栃木・群馬・埼玉

2018年11月16日 (金)

晩秋の上州(伊香保温泉、榛名山)を周遊

 11月も中旬になると、山地や高原の錦秋模様は終わりを迎え冬支度が進みます。この時期に高地に位置する上州群馬の伊香保温泉や榛名山を車で周遊してきました。最盛期を過ぎていたものの、褐色の木々の間に紅葉・黄葉がまだ少し残っていて、晩秋の上州のたたずまいを楽しんできました。


 群馬の伊香保温泉はわが国有数の温泉地です。関越自動車道の渋川・伊香保ICで降りてから榛名山方向に車でぐんぐん上っていくと、標高約700m付近、榛名山の中腹に位置する伊香保温泉にたどり着きます。


 到着は夕方近くでしたが、急いで温泉の中央部につくられている石段街を散策してきました。石段をはさんで両側に旅館やホテル、みやげ物屋が並んでいます。


 伊香保温泉の湯元は石段街を登り切ったところにあります。この近くの渓流に朱塗りの太鼓橋の河鹿橋が架かっていて、周囲の紅葉の風景と一体化しています。


 温泉から榛名湖へ少し車で登ったところの高根展望台から、伊香保温泉が一望できます。


 伊香保温泉から榛名湖へ「静かな湖畔」のメロディーの音楽が流れる舗装が施されている榛名湖メロディーラインを進むと閑静な榛名湖畔に到着します。


 榛名湖は榛名山の火山噴火に伴って形成されたカルデラ湖で、榛名山山頂の標高1084mに位置する湖です。榛名湖の湖畔に、中央火山丘の榛名富士がそびえています。この榛名富士は溶岩で造られていて、富士山に似た形状をしています。


 周辺の木々は紅葉を終え、褐色の葉が少しだけ残っていました。もうすぐ冬木立になります。


 榛名湖から少し南下したところにパワースポットとして有名な榛名神社があります。榛名山の中腹に境内が広がる榛名神社は、927年に創建されたといわれています。


 神社入口から700mの参道を登っていくと約15分で本殿に着きます。この参道はそれほどきつくなく、年寄りにも手軽な散歩道といった感じです。


 清らかな榛名川の渓流に添って敷設された参道を進んでいくと、空を覆う高木の老杉並木や周囲に連なる巨岩・奇岩などの不思議な大自然の景観に圧倒されます。


 巨岩に挟まれた空間に小さな滝が形成されていて、渓流(榛名川)に注ぎ込んでいます。


 参道の終点は本殿になりますので、ここで参拝します。


 本殿の背後にそびえ立つ御姿岩は今にも崩れ落ちそうな奇岩です。この岩の洞窟の中にご神体が祀られています。


 参道の道すがら七福神の神さまたちが出迎えてくれます。これは寿老人です。


 布袋尊です。大きなお腹はみんなが撫でていくので、その部分だけ変色しています。


 恵比寿天です。大きな魚を腕に抱えています。


 福禄寿です。寿老人と似ていますが、細長い頭が特徴的です。


 弁財天です。元々のヒンドゥー教の女神が日本的変容を遂げ、さらに後に財宝神としての性格が付与されています。今回は七福神の中で大黒天と毘沙門天を見落としてしまいました。次の機会には是非出会いたいと思います

  上記以外にも、いろんな伊香保温泉、榛名山の晩秋風景をアップしています。
   …> 季節のスケッチ(2018年11月 上州)


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2018年7月 5日 (木)

色鮮やかに修復された日光東照宮



 7月上旬、日光・鬼怒川地方を旅行してきました。日光では日光東照宮の国宝・陽明門が平成の大修理を終え、色鮮やかに修復されていました。三猿や眠り猫も久しぶりに目の当たりに見学できました。さらに、宿泊地の鬼怒川温泉周辺の龍王峡にも足を伸ばしてきました。


 日光東照宮は東照大権現(徳川家康)を祀る神社です。東照宮の社殿群は1999年12月に世界文化遺産に登録され、国内のみならず海外からも大勢の観光客が訪れます。駐車場から出て両脇に杉の大木が立ち並ぶ参道を進みます。


 筑前藩主の黒田長政が奉納したとされる石鳥居から社殿に入っていきます。この石鳥居は九州の石材が使われています。


 神馬をつなぐ厩の神厩舎には、昔から猿が馬を守るとされていて、長押上に猿の彫刻が8面あり、人間の一生が風刺されています。中でも見ざる・言わざる・聞かざるの「三猿」の彫刻が有名です。


 大鳥居の先に修復され鮮やかに輝く国宝の「陽明門」が見えてきます。宮中正門の名をもらったと伝えられ、故事逸話や子供の遊び、聖人賢人など500以上の彫刻が施されている美しい門です。いつまで見ていても見飽きないところから日暮の門ともよばれます。


