季節・風景・植物

2020年9月15日 (火)

9月中旬の小石川植物園に八重咲サルスベリの花


 安倍晋三総理が持病悪化のため退陣することになり、7年9ヶ月の長きにわたった安倍政権が終え、9月14日に新たに菅義偉内閣が発足しました。安倍政権はアベノミクスを基軸にわが国の経済再生に尽力し、また地球儀を俯瞰した卓越した外交を展開し国際的なわが国のプレゼンスを大いに高めたといった多大な功績がありました。安倍政権の継承を謳った菅内閣の安定かつ強固な政権運営を期待したいところです。


 さて、今年の夏の暑さは凄まじいものでしたが、9月中旬になるとようやく猛暑が収まり、朝晩は過ごしやすい秋の気配が感じられるようになってきました。この日小石川植物園を回ってきましたが、遺伝子変異によって創出した珍しい八重咲サルスベリの花を見かけました。



 旧東京医学校の赤い建物の前に池の周りに、珍しい八重咲サルスベリの花が咲いていました。通常のサルスベリの遺伝子変異体で、サルスベリの花の雄しべが付く部分が花弁となり、2次花から5次花まで形成され八重咲の形状になります。


 メタセコイア林の近辺の林地がヒガンバナ(彼岸花;ガンバナ科ヒガンバナ属、別名:曼珠沙華)の群生地になっています。ヒガンバナはその名の通り大体秋の彼岸の頃に満開になり、この日は少し早めでした。数輪の深紅の花が咲き始めていましたが、多くは花茎がツンツンと地上に出ている段階でした。


 園内の木々はまだ青々と茂っていますが、空を見上げると、天高く秋雲が漂っています。


 ソメイヨシノの桜並木の様子。総じて緑の風景ですが、樹の下に黄色の木の葉を少し見かけました。


 季節の花のキバナコスモス(黄花秋桜;キク科コスモス属)を草むらで見かけました。メキシコ原産の多年草。


 海岸に咲く常緑種のハマカンゾウ(浜萓草;ススキノキ科ワスレグサ属)。夏の終わり頃から咲き出します。


 ハナシュクシャ(花縮紗;ショウガ科シュクシャ属、別名:ジンジャー)。美しい白い花です。


 つる性多年草で繁殖力が旺盛なクズ(葛;マメ科マメ亜科クズ属)の赤紫色の花。秋の七草の一つ。


 つる性木質の草本センニンソウ(仙人草;キンポウゲ科センニンソウ属)。依然として白色の花が繁茂しています。


 ツリガネニンジン(釣鐘人参;キキョウ科ツリガネニンジン属)。小さな釣鐘状の薄紫色の花が下を向いて咲いています


 全国に広く分布する多年草ツルボ(蔓穂;キジカクシ科ツルボ属)。ピンク色の小花が密生した細長い穂を付けていました。


 新温室の中に入ってきました。内部は適度に温湿度が制御されていて、外より涼しい感じでした。


 新温室内では、幾つかの花が咲いていました。これはコウシュンカズラ(キントラノオ科)。マレーシア、オーストラリア、太平洋熱帯に分布。


 ギボウシズイセン(アマゾンユリ;ヒガンバナ科)。南米北部に分布。


 カイトウメン(アオイ科)。コロンビア、ペルーに分布。


 ゲンペイクサギ(シソ科)。熱帯アフリカ西部に分布。


 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2020年9月)


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2020年8月 9日 (日)

休園明けの8月の小石川植物園、深緑の夏木立の風景



 コロナ感染防止のため、桜が満開だった3月末から臨時休園が続いていた小石川植物園ですが、猛暑下の8月上旬にようやく再開となりました。再開を知り、久しぶりに足を運んできました。まだ人出がパラパラの園内は、すっかり深緑の夏木立に覆われていました。そして、サルスベリ、ムクゲ、オミナエシ、キキョウなどの夏の季節の花々が例年通り咲いていましたので、安堵しました。




 小石川植物園は約4ヶ月もの休園を経て8月上旬にようやく再開園となりました。桜満開で新緑が美しかった3月末の頃と比べると園内の風景は一変。梅雨明け後の猛暑が続く中、すっかり深緑になった夏木立が立ち並んでいました(上から日本庭園、桜並木、メタセコイア林)。


 入口近くの深緑の風景。イチョウ、バショウ、ソテツが青々と茂っています。


 スズカケノキ、ユリノキ、ケヤキなどの大樹が数多く立ち並ぶ巨木並木の夏風景です。


 木肌が白いスズカケノキ(鈴懸の木;スズカケノキ科スズカケノキ属)の夏木立。


 鬱蒼と茂るユリノキ(百合の木;モクレン科ユリノキ属)の夏木立。


 メタセコイア林を少し先のところの小さな池のの周りにはシダレヤナギ、ラクウショウなどの木々が生育しています。


 池の中に大きなウシガエルが棲んでいます。夕方に大声で鳴き出します。


 いろんな夏の花を見かけました。これは夏に開花する落葉高木エンジュ(槐;マメ科エンジュ属)の大樹。上記の日本庭園手前の小さな池の周りに生えています。枝先の円錐花序に白色の蝶形花が多数付いています。


