日記・コラム・つぶやき

2017年8月 1日 (火)

小石川植物園は夏の花木、緑深い夏木立、夏の野の花などで賑やか


 このところ現政権への逆風が目立ち、東京都議会議員選挙での大敗、加計学園問題での疑惑追及などで支持率が急落しています。また、北朝鮮が弾道ミサイル発射を繰り返し、わが国の安全保障に大きな脅威となっています。このような内憂外患の状況の中、今週に予定されている内閣改造でしっかりと体制を立て直し、国を守り国民を豊かにする安定した政権基盤の再構築を願っています。

 さて、先月末の週末、少しだけ猛暑が和らいでいたので開園直後に小1時間ほど小石川植物園を回ってきました。人出が少なく静かなたたずまいの園内は、サルスベリやムクゲをはじめとする夏の花木、緑深い夏木立、夏の野の花などで賑やかでした。

(盛夏に咲く木々の花)

 園内の日本庭園の一角に建つ旧東京医学校の赤い建物の周りにサルスベリ(百日紅;ミソハギ科サルスベリ属)の花が咲き始めました。


 近年花の咲き具合が悪くなっているのが心配ですが、それでも近くに寄ってみると真紅のサルスベリの花が力強く咲いています。花期が長いので、夏の間中鮮やかに咲き続けます。サルスベリは真紅色の花が多く見かけますが、薄紫色白色の花もあります。


 ムクゲ(木槿;アオイ科フヨウ属)も夏の代表的な花木です。この時季、園内の随所にいろんな色合い・模様のムクゲの花が咲いています。風雅で落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

(深緑に覆われた夏木立)

 園内の木々の緑はすっかり色濃くなり、植物園全体が深緑の世界のようです。春に大勢の人でにぎわうソメイヨシノの並木も緑一色でした。早朝でもあり、蒸し暑さもあってほとんど人出がありません。


 見応えのある巨木ユリノキ(モクレン科ユリノキ属)の夏木立です。あふれんばかりの緑葉に覆われています。5月頃にこのユリノキにが咲いていました。


 中国原産の落葉高木キジュ(喜樹; ヌマミズキ科カンレンボク属)。キジュの果実や根には制癌作用を有するカンプトテシンというアルカロイドを含んでいます。


 北米原産の落葉高木モミジバフウ(紅葉葉楓;フウ科フウ属)の夏木立。アメリカフウとも言われ、わが国へは大正時代に渡来しています。


 園入口から坂道を上った所にヒマラヤスギ(マツ科ヒマラヤスギ属)の大木が立ち並んでいます。太い幹が、夏緑性のツル植物のナツヅタ(夏蔦;ブドウ科 ツタ属)に覆われていました。

(盛夏の野の花・草花)

 四国・九州地方の山地に自生するカノコユリ(鹿の子百合;ユリ科ユリ属)。美しくあでやかな花が咲いていました。花弁に鹿の子模様の斑点があることが和名の由来になります。


 同属のオニユリ(鬼百合;ユリ科ユリ属)の鮮やかな花です。オニユリは大型の鱗茎をもつ多年草。黒い斑点がある大きな花は迫力があり、鬼の名が付いたと思われます。


 秋の七草を見つけました。オミナエシ(女郎花;オミナエシ科オミナエシ属)です。オミナエシの直立した茎の先にあざやかな黄色の花が群生して咲きます。


 オトコエシ(男郎花;オミナエシ科オミナエシ属)の白い花です。オミナエシ(女郎花)と対になった名前ですが、オミナエシに比べて質実な感じがします。


 見かけることが少ないサボンソウ(ナデシコ科サボンソウ属)です。ヨーロッパから中央アジア原産。根茎にサポニンを含み、細かく刻んで水に溶かすと泡立ちます。


 藪を覆って枯らしてしまうほど生育が旺盛といわれるヤブガラシ(藪枯らし;ブドウ科ヤブガラシ属)が随所に広がっています。アゲハがヤブガラシの蜜を盛んに吸っていました。

 この他にもいろんな写真をアップしています。
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2017年7月 5日 (水)

