旅行・地域

2017年10月21日 (土)

美しい安曇野の秋風景(わさび田、安曇野ちひろ公園など)


 総選挙(10/22)を目前に控えた10月中旬の週末、信州の安曇野へ出かけてきました。近づく超大型台風21号に影響された前線活動の活発化により厚い雲に覆われたあいにくの天気でしたが、何とか大雨は避けることができました。そして、大王わさび農場や安曇野ちひろ公園などを訪れ、素晴らしい安曇野の秋風景を堪能してきました。


 今から百年前の1917年に開場した大王わさび農場は安曇野の地に広がるあるわさび農場です。北アルプスからの安曇野わさび田湧水群を利用した日本最大規模のわさび園で、年間約120万人もの観光客が訪れる安曇野随一の観光スポットです。実際に訪れてみると、環境庁名水百選にも選ばれている北アルプス湧水群の中に見事に整備されたわさび田がどこまでも広がっていて、一面マイナスイオンがたっぷりの清々しい風景でした。


 わさび田に引かれる水はすべて北アルプスの伏流水です。年間を通してほぼ一定の13℃の湧水がわさび田を育み、そのあとは犀川、千曲川、信濃川となって日本海に流れ込みます。


 農場の守り神の魏石鬼八面大王です。大王わさび農場の「大王」は、その昔この地を圧迫する大和朝廷の坂上田村麻呂に立ち向かって戦った勇士の魏石鬼(ぎしき)八面大王から由来します。大王の胴体がこの地に埋葬されているとされ、敷地内に大王神社の社が建っています。


 この日は、北アルプスを望む標高約1,000メートルに位置する山岳リゾートホテルのアンビエント安曇野に宿泊しました。


 標高が高いため、窓を開けると目の前に立ち並ぶ山々の姿が飛び込んできます。雲が流れる雲海の風景は絶景でした。


 眼下には徐々に進行する紅葉の風景が見えます。まもなく錦秋の候を迎えます。


 翌日はホテルから少し北の方角に進み、安曇野ちひろ美術館の周囲に広がる53,500㎡の公園(松川川村営)を訪れてきました。美術館には、いわさきちひろの作品のみならず世界の絵本画家の作品も展示されています。


 この公園は北アルプスの山々を望みながら、いわさきちひろが愛した光や風、豊かな自然を感じることができる日本の原風景のようなところです。


 美術館の周りを見渡すとまるで童話に出てくるメルヘンの世界のようです。


 安曇野へは東京から中央自動車道を利用したドライブでした。途中の諏訪湖PAからは広大な諏訪湖が眺望できます。諏訪湖の向岸は岡谷市や下諏訪町になります。


 この他にも、いろんな風景写真をアップしました。
   …> 季節のスケッチ(29年10月安曇野)


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2017年5月 8日 (月)

初夏の山形の風景、実家のサクラの木に初花


 大型連休の後半を利用して郷里の山形に行ってきました。日にちを少しずらしたので、行きも帰りも渋滞なしに快適なドライブでした。そして山形では木々の新緑や季節の花々など初夏の風景を十分に楽しんできました。


 東根小の校庭にそびえ立ち若葉が生い茂った日本一の大ケヤキ。樹齢およそ1500年の巨木ですが、いつまでも元気に東根の子どもたちを見守っています。この時期、堂々と横綱を締めています。


 東根のわが実家の庭の風景です。今年は10年位前に植えたサクラの木に初めて花が咲いているのを見つけました。サクラの種類はまだよくわかりませんが、うれしい発見でした。


 狭い庭ですが、いろんな花が咲いていました。赤いハナミズキ(花水木;ミズキ科ミズキ属)の花。かつて米国赴任時の住居に赤い花のハナミズキ(現地ではドッグウッド)が生えていたので、この庭にも植えたものです。この花を見るたびに当時のことが思い出されます。


