11月下旬の小石川植物園の紅葉・黄葉風景
青空が広がった11月下旬(11/25)、小石川植物園を散歩してきました。そして、園内のラクウショウ、シナユリノキ、ベニコブシ、ハリギリなどの木々の進みゆく紅葉・黄葉を楽しんできました。
11月下旬の小石川植物園の風景です。木々の紅葉・黄葉がだいぶ進んできました。秋晴れ下の日本庭園の赤い建物(旧東京医学校)ですが、右上のコナラの大樹は褐色に紅葉しています。
園内の古井戸(小石川養生所の井戸)近くのツツジ園から精子発見の大イチョウやウルムス・プロセア(ニレ科)などの高木・大樹の雄姿が眺望できます。イチョウはすっかり黄葉しています。
褐色に紅葉したラクウショウ(落羽松;ヒノキ科スギ亜科ヌマスギ属)の大樹。北米原産の落葉針葉樹ラクウショウは湿地に生育し、木元が少し水につかった状態で自生することが多く、ヌマスギ(沼杉)とも呼ばれる。
園入口に立つ一本のメタセコイア(曙杉;ヒノキ科セコイア亜科メタセコイア属)の高木。高度の低い太陽が樹木の陰に入っています。メタセコイアはスギの先祖の落葉針葉樹。絶滅したとされていたが、戦後中国四川省で生息が確認され、その後わが国に伝来。
黄葉のシナユリノキ(支那百合の木;モクレン科ユリノキ属)。中国中南部からベトナム高地に自生する落葉高木。ユリノキ属はユリノキとシナユリノキの2種のみで北アメリカと中国に隔離分布する。
ベニコブシ(紅辛夷;モクレン科モクレン属 Yulania亜属)の晩秋の黄葉です。ベニコブシは本州中部の東海地方などに分布する落葉小高木。日本に自生するシデコブシの変種。3月~4月、葉の展開に先立って淡紅色の花が咲く。
鮮やかに紅葉したヤマハゼ(山櫨;ウルシ科ウルシ属)。関東地方以西~沖縄の山地に自生する落葉小高木。樹姿などがハゼノキによく似ていて、山地に生えるハゼノキということから和名が由来。
中国、台湾及び東南アジアを原産とし、東アジアの温暖な地域に自生する落葉高木のカイノキ(楷樹;ウルシ科カイノキ属)。枝ぶりが整っていることから、楷書にちなんで名がついたとされる。秋には美しく紅葉します。
北海道を中心としたわが国全域の山地に分布する落葉高木のハリギリ(針桐;ウコギ科ハリギリ属)。かつては下駄材として北海道から本州に出荷されてきた。カエデ状の葉が黄葉していました。
詳しくは
……> 季節のスケッチ(2022年11月)
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