7月の植物園は夏の花々や深緑の夏木立が目を引きます


 いよいよ暑い7月に入りました。ここ数日、停滞する梅雨前線が九州北部地方に記録的な大雨をもたらし、各地で河川氾濫や土砂崩れなどで被害が広がっています。また、月初めの東京都議選では国政の影響から自民党が大敗したり、北朝鮮が弾道ミサイルの発射実験を一向に止めず、とうとう米国のレッドゾーンといわれるICBMを発射したりと、天候以外でも暑苦しいニュースが次々に飛び込んできています。

 いろいろと用事が重なり、7月に入ってまだ植物園を回る機会がありませんので、これまでの風景写真を使って、夏の花々や深緑の夏木立が目を引く植物園の夏の風景を紹介します。



  まず、夏の3大花木と言えばサルスベリ(百日紅)、ムクゲ(槿)、キョウチクトウ(夾竹桃)になります。最初にサルスベリ(百日紅;ミソハギ科サルスベリ属)です。真夏の強い日差しの中で美しい赤紫色や真紅、薄紫色、白色などの花が夏の青空の下に延々と咲き続けます。夏季に比較的長い期間花を付けることから、百日紅の別名があります。 サルスベリの木の幹は和名のとおり「猿も滑り落ちるような」すべすべした感触の樹皮に覆われています。


 ムクゲ(木槿;アオイ科フヨウ属)もこの季節の代表的な花木です。お隣の韓国では国花になっており、ムグンフアと呼んで人気のある花のようです。
園内では、林地の涼しげなところに落ち着いた雰囲気で夏の間中しっとりと咲き続けます。


 ムクゲといえば、英国のウィンザー城の城壁の傍に植えられているムクゲが沢山のピンク色の花を付け、優雅に風に揺れていたのが思いだされます。English Garden で有名な英国ですが、国中どこにいても 美しいGarden の中にいるような自然との調和美を楽しむことができました。


 炎暑の夏を延々と咲き続けるキョウチクトウ(夾竹桃;キョウチクトウ科 )も有名な夏の花木です。中国原産の常緑低木で、赤花と白花があります。夾竹桃の和名は、葉の形状が竹に似て狭く、花が桃に似ていることに由来します。庭木としても用いられていますが、枝も葉もすべて有毒なので要注意。枝が真直ぐなため、弁当の箸の代わりに用いて中毒を起こした事例もあります。


 園内の落葉樹の大木は毎年、新緑から深緑、紅葉、冬木立へと衣替えを繰り返し、この時期は深緑の緑衣をまとっています。大樹の夏木立は見ごたえがあります。これはナツボダイジュ(夏菩提樹;シナノキ科シナノキ属)。青々とした葉を茂らせています。


 巨木のユリノキ(百合の木;モクレン科ユリノキ属)の夏木立です。ユリノキは5月頃にチューリップに似た花を咲かせます。


アメリカスズカケノキ(スズカケノキ科スズカケノキ属)の雄大な夏木立です。アメリカスズカケノキは北米原産で日本には明治時代に渡来しました。


 最後に、小石川植物園の一角にひっそりと咲く占守鋸草(シュムシュノコギリソウ)の花を紹介します。占守鋸草は千島列島の北東端にある占守島で発見されたことからこの和名が付いています。園内でこの花を見つけた時は珍しい名前だなと思っていただけでしたが、後で第2次大戦終戦直後の「占守島の戦い」のことを知り、この花は我々が忘却してはならない戦争の歴史を思い出させてくれる貴重な植物だと認識を新たにしています。

  

 占守島の戦いは我々日本人が決して忘れざるべき戦争の歴史の一コマです。すなわち、日本がポツダム宣言受諾し終戦を迎えた昭和20年8月15日から3日も経った8月18日に、千島列島の最北端の島「占守島」にて武装解除を進めていた日本軍に対し、火事場泥棒のようにソ連軍が突然上陸して攻撃を掛けてきました。結局、この占守島で日本の必死の防戦に会い苦戦したソ連は北海道まで到達できず、北海道がソ連に占領されることを免れました。先人の苦闘に頭が下がる思いでいっぱいになります。


