季節・風景・植物

2022年11月25日 (金)

11月下旬の小石川植物園の紅葉・黄葉風景


 青空が広がった11月下旬(11/25)、小石川植物園を散歩してきました。そして、園内のラクウショウ、シナユリノキ、ベニコブシ、ハリギリなどの木々の進みゆく紅葉・黄葉を楽しんできました。


 11月下旬の小石川植物園の風景です。木々の紅葉・黄葉がだいぶ進んできました。秋晴れ下の日本庭園の赤い建物(旧東京医学校)ですが、右上のコナラの大樹は褐色に紅葉しています。


 園内の古井戸(小石川養生所の井戸)近くのツツジ園から精子発見の大イチョウウルムス・プロセア(ニレ科)などの高木・大樹の雄姿が眺望できます。イチョウはすっかり黄葉しています。


 褐色に紅葉したラクウショウ(落羽松;ヒノキ科スギ亜科ヌマスギ属)の大樹。北米原産の落葉針葉樹ラクウショウは湿地に生育し、木元が少し水につかった状態で自生することが多く、ヌマスギ(沼杉)とも呼ばれる。


 園入口に立つ一本のメタセコイア(曙杉;ヒノキ科セコイア亜科メタセコイア属)の高木。高度の低い太陽が樹木の陰に入っています。メタセコイアはスギの先祖の落葉針葉樹。絶滅したとされていたが、戦後中国四川省で生息が確認され、その後わが国に伝来。


 黄葉のシナユリノキ(支那百合の木;モクレン科ユリノキ属)。中国中南部からベトナム高地に自生する落葉高木。ユリノキ属はユリノキとシナユリノキの2種のみで北アメリカと中国に隔離分布する。


 ベニコブシ(紅辛夷;モクレン科モクレン属 Yulania亜属)の晩秋の黄葉です。ベニコブシは本州中部の東海地方などに分布する落葉小高木。日本に自生するシデコブシの変種。3月~4月、葉の展開に先立って淡紅色の花が咲く。


 鮮やかに紅葉したヤマハゼ(山櫨;ウルシ科ウルシ属)。関東地方以西~沖縄の山地に自生する落葉小高木。樹姿などがハゼノキによく似ていて、山地に生えるハゼノキということから和名が由来。


 中国、台湾及び東南アジアを原産とし、東アジアの温暖な地域に自生する落葉高木のカイノキ(楷樹;ウルシ科カイノキ属)。枝ぶりが整っていることから、楷書にちなんで名がついたとされる。秋には美しく紅葉します。


 北海道を中心としたわが国全域の山地に分布する落葉高木のハリギリ(針桐;ウコギ科ハリギリ属)。かつては下駄材として北海道から本州に出荷されてきた。カエデ状の葉が黄葉していました。


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2022年11月19日 (土)

中伊豆の旅(修善寺、浄蓮の滝、韮山など)


 このたび修善寺温泉に宿泊し、中伊豆地方(修善寺、浄蓮の滝、韮山など)をドライブしてきました。長いコロナ禍で巣ごもり生活が続いていたので久しぶり遠出になりました。やはり旅行はいいですね。気分が晴れます。これからはコロナの状況を見ながらも、少しずつ足を延ばして行きたいと思います。
 以下、ドライブで回った中伊豆(修善寺温泉、浄蓮の滝、韮山反射炉)の風景を紹介します。

<修善寺温泉>

 伊豆市修善寺に建つ曹洞宗の名刹修禅寺。修禅寺の周りに修善寺温泉郷が広がる。もともと修禅寺は807年弘法大師に依って真言宗の寺院として開創されたもの。鎌倉幕府2代将軍の源頼家が当寺に幽閉されたとしても知られています。


 修善寺温泉の宿泊は新井旅館。明治初期の1872年に開業し、建物の多くが国の登録文化財に指定されている。芥川龍之介 、島崎藤村、川端康成、正岡子規、横山大観、前田青邨などの多くの文人墨客たちが訪れています。


