季節・風景・植物

2017年5月 8日 (月)

初夏の山形の風景、実家のサクラの木に初花


 大型連休の後半を利用して郷里の山形に行ってきました。日にちを少しずらしたので、行きも帰りも渋滞なしに快適なドライブでした。そして山形では木々の新緑や季節の花々など初夏の風景を十分に楽しんできました。


 東根小の校庭にそびえ立ち若葉が生い茂った日本一の大ケヤキ。樹齢およそ1500年の巨木ですが、いつまでも元気に東根の子どもたちを見守っています。この時期、堂々と横綱を締めています。


 東根のわが実家の庭の風景です。今年は10年位前に植えたサクラの木に初めて花が咲いているのを見つけました。サクラの種類はまだよくわかりませんが、うれしい発見でした。


 狭い庭ですが、いろんな花が咲いていました。赤いハナミズキ(花水木;ミズキ科ミズキ属)の花。かつて米国赴任時の住居に赤い花のハナミズキ(現地ではドッグウッド)が生えていたので、この庭にも植えたものです。この花を見るたびに当時のことが思い出されます。


 植えた記憶がないのですが、いつの間にか庭の片隅にクサボケ(草木瓜;バラ科ボケ属)が広がっていて、濃い橙色の花を付けていました。


 ナナカマド(七竈;バラ科ナナカマド属)の高木に目立たない白い花が咲いていました。晩秋には赤い実を付けます。


 芭蕉が「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」の名句を詠んだ山寺の遠景です。芭蕉記念館が建つ高台から、正面の新緑に覆われた山腹に配置された山寺(宝珠山立石寺)の大小30余りの堂塔が一望できます。秋の紅葉時の風景も素晴らしいのですが、この時期の新緑の眺めもいいものです。



 山寺から山を下りたところに山形県総合運動公園があります。県民のスポーツ活動やレクリエーション活動の場として東根市に隣接する天童市内に整備されています。この公園内のイチョウやユリノキなどの並木径は新緑に覆われていました。


 紅白のハナミズキも新緑に調和して美しく咲いていました。


 公園の池の周りも緑の世界です。シダレヤナギ(枝垂柳)の新緑がきれいです。



 沢山の白い綿のような花を付けた珍しい樹木を見つけました。事典であれこれ調べてみると、落葉広葉樹のアオダモ(モクセイ科トネリコ属、別名:コバノトネリコ、アオタゴ)のようです。


 周りをドライブしていると、この時季いろんな果樹の花を見つけることが出来ます。真赤なリンゴは山形の秋に収穫される代表的な果実です。サクラが終わったこの時期に数多くの白い花を付けます。


 リンゴだけではなく、6月中下旬に出荷される山形のサクランボも有名です。特にこの地に多く産出される佐藤錦はサクランボの王様です。この時期に白い花を付けます。


 最後に東根から西の方向の眺望です。葉山にまだ雪渓が残っています。この日は中国からの黄砂が飛来し、モヤがかかっているように見えました。手前はリンゴ畑になります。

 初夏の山形のすべての風景写真は次のサイトへ。
   …> 季節のスケッチ(29年5月 山形)


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2017年5月 5日 (金)

立夏の日、小石川植物園は緑あふれる初夏の風景

 
 今年の大型連休はいい天気が続きます。5月5日はもちろん祝日(こどもの日)ですが、24節気では立夏に当たります。晴れ上がり暦どおりの初夏の陽気の中、緑あふれる小石川植物園を回ってきました。ひらひらと舞うハンカチノキや若葉に衣替えのクスノキなど初夏の風景を楽しんできました。以下、緑豊かになった園内の初夏の風景を紹介します。                


   ツツジ園に隣接する鎮守の森の主ようなクスノキ(楠木;クスノキ科ニッケイ属)の巨木が新鮮な緑葉に覆われていました。クスノキはそもそも常緑樹ですが、ちょうどこの時期に若葉に入れ替わるので、鮮やかな緑を楽しむことができます。


 ツツジ園から見たイチョウやニレの大樹の風景も、4月上旬の頃と比べるとかなり緑が濃くなってきました。


   イロハモミジの並木径も鮮やかな緑に覆われ、緑のトンネルのようです。多くの人が散策し、ベンチで休んでいたりしていました。晩秋には紅葉のトンネルに変貌します。


   落葉高木のハンカチノキ(ミズキ科ハンカチノキ属)の樹を見上げると、白いハンカチのような花(実は葉が変形した苞)がまだ少し残っていました。ヒラヒラと舞う様子がたくさんの白鳩が飛び出そうとするようにも見えることから、海外では     Dove tree (鳩の木)といわれます。


