10月の街中は金木犀のいい香りが漂う
凶弾に倒れた安倍元総理の国葬、英国エリザベス女王の逝去、ロシアによるウクライナ領土の略奪といった大きな出来事が相次いだ9月が過ぎ、10月に入りました。
このところ厳しい残暑も収まって快適な日々が多くなってきました。この季節の花々の代表格は金木犀です。東京の街中を散策しているとどこからともなく金木犀のいい香りが漂ってきます。

中国南部原産の常緑小高木キンモクセイ(金木犀;モクセイ科モクセイ属)。わが国には江戸時代に渡来し、本州から九州にかけて栽培が広がった。公園木や庭木などに多く利用される。 新春のロウバイ、春のジンチョウゲやウメ、夏のクチナシなどとともに代表的な芳香花木。2012.10

この時期、橙黄色の花が満開になったキンモクセイの周りには甘くいい香りが漂い広がります。街中を歩いていても、この香りを感じて振り返るとそこには橙黄色のキンモクセイといったことがままあります。まさに秋の香りです。2014.10@隅田川テラス

この季節、シュウメイギク(秋明菊;キンポウゲ科イチリンソウ属)の花が群生して可憐に咲き出します。秋の風情を感じさせる優雅な花です。シュウメイギクの名前からキク科のようですが、実はキンポウゲ科の植物です。中国から古い時代に渡来し、京都の貴船地方に野生化したものが見られる。2019.10

シュウメイギク(秋明菊)には、よく見かける白花以外に勲章のように立派な形をした赤い花もあります。貴船菊や秋牡丹の別名があります。2009.10

日本固有種で北海道~九州に分布する多年草ホトトギス(杜鵑草;ユリ科ホトトギス属)。山地の半日陰地に生育する。8月~10月頃、葉腋に数個の花を上向きにつける。漏斗状鐘形の花の紫色の斑点のようすが鳥のホトトギス(杜鵑)の胸にある斑点に似ることから和名が由来。2021.10

ホトトギスの近縁種もよく見かけます。これは、タイワンホトトギス(台湾杜鵑;ユリ科ホトトギス属)。小さな紫色の花が咲いています。やはり、花に鳥のホトトギスの胸模様に似た紫色の斑点がありまる。沖縄県、台湾に分布する壮健な多年草。2007.10

紀伊半島に自生するキイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑;ユリ科ホトトギス属)。植物園のシダ園の石垣の上部から垂れ下がり黄色い花を下向きにつけています。同属のホトトギスやタイワンホトトギスとは花の形状が少し違いますが、花の内側に斑点がついています。2019.10
詳しくは
…> 季節のスケッチ(2022年10月)
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