 修善寺温泉郷は伊豆半島ジオパークの一つ。温泉郷を流れる桂川の川床には火山活動による大きめ岩がゴロゴロしています。


 温泉郷には散策路が設営されていて多くの観光客や宿泊客で賑わっています。散策路の中に背の高い青竹が立ち並んぶ竹の小径は京都嵐山の竹林を彷彿させます。

<浄蓮の滝>

 約1万7000年前の伊豆東部火山群の噴火による溶岩流の末端部(伊豆市湯ヶ島)にできた名瀑、浄蓮の滝。伊豆半島ジオパークの一つです。滝の横には溶岩が冷えて収縮する際にできる柱状の岩(柱状節理)がくっきりと見えます。迫力ある滝と柱状節理がおりなす景観は見事です。


 浄蓮の滝から流れ出る水流は狩野川として伊豆半島を縦走しています。浄蓮の滝付近の渓流ではアマゴとニジマスの釣りが盛んです。また、滝の下流に少し進むと、湧水を利用したわさび沢が広がっています。

<韮山反射炉>

 江戸幕末期、外国の脅威に対すべく中伊豆の韮山の地に建造が進められた韮山反射炉。反射炉とは、銑鉄などの金属を溶かし大砲などを鋳造するための溶解炉のことで、韮山反射炉は、実際に稼働した反射炉として国内で唯一現存するもの。


 韮山反射炉の建造は江戸湾海防の実務責任者だった韮山代官の江川英龍とその子英敏によって進められ、安政4年(1857年)に竣工。鉄製18ポンドカノン砲や青銅製野戦砲などの西洋式大砲が鋳造されました。韮山反射炉は明治日本の産業革命遺産として世界遺産に登録されました。明治以降のわが国の製鉄業の発展の礎を築いたもので、先人の多大な尽力に頭が下がる思いです。

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2022年11月11日 (金)

11月の小石川植物園、徐々に紅葉・黄葉始まる

 11月に入って朝晩は冷え込みを感じるようになってきましたが、日中は比較的暖かめの天気が続いています。11/10に小石川植物園を回ってきました。木々の紅葉・黄葉は例年に比べ、やや遅めの感じでしたが、それでも、アメリカスズカケノキ、ナンキンハゼ、カツラなど徐々に紅葉・黄葉が始まっていました。


 植物園入口から真っ直ぐ坂道を上り左に曲がるとソメイヨシノの桜並木が広がっています。春の満開時には大勢の人出で賑わいますが、晩秋の紅葉も見応えがあります。


 ヨーロッパ原産の落葉高木イタリアヤマナラシ(ヤナギ科ヤマナラシ属)の黄葉。わが国では北海道~九州に分布する。 セイヨウハコヤナギ(西洋箱柳)やポプラとも呼ばれる。美しい箒状の樹形が特徴的で、街路樹、庭園木、防風林などに多く用いられる。晩秋の植物園では、ポプラの黄葉と樹木に絡むナツヅタの紅葉のコラボが見られる。


 北米東部原産の落葉高木のアメリカスズカケノキ(スズカケノキ科スズカケノキ属)。わが国へは明治時代に渡来し、巨木が多い。花期は4月~5月で球形の花序がぶら下がる。互生する広卵形で掌状の大きな葉は切れ込みが浅い。晩秋の褐色の紅葉の景観は迫力があります。


 中国・台湾原産の落葉高木ナンキンハゼ(南京櫨;トウダイグサ科ナンキンハゼ属)の紅葉。夏にあまり目立たないの花序がツンツンと木枝から飛び出し、晩秋に美しく紅葉します。庭木、街路樹、公園樹に用いられる。木の実は種皮が蝋状の物質で覆われ、ハゼノキと同じようにロウを採取します。


 北米原産の落葉高木ハナミズキ(花水木;ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属)。初夏には紅白の花、秋には紅葉を楽しむことが出来ます。庭木や街路樹として利用されている。北米原産でわが国のヤマボウシに似ることからアメリカヤマボウシともいう。


 ハゼノキ(櫨の木;ウルシ科ウルシ属)の紅葉。ハゼノキは関東以西の本州、四国、九州・沖縄、小笠原諸島に自生する落葉小高木。木枝から垂れ下がる房状の黒い実から木蝋を採り、それまで木蝋の主原料であったウルシの果実に取って代わるようになった。


