東京の樹木の風景(靖国神社)

千代田区九段にある靖国神社の風景です。この日は平日だったので人出は少なく、静かに境内を散策してきました。さすがに先の大戦の英霊を祀る名高い神社だけあって、境内には立派な樹木が数多く生えていました。かつて長くこの近くに住んでいたのですが、在職中ということもあってじっくりと回ったことがなく、当時は全然気がつきませんでした。

社殿への参道の両側にはイチョウ(銀杏;イチョウ科イチョウ属)の大樹の並木になっています。秋の黄葉の景観を見に来たいと思います。


神社の入口付近でケヤキ(欅;ニレ科ケヤキ属:上)やクスノキ(楠;クスノキ科ニッケイ属:下)の大樹が生えていました。

神社境内で盛んに白い花が咲くサンゴジュ(珊瑚樹;レンプクソウ科ガマズミ属)の樹木を何本か見かけました。戦友会の献納により植樹されたものでした。

サンゴジュは日本・台湾が原産で、関東地方以西~沖縄に分布する常緑高木。初夏、枝先に円錐花序を形成し、小さな白い花が多数咲く。夏~秋に実が赤く熟し、この実を海のサンゴに見立て和名がつけられた。材を燃やすと泡を吹くほど水分が多いことから、防火樹や防風樹に利用される。

別の入口付近にタイザンボク(泰山木;モクレン科モクレン属)の高木が生えていて、白い大きな花が咲いていました。

タイザンボクは北米原産の常緑高木で、6月頃大木の樹上に威風堂々の白い大きな花が上向きに咲きます。高所に神々しく咲く花は王者の風格があります。光沢ある常緑の緑葉と大輪の純白の花のコラボは見ごたえがあります。

靖国神社の傍を靖国通りが通っています。この付近の街路樹はソメイヨシノ(染井吉野;バラ科サクラ属)のサクラ並木ですが、今は華やかな花期が終わり、静かに緑葉に覆われています。


その一方で、街路樹の下方の緑の植栽を見やると、キンシバイ(金糸梅;オトギリソウ科オトギリソウ属)の多くの黄色の花が咲いていて落ち着いた美しい雰囲気を醸し出しています。
詳しくは
…> 季節のスケッチ(2021年5月)
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