 夏の代表的な花木のサルスベリ(百日紅;ミソハギ科サルスベリ属)。薄紫色の花が咲いています。


 ツツジ園ではナツザキツツジ(夏咲躑躅)の鮮やかなオレンジ色の花が咲いていました。米国南東部に自生する落葉低木。


 夏の野の花も多く見かけました。これは北米原産の多年草シカクヒマワリ(四角向日葵;キク科テトラゴノセカ属)。小さくて華奢な花を多く咲かせています。


 秋の七草の一つオミナエシ(女郎花;スイカズラ科オミナエシ属)。直立した茎の先にあざやかな黄色の花が群生して咲いています。


 山野に生えるオトコエシ(男郎花;スイカズラ科オミナエシ属)の白い花です。華やかな黄色のオミナエシに比べて質実な感じ。


 ミソハギ(禊萩;ミソハギ科ミソハギ属)。盆の頃に花が咲き出し、仏前に供えられるので盆花、精霊花とも言われる。


 熱帯アメリカ原産の一年草シロアザミゲシ(白薊芥子;ケシ科アザミゲシ属)。透き通ったような白い色で妖美な感じがします


 キツネノカミソリ(狐の剃刀;ヒガンバナ科ヒガンバナ属)の橙色の花。明るい林床や林縁などに自生する球根植物。


 つる性多年草のヤブガラシ(藪枯らし;ブドウ科ヤブガラシ属)の花が咲いています。生育が旺盛で藪や樹木を覆います。


 つる性木質のセンニンソウ(仙人草;キンポウゲ科センニンソウ属)。多数のふわふわとした白色の花が群がって咲きます。


 北海道~九州の山野の林内や林縁、土手などに自生するクズ(葛;マメ科マメ亜科クズ属)。赤紫色の花を見かけました。非常に繁茂力が高く、中高木の樹木をすっぽりと覆ってしまいます。秋の七草の一つ。


 園内の随所にヤブラン(薮蘭;キジカクシ科スズラン亜科ヤブラン属)の花が咲いていました。


 白い花を付けたヤブミョウガ(藪茗荷;ツユクサ科ヤブミョウガ属)も随所に見かけました。互生する葉の形が長楕円形でミョウガに似ています。


 北米原産の多年草オオハンゴンソウ(大反魂草;キク科オオハンゴンソウ)。園内のあちこちに群生し、鮮やかな黄色の花が咲いています。


 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2020年8月)

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2020年7月 2日 (木)

小石川植物園の7月の風景(まとめ)



 7月に入り、不安定な梅雨空の気候が続いています。新型コロナウィルスの緊急事態宣言が解除されて3週間経ちましたが、小石川植物園は依然として休園中です。
 そこで、今月も引き続き小石川植物園の風景まとめ版を作成しました。


 園内を散策すると、随所にいろんな夏の野の花を見かけます。大木の根元に咲くオレンジ色の花は、ヤブカンゾウ(藪萱草;ススキノキ科ワスレグサ属)です。緑の草むらの中でよく目立ちます。2018.7


 天空に向かって直伸するメタセコイア林の夏木立の深緑風景。園入口から左方に曲がって少し進んだところに生い茂っています。2019.7

(木々の花)
ムクゲ、キョウチクトウ、ナツツバキなどの代表的な夏の花木がの花々が咲き出してきます。これ以外にもハリギリ、ヘツカニガキ、ソテツなどのちょっと変わった花々も見かけます。


 中国原産の落葉低木のムクゲ(木槿;アオイ科フヨウ属)。夏の代表的な花木です。花期が長く風雅で落ち着いた雰囲気で夏中咲き続けます。ムクゲは観賞用に栽培され、主に庭木や街路樹、公園などに広く植えられています。2018.7


 インド原産の常緑低木キョウチクトウ(夾竹桃;キョウチクトウ科キョウチクトウ属)。やはり炎暑の夏を延々と咲き続ける夏の花木。葉の形状が竹に似て狭く、花が桃に似ていることから和名が由来。木枝に強い毒性を有するので要注意。生木を燃やした煙も有毒。2004.7


 日本から朝鮮半島南部原産の落葉高木ナツツバキ(夏椿)。6月~7月に咲く白い清楚な花は一日花で、翌朝花の形そのままで樹の下に落ちています。沙羅樹の別名があり、寺の境内や庭木などに多用される。2018.7@日光植物園


 沖縄・九州南部・四国南部に自生する落葉高木ヘツカニガキ(辺塚苦木;アカネ科タニワタリノキ属)。夏にクリのイガのような花が密集してつく。茎や葉に苦味がある。九州大隈半島の辺塚で発見されたことに和名が由来。2003.7


 中国原産の落葉高木エンジュ(槐;マメ科エンジュ属)。夏に開花し、枝先の円錐花序に白色の蝶形花が多数付く。秋にはササゲのような細長い果実が枝先から垂れ下がる。蕾を乾燥させたものは、槐花という生薬で止血作用がある。2009.7


 裸子植物の落葉低木ソテツ(蘇鉄;ソテツ科ソテツ属)。茎の先端に丸くドーム状に膨らんだ雄花を付けています。園入口付近に植えられているこの木でソテツの精子が発見された。ソテツは日本固有種で、九州南部から南西諸島に分布。2016.7

(深緑の夏木立)
 園内の木々の緑は新緑、万緑から深緑へと変貌してきました。濃い緑の夏木立を鑑賞することができます。


 植物園入口から真っ直ぐ坂道を上り左に曲がるとソメイヨシノの桜並木が広がっています。春の満開時には大勢の人出で賑わいますが、深緑に覆われたこの時期はひっそりとしています。2011.7