 中国原産の落葉中高木サルスベリ(百日紅;ミソハギ科サルスベリ属)。代表的な夏の花木で花期が長く、炎暑下の強い日差しの下であざやかな深紅の花が咲き続けます。花の後に実が付き、秋には黄葉が見られる。


 日本各地に分布する落葉高木カツラ(桂;カツラ科カツラ属)。開花期は3月~5月で雌雄異株。葉は対生でハート形の円い形状が特徴的。秋には美しく黄葉し、落葉になると甘い香りを呈する。少し離れた所からでもカツラの存在に気がつきます。街路樹や公園樹に利用される。


 氷河期生き残りの樹木といわれるハナノキ(花の木;ムクロジ科カエデ属)。日本固有種で雌雄異株の落葉高木。3月下旬~4月初旬にかけて葉の展開に先立って開花し、紅色の雌雄の花が早春の里山を美しく彩る。秋に美しい黄葉が見られる。


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2022年10月 1日 (土)

10月の街中は金木犀のいい香りが漂う


 凶弾に倒れた安倍元総理の国葬、英国エリザベス女王の逝去、ロシアによるウクライナ領土の略奪といった大きな出来事が相次いだ9月が過ぎ、10月に入りました。
 このところ厳しい残暑も収まって快適な日々が多くなってきました。この季節の花々の代表格は金木犀です。東京の街中を散策しているとどこからともなく金木犀のいい香りが漂ってきます。


 中国南部原産の常緑小高木キンモクセイ(金木犀;モクセイ科モクセイ属)。わが国には江戸時代に渡来し、本州から九州にかけて栽培が広がった。公園木や庭木などに多く利用される。 新春のロウバイ、春のジンチョウゲウメ、夏のクチナシなどとともに代表的な芳香花木。2012.10


 この時期、橙黄色の花が満開になったキンモクセイの周りには甘くいい香りが漂い広がります。街中を歩いていても、この香りを感じて振り返るとそこには橙黄色のキンモクセイといったことがままあります。まさに秋の香りです。2014.10@隅田川テラス


 この季節、シュウメイギク(秋明菊;キンポウゲ科イチリンソウ属)の花が群生して可憐に咲き出します。秋の風情を感じさせる優雅な花です。シュウメイギクの名前からキク科のようですが、実はキンポウゲ科の植物です。中国から古い時代に渡来し、京都の貴船地方に野生化したものが見られる。2019.10


 シュウメイギク(秋明菊)には、よく見かける白花以外に勲章のように立派な形をした赤い花もあります。貴船菊や秋牡丹の別名があります。2009.10


 日本固有種で北海道~九州に分布する多年草ホトトギス(杜鵑草;ユリ科ホトトギス属)。山地の半日陰地に生育する。8月~10月頃、葉腋に数個の花を上向きにつける。漏斗状鐘形の花の紫色の斑点のようすが鳥のホトトギス(杜鵑)の胸にある斑点に似ることから和名が由来。2021.10


 ホトトギスの近縁種もよく見かけます。これは、タイワンホトトギス(台湾杜鵑;ユリ科ホトトギス属)。小さな紫色の花が咲いています。やはり、花に鳥のホトトギスの胸模様に似た紫色の斑点がありまる。沖縄県、台湾に分布する壮健な多年草。2007.10


 紀伊半島に自生するキイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑;ユリ科ホトトギス属)。植物園のシダ園の石垣の上部から垂れ下がり黄色い花を下向きにつけています。同属のホトトギスタイワンホトトギスとは花の形状が少し違いますが、花の内側に斑点がついています。2019.10


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2022年9月16日 (金)

9月中旬の小石川植物園、ヒガンバナや八重咲サルスベリが見頃


 9月中旬になって暑さが一服したので、久しぶりに小石川植物園を回ってきました。園内では真赤なヒガンバナの花や珍しい八重咲サルスベリの花が見頃になっていました。また、温室では1回繁殖型の植物サイクルをもつ小笠原固有種のオオハマギキョウがちょうど花をつけていました。


 植物園に入って直ぐ左方に進むと奥の方に日本庭園が見えてきます。庭園に立つ旧東京医学校本館(国の重要文化財に指定)の赤い建物の前方には季節ごとに楽しめるようにいろんな植物が植えられています。この日は、落葉中高木の八重咲サルスベリが見頃になっていました。