   ヒトツバタゴ(モクセイ科ヒトツバタゴ属)の高木全体がまるで細かい白雪に覆われているように見え、アッと驚かされる景観です。この景観の異様さからナンジャモンジャとも呼ばれます。ヒトツバタゴはわが国では絶滅危惧II類に指定されていて、長野県、木曽川流域、東美濃地方、対馬地方などに自生。


   新緑に覆われたイヌザクラ(犬桜;バラ科 サクラ属ウワミズザクラ亜属、別名シロザクラ)の枝先をよく見ると、密生した総状の白い花を付けていました。イヌザクラはウワミズザクラと同じ亜属で、いわゆるサクラ(サクラ属サクラ亜属サクラ節)の仲間とは少し異なります。



 園内の各所にツツジが生えていますが、今年は例年より早めに花が終わっている感じがします。それでも珍しいツツジの花がいくつか残っていました。これは秘境に咲く神秘的な花といわれるセイシカ(聖紫花;ツツジ科ツツジ属セイシカ亜属)。沖縄の西表島の渓流沿いに自生するツツジで、聖なる紫色の花を咲かせます。遠方に東京スカイツリーのシルエットが見えます。


   北アメリカ産のツツジのロドデンドロン・アウストリヌム(Rhododendron Austrium;ツツジ科ツツジ属)。地元ではフロリダアザレアと呼ばれますが、和名はまだ付いていません。濃い黄色の花で何本もの長いオシベが特徴的。


   シロバナエンシュウシャクナゲ(白花遠州石楠花)。ホソバシャクナゲとも呼ばれるエンシュウシャクナゲは日本固有種で、本州の静岡県、愛知県などに分布。山地の日当たりのよい岩場に生育します。


   最後にわが家のブーゲンビリア(Bougainvillea;オシロイバナ科ブーゲンビリア属)。鮮やかな原色の花を付ける熱帯の花。植物園から戻って来ると、アゲハチョウが盛んに蜜を吸っていました。

    この日のすべての風景写真は以下のサイトをご覧ください。
         …> 季節のスケッチ(29年5月)

               

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2017年5月 3日 (水)

大型連休中の皇居東御苑、美しい緑や初夏の野の花


 大型連休中の憲法記念日の日に皇居東御苑を訪ねてきました。苑内では色鮮やかなツツジの花がアクセントになった美しい緑の世界が一面に広がっていました。また、雑木林などでは初夏の野の花を数多く見かけました。


 東御苑は旧江戸城本丸・二の丸の跡地に広がり、四季折々の花木や野草を楽しむことが出来るようになっています。平川門から入苑して少し歩くと二の丸庭園が広がっています。美しい木々の緑と色鮮やかなツツジの花が見事に調和した風景です。


 二の丸庭園の池の周りには散策径が設けられていて、大勢の人がゆったりと初夏の風景を楽しんでいました。東御苑は観光バスのコースに入っているようで、海外からの人たちの姿が目立ちました。


 池の周りの散歩径のお休み所に藤棚が造られています。白色や青紫色の多数の房状のフジ(藤;マメ科フジ属)の花がちょうど満開になって棚から垂れ下がっていました。


 散歩径沿いにいろんな花々が咲いていました。フジ棚の近くの草むらでは無数のシャガ(著莪;アヤメ科 アヤメ属)の花が群落を成し、一面に咲き広がっていました。


 色鮮やかなナスヒオウギアヤメ(那須檜扇菖蒲;アヤメ科アヤメ属)。那須町と那須塩原市の一部にだけに咲く絶滅危機種です。


 リュウキンカの近縁のエンコウソウ(猿候草;キンポウゲ科リュウキンカ属)。茎が横に長く這って広がり、先が斜上して花をつけます。


 池の方を見やると、アヤメの後方にヒメコウホネ(姫河骨;スイレン科コウホネ属)の多くの黄色の小さい花が池面からポツポツと突き出しています。


 明治期の茶室風の建物として優雅な外観を持つ諏訪の茶屋の建物。当初吹上御所にお休み所として建てられましたが、その後、皇居東御苑の整備に伴い日本庭園の一角に吹上御所から移築されたものです。


