« 2023年1月 | トップページ | 2023年3月 »

2023年2月

2023年2月21日 (火)

大樹の見事な冬木立やウメ、ツバキなどの早春の花々



 2月も後半になり、久しぶりに小石川植物園を回ってきました。春のような日差しでしたが、風が冷たい一日でした。園内では大樹の見事な冬木立や梅、椿、マンサクなどの木々の花が目に入ってきます。また、ユキワリイチゲやアマナなどの早春の野の花も枯葉の中から顔を覗かせていました。


 小石川植物園には大木・巨樹が沢山生えていて、2月のこの時期になってもその見事な冬木立の姿を楽しむことができます。上図のイチョウ(銀杏;イチョウ科イチョウ属)の大木は園入口付近ところにあります。手前は精子発見で有名なソテツ(蘇鉄; ソテツ科ソテツ属 )です。


 植物園入口から真っ直ぐ坂道を上り左に曲がるとソメイヨシノ(染井吉野;バラ科サクラ属エドヒガン群)のサクラ並木が広がっています。来月末の満開時には大勢の人出で賑わいますが、今は冬木立で開花準備中です。 → サクラ並木の風景


 サクラ並木をそのまま進んでいくと、スズカケノキユリノキケヤキなどの巨木並木の空間が広がっています。林立する巨木たちの冬木立を見上げとその神々しさに圧倒されます。まさにパワースポットです。 → 巨木並木の風景


 園入口から左方に曲がって少し進むと、天空に向かって直伸するメタセコイア(曙杉;ヒノキ科セコイア亜科メタセコイア属)が林立しています。四季折々に表情を変え来園者を迎えてくれます。スギの先祖と言われるメタセコイアは、現在全国各地の公園木、並木などに使用されています。 → メタセコイア林の風景


 梅林では紅白のウメ(梅;バラ科サクラ属スモモ亜属)の花が咲き出してきました。色々な品種のウメが生えていますが、上図の白梅の品種名は長寿です。長寿は毎年元気な花を咲かせます。高齢になりつつある団塊人の私たちにも元気を与えてくれます。 → 梅百科


 この紅梅の品種名は八重松島(やえまつしま)です。紅梅といっても黒雲(くろくも)や鹿児島紅(かごしまこう)のように真紅色の品種からこの八重松島(やえまつしま)や未開紅(みかいこう)のような桃色系の品種もあります。 → 梅百科


 この時期、園内ではツバキ園やそのほか随所でツバキ(椿; ツバキ科ツバキ属 )の花を見かけます。上図は古典椿の代表的な品種の太郎冠者(たろうかじゃ)です。精子発見で有名な大イチョウの樹下で華やかな花色の花を密に咲かせています。 → ツバキの仲間


 マンサクの仲間の花々も咲き出しています。左は中国原産の落葉小高木シナマンサク(支那満作;マンサク科マンサク属)です。早春に満開になった無数のふわふわした黄色のリボン状の4弁花が周りの空間に広がります。


 この時期、草むらは枯葉に覆われていますが、よく見ると早春の野の花がポツポツと咲き始めています。上図はユキワリイチゲ(雪割一華;キンポウゲ科 イチリンソウ属)。本州中部以西の暖かい地域の林内に生える多年草です。夏まで葉をつけると、残りは地下で過ごすスプリング・エフェメラル(春の妖精)の仲間です。


 本州東北地方南部以南、四国、九州、奄美大島に分布する多年草のアマナ(甘菜;ユリ科アマナ属)です。まるで小さなチューリップのような可憐な花を咲かせます。この日は寒風の中、そろりそろりと地表に顔を出していました。スプリング・エフェメラル(春の妖精)の仲間。


 ヨーロッパ原産の多年草のオオイヌノフグリ(オオバコ科クワガタソウ属)。日本に帰化し全国に分布します。春先から星くずのように可憐な青い小さな花が咲き広がり、春の終わりには枯れてしまいます。


 詳しくは
  → 季節のスケッチ(2023年2月)

| | コメント (0)

2023年2月 1日 (水)

2月の小石川植物園、もうすぐ紅梅・白梅が賑わう



   (次々と咲き出す紅梅・白梅 2003.2)

 小石川植物園では2月に入ると、梅林が賑やかになってきます。紅梅、白梅の花が咲き始め、メジロなどの小鳥も誘われるかのように集まってきます。ウメの花以外にも、カンザクラ、ツバキ等の木々の花や、春の妖精といわれるユキワリイチゲ、アマナ、フクジュソウなどの春の野の花も咲き出し、園内の散策も楽しみが増えてきます。

(2月の風景)
  2月セレクション 梅百科 ツバキの仲間
  春の妖精たち

(フォトギャラリー)
  2月の風景 梅林の風景
  春の野の花 春の妖精たち


 詳しくは
  → 季節のスケッチ(2023年2月)

| | コメント (0)

« 2023年1月 | トップページ | 2023年3月 »