小石川植物園

2022年1月16日 (日)

1月中旬、ようやくロウバイの花が満開


 新年に入って寒い日が続いています。15日夜、日本から約8千キロ離れた南太平洋の島国トンガの海底火山が大噴火し、この影響で翌朝のわが国沿岸に高さ1m前後の津波が押し寄せました。当初この津波は気象庁でも予測することが出来ず、まったく経験したことのない未知の現象だったと発表。大噴火により周囲の大気圧が波のように振動し、その空振の衝撃波が遠く離れた各国の沿岸まで到達。それが海面に作用して津波を増幅させたようです。幸い、今回は大きな被害が出ませんでしたが、今後の防災対策に課題が残りました。

 さて、小石川植物園では、1月中旬になってようやくロウバイの花が満開になってきました。また、前のブログ記事でも取り上げた常緑の木立とともに園内の様子を紹介します。

 ロウバイ(蝋梅;ロウバイ科ロウバイ属)の花は迎春花ともいわれ、芳香を放つ蝋細工のような黄金色の花を咲かせます。


 ソシンロウバイ(蝋梅素心)。花の中心部も透きとおっています。近郊には、秩父長瀞町の宝登山安中市のろうばいの郷などのロウバイの名所がありますが、コロナ禍の現状ではなかなか出かけることが出来ません。


 九州や沖縄に分布する常緑高木ヒゼンマユミ(肥前真弓;ニシキギ科ニシキギ属)。この時期は橙黄色の果実の殻が木枝に多く残っていて、まるで花が盛んに咲いているように見えます。これから4月~6月にかけて新芽が出て、目立たない小さな黄緑色の花がつく。


 果実の殻が裂け、中から赤い種が露出しています。


 温室でヒメサザンカ(姫山茶花;ツバキ科ツバキ属)の花を見かけました。琉球列島の固有種の常緑小高木。沖縄本島、久米島、石垣島、西表島、沖永良部島に見られ、山地の森林の川辺りに生育する。冬に小さな白い花をつけ、花には芳香がある。花木として栽培されるとともに、香りのあるツバキを作出するための交配親として用いられる。


 常緑低木モクセンナ(マメ科センナ属)。やはり、温室で花をつけていました。熱帯アジア原産の常緑低木。沖縄では各島の庭園で栽培されている。花の形がスクランブルエッグに似ることから、海外では
Scrambled eggs tree と呼ばれる。


(常緑の木立)

 タイワンアカマツ(台湾赤松;マツ科マツ属)。台湾、中国南部に広く分布する常緑針葉樹。日本の アカマツに似て幹が赤っぽい。針状の葉が長く、ウマの尾を連想させることからバビショウ(馬尾松)とも呼ばれる。中国では松脂を採取するため計画的に植林されている。


 タカネゴヨウ(高嶺五葉;マツ科マツ属)。台湾、中国原産の常緑針葉高木。標高1200m~3500mの高山に自生する。五葉松系なので、線形の葉が1ケ所から5本束生し、長く枝垂れる。雌雄異花で4月~5月頃目立たない花をつけ、果実(松笠状の球果)が翌年秋に結実します。


 常緑針葉高木のアイグロマツ(間黒松;マツ科マツ属)。アカマツクロマツの交雑種で、両者の中間的な形態をしている。赤褐色の樹皮はアカマツに、濃緑色で硬直な葉はクロマツに似る。東日本大震災で生き残った「奇跡の一本松」(岩手県陸前高田市)はアイグロマツです。


 エンピツビャクシン(鉛筆柏槇;ヒノキ科ビャクシン属)。北アメリカ東部に分布する常緑針葉高木。幹は直立し、樹形は円錐形。葉は十字対生し、針葉と鱗葉が混生する。公園樹、庭園樹、庭木として植えられ、木材は装飾材や鉛筆の材料として用いられる。


