9月に入って秋の気配が漂う
9月に入って夏の猛暑が落ち着き、秋の気配が漂うようになってきました。一方、コロナウィルスの感染が日本中に広がっていて、なかなか終息の見通しが立ちません。これから私たちがコロナに対してどのように向き合い、どのように社会活動を維持していくべきか新たなビジョンの構築が必要かと思われます。
〔9月の風景〕
さて、小石川植物園を散策すると、四季折々の季節感あふれる風景、植物を楽しむことができます。これらの写真を四季の植物としてアップしています。
9月の風景については
●9月セレクション ●9月の Photo Gallery
としてまとめています。
(小石川植物園の9月の風景の例)
秋の彼岸の時期に、植物園内の随所で燃える炎のようなヒガンバナ(彼岸花;ヒガンバナ科ヒガンバナ属)が満開になって咲き出します。ヒガンバナには曼珠沙華(赤い花をあらわす梵語)の別名があります。昔から墓地に植えられ、本当に故人を弔っているような感じがします。2008.9
秋の七草は、野を眺めて風情を楽しむ秋の野の花です。植物園内でも夏から秋かけて秋の七草を愛でることができます。これは秋の七草の一つのフジバカマ(藤袴;キク科ヒヨドリバナ属)。花色が藤の花に似ていることから「藤袴」の名が付いたとのこと。本州~九州に分布する多年草でうっかり道ばたの雑草として見逃してしまいそうです。2008.9
秋の野にひっそりと咲くいろんな野菊の花を見かけるようになります。菊まつりなどに展示される観賞用の和菊、洋菊などと異なり、豊かな秋の風情があります。左は、野菊のハコネギク(箱根菊;キク科シオン属)。箱根駒ヶ岳の山頂で見られることから、和名が由来。箱根を中心に富士火山帯の山地に多く分布します。2012.9
9月に咲く樹木の花です。これは、秋口に細かい花を盛んに付ける落葉高木のフクロミモクゲンジ(袋実木欒子; ムクロジ科モクゲンジ属)。木の下の地面は黄金色のオガクズを敷き詰めたようになる。まさに、英名の golden rain tree そのものです。晩秋に真丸の種子が入った袋果が付く。中国原産の落葉高木。2014.9
赤白色が交じったアオイ科フヨウ属の落葉低木スイフヨウ(酔芙蓉)の花です。一日花で、はじめは白色、のちに赤色に変わってしぼみます。「酔う芙蓉」ということから、この風流な名がついています。日本や中国、台湾などに自生するフヨウの園芸種。2005.9
樹木に木の実を多く見かけるようになります。台湾に多く自生する落葉低木のニイタカガマズミ(レンプクソウ科ガマズミ属)にも赤い実が付いていました。ニイタカ山は台湾の最高峰です。2014.9
(各地の9月の風景)
小石川植物園以外の9月の風景は以下の通り。
2019.9 おわら風の盆
2015.9 信州(白馬五竜、戸隠神社)
2011.9 箱根湿生花園(秋の山野草)
詳しくは
…> 季節のスケッチ(2021年9月)
| 固定リンク
「季節・風景・植物」カテゴリの記事
- 郷里(東根市)のお盆の頃の風景(2023.08.13)
- 7月下旬の都心、とある午前の風景(2023.07.28)
- 奥日光の大自然を満喫(2023.06.18)
- 6月初旬の小石川植物園、落ち着いた緑の風景(2023.06.03)
- 若葉茂り風薫る5月、初夏の木々の花、野の花が咲き競う(2023.05.01)
「小石川植物園」カテゴリの記事
- 奥日光の大自然を満喫(2023.06.18)
- 6月初旬の小石川植物園、落ち着いた緑の風景(2023.06.03)
- 若葉茂り風薫る5月、初夏の木々の花、野の花が咲き競う(2023.05.01)
- 4月中旬の小石川植物園、美しい新緑が広がる(2023.04.24)
- 春爛漫の4月はサクラから新緑、ツツジへ主役交代(2023.04.01)
「社会・政治」カテゴリの記事
- 謹賀新年2023(2023.01.01)
- 10月の街中は金木犀のいい香りが漂う(2022.10.01)
- 真夏の深緑の中にユリ、ハス、ムクゲなどの季節の花々(2022.07.01)
- 各地のアジサイ(紫陽花)の風景(2022.06.01)
- 各所の初夏の風景(季節のスケッチより)(2022.05.01)
コメント