 植えた記憶がないのですが、いつの間にか庭の片隅にクサボケ(草木瓜;バラ科ボケ属)が広がっていて、濃い橙色の花を付けていました。


 ナナカマド(七竈;バラ科ナナカマド属)の高木に目立たない白い花が咲いていました。晩秋には赤い実を付けます。


 芭蕉が「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」の名句を詠んだ山寺の遠景です。芭蕉記念館が建つ高台から、正面の新緑に覆われた山腹に配置された山寺(宝珠山立石寺)の大小30余りの堂塔が一望できます。秋の紅葉時の風景も素晴らしいのですが、この時期の新緑の眺めもいいものです。



 山寺から山を下りたところに山形県総合運動公園があります。県民のスポーツ活動やレクリエーション活動の場として東根市に隣接する天童市内に整備されています。この公園内のイチョウやユリノキなどの並木径は新緑に覆われていました。


 紅白のハナミズキも新緑に調和して美しく咲いていました。


 公園の池の周りも緑の世界です。シダレヤナギ(枝垂柳)の新緑がきれいです。



 沢山の白い綿のような花を付けた珍しい樹木を見つけました。事典であれこれ調べてみると、落葉広葉樹のアオダモ(モクセイ科トネリコ属、別名:コバノトネリコ、アオタゴ)のようです。


 周りをドライブしていると、この時季いろんな果樹の花を見つけることが出来ます。真赤なリンゴは山形の秋に収穫される代表的な果実です。サクラが終わったこの時期に数多くの白い花を付けます。


 リンゴだけではなく、6月中下旬に出荷される山形のサクランボも有名です。特にこの地に多く産出される佐藤錦はサクランボの王様です。この時期に白い花を付けます。


 最後に東根から西の方向の眺望です。葉山にまだ雪渓が残っています。この日は中国からの黄砂が飛来し、モヤがかかっているように見えました。手前はリンゴ畑になります。

 初夏の山形のすべての風景写真は次のサイトへ。
   …> 季節のスケッチ(29年5月 山形)


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2017年4月22日 (土)

南房総の春の海辺の風景


 久しぶりの房総半島、2日間の行程の南房総ドライブでした。天気は曇り空でしたが、雨も降らず暑くもなくいい小旅行になりました。今回は、桜も終わったので春の海を見ようということで、足の向くまま南房総の灯台や館山城跡などの海辺を巡ってきました。


 まず、館山市の城山公園に向かいました。この公園の高台に館山城が建っています。館山城は、かつて戦国時代の武将である房総里見氏が築城し居城としていましたが、後の改易に伴い廃城となり、破却されています。現在建つ天守は近年再建された模擬天守だそうです。




 館山城跡の高台へは急な坂道を登っていくことになります。この道沿いが季節の花々で美しく彩られていました。写真上から、ソメイヨシノやツツジ、鬱金桜(うこんざくら)、文目(あやめ)。


 城山公園の高台からは館山市街が一望できます。



 城山公園の近くに洲埼灯台(すのさきとうだい)が立っています。洲埼灯台は、三浦半島最南端の東端にある剱埼灯台(つるぎざきとうだい)と共に東京湾へ出入りする船舶の目印となっていて、両灯台とを結んだ線が東京湾の境界をなしています。灯台の丘から三浦半島や伊豆半島が眺望できます。



 2日目は房総白浜の野島埼灯台(のじまさきとうだい)を回ってきました。2009年11月以来の訪問になりました。野島埼灯台は、房総半島の最南端野島崎に立つ白亜の八角形をした大型灯台です。「日本の灯台50選」に選ばれていて、国の登録有形文化財にも登録されています。


 野島埼灯台周辺は、南房総国定公園に指定されていて、雄大な太平洋のパノラマが望めます。朝日と夕陽の両方が見える格好の眺望ポイントです。


 灯台入り口付近にトビウオのようなモニュメント(右)が建っています。かつて、源頼朝公、里見義実公がこの地で再起を願ったことから、21世紀に飛翔する願いを込めて作られたそうです。



 灯台周りの散策路沿いにいろんな花々を見かけました。写真上は日本各地の海岸に分布するハマエンドウ(浜豌豆;マメ科レンリソウ属)で、紫色の花を付けています。写真下は群生するハマダイコン(浜大根;アブラナ科ダイコン属)です。ハマダイコンは、ダイコンが野生化したもので海岸の砂地に生えます。

 今回は、久々に海辺のドライブを楽しんできました。
     …> 季節のスケッチ(29年4月 南房総)