 メキシコラクウショウ(ヒノキ科ヌマスギ属)。米国南部、メキシコなどに分布する常緑針葉樹。河岸や湿地などに生える。樹皮は褐色で縦の裂け目がある。枝は横に伸び、広い樹冠を形成する。小枝は下垂し、羽状の葉は互生する。
メキシコの国の木。


 カンニンガムモクマオウ(モクマオウ科モクマオウ属)。豪州原産で沖縄の海岸にも多く見られる。灰色がかった緑色の針様群葉を持つ常緑高木(針葉樹ではない)。雌雄異株で秋に開花し、小さな球果がつく。川岸や沼沢地の日当たりのよい場所で見られる。


 関東地方~九州、沖縄の暖地に分布する常緑高木バクチノキ(博打の木;バラ科バクチノキ亜属)。絶えず古い灰白色の樹皮がうろこ状に剥がれ落ち、黄赤色の幹肌が現れる。この様子を博打に負けて衣を剥がれることに例え、和名が由来。


 クロキ(黒木;ハイノキ科ハイノキ属)。関東地方南部~トカラ列島に分布する常緑小高木。海岸近くの照葉樹林内に生える。葉の間についた新芽(花の蕾)は開花が近づくと徐々に白っぽくなり、3月~4月頃にハイノキに似た花が咲く。枝葉を燃やした後の灰汁を黒の染料に用いることから和名が由来したとも言われる


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2022年1月 7日 (金)

正月の雪景色(小石川植物園)


 今年の東京都心では、新年早々に初冠雪が見られました。上空の厳しい寒気と太平洋岸を東進する南岸低気圧が重なって、1/6の正午頃からチラホラと雪が降り始め、夕刻には積雪5cmまでになりました。郷里の山形などの日本海地方の積雪と比べると何のことない程度の雪なのですが、備えのない都心ではこれでも交通は大混乱です。幸い今朝(1/7)は晴れ上がり、気温も上がる予想ですので、夕方位には積雪も消えるものと思われます。

 さて、いい機会ということでわが家のテラスから眺望した小石川植物園の雪景色を写真に収めましたので、以下に紹介します。

 左からヒマラヤスギ(ヒマラヤ杉)&モミジバスズカケノキ(紅葉鈴懸の木)&クスノキ(楠)の大樹群。


 中央は米国原産のテーダマツ(タエダ松、Loblolly Pine)、右はヒマラヤ地方原産のヒマラヤスギ(ヒマラヤ杉)。


 同じアングル、前日の降雪時の景色。


 ブナ(橅)の若木。


 後方は桜並木のソメイヨシノ(染井吉野)、前方はイロハモミジ小径のイロハモミジ(イロハ紅葉)。


 雪に染まる木々の雪模様です。


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2022年1月 4日 (火)

新年の小石川植物園、目立つ冬木立の雄姿や青々と茂る常緑樹

 

 小石川植物園は正月明けの4日から開園です。健康維持も兼ね、新年早々に園内を回ってきました。木々の落葉が進んだ園内は、スッキリとして見晴らしが良くなっていて、高木・大樹の冬木立の雄姿や青々と茂る常緑樹が目立っていました。

(冬木立の雄姿)
 スズカケノキユリノキケヤキなどの巨木が数多く立ち並ぶ巨木並木の風景。四季折々の風景が楽しめます。今は冬木立の雄姿が見事です。

 メタセコイア林。園入口から左方に曲がって少し進むと、天空に向かって直伸するメタセコイアが林立しています。秋の褐色の紅葉がわずかに残っていますが、今や素顔の冬木立になっています。

 植物園入口から真っ直ぐ坂道を上り左に曲がった所に立ち並ぶソメイヨシノの桜並木。春の満開時には大勢の人出で賑わい、緑葉や紅葉も見応えがありますが、この時期は閑散としています。


(青々と茂る常緑樹)
 本州西部の太平洋側、四国、九州に広く分布する常緑高木ククスノキ(樟、楠;クスノキ科ニッケイ属)。鎮守の森の主のようにクスノキの巨木がそびえ立っています。クスノキは常緑樹ですが、5月頃に新葉と入れ替わります。