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2017年1月 1日 (日)

晴れ上がった2017年元日、初日の出と初詣



 2017年の元日は雲一つなく晴れ上がりました。例年通りわが家のベランダからの初日の出になります。朝7時過ぎに街並みの地平線から初日が昇ってきました。神々しい陽光が今年も私たちに恩恵をもたらしてくれることを祈りました。スカイツリーが左端に小さく見えます。


 ベランダから南側には小石川植物園が広がっています。園内にも初陽が差し込んできました。手前右側は温室になりますが、現在建て替え工事が行われていて、工事用のプレハブ建物も数棟立っています。来年の完成が待ち望まれます。


 元日の初詣は、昼過ぎに近くの名刹傳通院に出かけました。傳通院は徳川家とゆかりが深い寺院で、家康の生母の於大の方や孫娘の千姫の墓所があります。歴代将軍の墓所の多くは芝の増上寺にありますが、ここ傳通院では将軍家の子女が弔われています。


 2012年3月に復元された傳通院の山門です。元々の山門は第2次世界大戦の戦火で消失しましたが、関係者の努力で復元されたものです。

 増上寺や靖国神社への初詣はそのうちゆっくりと行こうと思っています。 

…> 季節のスケッチ(29年1月)



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謹賀新年2017 - 海図なき不透明な世界へ

 輝かしい2017年の新年を迎えました。おめでとうございます。まず、仕事面では賀状の文面にもありますように、今年もSociety5.0(超スマート社会)の実現、第4次産業革命への貢献の努力を続けていきたいと思っております。

         〔2017年賀状の文面〕

 一方、世界は先が見えない混沌の時代に入ってきました。近年の中東・シリア等の国々からの大量難民のEU流入に端を発し、昨年はEU各国で難民排斥を主張する極右勢力の台頭、ISによる無差別テロの頻発、英国のEU離脱の国民投票可決(ブレグジット)などEUの秩序を揺るがすような驚くべき出来事が相次ぎました。さらに、このような風潮は「世界の警察」の役割を担う米国にも飛び火し、10月の大統領選挙では何とメキシコとの国境に巨大な壁を構築するとか、自国産業を保護するため自由貿易推進のためのTPPから自ら離脱するといった極端な主張を唱え続けたトランプ候補が当選しました。

 世界全体として、従来の多民族の共生、グローバリズムなどの民主主義の普遍的な価値の下で封印されていた不寛容、内向き指向、ポピュリズムなどのダークサイドの思潮が表舞台に一気に噴き出してきた感があります。また、世界秩序のゆらぎを見てロシアが覇権を求める動きを加速させていますし、経済大国の中国は、依然としてバブル崩壊のリスクを抱えながら領土拡張の野心を隠そうとしていません。

 このような不透明な国際情勢の中で、わが国は安全保障を確保し、経済再生を実現することが国是となっていますが、政治力、外交力、経済力、技術力など総力を結集した取り組みにより、豊かな未来を拓く新たな海図づくりが急務となっています。

 最後に、プライベート生活では近いうちに8人目の孫誕生が予定されています。末広がりで充実したスローライフを過ごせればと念じています。今年もよろしくお願いいたします。


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2016年12月27日 (火)

人工知能(AI)の台頭に動揺する将棋の世界

 ここ数年来の人工知能(AI)を活用した囲碁・将棋ソフトの棋力が著しく伸長し、プロ棋士との対戦で互角以上の成績を残すようになってきていることは、本ブログでも紹介済みです。
 このような状況の中で、日本将棋連盟(以下、連盟)が台頭する人工知能の影におびえて、無実のプロ棋士(三浦九段)に対して証拠の無いまま出場停止(12月末まで)の処分を断行してしまうという由々しい出来事(不祥事)が起きてしまいました。
(少々長くなりますが、本件の推移を末尾にまとめました。)

