紅梅、白梅、シナマンサクなどの花が咲き出す

寒さが続き、人出が少ない小石川植物園の園内を時々散策しています。立春の頃になると、園内は少しにぎやかになってきます。大樹・高木の落葉樹の木々は依然として冬木立のままですが、少しずつ咲き始めた紅梅、白梅、シナマンサク、ツバキなどの花が目立つようになってきました。


落葉樹の大樹が立ち並ぶ巨木並木(上)や梅林近くの中島池(下)の風景です。まだ新年と変わらない様子。
(木々の花)

園入口付近に生えるシナマンサク(支那満作;マンサク科マンサク属)。枯葉が残る木枝からふわふわした黄色のリボン状の4弁花が青空に広がるように咲いています。中国原産の落葉小高木。


梅林には多くの品種のウメ(梅;バラ科サクラ属スモモ亜属)の木が植えられていて、チラホラと咲き出してきました。上は紅梅の五節の舞(ごせちのまい)、下は白梅の長寿(ちょうじゅ)。これから3月中旬にかけていろんな梅の花が次々と咲きだし、梅林は華やかになります。

ツバキ(椿;ツバキ科ツバキ属)には多くの品種がありますが、園内のツバキ園で楽しむことができます。この品種は角葉珍山(かくばちんざん)。

イロハモミジ(ムクロジ科カエデ属)の翼果が木枝に残っているのを見かけました。秋の紅葉の代表格で春の緑葉も美しい。本州以南に分布する落葉高木です。
(温室の植物)

ヤエヤマヒサカキ(八重山姫榊;モッコク科ヒサカキ属)。石垣島や西表島などの八重山山諸島固有の常緑低木。葉腋に白い小さな花が多数ついています。

キンカチャ(金花茶;ツバキ科ツバキ属)。中国とベトナム原産の常緑低木。珍しい黄金色の花を咲かせるツバキ。

アガペテス・ブルマニカ(Agapetes burmania;ツツジ科アガペテス属)。中国、ミャンマー原産の常緑低木。可愛らしい小さな花が木枝から多数垂れ下がっています。新種?の表示もありました。

亜熱帯地域の渓流沿いなどに生育するつる性木本植物のサクララン(桜蘭、別名:ホヤ)。キョウチクトウ科サクララン属)。このホヤにはHoya gigas の名がつく。
詳しくは
…> 季節のスケッチ(2022年2月)
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