 タラヨウ(多羅葉;モチノキ科モチノキ属)。静岡県以西~四国、九州に分布する常緑高木。雌雄異株ですが、雄株は負担が少ないので上方に伸びやすく、樹形が見事な三角錐になります。

 タラヨウのすぐ隣にトキワマンサク(常磐満作;マンサク科トキワマンサク属)の大樹が生えています。日本、中国などが原産の常緑高木。静岡県、三重県、熊本県などに分布。絶滅危惧IB類。

 4月~5月、大樹がひも状の白色、淡黄色の無数の小さな4弁花に覆われます。満開時には、まるで滝のように花が流れている感じになります。(2011年4月)

 福島・新潟県〜九州の山地に生える常緑高木シラカシ(白樫;ブナ科コナラ属)。関東地方の照葉樹林帯に多くみられる。互生する厚い葉は長楕円形でつやがある。秋にはドングリの実(堅果)がつき、公園樹、庭木、防風林などに用いられる。

 九州南部に自生する常緑高木シュロ(棕櫚;ヤシ科シュロ属)。ワジュロともいう。円柱形の幹が分岐せずに垂直に伸びる。幹の先端に扇状に葉柄を広げ、熊手型の葉を多数つける。南国風の雰囲気を持つことから、洋風庭園、公園などに多く用いられる。

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2022年1月 1日 (土)

謹賀新年2022

 

 2022年の新春のお慶びを申し上げます。皆さまのご健勝とご多幸を祈念申し上げます。
 早くコロナが終息し、遊自然、趣味の活動、孫の世話などを楽しむことのできる平穏な日常が戻ってほしいと望んでおります。

 さて、東京の新年は寒空ながらも穏やかな冬晴れが続きます。小石川植物園では迎春花のロウバイや早咲きのカンザクラの花々が咲き出し、青空に突き出す巨木・大樹の雄大な冬木立を楽しむことができます。以下、四季の植物:1月セレクションからの抜粋です。

(木々の花・木の実)

 中国原産の落葉低木ロウバイ(蝋梅;ロウバイ科ロウバイ属)。ロウバイの花は迎春花ともいわれ、新年に芳香を放つ蝋細工のような黄金色の花を咲かせます。わが国へは江戸時代に渡来し、生け花や茶花、庭木として利用されてきている。2006.1


 カンザクラ(寒桜;バラ科カンヒザクラ群)。日本のサクラの基本野生種の一つ。オオシマザクラカンヒザクラの自然交配種でカンヒザクラ系の品種。早春に咲き出し、青空によく映える。2021.1


 カンツバキ(寒椿;ツバキ科ツバキ属)。12月~2月に淡紅色の八重咲きの花が咲く。 矮小な横広がり傘形の樹形になり、枝葉はよく茂るので、庭木として多く用いられる。サザンカ(山茶花)の園芸品種。2008.1


 マンリョウ(万両;サクラソウ科ヤブコウジ亜科ヤブコウジ属)。たわわに小さな赤い実を付けます。関東地方以西~九州、沖縄に自生する常緑小低木。名前がめでたいので、正月の縁起物とされる。2017.1

(巨木・大樹の冬木立)

 メタセコイア(ヒノキ科メタセコイア属)。スギの先祖のメタセコイヤは、かつて化石しか見つからず絶滅したとされていたが、戦後、中国四川省で生息が確認され。その後わが国にも伝来。凛として天に伸びるような見事な樹形が目を引きます。2017.1


 スズカケノキ(スズカケノキ科スズカケノキ属、別名プラタナス)。ヨーロッパ南東部からアジア西部原産の落葉広葉樹。成長が早く街路樹や公園樹、庭園樹として利用されている。枝先をよく見ると、多数の鈴のような実が木枝から垂れ下がっています。2019.1