 この八重咲サルスベリ(ミソハギ科サルスベリ属)は通常のサルスベリのC遺伝子が欠損する変異種で、サルスベリの花の雄しべが付く部分が花弁となり、2次花から5次花まで形成され八重咲の形状になる珍しい種です。八重咲サルスベリの開花時期は9月~10月と通常のサルスベリよりも遅く、9月中旬頃に咲き始めます。


 ちょうど秋の彼岸の時期が近づき、植物園の随所で燃える炎のように美しいヒガンバナ(彼岸花;ヒガンバナ科ヒガンバナ属)の花を見かけました。珍しい白花も咲いていました。全草有毒で、特に鱗茎にアルカロイドを多く含む有毒植物。球根植物。


 妖美な感じの花を咲かせるヒガンバナは、わが国では墓地などにも植えられ、ちょうど秋の彼岸の時期に咲くことから、死人花、幽霊花などの異名が付いています。後方に小さなお地蔵さんのようなものが立ち並んでいますが、これはメキシコラクウショウ(ヒノキ科スギ亜科ヌマスギ属)の気根になります。


 トウゴマ(唐胡麻;トウダイグサ科トウゴマ属)。小さな花穂が付いていて、上部の赤色の雌花、下部の黄緑色の雄花に分かれています。トウゴマの種子から得られる油はひまし油(蓖麻子油)として広く使われています。東アフリカ原産の多年草(熱帯)、一年草(日本などの温帯)。


(温室・冷温室)

 小笠原固有植物のオオハマギキョウ(キキョウ科ミゾカクシ属)。高さ2~3mにもなる多年生草本。草本ながら見かけは木本のような太い茎がある。花をつけていますが、発芽してから数年間は成長を続け、花を咲かせて実を付けると枯れていく1回繁殖型の植物サイクルをもちます。茎の上部に細長い披針形の葉が何枚も輪生状に集まり、島では千枚葉と呼ばれる。


 フジアザミ(富士薊;キク科アザミ属)。直径が10センチ位の大きなアザミの花が盛んに下向きに咲いています。日本産のアザミの中では最も大きな花を咲かせる種類で、富士山の周辺に多く生育します。


 ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻;サトイモ科コンニャク属)。草丈が数メートルで悠然とそびえ、緑葉が生い茂っています。スマトラ島固有種の草本で、その巨大さからタイタンの学名が付いています。かつて1991年、2010年に小石川植物園で開花しています。


 2010年の開花時の写真です。この時は夏の猛暑にもかかわらず連日多数の入園者が押しかけていました。真ん中の太い軸のまわりに小さな雄花と雌花が集まっていて、その花を取り囲むようにして、上向きに開いた仏炎苞がとり囲んでいます。花序の形がロウソクを立てた燭台のように見えることがショクダイオオコンニャクの和名が由来。2010.7


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2022年9月 5日 (月)

秋の野にはヒガンバナ、コスモス、ソバなどの季節の花々



 9月に入りました。さすがに35度を超えるような猛暑が収まってきて、少し暑さが残っているものの朝晩は過ごしやすくなってきました。この頃になると、ヒガンバナ(彼岸花)、コスモス(秋桜)、ソバ(蕎麦)などの季節の花々が秋の野に咲き出すようにになります。

 ちょうど秋の彼岸の時期に、植物園の随所で燃える炎のように美しいヒガンバナ(彼岸花;ヒガンバナ科ヒガンバナ属)の花が満開になって咲き出します。全草有毒で、特に鱗茎にアルカロイドを多く含む有毒植物。球根植物。2003.9

 ヒガンバナは多くの呼び名があります。曼珠沙華(まんじしゃげ)の別名が最も有名ですが、サンスクリット語からきたもので天界に咲く美しい花ということです。ヒガンバナは大部分が赤花ですが、白い花も希に咲いています。2010.9

 わが国では墓地などにも植えられ、ちょうど秋の彼岸の時期に咲くことから、死人花、幽霊花などの異名が付いています。特徴的な赤いヒガンバナの花を見渡すと、本当に故人の魂が漂っているような感じがします。2008.9

