4月下旬の小石川植物園、珍しいエゴノキの花に出会う
晴天が続く4月下旬、運動も兼ねて小石川植物園をめぐっています。園内では、珍しいエゴノキの花(アルニフィラム・フォーチュネイ)をはじめこの季節ならではの花々が咲き、新緑が一層鮮やかになってきました。
(季節の花々)
中国、インド、ミャンマー等が原産の落葉高木アルニフィラム・フォーチュネイ(Alniphyllum fortunei;エゴノキ科アルニフィラム属)。枝先の葉腋に円錐花序が形成され、多数の白い花が盛んに咲いていました。枝に互生する葉の表面には光沢がある。植物園の周りの坂道の途中からよく見えるのですが、今まで全然気がつきませんでした。今回が初めての出会いです。
やはりエゴノキ科の仲間のヒョウスイボク(秤錘木;エゴノキ科シノジャキア属)。中国原産の落葉小高木。植物園の林地の奥まったところにエゴノキの花に似た美しい白い5弁の花が静かに咲いていました。花の後に熟す黒い実が秤(はかり)に使う錘(おもり)に似ることから和名が由来。木幹は株立ちの形状。
中国南部からベトナム北部にかけての山間部などに分布する落葉高木のブレッシュネイデラ・シネンシス(アカニア科ブレッシュネイデラ属)。沢山の小さい白い花を付けた総状花序が枝から直立する。遠方から見るとトチノキの花穂によく似る。
日本に自生する落葉低木サクラバラ(桜薔薇;バラ科バラ属)サクラの花に似た薄紅色の大きめの花から甘い香りが漂ってきます。原種バラの一つ。
北海道や本州の日本海側の山野に自生する落葉小低木タニウツギ(谷空木;スイカズラ科タニウツギ属)。新緑の中、美しい淡紅色の漏斗状の花を付ける。
北海道から九州までの各地に広く分布する落葉高木ミズキ(水木;ミズキ科ミズキ属)。新しい枝先に白い細かい花が盛んに咲き出しています。東京から山形に帰省する際、東北自動車道を使うのですが、車窓から山の中に咲いているミズキの花をよく見かけます。
(新緑の木々)
インド北部、タイ、中国南部などが原産の落葉高木チャンチンモドキ(香椿擬)。国内では熊本県、鹿児島県にわずかに自生する。新葉の間に赤紫色の花が見られる。
秋の紅葉が美しいハゼノキ(櫨の木;ウルシ科ウルシ属)。 関東以西~沖縄に自生する落葉小高木。新緑の奇数羽状複葉のつけ根から黄緑色の小さな花がついています。
ムクノキ(椋木;アサ科ムクノキ属)。 関東以西~沖縄に分布し、主に山地~低地の森林に生育する落葉高木。新葉の展開とともに葉のつけ根に淡緑色の小さな花がつく。
ウルムス・プロセア(ニレ科ニレ属)。ヨーロッパ原産の落葉高木でオウシュウニレやエルムとも呼ばれる。新葉の間に小さな花が少しだけ見える。
東アジアに分布する落葉高木イイギリ(飯桐;ヤナギ科イイギリ属)の雌株。小さな花穂が出ています。秋になると真っ赤な房状の実をつける。
詳しくは
…> 季節のスケッチ(2021年4月)
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