 古井戸(小石川養生所の井戸)近くのツツジ園からの眺望 です。右の精子発見の大イチョウ(イチョウ科イチョウ属)や左のウルムス・プロセア(ニレ科ニレ属)などの大樹の雄姿が立ち並んでいます。2018.1


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2021年12月 3日 (金)

見応えのある木々の紅葉・黄葉や季節の花々


 冬の晴天が続く12月上旬、小石川植物園を回ってきました。イロハモミジ、メグスリノキ、イチョウなど、木々の紅葉・黄葉は見応えがありました。 また、ツバキ、サザンカなどの季節の花々を園内各所で見かけました。

(木々の花)
 この時期はツバキ、サザンカなどの木々の花が目立ちます。

 わが国のツバキの原種のヤブツバキ(藪椿)。本州~沖縄に分布する常緑高木。単にツバキともいう。冬から春に真紅の花が咲きます。ツバキ科ツバキ属(椿)。


 香港の九竜半島が原産のグランサムツバキ。昆虫が盛んに密を吸っています。11月~2月に大輪の白い花が咲く。ツバキ科ツバキ属(椿)。



 常緑広葉樹のサザンカ(山茶花)。晩秋から新年にかけ、多くの園芸種の白色や赤色の花が次々と咲き出します。古典園芸植物の一つ。上の赤花は歌枕、下の白花は富士の峠の品種名がついています。ツバキ科ツバキ属(山茶花)。


(紅葉・黄葉)
 東京の都心部に位置する小石川植物園では、年末の12月が紅葉・黄葉の本番になります。

 落葉針葉樹のメタセコイア(ヒノキ科メタセコイア属)。アケボノスギ(曙杉)とも呼ばれる。幹が直立し、凛として天に伸びるような見事な大樹の姿が目を引きます。


 巨木ゾーンの近くに生える精子発見の大イチョウが見事に黄葉しています。発見は、1894年植物学者の平瀬作五郎による。


 街中のイチョウの街路樹も黄金色に輝いています(2012.12)。


 東アジアに自生し、わが国では本州以南に分布する落葉高木イロハモミジ(ムクロジ科カエデ属)。秋の紅葉の代表格で、園内を散策していると、多くのイロハモミジを見かけます。


 イロハモミジは春の新緑も美しい(2010.4)。


 メグスリノキ(目薬木;ムクロジ科カエデ属)。日本固有種で東北地方中部以南に自生する落葉高木。晩秋の真赤に燃えるような紅葉は実に見事です。戦国時代の昔から樹皮を煎じて眼病に効く目薬として使用していたことから和名が由来。


 ヤクシマオナガカエデ(屋久島尾長楓;ムクロジ科カエデ属)。日本固有種で屋久島に分布し、低地〜山地の生える落葉高木。葉はあまり分裂しないで、3~5浅裂する。葉の先端部が尾状に少し突き出ているのが特徴。木枝の場所によって紅葉、黄葉の両方が見られる。


 関東地方以西~沖縄の山地に自生する落葉小高木のヤマハゼ(山櫨;ウルシ科ウルシ属)。樹姿などがハゼノキによく似ていて、山地に生えるということから和名が由来。


 コバノチョウセンエノキ(小葉の朝鮮榎;アサ科エノキ属)。近畿地方以西~九州、沖縄 の山地に自生する落葉小高木。葉は同属のエノキよりもやや小さくて細く、葉先が尾状に伸びる。


 北海道を中心としたわが国全域の山地に分布する落葉高木のハリギリ(針桐)。晩秋の黄葉。枝先に傘上の花の名残りが見られる。幹の樹皮に深く縦筋があり、葉はカエデ状になっている。


 中国東南部原産のオオバベニガシワ(大葉紅柏;トウダイグサ科オオバベニガシワ属)。春に展開する新葉は真赤で鮮やかで目を引くが、この時期の黄葉は地味であまり目立たない。


 オオバベニガシワは、春展開する新葉が紅葉のようにあざやかになる(2016.4)。


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2021年12月 1日 (水)

