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2024年2月11日 (日)

晴れ上がった新春の青空の下、梅の香が広がる



 晴れ上がった建国記念日(2/11)に小石川植物園の散策を楽しんできました。この時期の梅園は、紅梅・白梅の花が少しずつ賑やかになり、梅の香が広がるようになってきます。梅の花以外にもカンザクラ、ツバキ等の木々の花も見かけました。また、大樹の冬木立が見事に青空に映えていました。


 梅園では色んな品種のウメ(梅;バラ科サクラ属スモモ亜属)の花が、1月から3月にかけて次々に咲き出してきます。この白梅の品種名は田毎の月(たごとのつき)。  → 梅百科


 白梅の白鷹(はくたか)。


 紅梅の五節の舞(ごせちのまい)。紅梅は白梅よりも強い香りを放つ。


 紅梅の佐橋紅(さばしこう)。


 古井戸近くに生えるカンザクラ(寒桜;バラ科サクラ属サクラ亜属カンヒザクラ群)日本のサクラの基本野生種の一つ。オオシマザクラカンヒザクラの自然交配種でカンヒザクラ系の品種。早春の頃に咲くのであまり人が集まりませんが、濃い目のしっかりとした花を咲かせ、青空によく映えます。


 ヤブツバキ(藪椿;ツバキ科ツバキ属)。わが国のツバキの原種で、本州、四国、九州、南西諸島に分布する常緑高木。冬から春に真紅の花が咲き、花の少ない冬の時期によく目立ちます。秋には椿油を採取する実を付けます。 → ツバキの仲間


 次は巨木ゾーンの風景です。スズカケノキ(鈴懸の木;スズカケノキ科スズカケノキ属)の冬木立。青空に灰白色の木肌がよく映えます。ヨーロッパ南東部~アジア西部が原産の落葉高木でプラタナスとも呼ばれる。成長が早く、街路樹や公園樹、庭園樹として利用されています。


 モミジバスズカケノキ(紅葉鈴懸の木;スズカケノキ科スズカケノキ属)。スズカケノキアメリカスズカケノキとの交配種。大きな葉はモミジ葉のような切れ込みがある。明治時代にイギリスから渡来。街路樹や公園樹に用いられることが多い。


 ヒマラヤ地方が原産の常緑針葉樹ヒマラヤスギ(ヒマラヤ杉;マツ科ヒマラヤスギ属)の大木。古井戸の近くに生えています。後方の冬木立はモミジバスズカケノキ、右方は常緑樹のクスノキ。ヒマラヤスギは耐久性、難腐敗性に優れ、建築材料として大きな需要がある。


 詳しくは
  → 季節のスケッチ(2024年2月) Archive

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