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2016年10月 2日 (日)

10月はコスモス、キンモクセイ、栗の実などの秋の香り


 10月2日、孫の運動会があってつくば市まで出かけてきました。運動会の合間に保育園を運営する安福寺の近辺を回って、いろんな秋の香りを見つけてきました。この日は日差しが強くすっかり日焼けしてしまいました。


 この日は晴れ上がっていましたので、筑波山のくっきりとした山並みが見えました。市内のいろんな所から眺望できます。筑波山は昔から「西の富士、東の筑波」と愛称され、朝夕に山肌の色を変えるところから「紫峰」とも呼ばれています。男体山(左)と女体山(右)の2つの峰を持ち、古くから信仰の山として栄えてきました。また山中の梅林も有名です。


 保育園を運営する安福寺は、研究学園都市駅のすぐ近くに建つ名刹。境内は広大で四季折々の花が咲き、自然豊かで心癒される場所です。


 境内の周辺では、秋の香りをたっぷりと実感できました。これは風に舞うコスモス(秋桜;キク科コスモス属)の花。コスモスは熱帯アメリカ原産で、メキシコからスペインに渡りコスモスと名づけられた。日本には明治20年頃に渡来。今や代表的な秋の風物詩です。


 黄金色に染まり特有の芳香を放つキンモクセイ(金木犀;モクセイ科)を見つけました。甘い香りが漂っているのに気づき、振り返るとそこにキンモクセイということがままあります。


 境内の周りに生えているソメイヨシノのサクラの木を見上げると、少しだけ黄葉が始まっていました。


 寺の近くの栗畑を覗くと、少しだけイガに包まれた栗の実が残っていました。栗はブナ科クリ属の木になります。ブナのドングリと違って、栗の殻の中は種子ではなく果実です。

       …> 季節のスケッチ(28年10月)


 

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2016年7月 8日 (金)

高山植物の女王コマクサとの出会いを求めて


 7月上旬、那須高原への旅行の途中、日光市上三依水生植物園に立ち寄ってきました。高山植物の女王と言われるコマクサがこの植物園に咲いているというので、コマクサとの出会いを求めてのワクワクと心躍る旅になりました。

  (今回出会った高山植物の女王と言われるコマクサ)

 この日光市上三依水生植物園へは車で行きましたが、東北自動車道西那須野塩原ICを降りて国道400号線を北西方向に進みます。そして塩原温泉郷を過ぎて、さらに山の方に向かい国道121号線との交差点のすぐ近くに広がっています。また、電車では会津鬼怒川線上三依塩原温泉口駅から徒歩7分です。



 今まで知りませんでしたが、上三依水生植物園は日光の山地に存する秘めたる花の名所です。すなわち、早春のミズバショウの開花に始まり、サクラソウ、クリンソウ、ニッコウキスゲ、スイレン、ベニコウホネ、シュウメイギク等が咲き、また、幻の花と言われるヒマラヤの青いケシや高山植物の女王コマクサ等々、約300種、3万本の植物が季節を彩り咲き競っています。


 園の入口には「今見ごろの草花」が掲示されていて、よく見るとお目当ての高山植物コマクサも咲いているようです。はやる心を抑えてその場所に直行しました。



 すると、可憐に咲く赤紫色のコマクサ(駒草;ケシ科コマクサ属)の花を目の前に見つけました。高山植物の女王といわれるように、まさに気品ある花姿でついしばらく見とれていました。実は母校の山形東高の校章が近くの蔵王連峰に咲くコマクサをデザインしたものですが、実物のコマクサを見る機会は今までまったくありませんでした。今回ようやく長年の夢が叶い、感無量です。

 白花のコマクサも咲いていました。この植物園には、コマクサ以外にもいろんな山野草が咲いていました。


 コマクサと同属のハナケマンソウ(花華鬘草;ケシ科コマクサ属)です。コマクサに似た錨形の花が総状に付いています。北米西部原産の多年草でアメリカコマクサの別名があります。ハナケマンソウは全体的に小型で、細かく羽状の葉がボリューム豊かに広がるので、庭植えなどによく用いられます。