 諏訪の茶屋の庭にボタン(牡丹;ボタン科ボタン属)やシラン(紫蘭;ラン科シラン属)の花が咲いていました。


 二の丸庭園に隣接して雑木林が広がっています。この雑木林でいろんな初夏の野の花を見かけました。これはキンラン(金蘭;ラン科キンラン属)。キンランが依存している菌が樹木の根に外菌根を形成する樹木共生菌であることから、人工栽培がきわめて困難とされています。


 白い花のギンラン(銀蘭;ラン科キンラン属)。雑木林の一隅に数多くの株が群性していました。キンランもギンランも日本の野生ランですが、乱獲などの影響で絶滅が危惧されています。


 やはりラン科のエビネ(海老根;ラン科エビネ属)の白い花も見つけました。エビネの和名は、地下茎が横に連なって海老のように見えることに由来します。


 可憐なチゴユリ(稚児百合;ユリ科チゴユリ属)の花が林床にひっそりと咲いていました。日本国内では全国で見られ、落葉樹林の木陰に生えます。球根はなく、白くてやや太い地下茎を持ちます。


 二の丸ゾーンの散策を終え汐見坂を上ると本丸ゾーンです。本丸ゾーンでは真っ先に天守台が目に入ります。かつて江戸時代初期には江戸城天守閣がこの天守台の上に建っていました。大勢の人が天守台を往来しています。


 前方に広がる大芝生では家族連れなどが自由にくつろぐことが出来るようになっています。丸の内の高層ビル群が背景となる美しい風景です。


 大芝生の一角に見事な樹形のケヤキの大樹が生えています。右端に白い雲に覆われているような樹木が見えます。



 その白雲がかかっているような樹木に近づいてみると、結構な大樹でした。この正体はハクウンボク(白雲木;エゴノキ科エゴノキ属)でした。よく見ると白い小さな花が群がり連なっていて遠くからは白雲のように見え、これが和名の由来になっています。ハクウンボクは全国の山地の落葉樹林に生育します。また、庭木や公園樹としてよく用いられています。


 ハクウンボクから少し歩いたところにタニウツギ((谷空木;スイカズラ科タニウツギ属)のピンク色の花が咲いていました。タニウツギは北海道や本州の日本海側の山野に自生し、特に谷間に多く生息します。


 タニウツギに隣接してバイカウツギ(梅花空木;ユキノシタ科バイカウツギ属)の白い花が咲いていました。バイカウツギは山地に自生する落葉低木で、花の形が梅の花に似ています。


 ヒメウツギ(姫空木;アジサイ科ウツギ属)の小さな白い花が群がって咲いていました。ヒメウツギは温帯から暖帯にかけた河岸の岩上の日当たりのよい場所などに生育する落葉低木で、日本固有種。


 本丸ゾーンに珍しいバラの花を集めた一角があります。これは近現代バラの原種の一つといわれるコウシンバラ(庚申薔薇;バラ科バラ属)です。四季咲きで枝先に1個から数個の花を付けます。


 周りに甘い香りを放つサクラバラ(桜薔薇;バラ科バラ属)です。これ以外にも、モッコウバラキモッコウバラナニワイバラハマナスなどのバラの花が集まっています。


 本丸ゾーンの草むらでも季節の野の花を見つけることができます。休憩所の裏に赤紫色のレンゲソウ(蓮華草;マメ科ゲンゲ属、別名はゲンゲ)が群生しています。レンゲの花の蜜は、良質の蜂蜜の源となる蜜源植物として利用されています。


 ムラサキツメクサ(紫詰草;マメ科シャジクソウ属、別名アカツメクサ)の赤紫色の花も咲いていました。ヨーロッパ原産で牧草として導入されたが、各地で野生化している。


 小さく可憐なホウチャクソウ(宝鐸草;ユリ科チゴユリ属)の白い花も見かけました。宝鐸(ほうちゃく)とは寺院建築物の軒先の四隅に吊り下げられた飾りのことで、花が垂れ下がって咲く姿がこの宝鐸に似ることが和名の由来。


 平川門から出て橋の上から眺めた左方の竹橋方面の風景です。若葉に入れ替わった常緑樹のクスノキや新緑のケヤキの木など街路樹も美しい緑の世界になってきました。

 上記以外にも多くの季節の写真があります。
   …> 季節のスケッチ(29年5月 皇居東御苑)

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2017年4月22日 (土)

南房総の春の海辺の風景


 久しぶりの房総半島、2日間の行程の南房総ドライブでした。天気は曇り空でしたが、雨も降らず暑くもなくいい小旅行になりました。今回は、桜も終わったので春の海を見ようということで、足の向くまま南房総の灯台や館山城跡などの海辺を巡ってきました。


