新宿御苑

2017年11月25日 (土)

都心の新宿御苑で紅葉狩り気分

 11月最後の週末は好天に恵まれ、近場の新宿御苑へ出かけてきました。今年最後の紅葉狩り日和とのことで、近郊の紅葉景勝地は大賑わいが予想されたので、混雑を避けるように久々の新宿御苑を散策して都心の紅葉狩りを楽しむことにしました。


 苑内では抜けるような青空の下でイチョウ、カエデ等の木々が紅葉・黄葉で輝いていました。新宿御苑の晩秋の自然美を十分に堪能できました。


 大木戸門からぶらぶら歩いていると、真赤な塊りのような樹木の周りに多くの人が集まっていました。この樹木の正体は美しく真赤に紅葉したタムケヤマ(手向け山;カエデ科カエデ属)でした。


 タムケヤマはヤマモミジ系の紅枝垂の代表的な園芸品種で、葉に細かい切れ込みがあるのが特徴です。タムケヤマの中からもドコモビルがカメラのアングルに入ってきます。


 苑内では多くの外国人を見かけました。観光バスのコースに入っているようです。



 タムケヤマの近くにイチョウの大樹が生えていて、黄金色に輝いていました。大木なので迫力があります。


 この時期に咲くサクラの花を幾つか見かけました。これは小さなピンク色の花を沢山付けたヒマラヤザクラ(バラ科)。華やいだ感じに咲いていました。中国南部からネパール、インド北部のヒマラヤ山脈に分布する種で1960年代に渡来。


 ジュウガツザクラ(十月桜)も咲いていました。マメザクラとエドヒガンの交雑種。秋と春の年2回開花します。


 コブクザクラ(子福桜)。白い八重咲の桜で秋から冬にかけて咲きます。ちょうど白梅のような感じです。何羽かの小鳥が花を啄んでいました。


 苑の中央部に広大なイギリス風景式庭園があります。一面芝生が広がっていて、みんな思い思いにくつろいでいます。背景の新宿などの高層ビル群が苑の風景と見事に調和しています。


 イギリス庭園に隣接したフランス式庭園。この中にバラ花壇があって、この時期でもまだ何種かの秋バラの花が咲いていました。



 フランス式庭園の両脇に長いプラタナス並木が植えられています。プラタナス並木の中を散歩できます。




 苑内を回っていると随所にイロハモミジの紅葉を見かけました。まさに都心に居ながらにして紅葉狩りの気分を味わうことができました。


 大温室の概観です。少し小高い丘の上に建っています。2012年末にリニューアルオープンされました。明治時代から皇室の温室としてランの栽培を行っており、現在は絶滅危惧植物の保護増殖、ワシントン条約で保護されている洋ラン等の栽培など生物多様性の保全活動を行っています。


 更なる苑内の晩秋風景や大温室に展示中の花々などの写真は、季節のスケッチ(29年11月 新宿御苑)にアップしています。

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2013年1月26日 (土)

暖を求めて新宿御苑の新温室へ


 大寒(1/20)が過ぎても厳しい寒さが続いています。この週末は晴天に恵まれましたが、気温はまだまだ低いので、暖を求めて新宿御苑の新温室を訪れてきました。

 苑内はまだ冬木立で覆われています。画面の左側に新温室の丘が見えます。

 新温室は大木戸門を入ってすぐの丘の上に立っています。温室の丘へ大勢の人の流れが見られます。

 御苑の温室は、明治8年以来の歴史がありますが、昨年全面的な建て替えを行い、11/20にリニューアルオープンしたばかりです。温室内では、新宿御苑の温室の歴史をはじめ、絶滅危惧植物とそれを守る取組や熱帯に代表される多様な植物と人との関わりなど様々なテーマについて、実物の植物が展示されています。