 ナツボダイジュ(夏菩提樹;アオイ科シナノキ属)。ヨーロッパやアジアの温帯に産する落葉高木。シューベルトの「菩提樹」で歌われるリンデンバウムのこと。釈迦が悟りを開いたとされるインドボダイジュはクワ科で異なる菩提樹です。2008.7


 カツラ(桂;カツラ科カツラ属)。日本各地、中国、朝鮮半島に分布する落葉高木。ハート型に似た円形の葉が特徴的です。また、落葉は甘い香りを呈します。街路樹や公園樹に利用される。2018.7


 モミジバスズカケノキ(スズカケノキ科スズカケノキ属)。スズカケノキとアメリカスズカケノキとの交配種。スズカケノキとともに街路樹や公園樹に用いられることが多く、プラタナスとも呼ばれる。2008.7


 北米中部原産の落葉高木のユリノキ(百合の木;モクレン科ユリノキ属)。初夏に大樹のかなりの高所の枝中に形がチューリップに似たクリーム色の花が咲き出す。晩秋の黄葉の後、冬木立の枝中に花の名残が見られる。大樹の姿形が美しく、全国に街路樹や公園樹として利用される。2008.7


 本州西部の太平洋側、四国、九州に広く分布する常緑高木クスノキ(樟、楠;クスノキ科ニッケイ属)。初夏に入れ替わった新葉の緑が濃くなり、鎮守の森の主のように堂々とそびえ立つクスノキの巨木です。2011.7

(夏の野の花)
 園内を散策していると、草むらや木の根元などの各所にヤブカンゾウやヤブミョウガなどの夏の野の花を見かけます。また、早くもカワラナデシコやキキョウの秋の七草も出現します。さらには、球形の形状のヒゴタイ、戦争の歴史を刻むシュムシュノコギリソウなどの珍しい野草も楽しむことができます。


 ゼンテイカ(禅庭花)の花です。ゼンテイカの名よりもニッコウキスゲ(日光黄菅)の名のほうが通用しています。夏の草原・湿原を代表する花で、群生すると山吹色の絨毯のようで美しい。ススキノキ科ワスレグサ属の多年草。2012.7


 小石川植物園の随所で見かける中国原産のヤブカンゾウ(藪萱草)です。八重咲きで濃いオレンジ色が特徴でよく目立ちます。林地や池辺などに野生化して咲いています。ススキノキ科ワスレグサ属の多年草。2008.7


 盛夏の小石川植物園でモミジアオイ(紅葉葵;アオイ科フヨウ属)の大きな赤い花が青空に映えています。北米原産の宿根草。葉がモミジに似ていることから和名が由来。 背丈は1.5~2mくらいで、茎はほぼ直立します。2009.7


 黄金色のオウゴンオニユリ(黄金鬼百合;ユリ科)です。オニユリの変種。花弁は強く反り返り、黄地に赤の斑点があります。葉の付け根にムカゴを作るのが、オウゴンオニユリの大きな特徴。元々は対馬に自生。2007.7


 北米原産の多年草シカクヒマワリ(四角向日葵;キク科テトラゴノセカ属)。小さくて華奢な黄色の花を多く咲かせています。背丈はヒマワリと同じように高いものの、花は小振りで種のできる部分も小さい。茎の断面が四角なことから和名が付く。2006.7


 阿蘇など九州の一部に自生する多年草ヒゴタイ(平江帯;キク科ヒゴタイ属)です。完全な球形の花をつける珍しい植物です。葉はアザミに似て切れ込みがあり、棘を有する。7月初旬の小石川植物園では、これから徐々に色づき、神秘的な瑠璃色の球体の花を咲かせます。2007.7


 シュムシュノコギリソウ(占守鋸草;キク科ノコギリソウ属)。真っ白に凝集して咲いています。千島の北東端にある占守島の名前が付いていて、北海道に自生します。2009.7
ブログ記事(占守鋸草:戦争の忘れざるべき歴史を秘めた花)


 秋の七草もチラホラ出現します。これはカワラナデシコ(河原撫子;ナデシコ科ナデシコ属)。単にナデシコとも呼ばれ、7月頃から秋にかけて繊細な花を咲かせます。まさに大和撫子の風情です。風にそよぐ楚々とした風情から、日本女性の美称となっています。2007.7


 キキョウ(桔梗;キキョウ科キキョウ属)も秋の七草のひとつです。青紫色の上品な和風の美しさを醸し出す花が咲いています。色の鮮やかさと端正な姿が印象的、風に濡れる風情も美しい。山野の日当たりの良い所に生育する多年草。2009.7


 関東地方以西の暖地の林縁などに自生する多年草ヤブミョウガ(藪茗荷;ツユクサ科ヤブミョウガ属)。可憐な白い花が園内の各所に見られます。互生する葉の形が長楕円形でミョウガに似ていることからヤブミョウガの名がついたとのこと。2007.7


 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2020年7月)

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2020年6月16日 (火)

白山神社のアジサイ風景ほか


(白山神社)


 近くの白山神社に出かけてきました。この時期、白山神社の境内から隣接する白山公園にかけて、約3,000株のアジサイが咲き誇ります。


 例年はあじさい祭りが開催され多くの人で賑わうのですが、今年は新型コロナの影響であじさい祭りが中止になり、人出もまばら。静かな環境で境内を回ることができました。


 この白山神社は、江戸時代に小石川植物園内にあったが、綱吉の屋敷造営のため、現在地に移ったとのこと。


 色んな種類のアジサイの花が咲いていました。これは手毬咲き状の花のホンアジサイ(本紫陽花)。ガクアジサイの栽培種です。ホンアジサイが西洋に渡り、大輪の見事な花を付けるように品種改良されたアジサイが西洋アジサイです。


