新年の小石川植物園、ちらほらと梅の花が咲き始める
ここ数日の寒風が収まり穏やかに晴れ上がった1月中旬、夫婦連れだって久しぶりに小石川植物園を散策してきました。人出が少なく、植物園を独り占めしているような気分でした。日本庭園の梅林では早くも梅の花が咲き始めていました。
小石川植物園の梅林には数多くの梅の木が生えていますが、梅の香を十分に楽しめるほど近づき自在に散策できるのが特色です。梅の花は色んな園芸種があって風流な名が付いており、新年から3月まで次々に咲き出します。上の写真の白梅(品種名:長寿)はこれから次第に勢いを増してきます。
淡い紅梅(品種名:扇流し)です。毎年新年から盛んに咲き出す品種です。園内の華やかな梅の花の写真を「梅百科」としてまとめています。
青空の下でメタセコイア(曙杉;ヒノキ科セコイア亜科メタセコイア属)の冬木立がスクッと林立しています。スギの先祖で落葉針葉樹のメタセコイアは戦後中国からわが国に伝来。現在では全国各地の公園木、並木などに使用されています。
ラクウショウ(落羽松、沼杉;ヒノキ科スギ亜科ヌマスギ属)の冬木立。北米原産の落葉針葉樹。湿地に生育し、木元が少し水につかった状態で自生することが多い。
スズカケノキ(鈴懸の木;スズカケノキ科スズカケノキ属)の美しい冬木立。白い木肌が青空に似合います。ヨーロッパ南東部~アジア西部が原産の落葉高木。成長が早く、街路樹や公園樹、庭園樹として利用されています。 プラタナスとも呼ばれる。
ハゼノキ(櫨の木;ウルシ科ウルシ属)。すっかり落葉した木枝から多数の房状の黒い実が垂れ下がっています。この実から木蝋を採り、それまで木蝋の主原料であったウルシの果実に取って代わるようになっています。
ヘツカニガキ(辺塚苦木;アカネ科タニワタリノキ属)。暖帯から亜熱帯に生え、沖縄・九州南部・四国南部に自生する落葉高木。新年になっても周囲の冬木立の木々の中で、まだ表面に光沢のある黄葉が少し残る。
常緑小高木のタチバナ(橘;ミカン科ミカン属/カンキツ属)。タチバナは日本に古くから自生していた柑橘類(野生のミカン)。普通のミカンより小さめの実がたわわに付いています。ただ、酸味が強く生食用には向かない。
詳しくは
→ 季節のスケッチ(2024年1月)
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