 今回の騒動に関する私の感想は次の通りです。

(1)間違っていた処分断行
 棋士にとって出場停止処分というのは、疑惑棋士という汚名を着せられること、対局出来ないことにより対局料の収入が絶たれることなど、棋士生命にも直結する極めて重大な事案です。調査委員会報告では、三浦9段に不正使用はなかったものの、竜王戦開幕直前に週刊文春に疑惑記事が載るという差し迫った事情があったため連盟の処分はやむを得なかったということですが、私はおかしいと思います。

 いくら切迫した事情があったとは言え、しっかりとした調査もせず確証の無いまま処分を断行するというのは絶対に間違っています。世間の常識からもかけ離れています。社団法人たる連盟は不当な疑惑から会員(棋士)を守ることも本来業務の一つです。それにもかかわわらず、今回は棋戦(竜王戦)を守るため一人の棋士(三浦9段)を犠牲にした構図になります。羽生3冠の「今回の件は白の証明も黒の証明も難しいと考えています。疑わしきは罰せずが大原則と思っています」とのコメントが妥当な考えだと思います。

(2)急がれる名誉回復、原状復帰、金銭補償
 不正使用がなかったという結論が出た以上、真っ先に三浦9段の速やかな名誉回復が急がれます。少なくとも連盟の常務会メンバー、疑惑を指摘した棋士たちが、しっかりとした謝罪を行い、さらに三浦9段の出場停止に見合った処分を受けることなどの自浄能力がまず求められます。

 また、出場停止の3か月の間、竜王戦を始め多くの棋戦で挑戦者交代や不戦敗などの扱いになっています。この不利益な扱いについてなかったことにして処分前の原状に戻すことが必要です。もし、戻すことが不可能なのであれば、被った不利益に対する金銭補償を行わなければなりません。将棋界の最高棋戦といわれる竜王戦は4,320万円もの高額な優勝賞金が出ます。この優勝賞金を含めて、さらには不戦敗になった他の棋戦の対局料に相当する補償は最低限必要です。さらに、不戦敗の扱いを勝局扱いと変更することも必要になります。

(3)人工知能の台頭と将棋世界の未来
 今回の騒動の根底にあった人工知能がプロの将棋棋士の頭脳を超えてしまった感のある状況に対して人間側がどのように向き合うかが今問われています。今回のように動揺して対応を誤れば、「弱い」人間の将棋対局からファンの心が離れてしまいかねません。また、対局料を提供するスポンサも、「弱い」人間よりも「強い」人工知能へと支援対象を移すという事態も想定されます。人間と人工知能が共存できる仕組みを作り上げてこそ将棋世界に未来があるということを肝に銘じて欲しいと思います。

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 時系列にまとめた本件の経緯
 (主に将棋ワンストップ・ニュースからの引用)

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(2016.7-2016.9頃)
 一部の棋士から、三浦9段が対局中に将棋ソフトを不正使用しているのではないかという疑惑が指摘される。

(2016.10.10)極秘会合
 渡辺竜王、島理事に加え、羽生善治三冠、佐藤天彦名人、谷川浩司九段(連盟会長)、佐藤康光九段(棋士会長)、千田翔太五段の7人が、島理事宅に集まり極秘会合。久保九段は電話で参加。

(2016.10.11)聞き取り調査
 常務会による三浦九段への聞き取り調査。渡辺竜王、千田五段も参加。連盟の会見によると、ここで三浦九段が休場を申し出たという。しかし三浦九段は「一方的に処分された」と反論、NHKインタビューでも「辞退するわけがない」としている。

(2016.10.12)処分断行
 竜王戦七番勝負が3日後に迫った10月12日、連盟からリリースが出される。内容は以下の通り。
  1. 三浦九段は2016年12月31日まで出場停止処分とする。
  2. 竜王戦七番勝負の挑戦者が三浦弘行九段から丸山忠久九段に変更された。竜王戦主催の読売新聞は了承済。

 連盟リリースだけではわからない報道機関からの情報。
  1. 三浦九段はスマホを使って不正をした疑いがある
  2. 過去に対戦した5人前後の棋士から指摘があった
  3. 三浦九段は不正を認めていないが、疑惑の中では指せないとして休場を申し出た
  4. 休場届が期限までに提出されなかったため(処分理由)、処分した
  5. 三浦九段は「濡れ衣。不正はしていない」とコメント
  6. 連盟はこれ以上調査しない