 日本固有種のガクアジサイ(額紫陽花)。中心部の多数の両性花の周りに装飾花が額縁のように縁取る。


 ヤマアジサイ(山紫陽花)。よく似たガクアジサイよりも葉に光沢がなく、花序が小型で野趣に富む。


 カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)。円錐状の白い大きめの花序がつく。葉の形が柏の葉に似る

(わが家のベランダからの眺め)

 小石川植物園は依然として休園がが続いています。わが家のベランダから園内を眺めると、目の前の樹木全体がつる性植物に覆われています。


 よく見てみると、林や藪の草木にからみつくつる性多年草のカラスウリ(烏瓜;ウリ科カラスウリ属)です。早朝なので、白いレース状の小さな花が点々と咲いています。


 常緑樹ユーカリ(フトモモ科ユーカリ属)の高木の幹にナツヅタ(夏蔦;ブドウ科ツタ属)がびっしりと絡みついています。ユーカリの木は園入り口から続く坂道を登り切ったところに生えています。


 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2020年6月)

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2020年6月 2日 (火)

小石川植物園の6月の風景(まとめ)


 6月に入り、梅雨入りが間近とあってじめじめした天気が続いています。先日、ようやく新型コロナウィルスの緊急事態宣言が解除され街中にも人出が戻りつつあります。宣言解除を受け、都内の新宿御苑、皇居東御苑などは6/2から再開の運びとなりましたが、肝心の小石川植物園だけは警戒レベルがもう少し下がるまでということで、残念ながらしばらく休園が続きそうです。

 そこで、今月も小石川植物園の風景まとめ版を作成することにしました。 

(園内の風景)

 小石川植物園の日本庭園の池の周りの風景です。池の辺に生えるアメリカキササゲの大樹が満開になって、白い花で覆われたようになっています。木の下で涼を取っています。植込みのツツジの花が万緑の世界のアクセントになっています。2012.6 → 四季フォト


 日本庭園近くの菖蒲田の風景です。青、紫、白など色とりどりの季節の風物詩ハナショウブ(花菖蒲)の花が菖蒲田に咲き広がります。遠方に見える高層ビルは東池袋のサンシャインビルです。2008.6


 植物園に入って左方の散歩道を進んでいくと、すぐに万緑に覆われたメタセコイアの高木が林立しています。右方の鮮やかな緑の樹木はヒッコリーです。木の下ではモチツツジの花が咲いています。2009.6

(木々の花)
 梅雨空によく似合うアジサイの花々が咲き出します。さらには、威風堂々のタイザンボク、樹木に白い帽子を被せたようなヤマボウシ、幻想的なネムノキなどの個性的な木々の花を楽しむことが出来る。


 日本固有種のガクアジサイ(額紫陽花;アジサイ科アジサイ属)。梅雨空に似合い、しっとりと咲いています。花序を見ると、中心部の多数の両性花の周りに装飾花が額縁のように縁取る。房総半島、伊豆半島、三浦半島などの海岸地に自生する。2009.6


 手前は葉の形が柏の葉に似る北米原産のカシワバアジサイ(柏葉紫陽花;アジサイ科アジサイ属)。円錐状の白い大きめの花序がつく。左後方は、ホンアジサイ(本紫陽花;アジサイ科アジサイ属)。日本原産のガクアジサイの栽培種で、花序のほとんどが装飾花からなる手毬咲き状のアジサイ。2007.6


 北米原産の常緑高木のタイザンボク(泰山木;モクレン科モクレン属)。大木の樹上に威風堂々の白い大きな花が上向きに咲きます。花の中心部に黄色の雄しべが密生する。高所に神々しく咲く花は王者の風格があります。光沢ある常緑の緑葉と大輪の純白の花のコラボは見ごたえがある。2008.6


 本州から九州の山地に生える落葉高木のヤマボウシ(山法師;ミズキ科ヤマボウシ亜属)。6月~7月、緑葉の枝の上に白い花が沢山付く。花をよく見ると、淡黄色の小さな球状の花が中央部にあって、その外側に大きな白色の4枚の総包片が花弁のように開く。2005.6


 本州から沖縄にかけて分布する落葉高木のネムノキ(合歓木;マメ科ネムノキ属)。山野、原野などに自生する。枝先から花柄を出し、淡紅色の花が多く集まって頭状花序のように咲く。見上げる樹上に咲く花は幻想的な美しさを醸し出す。夜には、葉が眠ったように閉じてしまうことから和名が由来。2012.6末


 中国原産の落葉低木トウフジウツギ(唐藤空木;ゴマノハグサ科フジウツギ属)。沖縄で古くから栽培されていたのでリュウキュウフジウツギともいう。夏の陽射しの下で紫色の花穂にチョウがよく集まってきます。サポニンを含み有毒。2018.6

(万緑・緑葉)
 木々の緑は新緑から万緑へと移り変わり、緑が美しい季節になってきました。木々の緑葉の観賞もいいものです。


 トサミズキ(土佐水木; マンサク科トサミズキ属)。シナミズキの仲間で高知県の蛇紋岩地帯に自生する落葉低木・小高木。早春、数多くの黄緑色の小さな花が木枝から一斉に吹き出します。この時期には、緑葉の葉脈がくっきりと見えるようになる。2019.6