 ニッコウキスゲ(日光黄萓;キスゲ亜科ワスレグサ属)も咲いていました。日本の本州などでは高原に普通に見られるが、日光に多く咲くことから、地名が入った名が付けられたとのこと。ゼンテイカ(禅庭花)とも呼ばれる。

 ワスレグサ属の園芸品種を総称してヘメロカリスというが、ここでは多くのヘメロカリスの花々が咲いています。


 ユリ科の花を多く見かけました。これは北海道、本州、四国の冷涼な高地に生えるクルマユリ(車百合;ユリ科ユリ属)です。花の形がオニユリコオニユリに似ていますが、葉の付き方が車輪に似ていることから和名が由来しています。

 上記以外にもいろんな種類の山野草が咲いていました。詳しくは、季節のスケッチ(28年7月上三依植物園)をご覧ください。これから上三依水生植物園には、ヒマラヤの青いケシやミズバショウなどが咲く時期に何度でも訪れたいと思います。


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2016年5月 7日 (土)

今年の大型連休に霊峰出羽三山の羽黒山を訪れる


 今年の大型連休は郷里の山形に帰郷し、霊峰出羽三山の一つ羽黒山を訪ねてきました。出羽三山とは月山、羽黒山、湯殿山の総称であり、古くから修験道の霊場として知られています。山形県には大きな自然災害がめったに起きませんが、地元では出羽三山がこの地を守っているお陰と言われています。


 標高414mの羽黒山は出羽三山の中心地。山頂には三神合祭殿があり、自動車道も通じているため容易に参拝することができます。随神門から始まる表参道は、全長約1.7km、2446段の長い石段になっています。参道の両側には樹齢350~500年の杉並木が続き、その数は400本以上で国の特別天然記念物に指定されています。杉並木の途中に国宝五重塔が突然姿を現します。


 入口の随神門を抜け参道に入ると、いきなり長い下り坂(継子坂)になっています。


 石段唯一の下り坂の継子坂を下ると、祓川にかかりる赤い神橋が見えてきます。清流は月山に源流を発し、昔出羽三山に参拝する人々は全てこの川で身を清めたそうです。


 赤い神橋のすぐ近くに祓川をはさんで流れ落ちる須賀の滝が見えます。江戸時代、遠く月山より8kmの水路をひいて作られ不動の滝と呼ばれていました。

 
 神橋からさらに5分ほど石段を登っていくと、樹齢1000年といわれ国の天然記念物に指定されている爺杉にたどり着きます。かつて爺杉の隣にあった婆杉は台風で失われてしまったとのこと。


 爺杉の近くに羽黒山五重塔(国宝)が荘厳なたたずまいで建っています。参道の途中に忽然と現れたといった感じで、強いインパクトがあります。東北地方では最古の塔といわれ、平将門の創建と伝えられています。高さが29.0mの三間五層柿葺素木造。


 羽黒山山頂に月山・羽黒山・湯殿山の三神を合祭した日本随一の大社殿が建っています。厚さ2.1mの萱葺の屋根、総漆塗の内部など見ごたえ十分とのことだったですが、あいにく手直しの修理中でした。


 俳聖松尾芭蕉は、出羽三山には元禄二年六月三日から十日まで滞在しています。この間、羽黒山をはじめ、月山、湯殿山と三霊山をくまなく踏破しこの霊気漂う神域に深く感動したとのこと。この間、次のような句を詠んでいます。
 「涼風やほの三か月の羽黒山」
 「雲の峯いくつ崩れて月の山」
 「かたられぬゆとのにぬらす袂かな」


 参道の路傍には珍しい山野草をちらほら見かけました。これはスプリングエフェメラルの仲間のショウジョウバカマ(猩々袴;ユリ科ショウジョウバカマ属)。 ショウジョウバカマは北海道から九州までの、やや湿った場所に分布する多年草です。面白い名前は、赤い花が中国の伝説上の動物の猩々(ショウジョウ)になぞらえ、根生葉の重なりが袴(ハカマ)に似ていることから由来するそうです。


 オオバキスミレ(大葉黄菫;スミレ科スミレ属)を初めて見つけました。積雪量の多い日本海側の亜高山帯の林縁や草地に生育します。和名の由来は、他のスミレと比べて葉が大きく黄色の花であることによります。