(2016.10.15)竜王戦始まる
 挑戦者が三浦9段から丸山9段に変更になった竜王戦が始まる。

(2016.10.18)三浦9段からの反論
 三浦9段からの反論文書が出る。
  1. 対局中のソフト使用は一切ない
  2. 連盟にはPC4台の現物と、スマホにインストールされた全アプリの「撮影画像」を自主的に提出
  3. 連盟はそれを精査せず一方的に処分した
  4. 連盟に離席の多さや一致率の資料を求めたが開示されず
  5. 今後も連盟の調査に最大限協力する
 同夜のNHKニュース(三浦九段の単独インタビュー)
  1. 竜王戦は将棋界最高峰の棋戦ですから、挑戦するだけで大変な名誉。辞退するわけがない
  2. (離席が多かった7月26日の久保九段戦は)その日は特に体調がすぐれなかったので、休んでいる時間が長かった
  3. そもそも携帯(スマートフォン)に将棋ソフトが入ってない
(2016.10.19)渡辺竜王のインタビュー記事
 週刊文春での渡辺竜王のインタビュー。
  1. 渡辺竜王は、三浦九段の自身との対局および過去の対局も調べ、指し手の一致、離席のタイミング、感想戦での読み筋などから「間違いなくクロだ」と確信
  2. 最悪のシナリオは『疑惑を知りながら隠していたという事が発覚する事だ』と判断
  3. 前述したトップ棋士による極秘会合があった
(2016.10.20)羽生3冠の訂正ツィート
 羽生善治三冠が、文春の記事に誤解を招く表現があったとして「今回の件は白の証明も黒の証明も難しいと考えています。疑わしきは罰せずが大原則と思っています」と表明。

(2016.12.26)第三者調査委員会による発表
 第三者調査委員会が会見。概要は「疑惑の根拠とされたものいずれも実質的な証拠価値は乏しく、不正の証拠はない」「出場停止処分の妥当性は、七番勝負開幕戦を直後に控えた状況で、連盟所属棋士および公式戦における規律権限の範囲内であり、当時の判断としてはやむを得ない」。

(2016.12.27)調査結果を受けての三浦9段の会見
 出場停止処分となった2か月半の期間について、三浦9段は「私個人だけなら耐えきれましたが、家族がひどい目に遭ったので思うところはあります。推測でいろいろ言われるのはつらいですし、悔しい思いはあります」と打ち明け、「元の状態に戻してほしい」と名誉や地位の回復を求めた。

(2016.12.27)調査結果を受けての谷川連盟会長の会見
 連盟の谷川浩司会長は「三浦九段につらい思いをさせたことを申し訳なく思っております」と謝罪。会長以下理事7人の理事報酬を一部減額処分とし、三浦九段に対しては処分期間中に不戦敗となっていた順位戦A級での残留などの措置を取って「名誉回復に全力で務めていく」とした。

以上


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2016年12月 2日 (金)

活躍するMEMS(メムス)~身の回りでもSociety5.0でも


 MEMS(メムス)というと聞き慣れない用語かも知れませんが、実はモバイル機器、自動車等の私たちの身の回りの製品の中に数多く組み込まれている必須デバイスです。MEMSとはMicro Electro Mechanical Systems(微小電気機械システム)の略で、半導体製造技術やレーザー加工技術等、各種の微細加工技術を用いて微小な電気要素と機械要素を一つの基板上に組み込んだ米粒や豆粒ほどの大きさのデバイスのことを言います。

 MEMSと半導体デバイス(LSIなど)はどちらも同じような大きさで外見上よく似ていますが、働きが少し違います。すなわち、半導体デバイスは入出力が電気信号で、人間の頭脳のような高速計算や大容量の記憶などの働きに秀れていて、コンピュータの中枢デバイスとなっています。一方、MEMSは入出力が電気信号に限定されず、エネルギーや機械変位、物理量など多岐に亘り、人間の五感器官のようなセンシング(センサ)、筋肉部のような動作(アクチュエータ)などの様々な働きをします。