 欧州の街路樹に多く見られる落葉高木のヨーロッパカエデ(ムクロジ科カエデ属)。ノルウェ-カエデとも呼ばれます。葉の形が掌状で、典型的なカエデの葉です。2019.6


 ラクウショウ(落羽松;ヒノキ科ヌマスギ属)。水湿地に生育し気根を有する北米原産の落葉針葉樹。木元が少し水につかった状態で自生することが多く、ヌマスギとも呼ばれます。2019.6


 コーカサスサワグルミ(クルミ科サワグルミ属)。中央アジアのコーカサス地方を原産とする落葉高木。葉の形や幹の文様が特徴的です。谷地に生えるサワグルミと比べて、葉、果穂が大き目。2019.6


 ナツヅタ(夏蔦;ブドウ科ツタ属)が伸びて繁茂し、イタリアヤマナラシ(いわゆるポプラ)の高木の幹をぎっしりと覆っています。2013.6


(梅雨時の野の花)
 梅雨時の風物詩のハナショウブを始め、ドクダミ、ヤマモモソウ、シロアザミゲシ、ヒルガオ、ニワゼキソウなどこの時期ならではの野の花がしっとりと咲き出します。


 ハナショウブ(花菖蒲;アヤメ科アヤメ属)の優雅な花が白、紫、黄、薄紅色に咲き乱れ梅雨時のうっとうしさを忘れさせてくれます。別世界に来たかのように錯覚する美しい空間です。季節の風物詩で、全国各地の庭園、寺社などに生えるハナショウブに大勢の人が集まります。2008.6


 この時期の特に半日陰地の草むらに、ドクダミ(毒溜;ドクダミ科ドクダミ属)の白い花が群生する。3月のハナニラ、4月のオオアマナから野の花の主役交代です。 十薬ともいわれるドクダミは、様々な薬効があり、腫れ物、皮膚病などに利用される。2011.6


 ヨーロッパ原産の宿根草ハタザオキキョウ(旗竿桔梗;キキョウ科ホタルブクロ属)。わが国へは園芸用として大正時代に渡来したが、繁殖力が強く各地で野生化している。旗竿のようなまっすぐな茎に、うす紫色の小さな花が連綿と付いています。2009.6


 透き通ったような白い色で妖美な感じがするシロアザミゲシ(白薊芥子;ケシ科アザミゲシ属)の花です。熱帯アメリカ原産の一年草。茎や葉にアザミのような鋭いトゲがあります。2008.6


 小さく可憐なニワゼキショウ(庭石菖;アヤメ科ニワゼキショウ属)の花です。葉の形がアヤメやハナショウブなどに似ています。日本の各地に自生します。2008.6


 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2020年6月)

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2020年5月 7日 (木)

日々緑が濃くなる小石川植物園



 植物園は3月末から臨時休園が続いていますが、人出が無くても園内の緑は日々濃くなってきます。入園ができないので、代わりにわが家のベランダや植物園の周りの散歩道から緑の世界を覗き込んでいます。


 前方の園内を見やると、後方のサクラ並木も手前のイロハモミジは緑葉に覆われ万緑の様相です。


 わが家のベランダから真ん前に見える落葉樹のブナ(ブナ科ブナ属)の木です。先月ようやく新葉が出始めたばかりでしたが、1ヶ月経つと濃い緑の木立に様変わりです。


 健康維持のため、植物園の周囲の道路を時々散歩しています。ひと回り30分位で適度の運動になります。



 新緑あふれる園内の木々を見やりながら散歩していると、高木のトチノキ(栃の木;ムクロジ科トチノキ属)の木枝に大きな白い花(小さな花が凝集した円錐状の花序)を見かけました。植物園のかなり奥まったところにあるので、園外の道路からの方がよく見えます。


 さらに少し離れた所に、同じトチノキ属のベニバナトチノキ(紅花栃の木;ムクロジ科トチノキ属)の薄紅色の花が多数咲いていました。


 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2020年5月)

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2020年5月 1日 (金)

小石川植物園の5月の風景(まとめ)


 風薫る初夏のまばゆい陽光の下、大型連休が始まりました。しかしながら、今年は新型コロナウィルス感染拡大のための緊急事態宣言が発令中で、ステイホーム週間になっています。

 小石川植物園も東京都の休業要請を受け、依然として休園が続いていますので、今月のスケッチもこれまでの風景写真を利用することにします。

(園内の風景)

 小石川植物園の日本庭園に立つ旧東京医学校本館の赤い建物がよく目立ちます。この建物の前方には季節ごとに楽しめるようにいろんな植物が配置されています。この時期は植栽のツツジが美しく咲き出しています。2012.5
 → 四季フォト


 鎮守の森の巨木のようなクスノキ(楠木)。常緑樹ですが、新葉に入れ替わって緑が鮮やかです。手前のツツジ園ではカラフルなツツジの花が鮮やかに万緑の世界を彩っています。2013.5


 日本庭園手前の小さな池の周りの万緑の風景。サクラ、イロハモミジなどの木々が生えていて、池の水面が四季折々に美しく変化します。2018.5
 → 四季フォト

(木々の花)
 園内では色とりどりのツツジの花や原種のバラの花、季節の風物詩の卯の花(ウツギ)などが咲き出しています。また、高木の樹木を見上げると、ハナミズキ、トチノキ、ユリノキ、ヒトツバタゴなどのこの時期ならではの木々の花を見かけます。


 5月に入ってもいろんなツツジ(躑躅;ツツジ科ツツジ属)の花が咲き続けています。八重霧島という品種のキリシマツツジ(霧島躑躅)。キリシマツツジはヤマツツジ系の栽培種で別名はクルメツツジ。2011.5