 陽明門を通り過ぎると、すぐに本殿に通じる「唐門(からもん)」が現れます。やはり国宝で、全体が胡粉で白く塗られ、舜帝朝見の儀など細かい彫刻が施されています。


 唐門から少し離れたところに左甚五郎作と伝えられる国宝の「眠り猫」の彫り物が見られます。猫が牡丹の花に囲まれ日の光(日光)を浴び、うたたねをしています。


 陽明門の天井絵の一つが昇竜(左)です。これを有名な鳴竜と間違え、真下で手をたたく人がいます。本物の「鳴竜」は、本地堂(薬師堂;右)の天井に描かれています。本物といっても、狩野永真筆の竜の絵は昭和36年に焼失し、その後復元されたもの。竜の頭部の下で手を拍くと鈴の音のような反響音が聞こえます。なお、鳴竜の絵は撮影禁止になっています。


 鬼怒川温泉近くの龍王峡も訪ねてきました。川治温泉と鬼怒川温泉の間、約3kmに亘る鬼怒川が流れる渓谷のことをいいます。今から約2200万年前に火山が爆発し、その溶岩が固まったできた岩石を、その後長い年月をかけて鬼怒川の渓流が侵食し、現在の峡谷が造形されました。渓流の両岸に奇岩怪石が連なっている景観が、龍の姿に見えることから、龍王峡と名付けられたといいます。龍王峡の入口から遊歩道に沿って渓谷の斜面を下り鬼怒川の渓流に近づくにつれ、見事な景観が目に飛び込んできます。

 これ以外の写真もアップしています。
   …> 季節のスケッチ(2018年7月 日光東照宮)
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2018年7月 4日 (水)

7月上旬、日光の大自然の中に広がる日光植物園の風景



 東京の小石川植物園の分園で 高山植物や寒冷地の植物の研究と教育を主な目的とする日光植物園は、日光東照宮近くの約10万㎡の林地に広がっています。7月上旬に日光植物園を訪れる機会がありましたが、当日は小雨がぱらつく天気模様でしたので、園内を少し回っただけで帰らざるを得なかったのが少々残念でした。


 園内の遊歩道は鬱蒼と緑生い茂る原生林の中を周回しています。大自然の中で高山植物等を観賞するような感じです。


 園内ではいろんな花を見かけました。これはナツツバキ(夏椿;ツバキ科ナツツバキ属)。別名はシャラノキ(娑羅の木)。


 わが国の山地に自生するヒナウチワカエデ(ムクロジ科カエデ属)。少し紅葉が始まっていました。


 ヒマラヤ、中国南西部などを原産とするヒマラヤキンシバイ(ヒマラヤ金糸梅;オトギリソウ科オトギリソウ属)。


 日当たりの良い岩地に生育するイブキジャコウソウ(伊吹麝香草;シソ科イブキジャコウソウ属)。伊吹山に多く自生し、芳香があります。


 本州中部の高山や亜高山の草原に多く自生するカライトソウ(唐糸草;バラ科ワレモコウ属)。シッポのような花穂が下に垂れています。


 亜高山帯、温帯の林床や草原に生育するトリアシショウマ(鳥足升麻;ユキノシタ科チダケサシ属)。北海道、本州の中部地方以北に分布します。


 北海道、本州の中部以北に分布し、深山の湿原などに自生するヒオウギアヤメ(檜扇菖蒲;アヤメ科アヤメ属)。


 山地や河川敷の日当たりのよい草地に自生するトモエソウ(巴草;オトギリソウ科オトギリソウ属)。


 わが国原産で山地の草原によく見られる多年草シモツケソウ(下野草;バラ科シモツケソウ属)。

 これ以外の園内の写真もアップしています。
   …> 季節のスケッチ(2018年7月)


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2018年4月 8日 (日)

栃木の大柿花山はキバナカタクリ、イカリソウなど山野草の花園



 4月上旬の週末(4/8)、栃木の大柿花山を訪ねてきました。大柿花山は、日光連山の裾野に広がる大柿の里山にある古城・袋ヶ岡城跡の山地を老園主が長年かけて花山として大改造した植物園で、四季折々の花々やトレッキングを楽しむことができるようになっています。


 この日は、キバナカタクリ、イカリソウなどの山野草やモモ、ツツジ、モクレンなどの木々の花々が山いっぱいに咲き広がっていました。



 この日は初めてのキバナカタクリを求めて大柿花山に足を運びました。大柿花山へのアクセスは、東京から東北自動車道を使い栃木インターで降りて約10~15分の道のりです。近くにはカタクリ自生地の三毳山やセツブンソウ自生地の星野の里があります。