 9月下旬~10月上旬、奥武蔵野の巾着田で赤い絨毯を敷き詰めたように一面に咲き広がるヒガンバナに出会うことができます。巾着田とは、日高市内を流れる高麗川の蛇行により長い年月をかけて形成され、その形が巾着の形に似ていることから、そのように呼ばれています。2010.10

 秋の風物詩のコスモス(秋桜;キク科コスモス属)。各所に咲き出す無数の花が風に舞う。熱帯アメリカ原産でメキシコからスペインに渡りコスモスと名づけられた。日本には明治20年頃に観賞用として渡来。富士五湖の一つ精進湖の辺で、富士山のシルエットを背景にコスモスの花が風にたなびいていました。一年草。2005.9

 山形県内を縦走する最上川の河原に咲くコスモスの花。中流域のここ大石田町付近は陸路と水路の接点という地の利から、かつては最上川最大の舟着場として栄えました。2015.9

 立川近辺の180haもの広大な土地に広がる昭和記念公園。奥の方に進んでいくと、「花の丘」の斜面に何千本ものコスモスの花が一面咲いていて秋風に舞っていました。その風景は見事で圧巻です。2011.10

 北海道、東北地方〜中部の高冷地などで栽培される一年草のソバ(蕎麦;タデ科ソバ属)の白い花が咲いています。山形では最近のソバ人気もあって、ソバ畑の作付けが広がっています。ソバの栽培は春播きの夏ソバと夏播きの秋ソバがあって、これは夏ソバの花になります。2005.9

 近くからソバの花を見ると、白い小さな花が塊になって密生して咲いています。山形のあちこちに蕎麦街道ができていて、山菜蕎麦やソバガキなどの山形ソバのいろんな味が堪能出来ます。2005.9

 ソバには赤い花が咲くものもあり赤ソバと呼ばれます。長野県箕輪町の「赤そばの里」ではソバの赤い花が見事に色づいています。赤ソバは、ネパール原産のソバを品種改良したもので、遊休農地活用と景観形成を兼ねて栽培しているとのこと。(この赤ソバの写真は、地元出身のI氏からいただきました。)2006.9


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2022年8月 7日 (日)

都心の街路樹(サルスベリ)


 都心の街路樹を観察してみると、春から夏にかけてサクラヤマボウシユリノキトチノキなどいろんな花々を見かけますが、この時期は代表的な夏の花木であるサルスベリの街路樹が目につきます。


 これは千代田区麹町の日テレ通りです。白花のサルスベリの街路樹が通りの両サイドに立ち並んでいます。


 白色のサルスベリ(百日紅;ミソハギ科)。日テレ通りの上島珈琲店の前の街路樹。


 白色のサルスベリ(百日紅;ミソハギ科)。やはり日テレ通りの小さなレストランの前の街路樹。


 赤紫色のサルスベリ(百日紅;ミソハギ科)。日テレ通りから少し離れた三番町のマンション前の街路樹。


 薄い赤紫色のサルスベリ(百日紅;ミソハギ科)。外堀通りの飯田橋駅付近のコーヒー店(CAFFE VELOCE)前の街路樹。


 やはり外堀通りの飯田橋駅付近の薄い赤紫色のサルスベリの街路樹。

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2022年8月 5日 (金)

炎暑下の小石川植物園、深緑の中にサルスベリなどの花々


 8月に入って東京地方は猛暑日が続いています。コロナ感染も第7波の真っ只中で、暑い鬱陶しい夏になってしまいました。このような状況ですが、たまたま猛暑が途切れた8/5の早朝、小石川植物園をサッと回ってきました。園内は一面の深緑の中、サルスベリなどの花々を見かけました。


 小石川植物園の園内は深緑の世界が広がっています。これはサクラ並木の風景です。植物園入口から真っ直ぐ坂道を上り左に曲がるとソメイヨシノのサクラ並木が広がっています。春の満開時には大勢の人出で賑わいますが、この時期は深い緑一色です。


 中島池の風景。梅林手前の小さな池(中島池)の周りにサクライロハモミジなどの木々が生えていて、池の水面が四季折々に美しく変化します。この時期は一面深い緑に覆われています。