 まず、館山市の城山公園に向かいました。この公園の高台に館山城が建っています。館山城は、かつて戦国時代の武将である房総里見氏が築城し居城としていましたが、後の改易に伴い廃城となり、破却されています。現在建つ天守は近年再建された模擬天守だそうです。




 館山城跡の高台へは急な坂道を登っていくことになります。この道沿いが季節の花々で美しく彩られていました。写真上から、ソメイヨシノやツツジ、鬱金桜(うこんざくら)、文目(あやめ)。


 城山公園の高台からは館山市街が一望できます。



 城山公園の近くに洲埼灯台(すのさきとうだい)が立っています。洲埼灯台は、三浦半島最南端の東端にある剱埼灯台(つるぎざきとうだい)と共に東京湾へ出入りする船舶の目印となっていて、両灯台とを結んだ線が東京湾の境界をなしています。灯台の丘から三浦半島や伊豆半島が眺望できます。



 2日目は房総白浜の野島埼灯台(のじまさきとうだい)を回ってきました。2009年11月以来の訪問になりました。野島埼灯台は、房総半島の最南端野島崎に立つ白亜の八角形をした大型灯台です。「日本の灯台50選」に選ばれていて、国の登録有形文化財にも登録されています。


 野島埼灯台周辺は、南房総国定公園に指定されていて、雄大な太平洋のパノラマが望めます。朝日と夕陽の両方が見える格好の眺望ポイントです。


 灯台入り口付近にトビウオのようなモニュメント(右)が建っています。かつて、源頼朝公、里見義実公がこの地で再起を願ったことから、21世紀に飛翔する願いを込めて作られたそうです。



 灯台周りの散策路沿いにいろんな花々を見かけました。写真上は日本各地の海岸に分布するハマエンドウ(浜豌豆;マメ科レンリソウ属)で、紫色の花を付けています。写真下は群生するハマダイコン(浜大根;アブラナ科ダイコン属)です。ハマダイコンは、ダイコンが野生化したもので海岸の砂地に生えます。

 今回は、久々に海辺のドライブを楽しんできました。
     …> 季節のスケッチ(29年4月 南房総)


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2017年4月15日 (土)

ソメイヨシノの満開が過ぎ、徐々に新緑が広がる


 ソメイヨシノの満開から1週間経った4月中旬の小石川植物園の風景です。ソメイヨシノは満開が過ぎましたが、まだサトザクラ、ヤマザクラなどの他のいろんな桜の花が美しく咲き続けています。その一方で、イロハモミジなどの園内の木々から薄黄緑色の若葉が吹き出し、新緑の世界が徐々に広がってきました。


 入園して直進するとすぐ上り坂になります。正面にはソメイヨシノの大木の見事な眺望です。ソメイヨシノは満開が過ぎましたが、まだ5~6分程度咲き残っていました。


 古井戸近くのソメイヨシノの大木です。スケールの大きさに圧倒されます。


 依然として鮮やかな赤紫色に咲き続けているハナズオウ(花蘇芳;マメ科ハナズオウ属)。周りをよく見ると、サクラの花吹雪が舞っています。


 日本庭園近くの池の風景。池面には、サクラの花びらの花筏が浮かんでいます。


 ソメイヨシノ以外のサクラの花も数多く咲いていて、まだまだ「花見」を楽しむことができました。この清楚な感じのサクラは、日本の桜の野生種の一つのヤマザクラ(山桜)です。花が小ぶりで、赤みがかった若葉とともに開花します。


 美しい八重咲のヤエノオオシマザクラ。オオシマザクラ(大島桜)の八重種です。オオシマザクラも野生種のサクラの一つで、伊豆大島などに多く自生します。


 サトザクラの紫桜です。満天が薄紫色に覆われたような感じです。サトザクラは主に観賞用にオオシマザクラを基にしてヤマザクラ、エドヒガン、カスミザクラ、マメザクラなどを掛け合わされた園芸品種の総称。


 やはりサトザクラの長州緋桜(ちょうしゅうひざくら)。赤紫色の花があでやかです。長州緋桜は開花期間が非常に短いようで、この日はラッキーでした。明治時代に荒川堤から全国に広まったとのことで、長州との関係は不明。