 出羽三山の一つの月山(標高1,984m)は羽黒山と連なっていて羽黒山山頂からよく見えます。月山の山頂一帯のなだらかな地形部には、氷帽氷河(アイスキャップ)が存在していた可能性があると指摘されています。


 月山の姿は県内の山形盆地、庄内平野、最上地方のどこからでもよく眺められています。遠く離れた山形盆地の東根市からは月山のなだらかな白い山頂部がよく見えます。


 同じ山形盆地でも山形市からはゆったりとした月山の中腹部までの山容が望めます。このように月山のイメージはその人が住む地域によって少しづつ異なってきますが、「月山」は県内の多くの人に親しまれ、心の拠り所になっています。

…> 季節のスケッチ(28年5月)



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2016年4月24日 (日)

4月下旬、八ヶ岳高原から真田丸までぐるっとドライブ


 4月下旬の週末、久しぶりのドライブで信州の各所を回ってきました。初日は八ヶ岳高原。有名な音楽堂でを佐藤しのぶソプラノ・リサイタルを楽しんできました。翌日は、諏訪大社、松本城を回り、そして大河ドラマ「真田丸」の舞台の上田城を見てきました。


 リゾート地として知られる八ヶ岳高原には、数多くのカラマツ林や白樺林が生育しています。正面に見える八ヶ岳に向かって、この木立の間をまっすぐ車で進んでいきます。


 すると、標高約1500mの高地のところに宿泊の八ヶ岳高原ロッジが忽然と現れます。


 ロッジのすぐ近くの有名な八ヶ岳高原音楽堂で佐藤しのぶソプラノ・リサイタルが開かれました。美しい歌声が響き渡り、至福のひとときを過ごすことができました。


 八ヶ岳高原には四季の自然を楽しむ散策コースが用意されています。散策コースの途中にある小さな美鈴池は、八ヶ岳の展望スポットになっています。


 翌日の最初の訪問地は諏訪大社。諏訪湖周辺4か所にある神社で、全国に約25,000社ある諏訪神社の総本社です。訪問したのは4社の中の上社本宮で、多くの参拝客で賑わっていました。通称御山と呼ばれる後背林がご神体だそうです。


 すぐ近くの中央高速道上の諏訪湖SAからの眺望。広大な諏訪湖が一望できます。


 次は漆黒の天守を有する見事な雄姿を誇る松本城に向かいました。松本城は姫路城、彦根城、犬山城とともに四つの国宝城郭のひとつです。文禄年間に建てられ、五重六階の天守としては日本最古です。戦国時代そのままの天守が保存されています。


 秀吉の信頼が厚かった石川数正が松本城と城下町の整備を進めました。本丸へ通じる黒門には豊臣秀吉の桐紋が付いていました。


 最後は、大河ドラマ「真田丸」の舞台となっている上田城です。NHK大河ドラマ館も造られていて、大勢の観光客が集まっていました。上田城は徳川の大軍を2度にわたって退け、日本全国に名を馳せた真田昌幸が築城した平城で、天守が存在したかどうかは不明。現在は城跡公園として整備され、上田市の観光拠点になっています。


 城趾公園内には真田神社がありますが、そのすぐ近くに巨大な真田赤備え兜が建立されています。兜の中央部には真田家の家紋の六文銭が見えます。

 この2日間は天気にも恵まれ、新緑の中で心地よい信州ぐるっとドライブとなりました。

…> 季節のスケッチ(28年4月 信州)


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2015年11月 8日 (日)

日本三景の松島海岸の秋風景


 仙台に用事があったので、その帰り松島海岸に立ち寄ってきました。東日本大震災からの復興はかなり進んでいましたが、瑞巌寺や五大堂はまだ修復中でした。松島の紅葉名所の円通院の庭園は、この時期ちょうど美しく紅葉していました。


 松島は美しい景勝地で、江戸時代の儒学者、林春斎が「日本国事跡考」に記した日本三景(松島、天橋立、宮島)の一つです。


 2011年の東日本大震災の大津波によって、島の文化財の一部が破損するなどの被害が発生したものの、周辺の自治体と比較して被害は軽微だったとのこと。松島湾内に点在する島々が緩衝材となり津波の勢いを弱めたと見られています。今は観光船は元に戻っていました。