 オオオニバス(大鬼蓮;スイレン科オオオニバス属)。南米アマゾン地方原産。温室の中央部に池が配置されていて、この池で大きな丸い葉が水面にその葉を浮かべています。


 オオベニゴウカン(大紅合歓;マメ科ベニゴウカン属)。熱帯性常緑低木。ネムノキ(合歓の木)の近縁種。


 オオベニウチワ(大紅団扇;サトイモ科アンスリウム属)。コロンビア、エクアドル原産。


 ディオーン・スピヌロスム(ソテツ科(ザミア科)ディオーン属)。メキシコ原産。中生代植物相の生きた化石といわれる。


 ウナズキヒメフヨウ(頷き姫芙蓉;アオイ科ヒメフヨウ属)。メキシコ・南米原産の常緑低木。


 ベニバナフクジンソウ(紅花福神草;ショウガ科コスタス属)。ブラジル原産。

 これ以外にも、気候に応じて多様に展開する熱帯の植物や絶滅危惧植物が多数展示されています。

 また、御苑の温室では明治時代からランの栽培を行っていて、交配による独自の新品種の作出にも力を入れています。現在、温室ではそれらの歴史的に価値の高い品種を継承するとともに、ワシントン条約により入手が困難となっているランの原種を多数保有栽培しています。以下のように、温室の随所にこれらのランの花が配置されています。

 Cephalanthera セファランセラ属


 Dendrobium (Den.) デンドロビューム属


 Paphiopedilum (Paph.) パフィオペディラム属


 属名不詳

 新温室はリニューアルしたばかりですので、これから更なる展示の充実が期待されます。寒い時期には絶好の集合場所になりそうです。
  …> 季節のスケッチ(25年1月 新宿御苑)

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2011年9月24日 (土)

秋晴れの広大な新宿御苑:十月桜、ウメモドキ、ススキなど


 日本各地に大被害をもたらし、首都圏を直撃した台風15号が太平洋沖に去り、今日の日本列島はスッポリと大陸からの高気圧に覆われて、爽やかな秋晴れの一日でした。近所の小石川植物園が台風の後遺症でしばらく休園となりましたので、この日は新宿御苑に足を伸ばしてきました。

 新宿御苑は、明治時代に皇室の庭園として造られましたが、戦後は都の公園として一般に公開されたものです。フランス庭園、イギリス式風景庭園と日本庭園を巧みに組み合わせた明治時代の代表的近代西洋庭園で、休日には多くの家族連れなどで賑わっています。
 


 御苑の中央部にイギリス風景式庭園が広がっています。広々とした芝生の中のユリノキの高木の周りに大勢の人が座り込んで、思い思いに寛いでいました。新宿の高層ビル群の背景が庭園の風景に見事に調和しています。
 


 大木土門から入って新宿門方面にブラブラと歩いていると、何と桜の花を見つけました。この桜はジュウガツザクラ(十月桜;バラ科)といってエドヒガン系の園芸種です。春と秋に年2回咲くとのこと。華やかなソメイヨシノと異なり楚々とした風情です。
 


 秋には多くの樹木が赤い実を付けます。。本州、四国、九州に分布する落葉小高木のウメモドキ(梅擬;モチノキ科)が枝中にたわわに赤い実を付けていました。ウメモドキの名前は、葉がウメの葉に似ていることに由来。
 


 これはガマズミ(莢蒾;スイカズラ科)の赤い実です.枝先に真っ赤な実が房状についています。この実は果実酒に用いられます。このガマズミの木は「母と子の森」ゾーンに生えていました。
 


 日本庭園の池の周りにはススキ(薄、芒;イネ科)の穂がたなびいていました。この日本庭園は水の流れに沿ってデザインされた回遊式だそうです。
 


 山野の半日陰地にみられる多年草のホトトギス(杜鵑;ユリ科)の花が咲いていました。名前のホトトギスは、花びらの斑点模様が鳥のホトトギスの胸の模様に似ているところに由来。
 


 全国の草地に分布するにキンミズヒキ(金水引;バラ科)を見つけました。細い花穂に黄色の花が付いています。細長い花穂がミズヒキ(タデ科)に似ていて、黄色の花を付けることからこの名が付いたとのこと。

 広々とした新宿御苑には、これ以外にも四季折々のいろんな樹木や草花も生えていて、また苑内の動線になる小径も巧みに設計されていて、休日の散策にはもってこいの場所です。

   …> 季節のスケッチ(2011年9月)

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