 サトザクラの鬱金(うこん)。花弁に葉緑体をもち、淡い黄緑色の八重咲の花を付ける珍しいサクラです。鬱金の名は、ショウガ科のウコンの根を染料に用いた鬱金色に由来します。


 サクラの近縁のホンカイドウ(本海棠;バラ科リンゴ属)。白い小さな花を静かに咲かせていました。年末頃には、サクランボの実に似た赤や黄の実を付けます。


 イロハモミジは新緑や紅葉が見事ですが、花も咲きます。新葉に交じって暗赤色の粒々が見えます。これがイロハモミジの花になります。


 新緑が園内全域に広がっています。小さな池の周辺に生えるシダレヤナギ(左)やラクウショウ(正面後方)なども新緑に覆われてきました。


 入り口付近のイチョウの大木も新緑になってきました。イチョウの木は街路樹にも多く使われていますので、都心も新緑がまぶしい季節になります。


 野の花の世界も賑やかになってきました。星形の白い大きなオオアマナ(大甘菜;ユリ科オオアマナ属)の花が多く咲き出してきました。黄色のタンポポ(蒲公英;キク科タンポポ属)の花やムラサキカタバミ(紫片喰;カタバミ科カタバミ属)の赤紫色の花も交じっています。


 ラショウモンカズラ(羅生門葛;シソ科ラショウモンカズラ属)。桜並木の近くの草むらに群生していました。かつて渡辺綱が羅生門で切り落としたとされる鬼女の腕に見立てこの名が付いたとのこと。


 これ以外にも多くの風景写真があります。
    …> 季節のスケッチ(29年4月)


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2017年4月 9日 (日)

小石川植物園でもソメイヨシノが満開に


 気象庁の桜開花情報によると今年の東京の桜満開は4月2日ということでしたが、わが家の近辺の小石川植物園の様子を見ると、4月2日時点では5~6分咲。満開になったのは、週半ばの6日(木)頃でした。

 [桜満開の植物園の眺望、わが家のベランダから 4/7]

 そこで、満を持して週末の8日、9日の花見を楽しみにしていたのですが、あいにく両日とも天気が悪く残念な状況になりました。それでも幸いなことに、8日(土)の午後にほぼ雨が上がりましたので、私はこの時に小石川植物園やすぐ近くの播磨坂などを急いで回ってきました。翌9日(日)は一日中雨模様だったのですが、千鳥ヶ淵付近はカサを差しながら大勢の人で混みあっていました。みんなが今年の「最後の桜」を惜しんでいるようでした。

 以下、4月8日午後の小石川植物園の風景を紹介します。



 ソメイヨシノ(染井吉野)が満開の週末はあいにくの小雨模様でしたが、午後になって少し雨が上がってきました。散策路の水たまりも苦にならず、大勢の人出で賑わいました。


 サクラの木の下ではみんな最後の花見を楽しんでいました。


 ソメイヨシノは、桜並木以外にも、園内の各所に生えています。園内が桜色に輝いていました。このソメイヨシノの後方にイロハモミジの新緑が見えます。



 ソメイヨシノの研究課程や実生から多くのソメイヨシノの品種が生まれています。帝吉野(上)と三島吉野(下)。これらの花の裏側に緑色の若葉が付いています。


 ソメイヨシノ以外のいろんな桜も咲いていました。これは日本の野生の桜の代表的な種のヤマザクラ(山桜)。和歌にも数多く詠まれています。花が小ぶりで、赤みがかった若葉とともに開花します。サクラの仲間では寿命が長く、ときに樹高30mを超える大木になります。


 オオシマザクラ。野生種のサクラの一種で、伊豆大島などに多く自生します。


 これもサクラの野生種の一つのチョウジザクラ。花を横から見ると丁字のように見えます。花の数が少なく、全体的に地味が感じがします。



 サトザクラの雨宿(上)と紫桜(下)。サトザクラは主に観賞用にオオシマザクラを基にしてヤマザクラ、エドヒガン、カスミザクラ、マメザクラなどを掛け合わされた園芸品種の総称で種類が多い。


 サクラ以外にもいろんな花が咲いてきました。シャクナゲ(石楠花;ツツジ属)の高木が満開になっていて壮観でした。無数の真赤で大きな花がギッシリと並んで咲いています。シャクナゲは葉にケイレン毒を含む有毒植物です。


 ハナズオウ(花蘇芳;マメ科ハナズオウ属)の紫の花が勢いよく咲いていました。後方の知り花はオオリキュウバイ。ハナズオウの花をよく観察すると、幹や枝から直接吹き出しているように見え、ビッシリと密生しています。