 宿泊した丘の上に建つ大観荘からの松島湾の朝の眺望です。天気が良ければ松島湾から昇る日の出が見られたのですが、この日は曇っていて残念でした。


 ちなみに、前回(2006年3月)松島を訪れた時は美しい日の出を拝むことが出来ました。



 松島といえば国宝瑞巌寺です。瑞巌寺は伊達政宗ゆかりの寺で、伊達家の菩提寺です。参拝しようと思ったのですが、あいにく震災の修復工事中ということで叶いませんでした。



 瑞巌寺の伽藍となる五大堂が近くの湾に飛び出た小島に建っています。ここも、本堂、中門、御成門が修理中のため非公開となっていました。五大堂は松島湾に突き出た小島の上に立つ宝形造り本瓦葺きの素木の建物で、 坂上田村麻呂の創建した毘沙門堂がその起源とされています。現在の建物は、伊達政宗公がその後桃山様式の粋を尽くして再建したもので、瑞巌寺に先だって建立されました。桃山建築としては、東北地方最古の建物だそうです。




 紅葉で有名な松島の円通院(円通寺ともいう)です。国宝瑞巌寺や五大堂のすぐ近くの寺院で、伊達政宗の孫の光宗の霊廟があります。松島に紅葉の名所があるとは思っていなかったのですが、庭園の木々はまさに美しい紅葉に彩られていて感動しました。

…>季節のスケッチ(27年11月 松島)

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2014年11月 1日 (土)

晩秋の山形の霞城公園散歩


 時間の経つのは早いもので、はや11月になってしまい、もうすぐ立冬です。夏以降でもデング熱、エボラ出血熱、御嶽山の水蒸気噴火、イスラム国騒動など目が離せない重大ニュースが相次いだため、なおのこと時が速く進むと感じるのかも知れません。

 10月末の先日、用事で山形に出かけてきました。朝食後、仕事前に少し時間がありましたので、山形駅近くの霞城公園を散策してきました。まだ、人通りは少なかったのですが、空気がひんやりとして気持ちの良い晩秋の散歩でした。


 霞城公園の一角に見事な洋館が建っていました。明治初期に県立病院済生館として建てられ、人々から「三層楼」と呼ばれ親しまれてきました。重要文化財に指定されているこの建物は、現在山形市郷土館として公開されています。


 この霞城公園は、市街地のほぼ中央に位置し、山形城跡の都市公園です。現在の城郭は第11代山形城主の最上義光(1546~1614)が築いたものが原型とされています。本丸・二ノ丸・三ノ丸の三重の堀と土塁で囲まれた、全国有数の規模を持つ輪郭式の平城で、出羽の関ヶ原合戦「長谷堂合戦」で城郭が霞で隠れて見えなかったことから「霞ケ城」とも呼ばれていました。

 昭和61年に国の史跡指定を受け、現在は桜と観光の名所になっています。また、公園内やその近くには、山形市郷土館、山形県立博物館、山形美術館、最上義光歴史館などの多くの文化施設が配置されています。


 山形城の正面になる二の丸東大手門から見た石垣とお堀です。この石垣は、市内を流れる馬見ヶ崎川の玉石を用い、割肌を表面に見せる野石積みで優美で堅牢な石垣です。堀の先に高い建物が見えますが、山形駅西口になります。


 11代山形城主最上義光の像。出羽の関ヶ原合戦といわれる「長谷堂合戦」で、直江兼続が率いる2万3千騎の上杉軍を撃退した時の雄姿。




 公園内は着実の紅葉・黄葉が進んでいて、ケヤキ、イロハモミジ、サクラなどの木々が朝陽に美しく輝いていました。


 東大手門近くの山形美術館。入口付近が見事な造園です。日本美術以外にも、印象派等の近代フランス美術が数多く展示されています。


 霞城公園から小さく見えた山形駅西口の広場です。この高層ビルは霞城セントラルと呼ばれ、レストラン、ホテル、オフィスなどの複合施設になっています。また、最上階の展望台から蔵王連峰、出羽三山などの眺望が楽しめます。

