炎暑下の小石川植物園、深緑の中にサルスベリなどの花々
8月に入って東京地方は猛暑日が続いています。コロナ感染も第7波の真っ只中で、暑い鬱陶しい夏になってしまいました。このような状況ですが、たまたま猛暑が途切れた8/5の早朝、小石川植物園をサッと回ってきました。園内は一面の深緑の中、サルスベリなどの花々を見かけました。

小石川植物園の園内は深緑の世界が広がっています。これはサクラ並木の風景です。植物園入口から真っ直ぐ坂道を上り左に曲がるとソメイヨシノのサクラ並木が広がっています。春の満開時には大勢の人出で賑わいますが、この時期は深い緑一色です。

中島池の風景。梅林手前の小さな池(中島池)の周りにサクラ、イロハモミジなどの木々が生えていて、池の水面が四季折々に美しく変化します。この時期は一面深い緑に覆われています。

深緑の中に季節の花々を見かけます。これはサルスベリ(百日紅;ミソハギ科サルスベリ属)。中国原産の落葉中高木で代表的な夏の花木です。赤紫色の花が盛んに咲いていました。百日紅の名の通り花期は長く、炎暑下の強い日差しの下で花が咲き続けます。

日本庭園の大池の近くに生えるサルスベリ(百日紅)の大樹です。薄い紫色の花が樹木いっぱいに咲き広がっていて壮観です。

中島池のほとりに生える中国原産の落葉高木エンジュ(槐;マメ科マメ亜科エンジュ属)の大樹。白い花が満開になっています。日本では街路樹や庭木として利用されています。

エンジュは夏に開花し、枝先の円錐花序に白色の蝶形花が多数付きます。秋にはササゲのような細長い果実が枝先から垂れ下がります。蕾を乾燥させたものは、槐花という生薬で止血作用あり。

盆の頃に質素な感じのミソハギ(禊萩;ミソハギ科ミソハギ属)の花が咲き出します。日本および朝鮮半島に分布し、湿地や田の畔などに生育する多年草。仏前に供えられるので盆花、精霊花とも言われます。ハギに似ていて禊ぎに用いられたことから和名が由来。

オミナエシ(女郎花;スイカズラ科)。直立した茎の先にあざやかな黄色の花が群生して咲いています。黄色い花が粟(あわ)に似ていることから、粟花ともいわれる。沖縄をのぞく日本全土に分布し、日当たりの良い草地に生える多年草。秋の七草の一つ。

東アジアに分布する多年草ヤブラン(薮蘭;キジカクシ科スズラン亜科ヤブラン属)の藤色の穂状になった花。園内の日陰の所で夏から秋にかけて随所に見かけます。落ち着いた和風の庭園によく似合います。

ツユクサ(露草、月草;ツユクサ科ツユクサ属)。全国の田畑のあぜ道や道ばたなどに生える一年草。花は早朝に咲き、午後にはしぼむ。儚い感じがする花で、朝露を連想させることからこの名が付いたと言われる。古典では月草の呼名が多い。
詳しくは
…> 季節のスケッチ(2022年8月)
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