紅葉・黄葉本番の年末、国内のコロナ禍がほぼ収束


 いよいよ年末です。嬉しいことに、わが国の新型コロナウィルスはほとんど終焉の状況になってきました。しかし、諸外国の依然として高水準な感染状況と比較すると、非常に不可思議かつ稀有な現象のようです。明確な原因が解明されていないので、モヤモヤ感が残ったままでの年越しになりそうです。


 11月末頃から冷え込みがグッと厳しくなってきました。東京の平地での紅葉・黄葉はこれから本番となり、晴れ上がる青空の下で枯葉を踏みしめながらの散策は最高の気分です。

 四季の植物12月セレクションに小石川植物園の12月の風景が収めていますが、その中から木々の紅葉・黄葉、色づく木の実、季節の花など目につくものを選んで紹介します。

(木々の紅葉・黄葉)

 イロハモミジ(ムクロジ科カエデ属)は東アジアに自生し、わが国では本州以南に分布する落葉高木。秋の紅葉の代表格です。隣接する大樹の黒い幹を、まるで無数のイロハモミジの紅葉が覆い尽くし、ラップアップしているようです。
2017.12


 植物園の各所に赤色、橙色、黄色など色とりどりのイロハモミジを見かけます。鮮やかな黄金色に輝くイロハモミジもあります。2015.12


 落葉高木メグスリノキ(ムクロジ科カエデ属)の鮮やかな紅葉が始まっています。奥まった場所に生えているため気が付く人も少ないようです。メグスリノキは日本に自生し、その名のごとく葉を煎じて服用したり、洗眼すると目の病気に良いとのことです。
2017.12


 植物園正門の近くで見事に黄葉している大樹イチョウ(イチョウ科イチョウ属)の迫力に圧倒されます。イチョウは中国原産の落葉高木で裸子植物。街路樹など全国で普通に見かけ、晩秋には見事に黄葉し、街中が黄金色に輝き出します。2017.12


 落葉高木ヘラノキ(箆の木;アオイ科シナノキ属)の黄葉が空中に点在しています。本州(紀伊半島、中国地方)、四国、九州に分布する日本固有種。ボダイジュやアメリカシナノキと同じ仲間で、ヘラ型の苞が付くことから和名が由来。2007.12


 ドウダンツツジ(灯台躑躅、満天星;ツツジ科ドウダンツツジ属)。日本原産の落葉性花木。初夏に小さな鈴状の白い花が満天星のように咲き、秋には美しく紅葉する。刈り込みに耐え小枝が密に出るので、生け垣等に多用されます。2012.12

(木々の花・木の実)

 インド、中国、ビルマなどのヒマラヤ付近の高地に分布するヒマラヤザクラ(バラ科サクラ属)。サクラの野生種の一つ。わが国にはネパール王室から贈られ、熱海市に植樹された。年末に可憐な花が咲き出す。2010.12


 香港の九竜半島が原産のグランサムツバキ(ツバキ科ツバキ属)。メタセコイア林に隣接した場所で大輪の白い花が咲いています。1955年に香港で発見され、当時の香港総督グランサム卿にちなんでこの名が付けられた。2004.12


 東アジアに分布する落葉高木イイギリ(飯桐;ヤナギ科イイギリ属)の赤い実がまだかなり残っています。年によっては、小鳥たちに食べ尽くされている時もあります。2018.12


 ムラサキシキブ(紫式部; シソ科ムラサキシキブ属)の紫色の木の実。北海道から九州、沖縄まで広く分布し、各地の林などに自生する落葉低木。初夏に散房花序になった淡紫色の小花が咲く。秋の紫色の果実は美しく、観賞用に栽培される。2018.12


 常緑低木コトネアスター(バラ科コトネアスター属)。5月~6月に白い花が盛んに咲き、晩秋に赤い実が付く。葉の部分に鋸歯がない、枝に棘が生えないなどが特徴。コトネアスターの栽培は比較的容易で生け垣などに用いられる。2005.12

(年末の野の花)