 (図1)MEMSの概念図


 例えば、モバイル機器のスマホでは高性能化・多機能化を実現するため、モーションセンサ、MEMSマイクロフォン、無線センサ、環境センサなど盛沢山のMEMSがスマホ内の狭小な空間の中にぎっしりと組み込まれていて、MEMSのかたまりのようなものです。また、自動車も同様です。エンジン制御のための圧力センサ、姿勢制御のためのジャイロ、エアバック感知のための加速度センサなど多くのMEMSが使われていますし、今後は自動運転のための各種MEMSセンサが増大していくと予想されます。

 (図2)スマホで使われるMEMS


 さらには、数次のMEMSに係る先端技術開発プロジェクトの研究成果等が基盤技術として蓄積・活用され、スマホ、自動車に限らず多くの製品やシステムへの先進MEMSの応用が広がっています。

 (図3)広がる先進MEMSの応用


一方、政府の第5期科学技術基本計画においてSociety5.0(超スマート社会)の実現に向けた取り組みが提唱されていますが、Society5.0の実現には近年注目を集めるIoT(あらゆるものがインターネットでつながる)システムが欠かせません。このIoTシステムの中でもMEMSが重要な役割を果たしていくことになります。

例えば、工場を対象としたIoTシステムでは、実世界(工場現場)の状況を適確かつ迅速にデータ収集(センシング)し、収集したデータをクラウド上に集め、ビッグデータ技術やAI(人工知能)を用いて設備管理や生産管理に役立つ経営情報に変換する、そして経営情報を実世界(工場管理、経営)にフィードバックする、といった流れになります。この流れの中で実世界とクラウドを結ぶセンシングの局面においてMEMSが主役となります。

 すなわちMEMSを用いた多様な産業用途のセンサ、環境からエネルギーを自力で調達する自立電源、データを無線で飛ばす無線モジュールなどをまとめて搭載した小型センサ端末(これもMEMSのかたまり)が工場の各所に配置され、工場の様々な稼働状況をリアルタイムにモニタリングし、クラウドに収集データを送り出します。

今年度からNEDO委託事業の高効率スマートセンシングシステム(LbSS)の研究開発も始まりました。近い将来Society5.0を支え、元気に活躍するMEMSの姿を見ることができるようになります。乞うご期待。

(図4)Society5.0/IoTシステムで活躍するMEMS


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注)本稿は、JRCMニュース(2016年12月号)への寄稿文に加筆修正を加えたものです。

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2016年10月 8日 (土)

大隅良典東京工業大栄誉教授がノーベル賞(医学・生理学賞)を受賞


 10月に入って今年のノーベル賞(医学・生理学賞)にオートファジー(自食作用)の仕組みを解明した大隅良典・東京工業大栄誉教授が授与されることに決まったという嬉しいニュースが飛び込んできました。



 〔大隅教授とオートファジー研究〕(東工大HPより)


 日本人の受賞は昨年の医学・生理学賞(大村智氏)、物理学賞(梶田隆章氏)に続き3年連続となります。米国籍を含め、日本人受賞者は25人。単独受賞は1949年の湯川秀樹氏(物理学賞)、1987年の利根川進氏(医学・生理学賞)に次いで29年ぶり3人目となります。

 大隅教授は、27年前に酵母のオートファジーを発見して以来、一貫してその分子機構の解明を目指して研究を進めてきており、世界に先駆けた遺伝学の適用による酵母のオートファジー遺伝子(ATG) の同定は、それまでのオートファジー研究を一変し、今日の爆発的な研究領域の展開の切っ掛けとなっています。今回の受賞は、このオートファジー研究が評価されたもので、医学・生理学賞の選考委員は「生命科学の根源的な発見で、がんやパーキンソン病などの病気の治療研究に貢献する」としています。