 草むらでは春の妖精のニリンソウ(二輪草;キンポウゲ科イチリンソウ属)の花が 咲き出してきました。ニリンソウの花はイチリンソウよりも少し小ぶりで、ひとつの茎に通常2輪の花が咲きます。葉が複雑に裂けた掌状となることから、鵝掌草(ガショウソウ)の別名があります。


 園の入口付近のメタセコイア林の風景です。林立するメタセコイアはまだ冬木立のままですが、周りにサクラのピンク色やチョウセンレンギョウの黄金色で全体が色鮮やかになってきました。


 色づいてきたツツジ園の後方では、ニレ科のウルムス・プロセアの高木がうっすらと新緑になってきました。これから、次第に新緑が美しい季節に移っていきます。

 これ以外にも多くの写真があります。
      …> 季節のスケッチ(29年4月)

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2017年4月 2日 (日)

小石川植物園では多くの家族連れが和やかに花見を楽しむ



 例年のことですが、この時期になると連日TVで桜(ソメイヨシノ)開花のニュースが流れます。今年の東京は4月1日頃に桜満開との予想が出されていましたが、花冷えの日々が続いたため遅くなったのでしょう。晴天の4月2日の日曜日はようやく5~6分咲きといった感じでしたが、待ちかねたように多くの人が小石川植物園に集い、家族連れで和やかに花見を楽しんでいました。


 サクラ並木の一角に立つ見事なソメイヨシノの大木です。この周りでは幹回りが最も大きく、満開の頃にはこの木の前でみんな集合写真を撮ります。


 ソメイヨシノには研究過程や実生から生まれた多くの品種があります。これは伊豆吉野の名が付いていて、ソメイヨシノとは少しだけ趣が違います。


 やはりソメイヨシノの品種の天城吉野です。木枝をよくみるとヒヨドリ(?)が盛んに花を啄んでいました。


 見事にピンク色に染まってハナモモ(花桃;バラ科サクラ属モモ亜属)が満開になっています。実は、このハナモモはわが家の真正面の園の塀沿いに植えられていて、有り難く借景させてもらっています。


 北国の代表的な迎春花のコブシ(辛夷;モクレン科モクレン属)の花が盛んに咲いていました。白い小さな花ですが、力強く青空に咲き広がっています。「北国の春」の唄の歌詞『白樺 青空 南風 こぶし咲く あの丘 北国の ああ 北国の春』にも出てきます。


 また、桜並木から少し離れた目立たない林間地に、スプリング・エフェメラルの代表格の可憐なカタクリの花の群生地があります。果たして今年も数多くの花がひっそりと咲いていました。6枚の花びらが反り返っていて、まるで春の陽光の下で森の妖精たちが背中の羽根を羽ばたきながら遊んでいるようです。


 この群生地の中を小川が流れていますが、その小川の向岸を目を凝らしてよく見ると、ここにも一面カタクリの花が咲いていました。群生地が次第に広がっているようです。



 この日は買い物で日本橋に出かけてきました。都心の至る所にサクラの花を見かけますが、日本橋にはソメイヨシノが街路樹に用いられている江戸桜通りがあって昔から桜の名所でした。日銀から三越を通って、コレド室町へ抜ける小さな通りのことで、この日も桜の花で彩られていました。上の洋風建物は三井住友銀行の日本橋支店で、下の建物はわが国の中央銀行の日銀です。明治期を中心とした桜の描かれた日本銀行の錦絵があります。


 これ以外にも色々な写真があります。
      …> 季節のスケッチ(29年4月)


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2017年2月12日 (日)

梅林ではメジロが飛び回り、枯葉の下からユキワリイチゲが地表へ


 三寒四温と言われるように寒暖の差が大きいこの頃ですが、2月中旬のこの日(2/12)は青空が広がる春暖の一日でした。


 梅の香りに誘われて小石川植物園の梅林に立ち寄ってみると、多くの梅の木に紅梅、白梅の花が賑やかに咲き出していました。メジロも盛んに花を求めて飛び回っていました。この白梅の品種名は都錦(みやこにしき)。


 珍しい梅の花も咲いていました。ふわふわした形状の黄色の花を付ける黄梅(おうばい)です。花の形は梅でなくてマンサクに似ていますが、木の枝ぶりを見るとやはり梅の木です。