 この他にも、いろんな写真があります。
   …> 季節のスケッチ (26年11月)


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2014年7月 6日 (日)

行田市の古代蓮の里で10万株のハスの花が見頃を迎える


 7月に入って最初の日曜日は久しぶりの晴れの天気予報が出ました。そこで、10万株もの古代の蓮の花が見頃を迎えているという行田市の古代蓮の里の公園を訪れることにしました。ハスの花は早朝に開花しますので、早々に家を出発し現地には9時頃に到着しました。

 東北自動車道の加須ICで降りて、古代蓮の里まで車で約15分。まだ午前の早い時間でしたが、既に大勢の人で賑わっていました。

 ここ行田市の古代蓮の里一帯は、かつてたくさんの水生植物が茂る湿地帯で、このとき咲いていた蓮の実が地中深くもぐって長い長い眠りについていたとのことです。ところが、昭和48年の近くの公共施設の造成工事で1400年以上前の地層から偶然掘り出された種が自然に発芽し池に開花しているのが発見されたそうです。地中深く眠っていた多くの蓮の実が出土し、自然発芽して一斉に開花した事は極めて珍しいことといわれています。





 行田市の天然記念物に指定されている古代蓮(行田蓮)は原始的な形態を持つ1400年~3000年前の蓮で、現代の蓮より花びらの枚数が少なく、大きいのが特徴です。

 蓮(ハス科ハス属)は大きな楯型の葉と天を向いて咲く大きな美しい花が幻想的で、いつもその見事さに感動します。仏教では極楽浄土を象徴する花として蓮華ともいいます。このような神秘的な美しさを秘めた古の蓮の花が公園一帯に無数に咲きそろっているのですから、思わず固唾を飲んでしまいます。まるで天上の世界を散歩しているかのようでした。


 この時期、公園は古代蓮で覆われている感がありますが、水生植物園では蓮以外の花も幾つか見かけました。この小柄の白い花はヒツジグサ(未草;スイレン科スイレン属、漢名は睡蓮)です。睡蓮の葉に切れ目が入っているのが特徴です。


 アサザ(浅沙;ミズガシワ科アサザ属)の黄色の花も水面に立ち並んでいました。アサザは浮葉性植物で、地下茎をのばして生長し、スイレンに似た切れ込みのある浮葉をつけます。ジュンサイと同様に茎と新芽を食用にするため、花ジュンサイとも呼ばれます。


 熱帯アメリカ原産のの水生植物ホテイアオイ(布袋葵;ミズアオイ科)のうす紫色の花が咲いていました。葉の基部が膨らんでいて七福神の布袋様のお腹に似ていることからこの名が由来。花がきれいなので主に観賞用として世界各地に導入されましたが、繁殖力が旺盛で川や池沼を被い、アフリカでは船の行き来やダムによる水力発電を妨げるなどの害をもたらし、今では世界十大害草のひとつとされています。


 公園内の散策路にヤブカンゾウ(薮萓草;ユリ科)の鮮やかなオレンジ色の花を見つけました。ヤブカンゾウは八重咲きで、日光キスゲ、ノカンゾウ(野萓草)、ハマカンゾウ(浜萱草)などと同じユリ科の仲間。数日花なのでワスレグサの別名があります。


 白花のアガパンサス(ユリ科アガパンサス属)も咲いていました。多くの花が放射状に集まり、全体が球形に見えます。アフリカ原産のアガパンサスにはムラサキクンシランの和名が付いていますが、クンシラン(ヒガンバナ科クンシラン属)とは全く違う種類です。


 同じ散策路にネムノキ(合歓木;マメ科ネムノキ属)の花が樹木いっぱいに付いていました。一つ一つの花をよく見ると、幻想的な美しさを感じます。夜になると葉が眠ったように閉じてしまうことからネムノキの名が由来するとのこと。

 古代蓮の里の後は、近くのみかも山公園まで足を伸ばしてきました。みかも山の風景は、古代蓮の里の風景と合わせて季節のスケッチ(26年7月)にてご覧下さい。


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