12月上旬の小石川植物園、紅葉・黄葉の最後の競演
12月に入って明るいニュースが飛び込んできました。2014年12月に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ2」が6年間の探査ミッションを終え地球に帰還し、小惑星「リュウグウ」から持ち帰ったカプセルの無事回収に成功しました。コロナ禍で落ち込んでいる私たちの気持ちを鼓舞してくれます。
さて、好天に恵まれた12月上旬12/8、小石川植物園を巡ってきました。紅葉のイロハモミジやメグスリノキ、黄葉のイチョウ、褐色のメタセコイアなど、木々の最後の輝きを十分に楽しんできました


東アジアに自生し、わが国では本州以南に分布する落葉高木イロハモミジ(ムクロジ科カエデ属)。秋の紅葉の代表格。この時期、園内の各所で鮮やかな紅葉を楽しむことができます。


日本のみに自生する落葉高木の紅葉樹のメグスリノキ(目薬の木;ムクロジ科カエデ属)。真赤に燃えるような紅葉は見事で、年末の楽しみになっています。メグスリノキは葉を煎じて服用したり、洗眼すると目の病気に効用があります。



黄葉が進むイチョウ(銀杏;イチョウ科イチョウ属)の木々。中国原産の落葉高木で裸子植物。街路樹など全国で普通に見かけ、晩秋には見事に黄葉し、街中が黄金色に輝き出します。園内には精子発見の大イチョウ(下)をはじめ多くのイチョウの大樹が生えています。

北アメリカの東部から南東部に広く分布する落葉高木ヌマミズキ(沼水木;ヌマミズキ科ヌマミズキ属)。秋に美しく紅葉する。

中国、ヒマラヤなどが原産の落葉小高木ハグマノキ(白熊の木;ウルシ科ハグマノキ属)の紅葉。初夏には花が咲き、やがて木全体がボヤーっとうす紅く煙っているようになる。



スギの先祖のメタセコイア(ヒノキ科メタセコイア属、別名アケボノスギ)の高木。凛として天に伸びるような見事な樹形が目を引きます。この時期、褐色に輝くメタセコイアの風景は圧巻です。
詳しくは
…> 季節のスケッチ(2020年12月)
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