 黄金色のシマカンギク(島寒菊;キク科キク属)の無数の小輪の花が陽光を受け、ゆらゆらと輝いていました。近畿地方から九州の山麓の日当たりのよいところに生える野菊。九州北部一帯の海岸や島々などに大きな群落が見られたことから和名が由来。2004.12


 ワジキギク(鷲敷菊;キク科キク属)の小さな白い花が群れて咲いています。ナカガワノギクとシマカンギクの雑種。那珂川流域の鷲敷で発見されたのでこの和名が付く。2004.12


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2021年11月12日 (金)

木々が色づく小石川植物園で秋の森林浴を楽しむ



 11月に入り、青空が広がるさわやかな好天気が続いています。朝夕の冷え込みもあって、都心の小石川植物園でも木々の色づきが確実に進んでおり、園内の落葉を踏みながら秋の森林浴を楽しんでいます。以下、11月中旬の小石川植物園の紅葉模様を紹介します。


 北米原産の落葉広葉樹アメリカスズカケノキ(スズカケノキ科スズカケノキ属)。大樹全体が色とりどりに染まり、紅葉のパッチワークのような眺めです。


 中国・台湾原産の落葉高木ナンキンハゼ(南京櫨;トウダイグサ科ナンキンハゼ属)。風が吹くと樹上の紅葉が青空にキラキラと輝きます。


 落葉高木トチノキ(栃の木;ムクロジ科トチノキ属)。日本原産で東日本を中心に分布し、特に東北地方に多く見られる。


 日本固有種の落葉高木ハナノキ(花の木;ムクロジ科カエデ属)。長野、岐阜、愛知の県境地域にのみ生える。絶滅危惧Ⅱ類。


 ミズメ(水目;カバノキ科カバノキ属)。岩手県以南~四国、九州に分布し、山地に生える落葉高木。樹皮や材観がサクラに似ていることから、ミズメザクラ(水目桜)とも呼ばれる。アズサ(梓)の別名もあり。


 中国中南部などに自生する落葉高木シナユリノキ(支那百合の木;モクレン科ユリノキ属)。


 中国地方から四国、九州に分布する落葉小高木アテツマンサク(阿哲満作;マンサク科マンサク属)。


 各地の森林や里山に自生する落葉高木イタヤカエデ(板屋楓;ムクロジ科カエデ属)。


 カツラ(桂;カツラ科カツラ属)。日本各地、中国、朝鮮半島に分布する落葉高木。


 北米原産の落葉高木ハナミズキ(花水木;ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属)。


 ケヤキ(欅;ニレ科ケヤキ属)。北海道~九州の山地や丘陵に自生する落葉高木。


 ホオノキ(朴木;モクレン科モクレン属)。北海道から九州まで分布する落葉高木。


 ムクロジ(無患子;ムクロジ科ムクロジ属)。新潟県・茨城県以西~四国、九州に分布し、山地に自生する落葉高木。


 カキノキ(柿の木;カキノキ科カキノキ属)。東アジア固有種の落葉小高木。


 ハゼノキ(櫨の木;ウルシ科ウルシ属)。関東以西~四国、九州・沖縄、小笠原諸島に自生する落葉小高木。


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2021年11月 1日 (月)

わが国は安定政権の継続、小石川植物園の晩秋の風景


 10/31に総選挙が行われ、その結果国民生活を守り、日本を守る自公安定政権が継続することになりました。ウィズコロナの状況下における新たな日本再生の取り組みが着実に進展していくことを願っています。

 さて、小石川植物園の晩秋の風景です。

 11月に入ると、各地から紅葉のたよりが聞こえてきますが、東京の平地では11月後半から12月にかけて鮮やかな木々の紅葉・黄葉を楽しむことができます。四季の植物11月セレクションに小石川植物園の11月の風景が収録されていますが、その中から木々の紅葉・黄葉、色づく木の実、季節の野の花など目につくものをいくつか紹介します。

(木々の紅葉・黄葉)

