかけて分布する落葉高木のネムノキ(合歓木;マメ科ネムノキ属)。山野、原野などに自生する。枝先から花柄を出し、淡紅色の花が多く集まって頭状花序のように咲く。見上げる樹上に咲く花は幻想的な美しさを醸し出す。夜には、葉が眠ったように閉じてしまうことから和名が由来。2012.6末


 中国原産の落葉低木トウフジウツギ(唐藤空木;ゴマノハグサ科フジウツギ属)。沖縄で古くから栽培されていたのでリュウキュウフジウツギともいう。夏の陽射しの下で紫色の花穂にチョウがよく集まってきます。サポニンを含み有毒。2018.6

(万緑・緑葉)
 木々の緑は新緑から万緑へと移り変わり、緑が美しい季節になってきました。木々の緑葉の観賞もいいものです。


 トサミズキ(土佐水木; マンサク科トサミズキ属)。シナミズキの仲間で高知県の蛇紋岩地帯に自生する落葉低木・小高木。早春、数多くの黄緑色の小さな花が木枝から一斉に吹き出します。この時期には、緑葉の葉脈がくっきりと見えるようになる。2019.6


 欧州の街路樹に多く見られる落葉高木のヨーロッパカエデ(ムクロジ科カエデ属)。ノルウェ-カエデとも呼ばれます。葉の形が掌状で、典型的なカエデの葉です。2019.6


 ラクウショウ(落羽松;ヒノキ科ヌマスギ属)。水湿地に生育し気根を有する北米原産の落葉針葉樹。木元が少し水につかった状態で自生することが多く、ヌマスギとも呼ばれます。2019.6


 コーカサスサワグルミ(クルミ科サワグルミ属)。中央アジアのコーカサス地方を原産とする落葉高木。葉の形や幹の文様が特徴的です。谷地に生えるサワグルミと比べて、葉、果穂が大き目。2019.6


 ナツヅタ(夏蔦;ブドウ科ツタ属)が伸びて繁茂し、イタリアヤマナラシ(いわゆるポプラ)の高木の幹をぎっしりと覆っています。2013.6


(梅雨時の野の花)
 梅雨時の風物詩のハナショウブを始め、ドクダミ、ヤマモモソウ、シロアザミゲシ、ヒルガオ、ニワゼキソウなどこの時期ならではの野の花がしっとりと咲き出します。


 ハナショウブ(花菖蒲;アヤメ科アヤメ属)の優雅な花が白、紫、黄、薄紅色に咲き乱れ梅雨時のうっとうしさを忘れさせてくれます。別世界に来たかのように錯覚する美しい空間です。季節の風物詩で、全国各地の庭園、寺社などに生えるハナショウブに大勢の人が集まります。2008.6


 この時期の特に半日陰地の草むらに、ドクダミ(毒溜;ドクダミ科ドクダミ属)の白い花が群生する。3月のハナニラ、4月のオオアマナから野の花の主役交代です。 十薬ともいわれるドクダミは、様々な薬効があり、腫れ物、皮膚病などに利用される。2011.6


 ヨーロッパ原産の宿根草ハタザオキキョウ(旗竿桔梗;キキョウ科ホタルブクロ属)。わが国へは園芸用として大正時代に渡来したが、繁殖力が強く各地で野生化している。旗竿のようなまっすぐな茎に、うす紫色の小さな花が連綿と付いています。2009.6


 透き通ったような白い色で妖美な感じがするシロアザミゲシ(白薊芥子;ケシ科アザミゲシ属)の花です。熱帯アメリカ原産の一年草。茎や葉にアザミのような鋭いトゲがあります。2008.6


 小さく可憐なニワゼキショウ(庭石菖;アヤメ科ニワゼキショウ属)の花です。葉の形がアヤメやハナショウブなどに似ています。日本の各地に自生します。2008.6


 詳しくは
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