中伊豆の旅(修善寺、浄蓮の滝、韮山など)
このたび修善寺温泉に宿泊し、中伊豆地方(修善寺、浄蓮の滝、韮山など)をドライブしてきました。長いコロナ禍で巣ごもり生活が続いていたので久しぶり遠出になりました。やはり旅行はいいですね。気分が晴れます。これからはコロナの状況を見ながらも、少しずつ足を延ばして行きたいと思います。
以下、ドライブで回った中伊豆(修善寺温泉、浄蓮の滝、韮山反射炉)の風景を紹介します。
<修善寺温泉>
伊豆市修善寺に建つ曹洞宗の名刹修禅寺。修禅寺の周りに修善寺温泉郷が広がる。もともと修禅寺は807年弘法大師に依って真言宗の寺院として開創されたもの。鎌倉幕府2代将軍の源頼家が当寺に幽閉されたとしても知られています。
修善寺温泉の宿泊は新井旅館。明治初期の1872年に開業し、建物の多くが国の登録文化財に指定されている。芥川龍之介 、島崎藤村、川端康成、正岡子規、横山大観、前田青邨などの多くの文人墨客たちが訪れています。
修善寺温泉郷は伊豆半島ジオパークの一つ。温泉郷を流れる桂川の川床には火山活動による大きめ岩がゴロゴロしています。
温泉郷には散策路が設営されていて多くの観光客や宿泊客で賑わっています。散策路の中に背の高い青竹が立ち並んぶ竹の小径は京都嵐山の竹林を彷彿させます。
<浄蓮の滝>
約1万7000年前の伊豆東部火山群の噴火による溶岩流の末端部(伊豆市湯ヶ島)にできた名瀑、浄蓮の滝。伊豆半島ジオパークの一つです。滝の横には溶岩が冷えて収縮する際にできる柱状の岩(柱状節理)がくっきりと見えます。迫力ある滝と柱状節理がおりなす景観は見事です。
浄蓮の滝から流れ出る水流は狩野川として伊豆半島を縦走しています。浄蓮の滝付近の渓流ではアマゴとニジマスの釣りが盛んです。また、滝の下流に少し進むと、湧水を利用したわさび沢が広がっています。
<韮山反射炉>
江戸幕末期、外国の脅威に対すべく中伊豆の韮山の地に建造が進められた韮山反射炉。反射炉とは、銑鉄などの金属を溶かし大砲などを鋳造するための溶解炉のことで、韮山反射炉は、実際に稼働した反射炉として国内で唯一現存するもの。
韮山反射炉の建造は江戸湾海防の実務責任者だった韮山代官の江川英龍とその子英敏によって進められ、安政4年(1857年)に竣工。鉄製18ポンドカノン砲や青銅製野戦砲などの西洋式大砲が鋳造されました。韮山反射炉は明治日本の産業革命遺産として世界遺産に登録されました。明治以降のわが国の製鉄業の発展の礎を築いたもので、先人の多大な尽力に頭が下がる思いです。
詳しくは
……> 季節のスケッチ(2022年11月)
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