11月の小石川植物園、徐々に紅葉・黄葉始まる
11月に入って朝晩は冷え込みを感じるようになってきましたが、日中は比較的暖かめの天気が続いています。11/10に小石川植物園を回ってきました。木々の紅葉・黄葉は例年に比べ、やや遅めの感じでしたが、それでも、アメリカスズカケノキ、ナンキンハゼ、カツラなど徐々に紅葉・黄葉が始まっていました。
植物園入口から真っ直ぐ坂道を上り左に曲がるとソメイヨシノの桜並木が広がっています。春の満開時には大勢の人出で賑わいますが、晩秋の紅葉も見応えがあります。
ヨーロッパ原産の落葉高木イタリアヤマナラシ(ヤナギ科ヤマナラシ属)の黄葉。わが国では北海道~九州に分布する。 セイヨウハコヤナギ(西洋箱柳)やポプラとも呼ばれる。美しい箒状の樹形が特徴的で、街路樹、庭園木、防風林などに多く用いられる。晩秋の植物園では、ポプラの黄葉と樹木に絡むナツヅタの紅葉のコラボが見られる。
北米東部原産の落葉高木のアメリカスズカケノキ(スズカケノキ科スズカケノキ属)。わが国へは明治時代に渡来し、巨木が多い。花期は4月~5月で球形の花序がぶら下がる。互生する広卵形で掌状の大きな葉は切れ込みが浅い。晩秋の褐色の紅葉の景観は迫力があります。
中国・台湾原産の落葉高木ナンキンハゼ(南京櫨;トウダイグサ科ナンキンハゼ属)の紅葉。夏にあまり目立たないの花序がツンツンと木枝から飛び出し、晩秋に美しく紅葉します。庭木、街路樹、公園樹に用いられる。木の実は種皮が蝋状の物質で覆われ、ハゼノキと同じようにロウを採取します。
北米原産の落葉高木ハナミズキ(花水木;ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属)。初夏には紅白の花、秋には紅葉を楽しむことが出来ます。庭木や街路樹として利用されている。北米原産でわが国のヤマボウシに似ることからアメリカヤマボウシともいう。
ハゼノキ(櫨の木;ウルシ科ウルシ属)の紅葉。ハゼノキは関東以西の本州、四国、九州・沖縄、小笠原諸島に自生する落葉小高木。木枝から垂れ下がる房状の黒い実から木蝋を採り、それまで木蝋の主原料であったウルシの果実に取って代わるようになった。
中国原産の落葉中高木サルスベリ(百日紅;ミソハギ科サルスベリ属)。代表的な夏の花木で花期が長く、炎暑下の強い日差しの下であざやかな深紅の花が咲き続けます。花の後に実が付き、秋には黄葉が見られる。
日本各地に分布する落葉高木カツラ(桂;カツラ科カツラ属)。開花期は3月~5月で雌雄異株。葉は対生でハート形の円い形状が特徴的。秋には美しく黄葉し、落葉になると甘い香りを呈する。少し離れた所からでもカツラの存在に気がつきます。街路樹や公園樹に利用される。
氷河期生き残りの樹木といわれるハナノキ(花の木;ムクロジ科カエデ属)。日本固有種で雌雄異株の落葉高木。3月下旬~4月初旬にかけて葉の展開に先立って開花し、紅色の雌雄の花が早春の里山を美しく彩る。秋に美しい黄葉が見られる。
詳しくは
…> 季節のスケッチ(2022年11月)
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