 白色や薄紅色のハナミズキ(花水木;ミズキ科ヤマボウシ亜属)の花が、美しく咲き出しています。少々寂しげな林間部が一気に華やかになります。ハナミズキは街路樹にも用いられます。2006.5
 → 四季フォト


 北米原産の落葉高木のアカバナトチノキ(赤花栃の木;トチノキ科トチノキ属)。円錐状の花穂を付けます。トチノキやマロニエ(西洋トチノキ)が同属の仲間で矮小種。2012.5


 北米中部原産の落葉高木のユリノキ(百合の木;モクレン科ユリノキ属)。大樹にユリノキの花が咲いていました。かなりの高所に咲いているので今まで気がつかずに通り過ぎていました。花の形は、百合の花というよりもチューリップに似ています。2015.5
 → 四季フォト


 対馬地方、木曽川流域、岐阜県東濃地方に限定的に自生する落葉高木のヒトツバタゴ(モクセイ科ヒトツバタゴ属)。白い花で満開になっています。満開になると、まるで白い粉雪で覆われているように見え壮観です。ナンジャモンジャの別名があります。2008.5
 → 四季フォト


 ハマナス(浜梨;バラ科バラ属)。北海道に多く自生する。果実はジャムや果実酒にも利用される。浜に生え、果実がナシに似た形をしていることから名が由来。2012.5


 ウツギ(空木;アジサイ科(旧ユキノシタ科)ウツギ属)。全国に広く分布する落葉低木。「夏は来ぬ」の唱歌の卯の花(うのはな)のことです。この季節随所に見かけます。2019.5


 北海道や本州の日本海側の山野に自生する落葉小低木のタニウツギ(谷空木;スイカズラ科タニウツギ属 )。山地の谷沿いや斜面に多く見られる。新緑の中、美しいピンク色の花を付けます。2004.4

(若葉・万緑)
 木々の緑は新緑から若葉・万緑へと移り変わり、一層鮮やかになってきます。イロハモミジの緑のトンネルやスズカケノキ、ウルムス・プロセアなどの大樹の緑の木立は見ごたえがあります。


 イロハモミジ(いろは紅葉;ムクロジ科カエデ属)の並木が緑のトンネルのようです。紅葉も綺麗ですが、この時期の緑葉もいいもので、心身をリフレッシュしてくれます。2018.5GW
 → 四季フォト


 スズカケノキ(鈴懸の木;スズカケノキ科スズカケノキ属)。ヨーロッパ南東部からアジア西部原産の落葉広葉樹。木枝に鈴のような実が付きます。成長が早く街路樹や公園樹、庭園樹として利用されています。2018.5GW
  → 四季フォト


 ウルムス・プロセア の名が付くニレ科の大樹。ヨーロッパ原産の落葉高木でオウシュウニレやエルムとも呼ばれます。精子発見のイチョウの巨木の隣に立ち並んでいます。2018.5GW
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 日本、朝鮮半島、台湾、中国に分布する落葉中高木のカシワ(柏;ブナ科コナラ属) 。葉が大きく、縁に沿って丸く大きな鋸歯があるのが特徴。端午の節句で食べる柏餅を包むのに用いられる。春に新芽が出るまで枯葉が枝に残っていることから、家系が途絶えることなく続き子孫が繁栄する縁起のいい木とされています。
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(初夏の野の花)
 園内を散策すると、いろんな初夏の野の花を楽しむことが出来ます。カマヤマショウブなどのアヤメ科の仲間を始め、シャクヤク、クサノオウ、ウマノアシガタ、ナルコユリなどの花々がしっとりと美しく咲いています。


 庭園の池辺にカマヤマショウブ(蒲山菖蒲;アヤメ科アヤメジク属)の花が群生して咲いていました。花の色は濃い紫色で、外側の大きい花びら(外花被)の中央に網目模様がある。名前は韓国の釜山から由来。2009.5


 アジア大陸北東部が原産の多年草のシャクヤク(芍薬;ボタン科ボタン属)。同属の木本のボタンとよく似た美しい立派な花を付けます。根は消炎・鎮痛・抗菌などの薬効あり。開花時期は初夏。
2010.5


 日当たりのよいところに見られる多年生草本植物、クサノオウ(ケシ科クサノオウ属)の黄色の花です。皮膚病の湿疹(くさ)を治す薬効があるために、「瘡(くさ)の王(おう)」と呼ばれます。2008.5


 北海道から沖縄の日当たりのよい山野に普通に生える多年草のウマノアシガタ(馬の蹄;キンポウゲ科キンポウゲ属)。小さな黄色の花は陽光を浴びてキラキラ光っています。根生葉が馬の蹄に似る。開花時期は4月~6月。2009.5


 本州から九州の山地や草原に自生する多年草のナルコユリ(鳴子百合;キジカクシ科(旧ユリ科)アマドコロ属)が可憐な花を付けていました。茎が丸く稜がないので、よく似たアマドコロと区別がつきます。2018.5


 淡紅紫色の花をつけているオドリコソウ(踊り子草;シソ科オドリコソウ属)です。野辺によく見かける多年草で、花の形が笠をかぶった踊り子のようです。小振りの似たような花はヒメオドリコソウです。2006.5


 詳しくは
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2020年4月15日 (水)

サクラの後、鮮やかな新緑が広がる小石川植物園


 コロナ感染防止のため、いつも家に閉じこもっているので、気分転換に時々わが家のベランダに出て、目の前の植物園を眺めています。鮮やかな新緑の世界が広がっていて、見ているだけでも癒された感じになります。