 深緑の中に季節の花々を見かけます。これはサルスベリ(百日紅;ミソハギ科サルスベリ属)。中国原産の落葉中高木で代表的な夏の花木です。赤紫色の花が盛んに咲いていました。百日紅の名の通り花期は長く、炎暑下の強い日差しの下で花が咲き続けます。


 日本庭園の大池の近くに生えるサルスベリ(百日紅)の大樹です。薄い紫色の花が樹木いっぱいに咲き広がっていて壮観です。


 中島池のほとりに生える中国原産の落葉高木エンジュ(槐;マメ科マメ亜科エンジュ属)の大樹。白い花が満開になっています。日本では街路樹や庭木として利用されています。


 エンジュは夏に開花し、枝先の円錐花序に白色の蝶形花が多数付きます。秋にはササゲのような細長い果実が枝先から垂れ下がります。蕾を乾燥させたものは、槐花という生薬で止血作用あり。


 盆の頃に質素な感じのミソハギ(禊萩;ミソハギ科ミソハギ属)の花が咲き出します。日本および朝鮮半島に分布し、湿地や田の畔などに生育する多年草。仏前に供えられるので盆花、精霊花とも言われます。ハギに似ていて禊ぎに用いられたことから和名が由来。


 オミナエシ(女郎花;スイカズラ科)。直立した茎の先にあざやかな黄色の花が群生して咲いています。黄色い花が粟(あわ)に似ていることから、粟花ともいわれる。沖縄をのぞく日本全土に分布し、日当たりの良い草地に生える多年草。秋の七草の一つ。


 東アジアに分布する多年草ヤブラン(薮蘭;キジカクシ科スズラン亜科ヤブラン属)の藤色の穂状になった花。園内の日陰の所で夏から秋にかけて随所に見かけます。落ち着いた和風の庭園によく似合います。


 ツユクサ(露草、月草;ツユクサ科ツユクサ属)。全国の田畑のあぜ道や道ばたなどに生える一年草。花は早朝に咲き、午後にはしぼむ。儚い感じがする花で、朝露を連想させることからこの名が付いたと言われる。古典では月草の呼名が多い。

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2022年7月 1日 (金)

真夏の深緑の中にユリ、ハス、ムクゲなどの季節の花々



  (深緑に覆われた小石川植物園 2019.7)

 今年は早々と6月下旬に梅雨が開けました。観測史上最速とのことで、はや連日すさまじい猛暑が続いています。2月から続くロシアによるウクライナ侵攻は収まらず、一般の商業施設も無差別に爆撃するなどロシアの殺戮と破壊の蛮行は留まるところを知らないようです。早晩大きな代償を支払うことになると思います。
 さて、7月に入ると木々は深緑に覆われるようになりますが、濃い緑の炎天下でユリやハス、ムクゲなどの夏の花々が目立つようになります。


ユリ(百合;ユリ科)
 ユリ(百合;ユリ科ユリ属)は ユリ科ユリ属の植物を総称した名称です。北半球のアジアを中心にヨーロッパ、北アメリカなどの亜熱帯から温帯、亜寒帯にかけて広く分布し、山岳地帯を含む森林や草原に自生することが多い。鱗茎(球根)を有する多年草。茎を高く伸ばし、夏に美しい漏斗状の花を咲かせます。


 狭山市稲荷山公園の北斜面緑地に約千株ものヤマユリ(山百合;ユリ科ユリ属)が自生しています。地元の住民グループが下草刈りやクズの根の除去などの活動を進めることにより、自生する株数が増えてきているとのこと。2019.7@狭山市稲荷山公園


 那須塩原市のスキー場ハンターマウンテン塩原のゆりパークの3万坪の広大なゲレンデには約50種400万本ものユリの花が生えています。訪問したのは8月でしたが、遅咲きのユリが見ごろを迎えていました。2019.8@ハンターマウンテン塩原


 以下、いろんな種類のユリを紹介します。これは夏の最も暑い時期に満開となるヤマユリ(山百合;ユリ科ユリ属)。北海道と北陸地方を除く近畿地方以北の山地の林縁や草地に分布する。強い香り、赤い斑点など強烈な個性を感じます。2009.7@小石川植物園


