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2020年9月15日 (火)

9月中旬の小石川植物園に八重咲サルスベリの花


 安倍晋三総理が持病悪化のため退陣することになり、7年9ヶ月の長きにわたった安倍政権が終え、9月14日に新たに菅義偉内閣が発足しました。安倍政権はアベノミクスを基軸にわが国の経済再生に尽力し、また地球儀を俯瞰した卓越した外交を展開し国際的なわが国のプレゼンスを大いに高めたといった多大な功績がありました。安倍政権の継承を謳った菅内閣の安定かつ強固な政権運営を期待したいところです。


 さて、今年の夏の暑さは凄まじいものでしたが、9月中旬になるとようやく猛暑が収まり、朝晩は過ごしやすい秋の気配が感じられるようになってきました。この日小石川植物園を回ってきましたが、遺伝子変異によって創出した珍しい八重咲サルスベリの花を見かけました。



 旧東京医学校の赤い建物の前に池の周りに、珍しい八重咲サルスベリの花が咲いていました。通常のサルスベリの遺伝子変異体で、サルスベリの花の雄しべが付く部分が花弁となり、2次花から5次花まで形成され八重咲の形状になります。


 メタセコイア林の近辺の林地がヒガンバナ(彼岸花;ガンバナ科ヒガンバナ属、別名:曼珠沙華)の群生地になっています。ヒガンバナはその名の通り大体秋の彼岸の頃に満開になり、この日は少し早めでした。数輪の深紅の花が咲き始めていましたが、多くは花茎がツンツンと地上に出ている段階でした。


 園内の木々はまだ青々と茂っていますが、空を見上げると、天高く秋雲が漂っています。


 ソメイヨシノの桜並木の様子。総じて緑の風景ですが、樹の下に黄色の木の葉を少し見かけました。


 季節の花のキバナコスモス(黄花秋桜;キク科コスモス属)を草むらで見かけました。メキシコ原産の多年草。


 海岸に咲く常緑種のハマカンゾウ(浜萓草;ススキノキ科ワスレグサ属)。夏の終わり頃から咲き出します。


 ハナシュクシャ(花縮紗;ショウガ科シュクシャ属、別名:ジンジャー)。美しい白い花です。


 つる性多年草で繁殖力が旺盛なクズ(葛;マメ科マメ亜科クズ属)の赤紫色の花。秋の七草の一つ。


 つる性木質の草本センニンソウ(仙人草;キンポウゲ科センニンソウ属)。依然として白色の花が繁茂しています。


 ツリガネニンジン(釣鐘人参;キキョウ科ツリガネニンジン属)。小さな釣鐘状の薄紫色の花が下を向いて咲いています


 全国に広く分布する多年草ツルボ(蔓穂;キジカクシ科ツルボ属)。ピンク色の小花が密生した細長い穂を付けていました。


 新温室の中に入ってきました。内部は適度に温湿度が制御されていて、外より涼しい感じでした。


 新温室内では、幾つかの花が咲いていました。これはコウシュンカズラ(キントラノオ科)。マレーシア、オーストラリア、太平洋熱帯に分布。


 ギボウシズイセン(アマゾンユリ;ヒガンバナ科)。南米北部に分布。


 カイトウメン(アオイ科)。コロンビア、ペルーに分布。


 ゲンペイクサギ(シソ科)。熱帯アフリカ西部に分布。


 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2020年9月)


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