 梅林では新年からいろんな梅の花が次々と咲き出しています。この白梅は玉英(ぎょくえい)。


 唐梅(とうばい)。木枝の曲がり具合に独特な趣があります。


 大盃(おおさかずき)。


 豊後(ぶんご)。


 月宮殿(げっきゅうでん)。


 春の野の花も少しずつ増えてきました。この日は、スプリング・エフェメラル(春の妖精)の仲間を見つけました。ユキワリイチゲ(雪割一華;キンポウゲ科イチリンソウ属、別名:ルリイチゲ)の可憐な白い花が、春の陽光を受けソロリソロリと枯葉の下から咲き出してきました。


 オオキバナカタバミ (大黄花片喰;カタバミ科カタバミ属)が園入口近くに群生しています。その場所を覗いてみると、大きめの黄色の花が明るく咲いていました。オオキバナカタバミは葉の紫の斑点に特徴があります。


 散策路で一輪のコスミレ(小菫;スミレ科スミレ属)の花がひっそりと咲いていました。これから薄紫色の可憐な花が園内のあちこちに咲き出します。コスミレは全国各地に自生する多年草で草丈は低く、5cm~10cm程度です。


 ハコベ(繁縷;ナデシコ科ハコベ属)の小さな花を草むらで見つけました。春の七草の一つのハコベは、「小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ 緑なすはこべは萌えず ……」 と島崎藤村の千曲川旅情の詩にも登場します。


 この時期はまだまだ冬木立が見られます。この高木ははヒトツバタゴ(モクセイ科ヒトツバタゴ属)です。5月頃になると白い花で満開となり、まるで白い粉雪で覆われているような壮観からナンジャモンジャの異名があります。


 中国原産の落葉高木キジュ(喜樹; ヌマミズキ科カンレンボク属)の冬木立。緑衣の夏木立も趣があります。キジュの果実や根に含まれるカンプトテシンというアルカロイドには制癌作用があるとのこと。


 これ以外にも、いろんな園内の写真があります。
    …> 季節のスケッチ(29年2月)




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2017年1月 7日 (土)

新年の青空の下にロウバイ、ウメ、ツバキなどの早春の花々



 新年に入って最初の週末の土曜日、小石川植物園に出かけてきました。快晴の冬空が広がり清々しい冬の香りが満ちあふれる園内では、一面に冬木立が立ち並んでいましたが、その中でロウバイ、ツバキ、ウメなどの早春の花々が咲き出していました。

(立ち並ぶ冬木立)
 園内には落葉樹の大樹、巨木が数多く生えていますが、この季節はこれらの立ち並ぶ冬木立の風景を楽しむことが出来ます。すっかり落葉しているので、木々の樹形や木枝の付き具合、木肌の色合いなどの樹木の素顔がよく分かります。冬木立からやがて新緑、万緑、紅葉そして再び冬木立へと木々のサイクルが動き始めます。


 園入口付近の坂道からの眺望です。冬木立のソメイヨシノの後方には高層ビルなどの街並みが広がっています。


 入口から日本庭園の方へ向かうと、真っ先に直立して天空めざして伸びるようなメタセコイア林が目に飛び込んできます。一ヶ月前の褐色の様相とは様変わりです。


 メタセコイア林から少し先に進んだ所にある小さな池の周りの冬木立の風景。左からラクウショウ(落羽松;スギ科ヌマスギ属)、イタリアヤマナラシ(ヤナギ科ヤマナラシ属、別名セイヨウハコヤナギ;いわゆるポプラ)、常緑樹ユーカリ(フトモモ科ユーカリ属)の高木です。


 古井戸付近のツツジ園から見える精子発見のイチョウ(右)とニレ科のウルムス・プロセア(左)の大樹の冬木立。4月に入ると新緑に覆われるようになります。


 ツツジ園の奥の方の巨木並木にあるモミジバスズカケノキ(スズカケノキ科スズカケノキ属)の冬木立。壮観な眺めです。右手前は、まだ残っているロウヤガキの果実。

(早春の季節の花々)
 冬木立が園内一面に立ち並ぶ白黒の世界のようですが、その中でロウバイ、ウメ、ツバキなどの早春の季節の花々が咲き出していました。

 新年早々に咲き出す迎春花のロウバイ(蝋梅;ロウバイ科ロウバイ属)の花が今年も可憐に咲いていました。まるでロウ細工のような黄色の小さな花です。園入口付近に咲いているのですが、小さい花なので気が付かないで通り過ぎてしまう人も多いようです。