 美しいオニユリ(鬼百合;ユリ科ユリ属)の花です。黒い斑点の大きな花は迫力があり、鬼の名が付いたのでしょう。オニユリは、大型の鱗茎をもつ多年草でいろんな薬効があります。2007.7@小石川植物園


 オニユリの変種で、黄金色のオウゴンオニユリ(黄金鬼百合;ユリ科)です。花弁は強く反り返り、黄地に赤の斑点があります。葉の付け根にムカゴを作るのが、オウゴンオニユリの大きな特徴。元々は対馬に自生。2011.7@小石川植物園


 北海道、本州、四国、九州の山地の草原等に生育するコオニユリ(小鬼百合;ユリ科ユリ属)が天元台高原に群生していました。コオニユリは近縁種のオニユリよりも花が小さくムカゴがつかない。2018.8@天元台高原


 カノコユリ(鹿の子百合;ユリ科ユリ属)の花も園内に咲いていました。四国・九州地方の山地に自生しています。花弁に鹿の子模様の斑点があることからこの名が由来。2013.7@小石川植物園


 クルマユリ(車百合;ユリ科ユリ属)が日光市の上三依植物園で咲いていました。北海道、本州、四国に分布し、標高の高い高地に生える。葉の付き方が車輪に似ていることから和名が由来しています。2016.7@上三依植物園


 白山神社に咲く一面のアジサイの花の中に、一輪だけ美しく紅色に咲くヒメユリ(姫百合;ユリ科ユリ属)の花を見つけました。「夏の野の繁みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものそ」という万葉の歌もあるほどのハッとした美しさです。2004.6@白山神社


 北海道、樺太、シベリア、中国北東部などに分布する多年草エゾスカシユリ(蝦夷透百合;ユリ科ユリ属)の薄オレンジ色の美しい花。花弁の根元部分が細くなっており隙間があるのが「スカシ」の名の由来です。2022.5@小石川植物園


 東北地方~関東地方に分布する多年草ミヤマスカシユリ(深山透百合;ユリ科ユリ属)。石灰岩地帯の岩壁に生育する。6月~7月頃、茎の上部に総状花序を出し、橙色の花が上向きに咲く。花弁の根元部分が細くなっており隙間がある。絶滅危惧IB類、日本固有種。2021.6@小石川植物園


 九州南部~南西諸島が原産の多年草テッポウユリ(鉄砲百合;ユリ科ユリ属)。4月~6月頃、茎の頂上にラッパに似た筒状の純白の花が横向きに咲く。楕円形で長い葉をつける。沖縄では自生種が群生する。近縁種のタカサゴユリと酷似するが、やや小型で葉が太め。2021.4@小石川植物園


 台湾原産のヒメタカサゴユリ(姫高砂百合;ユリ科ユリ属)。タカサゴユリの高山性の多年草。2016.7@上三依植物園


ハス、古代ハス(蓮、古代蓮;ハス科)



 日曜の早朝、ハス(蓮)の花を見ようと上野公園の不忍池に出かけてきました。果たして池の所々にかなりの数の桃色のハスの花が咲いていました。ハスの花は東の空が白む早朝に開花し、午後には閉じてしまいます。大きな楯型の葉と天を向いて咲く大きな美しい花が幻想的な美しさを醸し出します。仏教では極楽浄土を象徴する花として蓮華(れんげ)ともいいます。水中の地下茎は野菜の蓮根(れんこん)です。ハス科ハス属の水生多年草。古典園芸植物の一つ。2013.7@上野不忍池



 行田市の天然記念物に指定されている古代ハス(古代蓮;ハス科ハス属、別名:行田蓮)。原始的な形態を持つ1400年~3000年前の蓮で、現代の蓮より花びらの枚数が少なく大きいのが特徴です。古代ハスとは、古えのハスの実から発芽・開花したハスのことを言います。ここ行田市の古代蓮の里一帯は、かつてたくさんの水生植物が茂る湿地帯で、このとき咲いていた蓮の実が地中深くもぐって長い眠りについていたのですが、昭和48年に近くの公共施設の造成工事で1400年以上前の地層から偶然掘り出された種が自然に発芽し池に開花しているのが発見されたそうです。2014.7@行田古代蓮の里