 ベランダ前方の風景です。花を終えたサクラ並木(後方)と新緑萌えるイロハモミジ(手前)の対比が見えます。


 柴田記念館の方に目をやると、木々が鮮やかな新緑に覆われています。


 中国・台湾・フィリピンに多く分布する常緑高木のオオカナメモチ(バラ科カナメモチ属)が盛んに白い花を咲かせています。秋にはたくさんの赤い実がつきます。


 ベランダの目の前に生えているブナ(ブナ科ブナ属)の木にようやく新葉が吹き出してきました。


 ブナの木の根元を見ると、シャガ(アヤメ科アヤメ属)の花が咲いています。


 すぐ近くにオオアラセイトウ(アブラナ科オオアラセイトウ属)の紫色の花が群生しています。


 この時期、アメリカスズカケノキの巨木の後方に日が沈みます。見事な夕景です。


 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2020年4月)

 

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2020年4月 7日 (火)

小石川植物園の4月の風景(まとめ)



 新型コロナウィルスの感染の広がりにより国内外が大変な状況になっています。わが国では本日緊急事態宣言が発令されました。もうしばらく不要不急の外出を避け、我慢の生活が続きそうです。
 いつも出掛ける小石川植物園が3月末から休園が続いていますので、今月のスケッチは、これまでの風景写真を利用することにします。

(園内の風景)

 日本庭園に旧東京医学校本館(国の重要文化財に指定)の赤い建物が移築保存されていて、よく目立ちます。この建物の前方には季節ごとに楽しめるようにいろんな植物が配置されています。4月には池に満開のサクラの花枝がかかっています。2018.4


 丘の上から見た日本庭園の眺望です。美しい新緑やツツジの花に囲まれ、芝生で多くの人がくつろいでいます。2019.4


 園内の散策路の両側には、色とりどりにハナズオウ(左)やサクラ(右)の花などが咲き並んできました。本当に良い季節です。 2018.4


 日本庭園手前の小さな池の周りの風景です。サクラ、イロハモミジなどの木々が生えていて、池の水面が四季折々に美しく変化します。2017.4

(木々の花)

 4月はいろんな木々の花が咲き出す美しい季節です。まず、サクラ(バラ科サクラ亜属サクラ節)の花の代表格のソメイヨシノ(染井吉野)です。3月末から4月上旬にかけて満開になります。白い楚々とした花ですが、今にもこぼれ落ちんばかりの圧倒的なボリュームに感動してしまいます。2005.4


 ソメイヨシノ以外に4月に入って咲き出す幾つかのサクラを紹介します。これは作並山@カスミザクラ(霞桜)。サクラの野生種の一つ。北海道や本州、四国の山地などに分布し、花と葉が同時に開きます。白っぽい色をして霞がかかっているように見えることから和名が由来。花や葉に毛が生えています。2013.4


 珍しいモスグリーン色のサクラの花が咲く仁科蔵王(にしなざおう)@サトザクラ。2007年に理研の加速器から発生する重イオンビームをサトザクラの栽培品種の御衣黄(ギョイコウ)に照射して突然変異を誘発させてつくり出した新種のサクラ。2019.4

 園内に咲くサクラのいろんな風景を、「サクラの風景」として取りまとめています。


 サクラの宴の後、新緑とツツジ(躑躅;ツツジ科ツツジ属)に主役交代となります。この時期は、多くの種類のツツジが燃えるように鮮やかに咲き出します。2009.4


 シャクナゲ(石楠花;ツツジ科ツツジ属無鱗片シャクナゲ亜属)もツツジの仲間です。高山性の常緑低木で、日本全土の亜高山帯や周辺の渓谷に自生します。これはアカボシシャクナゲ(赤星石楠花)で台湾原産。2010.4

 園内に咲き出す色々なツツジの花を、「ツツジの花々」として取りまとめています。

 白色や薄紅色のハナミズキ(花水木;ミズキ科ヤマボウシ亜属)の花が、4月中旬を過ぎると賑やかに開花します。紅白の美しい花がしばらく咲き続けます。青空にもよく調和しています。最近では街路樹にもよく用いられます。郷里の東根市の市の花になっています。2010.4


 高木のハンカチノキ(ヌマミズキ科ハンカチノキ属)を見上げると、ヒラヒラとした無数の白いハンカチのような花が春風にゆれています。たくさんの白鳩が飛び出そうとするようにも見えます。4月後半に見頃になる。2008.4


 トキワマンサク(常磐満作;マンサク科)の大木が園内の林地に生えています。ごく薄い白色の無数の小さな花が満開になっていました。国内での自生地は非常に少ない。2011.4

(新葉・新緑)

 4月に入り園内の木々を見渡すと、みずみずしい新録の世界が徐々に広がってきています。これはイロハモミジ(ムクロジ科(旧カエデ科)カエデ属)の大樹。東アジアに自生する落葉高木。秋の紅葉の代表格ですが、初夏の緑葉も美しい。2017.4


 ユリノキ(百合の木;モクレン科ユリノキ属)。北米中部原産の落葉高木。初夏に咲く花の形は百合の花というよりもチューリップに似ていて、チューリップ・ツリーの別名もあります。2019.4


 ニッサボク(ヌマミズキ科ヌマミズキ属)。中国原産の落葉小高木。欧米では街路樹や庭園樹に用いられる。ニッサボクはニシキギ、スズランノキと並んで世界三大紅葉樹ともいわれるように秋の紅葉は見事です。この時期は新葉が吹き出しています。2019.4


