« 小石川植物園は新緑から万緑へ、落ち着いた雰囲気の花々 | トップページ

2024年6月 6日 (木)

入梅の季節、ハナショウブやアジサイの花が咲き出す



 入梅の季節の6月に入りましたが、今年の実際の梅雨入りはやや遅れ気味のようです。小石川植物園を回ってきましたが、梅雨空に似合うハナショウブやアジサイの花が咲き出していました。


 ハナショウブ(花菖蒲;アヤメ科アヤメ属)。全国各地の庭園、寺社などで栽培される多年草。園内の菖蒲田で優雅な花が白、紫、黄、薄紅色に咲き乱れ、梅雨時のうっとうしさを忘れさせてくれます。別世界に来たかのように錯覚する美しい空間です。古典園芸植物の一つ。


 素朴で野性的な花のノハナショウブ(野花菖蒲;アヤメ科アヤメ属)。水辺や湿原などに自生する多年草。梅雨時に各地で咲く園芸品種ハナショウブの原種です。温室の前のところで展示されていました。


 日本固有種のガクアジサイ(額紫陽花;アジサイ科アジサイ属)が群生しています。花序の中心部の多数の両性花の周りに装飾花が額縁のように縁取る。アジサイ属アジサイ亜節の基本種になります。


 西洋アジサイ(アジサイ科アジサイ属)。もともと日本で栽培されていたホンアジサイが18世紀後半に西洋へ渡り、品種改良されたのちに日本へ戻ってきた品種のことをいい、ハイドランジアとも呼ばれる。


 園内の木々の木々の木枝をよくみると、地味な花が咲いていることに気づきます。これはナツメ(棗;クロウメモドキ科ナツメ属)。目立たない淡緑色で小さな花が葉腋についています。熟した実はドライフルーツや生薬(大棗)に使われる。


 ヨコグラノキ(横倉の木;クロウメモドキ科ヨコグラノキ属)にも小さく地味な黄緑色の花が咲いています。ヨコグラノキは、植物学者として高名な牧野富太郎博士が幼い頃によく遊び回ったとされる高知県の横倉山で最初に発見され、命名されている。


 ナンテン(南天;メギ科ナンテン属)。枝先に中心部が黄色の小さな白い花が点々と咲き出しています。ナンテンは難を転ずる縁起が良い木と言われ、庭木に多く用いられる。古典園芸植物の一つ。


 ウマノスズクサ(馬鈴草;ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属)。関東以西の本州、四国、九州に分布する蔓性多年草。6月~9月頃、葉脇から伸びる花柄に細長い花が一輪ずつ横向きにつく。長さ4㎝ほどの花の大部分はやや湾曲する筒状の萼で、花の基部は球形に膨らむ。果実の形状がかつての荷馬車を引く馬の首に掛けられた鈴が似ていることから和名が由来。


 ノカンゾウ(野萓草;ワスレグサ科ワスレグサ属)。日本、中国、朝鮮半島、サハリンが原産の多年草。ユリの花が上を向いたような形をして一重のすっきりした形状をしています。この時季、園内の各所に咲き出します。


 ドクダミ(毒溜;ドクダミ科ドクダミ属)。道ばたや草むらの半日陰地に分布する多年草。梅雨時に草むらなどで群生するドクダミの花を見かけます。十薬ともいわれるドクダミは、様々な薬効があり、腫れ物、皮膚病などに利用されます。葉茎に独特の強い匂いがある。


(温室・冷温室の植物)


 コオニユリ(小鬼百合;ユリ科ユリ属)。北海道、本州、四国、九州の山地の草原等に生育する球根植物。近縁種のオニユリよりも花が小さく、ムカゴがつかない。


 アガペテス・グランディフロラ(ツツジ科アガペテス属)。学名:Agapetes grandiflora。ミャンマー原産の常緑低木。枝の葉柄に総状花序が形成され、可愛らしい筒状の小さな花が数多く垂れ下がっています。なお、本種は従前アガペテス・ブルマニカとの表記があった。


 バオバブ(アオイ科バオバブ属)。学名:Adansonia digitata、英名:Baobab。サン・テグジュペリの絵本「星の王子さま」に登場する樹木として有名だが、わが国ではなかなかお目にかかれない。小石川植物園の温室ではバオバブが鉢植されています。バオバブの葉は幹の上部に生い茂っていて、原産地のサバンナ地帯の乾期には落葉します。


 詳しくは
  → 季節のスケッチ(2024年6月) Archive

|

« 小石川植物園は新緑から万緑へ、落ち着いた雰囲気の花々 | トップページ

季節・風景・植物」カテゴリの記事

小石川植物園」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 小石川植物園は新緑から万緑へ、落ち着いた雰囲気の花々 | トップページ