 アメリカスズカケノキ(スズカケノキ科スズカケノキ属)。黄色、橙色、褐色と色とりどりに染まっていて空中を舞っているようです。北米原産の落葉広葉樹。2012.11


 小振りなシダレザクラ(枝垂れ桜;バラ科サクラ属)の黄葉です。まるで黄金色の衣を纏っているかように幻想的な風景でした。2014.11

(木々の花・木の実)

 三浦半島や伊豆大島などに自生する常緑高木のシロヤブツバキ(白藪椿;ツバキ科ツバキ属)。わが国のツバキの原種のヤブツバキの白花種。2019.11


 赤い実を付けたコトネアスター(バラ科コトネアスター属)の一種。6月頃に白い花が咲いていました。常緑低木。2017.11

(秋の野の花)

 チョクザキヨメナ(猪口咲き嫁菜;キク科シオン属)。舌状花が円筒状の特徴的な形状をしています。オビトケコンギク(帯解紺菊)の別名があります。本州から四国・九州の平地にかけてふつうに見られる。ノコンギクの変種と言われる。2019.11


 リンドウ(竜胆;リンドウ科リンドウ属)の青紫色の花。リンドウの根を乾燥させて生薬の竜胆(りゅうたん)が出来ます。本州から四国・九州の湿った野山に自生する多年草。2006.11


11月の風景(四季の植物より)
  11月セレクション
  11月の Photo Gallery


11月の風景(季節のスケッチより)
  2020.11
  2019.11 皇居東御苑 富士五湖・三保松原
  2018.11 上 州(伊香保、榛名)


  詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2021年11月)


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2021年10月 8日 (金)

10月上旬、晴れ上がった秋空に浮かぶ鰯雲


 10月上旬の秋晴れの下の小石川植物園の風景です。天高い秋の空には鰯雲が浮かんでいます。園内はフクロミモクゲンジ、ピラカンサ、イイギリ、マルバチシャノキなど、多くの木の実を見かけるようになりました。



 秋空の下の大樹の木立。上はヨーロッパ原産の落葉高木イタリアヤマナラシ(ヤナギ科ヤマナラシ属)。下はユーカリ(フトモモ科ユーカリ属)。空にはこの季節ならではの鰯雲が浮かんでいます。



 10月は特に目立った木々や野の花が少ないのですが、木々の実りをあちこちで見かけるようになります。これは中国原産の落葉高木フクロミモクゲンジ(袋実木欒子;ムクロジ科モクゲンジ属)。先月は細かい黄色の花が盛んに咲いていましたが、今はベージュ色の袋実が樹木を覆うようなっています。遠くから見ると、まるで花が満開のように見えます。


 ピラカンサ(品種名:ローズデール;バラ科トキワサンザシ属/ピラカンサ属)。南ヨーロッパ、西アジアが原産の常緑低木。赤い実がつき始めました。


 イイギリ(飯桐;ヤナギ科イイギリ属)。本州〜沖縄の山地に生える落葉高木。これから晩秋にかけてブドウのように房状になった多数の赤い実が垂れ下がります。


 マルバチシャノキ(丸葉萵苣の木;ムラサキ科チシャノキ属)。関東以西~沖縄に自生する落葉小高木。多くの黄色の実が塊状になってついています。


 山地に自生し、本州中部以北で植栽される落葉高木ヒメグルミ(姫胡桃;クルミ科クルミ属)の実が成っています。果実の内部の種はいわゆるクルミで、風味豊かで食用とされる。


 ケンポナシ(玄圃梨;クロウメモドキ科ケンポナシ属)。北海道から九州まで自生する落葉高木。ケンポナシの小さな実を支えている柄の部分が膨らんで甘くなり食用になり、二日酔いに効くともいわれる。