 スギの先祖のメタセコイア(ヒノキ科メタセコイア属、別名アケボノスギ)。全国各地の公園、並木道、校庭などに使用されています。冬木立の時期を終え、ようやく新緑が吹き出してきました。2019.4

(野の花)

 野の花もにぎやかです。これはオオアマナ(大甘菜;キジカクシ科(旧ユリ科)オオアマナ属)の星型の白い花です。小さい花ですが群生し、春の陽射しを浴びてとまぶしく輝いていて園内のあちこちの林床を一面の白に染めています。明治の末頃、ヨーロッパから入ってきた帰化植物です。2006.4


 イチリンソウ(一輪草;キンポウゲ科イチリンソウ属)を見つけました。イチリンソウはひとつの茎に花をひとつだけ咲かせ、ニリンソウと比べて大柄の花です。スプリング・エフェメラルの一つ。2012.4


 山麓の林の縁や林の中、土手などに生える多年草のニリンソウ(二輪草;キンポウゲ科イチリンソウ属)です。ひとつの茎に通常2輪の花が咲くことからこの名がついています。スプリング・エフェメラルの一つ。2006.4


 薄い赤紫色のイカリソウ(錨草;メギ科イカリソウ属)は滋養・強壮に効果がある薬草です。ふわふわと遊泳しているような感じがします。名前は、花の形が錨に似ていることに由来します。2006.4


 野辺によく見かける多年草のオドリコソウ(踊り子草;シソ科オドリコソウ属)の白い花。花の形が笠をかぶった踊り子に見えます。小振りの似たような花はヒメオドリコソウです。2014.4


 全国の山野に生える多年草のセントウソウ(仙洞草;セリ科セントウソウ属)が小さく細かな白い花をひっそりと咲かせていました。ニンジンのような葉が特徴的です。2010.4


 詳しくは
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2020年3月25日 (水)

春本番の小石川植物園、ソメイヨシノが満開


 春本番の3/25、小石川植物園ではソメイヨシノが満開になりました。昨年は4/2が満開でしたので、1週間ほど早めです。コロナ感染が広がってはいますが、野外にある広大な植物園は特に混み合うわけでもなく、密閉・密集空間ではありません。皆さん思い思いに花見を楽しんでいました。


 3月下旬(3/25)の小石川植物園の風景です。ソメイヨシノが例年より早めに満開になるなど、園内ではサクラの花々をはじめ、一気に春の花々が咲き出してきました。



 植物園の桜並木に立ち並ぶサクラの木は多くがソメイヨシノで壮観の眺めです。ソメイヨシノは圧倒的なボリュームで優雅な桜色の花が木全体を覆い、春の青空の中に美しく広がっていきます。まさにソメイヨシノは桜の中で王者の風格を有しています。



 園内では桜並木を始め、散策路の所々で満開になったソメイヨシノを楽しむことができます。ソメイヨシノはオオシマザクラとエドヒガンとの交雑種です。江戸時代の染井村(現在の豊島区駒込付近)の植木屋さんが作り出したもので、これが全国に広まったと言われています。


 これはエドヒガンの枝垂れ品種のベニシダレです。薄紅色の花が見事に枝垂れています。




 ソメイヨシノから多くの品種が生まれています。上から伊豆吉野@ソメイヨシノ、天城吉野@ソメイヨシノ、帝吉野@ソメイヨシノ。これらの品種は研究過程や実生から作られたといわれています。



 日本の桜の野生種の一つのヤマザクラ(山桜)も満開になっていました。古井戸の近くにヤマザクラの大木が生えています。赤みがかった若葉とともに開花します。


 長州緋桜@サトザクラ。半八重咲きの大柄な花。明治時代に荒川堤から全国に広まったとのことです。


 オンツツジ の変種のタンナアカツツジ(耽羅赤躑躅;ツツジ亜属ミツバツツジ節)が満開になっていました。韓国の済州島に分布。後方に精子発見の大イチョウやウルムス・プロセアの高木の木立が立ち並んでいます。


 中国原産の落葉低木シナミズキ(支那水木;マンサク科トサミズキ属)。青空の下に無数の黄色の花が一斉に咲き出しています。


 中国原産の落葉低木ハナズオウ(花蘇芳;マメ科ハナズオウ属)。密生した赤紫色の花が枝から吹く出すような感じで鮮やかに咲いていました。

(春の野の花)

 ニリンソウ(二輪草;キンポウゲ科イチリンソウ属)の小さな白い花が所々に咲き出してきました。北海道、本州、四国、九州に分布し、主に湿潤な山地の林床や周辺部に生育する多年草。スプリング・エフェメラルの一つ。


 ハナニラ(花韮;ヒガンバナ科ハナニラ属、別名:西洋甘菜)の清楚な白い花が園内各所に咲き広がってきました。


 オオアラセイトウ(大紫羅欄花;アブラナ科オオアラセイトウ属、別名:諸葛菜、紫花菜)。草むらに紫色の花が群生していました。


 ムスカリ(キジカクシ科ムスカリ属)。濃い青紫の小さな花がブドウの房を逆さにしたように並んで咲くので、ブドウヒアシンスとも呼ばれる。


 薄紫色のサギゴケ(鷺苔;サギゴケ科サギゴケ属)。匍匐茎で広がり、やがて苔のように地面を葉がびっしりと覆うようになります。


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