 近年多くの日本人研究者がノーベル賞を受賞していて、同じ日本人として誇らしい気持ちになりますが、気になる指摘を紹介しておきます。すなわち、一次選考でノーベル委員会が研究者や過去受賞者に呼びかける推薦状の日本からの返信率が他国と比べて非常に低いとのことで、日本人の受賞確率が低くなる要因として、ノーベル委員会委員がこの点に苦言を呈しているそうです。今後もノーベル賞受賞のため、日本全体としての一層の努力が必要なようです。

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2016年3月19日 (土)

人工知能囲碁ソフト(アルファ碁)が世界のトップ棋士を圧倒


 囲碁のAIソフトのアルファ碁が世界のトップ棋士である韓国のイ・セドル9段を4勝1敗で撃破したという驚きのニュースが広まっています。まさに晴天の霹靂といった感じで、囲碁ソフトがここまで強くなり人間の頭脳を超えつつある現実に大きな衝撃を受けました。


 将棋の世界では将棋ソフトの進化が著しく、ここ数年トップ棋士と互角以上の勝負を展開していますが、将棋よりも考慮すべき要素の数が圧倒的に多い囲碁の世界ではまだまだ人間が優勢と言われ、ようやく4年前に囲碁ソフトのZenが4子のハンディ戦でもって武宮正樹9段を破ったレベルでした。4子のハンディとは、プロ棋士とアマ県代表クラスとの実力差に相当しますので、人間に追いつくのはだいぶ先の話と誰もが信じていた矢先です。

 それなのに、人工知能恐るべしです。たちまちアルファ碁が人間の頭脳を超えるようになってしまいました。ウィキペディアによると、アルファ碁の学習はGoogle Cloud Platformのコンピュータ資源(CPU1202個、GPU176基)を使用しています。また、アルゴリズムはディープニューラルネットワークを実装した「value network」と「policy network」によって動くモンテカルロ木探索法を用いています。学習の方法は、まず膨大な棋譜の記録を学習した後、自分自身との何度もの対戦を行うことでさらに能力を高めているとのことです。

 わが国トップ棋士の井山裕太6冠は、アルファ碁が3連勝後の時点での朝日新聞の取材に対して、「第1局から第3局まで、インターネットの生中継で観戦しました。こんな結果になるのは想像できなかった。ただアルファ碁の実力を知るデータが少なすぎるので、ひょっとしたらという気持ちがあったのも事実です。ほんとに急に出てきた。こんなに早く、これほどの実力で打てるようになるなんてショックです。囲碁の長い歴史の中で、もしかしたら一番というくらいの棋士に勝ち越した。これはものすごいこと。人間を超えたと思われても仕方のない結果。僕自身はイ・セドル九段が5連敗したら、そう判断します。残り2局に注目したい。」と率直な感想を述べています。

 なお、人工知能研究の世界では今回のアルファ碁の快挙について、囲碁は以前は当時のテクノロジーでは力の及ばない機械学習における難問であると見なされていたため、今回の成果は人工知能研究における画期的な進展として注目されています。今後の人工知能の多方面への活用が大いに期待されます。


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2016年1月 1日 (金)

謹賀新年2016 快晴の空に初陽が昇る

  輝かしい2016年の新年を迎えました。明けましておめでとうございます。
               
                  
               
 ちなみに、昨年の重大ニュース(極めて主観的)は以下の通り。振り返ってみると実にいろんな出来事が国内外で起きました。
               
  ● 北陸新幹線、上野東京ライン開業(3月)
  ● 東京大空襲から70年(3月)
  ● 日経平均株価2万円台を回復(4月)

  ● ネパール大地震、犠牲者9千名(4月)
  ● 桜島、口永良部島など噴火相次ぐ(5月) 

  ● 日経平均株価 ITバブル超え、18年ぶり(6月)
  ● MJO、エルニーニョ現象によるスーパー台風の続発、
    異常熱波到来(7月~8月)
  ● 戦後70年談話発表、EUに難民大流入(8月)
  ● 中国人民元切下げ、中国経済減速が顕在化(8月)

  ● 安全保障関連法が成立(9月)
  ● 大村智氏、梶田隆章氏の2名がノーベル賞
   (医学生理学賞、物理学賞)受賞(10月)