 北海道~九州に分布し、雑木林に多く見られる落葉高木コナラ(小楢;ブナ科コナラ属)。樹皮は灰色で、縦に裂け目ができる。木の下に多くのドングリの実が落ちています。


 日本固有種で本州から九州にかけて分布するつる性落葉木本のフジ(藤;マメ科マメ亜科フジ属)。ササゲのような細長い実が垂れています。


 日本固有種で九州南部から南西諸島に分布するソテツ(蘇鉄; ソテツ科ソテツ属 )。木の根元に赤色の実が付いています。この赤い実には多量のでんぷんと同時に有毒物質を含むので、十分に毒抜きすれば食用になる。原産地の沖縄や奄美諸島では、かつて食料がないときの非常食として食べられていました。

 詳しくは
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2021年10月 1日 (金)

新展開の10月、小石川植物園の秋の風景


 10月に入って自民党の岸田新総理による新政権がスタートすることになります。厳しい内外情勢の中、安定した国政運営が強く望まれます。また、コロナの緊急事態宣言が解除され、いよいよ with コロナでの社会活動が始まろうとしています。ようやく明るい兆しが見えてきた感じがします。


 さて、小石川植物園の秋の風景です。暦の上では10月は晩秋となっていますが、実際には秋の入口といった感じです。鮮やかな木々の紅葉・黄葉が東京都心のような平地で見られるようになるのは11月から12月で、この頃が体感上の晩秋となります。四季の植物10月セレクションに小石川植物園の10月の風景が収録されていますが、その中から樹木の花、秋の野の花、木の実、紅葉など目につくものをいくつか紹介します。


 秋の山野に生える落葉低木ハギ(萩;マメ科マメ亜科ハギ属)。万葉集にも多く詠まれていて、古くから日本人に親しまれています。秋の野に紅紫色の小さな花を低木の細い枝に多数つけて枝垂れて咲きます。草本でなく木本だが、秋の七草の一つに数えられている。 2007.10


 落葉小高木ヘプタコディウム ジャスミノイドス(スイカズラ科ヘプタコディウム属)。中国原産で高地の崖地などに生える。8月~10月頃に白い唇状の花が木枝に咲きます。また中国名は七子花、英名はオータムライラック(autumn lilac)。春には新緑の葉が元気よく飛び跳ねているかのようです。2020.10


 日本固有種の落葉低木コツクバネウツギ(小衝羽根空木;スイカズラ科ツクバネウツギ属)。本州の中部地方以西、四国、九州に分布し、日当たりのよい丘陵地の雑木林などに生育する。2019.10


 背の高いセイタカアワダチソウ(背高泡立草;キク科アキノキリンソウ属)を園内の草むらで見かけました。形状のいい黄色の花穂を付けています。北米原産の帰化植物で河原や空き地などに群生する多年草。2012.10


 シュウメイギク(秋明菊;キンポウゲ科イチリンソウ属)の白い花が群生して咲いています。シュウメイギクの名前は、キク科のようですが、実はキンポウゲ科の植物です。中国から渡来し、京都の貴船地方に野生化した多年草。2019.10


 北海道~沖縄に分布する落葉小高木クサギ(臭木;シソ科クサギ属)。全国の日当たりのよい原野などに生える。8月頃に咲いた白い花の後、ピンク色の星形のガクの中心に紺色の種子が付く。ちょうど木の頂上部分に赤い花が咲いているかように見えます。
2019.10


 落葉高木トチノキ(栃の木;ムクロジ科トチノキ属。)。枝先の大きな葉は掌状複葉で、長い葉柄の先に倒卵形の数枚の小葉が掌状につく。晩秋に大樹の黄葉が輝き、木の下に栃の実が見つかります。日本原産で東日本を中心に分布し、特に東北地方に多く見られる。2006.10


 ハナミズキ(花水木;ミズキ科ミズキ属)。初夏には紅白の花を咲かせ、秋には木の葉が赤く色づいてきます。陽光で透かしてみると美しさが引き立ちます。北米原産の落葉高木でわが国のヤマボウシに似ることからアメリカヤマボウシともいう。2012.10


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  …> 季節のスケッチ(2021年10月)


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