ムクゲ(木槿;アオイ科)


 中国原産の落葉低木のムクゲ(木槿;アオイ科フヨウ属)。夏の代表的な花木で観賞用に栽培され、古典園芸植物の一つ。主に庭木や街路樹、公園などに広く植えられている。花期が長く、風雅で落ち着いた雰囲気で夏中咲き続けます。隣の韓国ではムグンフアと呼ばれ人気があり、国花になっている。2018.7@小石川植物園


 英国のウィンザー城で、ピンク色のムクゲの花が風に揺れていました。クラシカルな城壁によく似合います。2002.7@英国


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2022年6月 1日 (水)

各地のアジサイ(紫陽花)の風景


 6月に入りました。2月から続いているロシアによるウクライナへの侵略戦争は一進一退の戦況が続いているようで、なかなか出口が見えません。建物やインフラの破壊、数多くの市民の虐殺、物資の略奪など目を覆いたくなるような出来事が相次いで報道されています。ロシアの早急な全面撤退を願いたいのですが。


 さて、6月は梅雨空の下で木々がしっとりとした緑に覆われる落ち着いた季節です。近所を散歩すると、軒先にアジサイの花が目立つようになります。以下、これまでの季節のスケッチから、各地のアジサイ(紫陽花)の風景をまとめてみました。

白山神社@文京区
 近所の白山神社では毎年6月に文京あじさい祭りが開かれ、大勢の人で賑わいます。この白山神社はもともと小石川植物園内に建っていましたが、徳川時代に綱吉の屋敷造営のため現在地に移ったといわれてます。


 約3千株の多様な紫陽花が、白山神社の境内から隣接する白山公園にかけて植えられています。この年も色とりどりのアジサイの花が咲き始めていました。2012.6


 多くのアジサイの花を集めた恒例の「あじさい富士」です。毎年、あじさい祭りのモニュメントとして境内に作られます。2010.6

小石川植物園
 面積は約16万㎡もの広大な緑地が東京中心部(文京区)の一角に広がっています。園内には台地、傾斜地、低地、泉水地などの地形を利用して様々な植物が配置されていて、来園者は野趣に富む山野を自由に歩き回るといった感じで四季折々の自然を楽しむことができます。


 この年の東京地方の入梅は6月10日でした。植物園内でも、随所にアジサイの花が梅雨空にしっとりと咲いています。これは日本固有種のガクアジサイ(額紫陽花)です。2009.6


 園内にはいろんなアジサイの花が咲いています。これはホンアジサイの花。観賞用には美しいアジサイですが、毒性があり摂食すると中毒を起こすので要注意。2019.6

郷土の森博物館@府中市

 郷土の森博物館は府中の自然と歴史を楽しみながら知ることのできるようになっています。約14万㎡の広大な敷地の中に、府中の自然、地形、風土を表現すべく昔の農家や町屋、歴史的な建物などが配置されています。都心からは車で甲州街道を走り、1時間ほどで到着です。


 敷地内の古い建物の前や「あじさいの小径」沿いに約1万株の赤、青、紫、白などの色とりどりのアジサイが植えられていて、毎年あじさいまつりが開催されるとのこと。6月中旬のこの時期にちょうど見頃を迎えていました。2019.6


 ホンアジサイガクアジサイヤマアジサイなどのいろんな種類の紫陽花の花々が一斉に咲き出していて、緑の木々と調和して見事な風景を醸し出していました。2019.6


皇居東御苑

 東京丸の内・大手町に隣接する皇居東御苑は旧江戸城本丸・二の丸の跡地に広がり、庭園や芝生、雑木林などが見事に配置されています。この時季にはアジサイの花が所々に咲き出しています。2013.6

浜離宮恩賜庭園

 浜離宮恩賜庭園は潮入の池と二つの鴨場をもつ江戸時代の代表的な大名庭園で、現在は都立公園として親しまれています。汐留や築地に近くアクセスが便利です。潮入の池の中のお伝い橋と中島の御茶屋の風景です。池のほとりにアジサイの花が咲いていました。2017.6

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