  ● 12カ国TPP大筋合意、巨大経済圏誕生へ(10月)
  ● パリ同時テロ-文明の衝突(11月)
  ● 西之島噴火から2年、面積が2.63平方km
   (東京ドームの約56倍)へ拡大(11月)
  ● 米国連銀7年ぶりにゼロ金利解除(12月)

  ● ASEAN経済共同体発足、
    約2.5兆ドルの経済規模(12月)

  ● 日本初 113番元素に命名権(12月)
  ● 12月終値 日経平均株価 19,033円
       年平均為替レート 121円/ドル

               
 不透明な海外情勢は今年も続くと予想されますが、わが国はしっかりした政治、経済、科学技術、ものづくり、文化などを包括した信頼され尊敬されるジャパンブランドといった総合力を確固たるものにし世界に貢献していくことが今後の生きる道かと考えています。
                  
               
 さて、今日(元日)の朝は澄み切った青空が広がっていました。朝7時過ぎ、わが家のベランダに出てみると、ちょうど初日の陽光が街並みの地平線からもれ輝き始めてきました。初日の左側には2012年に竣工した東京スカイツリーが凜とそびえています。          
               
 新年の陽光が冬木立の小石川植物園の園内を照らし始めました。これから冬木立→新緑→万緑→紅葉といった木々の新たなサイクルが始動します。冬木立に留っている沢山の小鳥のさえずりは、日々の生活に安らぎを与えてくれます。
               
               
               
  最後にわが家の庭の様子です。カンツバキの赤い花や可愛らしい果実を付けたキンカン(上)、赤い実を付けたマンリョウ(中)、この時期の定番のシクラメン(下)などで割と賑やかです。                   
     …> 季節のスケッチ(27年1月) 

 今年も、いろいろとブログ記事を書き続けますので、よろしくお願いします。

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2015年10月10日 (土)

10月は明るい話題(ノーベル賞受賞、TPP大筋合意)に国内が沸き立つ


 10月に入り、ノーベル賞、TPP大筋合意など連日の明るいニュースに国内が沸き立っています。
  • 大村智氏、梶田隆章氏の日本人研究者2名がノーベル賞(医学生理学賞、物理学賞)受賞が決まる        
  • 数年間の交渉を経て、環太平洋12カ国による巨大経済圏を目指すTPPが大筋合意
 これまでの猛暑の8月以降の国内外の出来事を振り返ると、以下に示すように穏やかなならざるニュースが相次ぎ、国内中に暗くてギスギスとした雰囲気が漂っていたような気がします。

(8月の出来事;中国、EU等に世界の耳目が集中)
  • 中国のバブル崩壊が世界経済を揺さぶる。
  • EUに内戦が続くシリアなどからの大量の難民が流入
  • 天津海新区の大爆発を始め各地で工場爆発事故が相次ぐ
  • 北京で抗日戦争勝利記念を謳った軍事パレード
(9月の出来事;国内が騒然)
  • 関東・東北豪雨で茨城県常総市で鬼怒川の堤防が決壊
  • 与野党対決の中で安全保障関連法案が参議院で成立
 それが、10月の明るい話題で私たちの周りの空気が一新したように感じます。経済面でも、上海株暴落により日経平均株価が一時17000円を割り込みましたが、現在は18000円台まで回復しています。

 このような明るい話題続出という強運の下、第3次安倍内閣が発足し(1)希望を生み出す強い経済、(2)夢を紡ぐ子育て支援、(3)安心につながる社会保障からなる新たな3本の矢を掲げ、少子高齢化の問題に真正面から挑戦するとしています。わが国社会・経済の本格的な再生を希っています。

 さて、10月の天気は本格的な秋晴れが見られるようになりましたので、これから少し時間を見つけてあちこち回ってみたいと思っています。
                  
            〔ススキの穂が広がる小石川植物園 22.10〕
                  
 季節のスケッチの10月セレクション に小石川植物園のこれまでの10月の植物の様子を紹介されています。ご覧ください。


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