 ロウバイの隣にソシンロウバイ(素心蝋梅;ロウバイ科ロウバイ属)の花もポツポツと咲いていました。花全体が黄色で中央部の色の変化のないのが特徴です。


 日本庭園の一角に園芸品種約50種100株が植えられている梅林があります。大部分の梅の木はまだつぼみの状態ですが、少しづつ開花し始めてきました。この咲き出した白梅の園芸種には長寿(ちょうじゅ)の名が付いています。


 扇流し(おうぎながし)の名が付くうす紅色のウメの花。


 紅梅の寒衣(かんごろも)。


 古井戸の近くのカンザクラ(寒桜;バラ科カンヒザクラ群)も開花し始めていました。カンザクラの仲間ですのでそもそも早咲きの桜ですが、高めの気温が続いたせいか今年は少々早めの開花だと思います。


 古井戸の近辺にツバキ園があります。中央部に常緑のクスノキの巨木が生えています。ツバキ園にはいろんな品種のツバキの花が年明け頃から咲き出します。この白いツバキの花は大城冠(だいじょうかん)の品種名がついています。


 この真紅のツバキの花の品種名は朝鮮椿(ちょうせんつばき)です。これ以外にも、多くのツバキの花が咲いていました。


 ニホンズイセン(日本水仙;ヒガンバナ科スイセン属)も新春の花です。柴田記念館の裏側の空き地に群生して咲いていました。真ん中の黄色の部分がアクセントになっています。

 これ以外にも、いろんな園内の写真をアップしました。
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2016年12月 4日 (日)

12月初旬の小石川植物園は鮮やかな紅葉・黄葉風景


 いよいよ年末の12月に入りました。最初の週末(12/3-4)は、先月下旬に初雪をもたらした寒波も遠ざかり、温暖な小春日和の天候でした。絶好の散策日和ということで、自宅近辺の紅葉見物に出かけてきました。小石川植物園や丸の内、本郷などの都心の街中は、ちょうど紅葉・黄葉の真っ最中で美しい風景との出会いに感動の連続でした。


 園の入口付近のメタセコイア林の風景です。相当にメタセコイア(スギ科メタセコイア属)の褐色が濃くなってきました。


 この日はイロハモミジ(いろは楓;カエデ科カエデ属)の紅葉が目を見張るように鮮やかでした。ここは大温室(工事中)の近くのイロハモミジの小径です。真赤なトンネルに変貌していました。


 古井戸の奥の方の林間地にもイロハモミジの木が生えています。すぐ近くの大樹の幹を背景にしてモミジの紅葉が空中に点描されているようです。


 また、周りの黄葉とのコラボレーションも見事です。



 日本庭園の手前の池の周りのメグスリノキ(カエデ科カエデ属)の大樹が生えています。散策路から少し外れているので気が付きにくいのですが、この日は驚くほど真赤に染まっていました。日本に自生するメグスリノキは、その名の如く葉を煎じて服用したり、洗眼すると目の病気に良いと言われています。


 メグスリノキの近くの空間の風景です。橙色のイヌブナ、黄色のヨーロッパカエデ、真紅のイロハモミジが調和して輝いていました。


 ハゼノキ(ウルシ科ウルシ属)もまだ紅葉が残っていました。


 サクラの木々の紅葉も見事です。イロハモミジの小径にオオシマザクラの木も交じっているのですが、鮮やかな橙色に紅葉していました。


 サクラの木の下はこのように褐色、黄色の落葉で一面覆われていました。重なった落葉を踏みしめてサクサクと歩くのも心地よいものです。


 フウ(楓;マンサク科フウ属)の高木の黄葉も鮮やかでした。黄葉が宙を舞っているようです。フウは中国・台湾原産の落葉高木で、木の葉の形が同じ漢字名をもつカエデに似ています。


 フウの高木の周りはスズカケノキ、ボダイジュ、ケヤキなどの巨木、大樹などが立ち並んでいます。この空間の一角の風景です。紅葉、黄葉、落葉などこの季節の風情たっぷりでした。


 園の入口近くのイチョウ(イチョウ科イチョウ属)の大樹の黄葉風景です。大迫力です。


 最後に日本庭園の一角の赤い建物(旧東京医学校)の眺望です。右手前は先月見事に紅葉していたナンキンハゼですが、落葉がだいぶ進んでいました。やがて、園全体の木々が冬の装い(冬木立)に変貌していきます。

 上記以外の美しい風景の写真もアップしています。
     …> 季節のスケッチ(28年12月)

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