 花山のトレッキングコースを進んでいくと、遊歩道の周りは桃色や白色のモモの花、黄金色に輝くチョウセンレンギョウなど満開になった季節の花木が目を楽しませてくれます。



 ツツジ(上)やシャクナゲ(下)も所々にあざやかな花を咲かせています。



 これ以外にも優美な紅白の花を咲かせたボケ(上)、紫モクレンとハクモクレン(下)などのいろんな花木を見かけました。


 さて、園入口から入ったすぐのスペースに色々な山野草が咲いていました。真っ先に目に入ったのが、お目当てのキバナカタクリ(ユリ科カタクリ属 )で、黄色の可憐な花が所々に咲き始めていました。


 北米に分布するキバナカタクリは、春の妖精の代表格で赤紫色の花のカタクリと同属です。花の形はカタクリとよく似ていますが、茎が長めで背丈が30~40㎝になります。キバナカタクリも開花後1ヶ月程度で葉が枯れてきて長い休眠期に入るといったサイクルを有するということですので、春の妖精の仲間になると思われます。


 イカリソウの仲間も多く開花していました。これは各地の林地に野生する多年草のイカリソウ(碇草、錨草;メギ科イカリソウ属)。4枚の花弁が中に蜜をためる距を突出しています。滋養・強壮に効果がある薬草です。


 小さな白い花のバイカイカリソウ(梅花碇草;メギ科イカリソウ属)。日本固有種で、本州、四国、九州の山地の林内、林縁に生育します。イカリソウ属の特徴である碇状の距がありません。


 イカリソウ(サルフレウム Sulphureum)の淡黄色の花も房状になって盛んに咲いていました。洋種のサルフレウムは普通のイカリソウと比べると、碇状の距を持っていますが、花の形状が少し違います。市場ではサルフレアの名で流通しています。


 キバナカタクリやイカリソウ以外にもいろんな珍しい山野草を見かけました。この白い花はハルオコシ(キンポウゲ科イチリンソウ属)。半八重咲きの白い花びらの周りに、緑色のがく片と総苞葉がついています。欧州原産のヤブイチゲの八重咲の品種。夏になると葉が枯れて休眠しそのまま越冬するので、ハルオコシも春の妖精の仲間になります。


 薄い青紫色の花のシラネアオイ(白根葵;キンポウゲ科シラネアオイ属)。深山に生育する山野草で普段あまり見かけません。日光白根山に多く生えています。

 上記以外にも、大柿花山の多くの写真をアップしています。
  …> 季節のスケッチ(2018年4月 大柿花山)
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2018年3月25日 (日)

三毳山の山腹に無数のカタクリの花が咲き広がる



 3月下旬の週末 (3/25)、 サクラがほぼ満開の小石川植物園を早朝に回った後、急いで東北自動車道に乗り、次の目的地の三毳山(みかも山)に向かいました。車で都心から1時間半もあれば楽に到着です。三毳山では山腹一面にカタクリの花が咲き広がっていて、息を呑むような美しい光景に出会うことができました。


 花の百名山にも選定されている栃木の三毳山はカタクリ、アズマイチゲ、ニリンソウなどの山野草の自生地になっています。東北自動車道の佐野藤岡ICを降りてすぐの所に標高229m のやや低めの三毳山がそびえていますが、みかも山公園はその三毳山と一体化した広大な自然公園になっています。


 みかも山公園東口広場に車を留め、案内表示に従って山中のカタクリ園まで15分ほど山道を登っていきます。道の途中で「北国の春」の唄に出てくるコブシ(辛夷;モクレン科モクレン属)の花を見かけました。


 やがてカタクリ園に到達しますが、周りの山腹一面に赤紫色に彩る無数のカタクリのが咲き広がっていました。この世のものとは思えない美しい光景にしばし茫然となりました。この自生地は日本有数の規模で約150万株ものカタクリが自生しているそうです。


 可憐なカタクリ(ユリ科カタクリ属)の花は春の野の花の代表格です。春先に花を咲かせた後、夏までの間に光合成を行って地下の栄養貯蔵器官や種子に栄養分を蓄えます。そして、その後は春まで地中の地下茎や球根の姿で過ごすというライフサイクルを持ち、春の妖精(スプリング・エフェメラル)とも呼ばれます。



 赤紫色のカタクリの花は6枚の花びらが反り返っていて、まるで春の陽光の下で森の妖精たちが背中の羽根を羽ばたきながら遊んでいるように見えます。カタクリは古来から親しまれ、万葉集では「堅香子(かたかご)」の名で詠まれています。




 カタクリ園から降りてきて広場近くの野草の園に向かうと、カタクリ以外の野の花も自生しています。上からニリンソウ(二輪草;キンポウゲ科イチリンソウ属)、キクザキイチゲ(菊咲一華;キンポウゲ科イチリンソウ属、別名はキクザキイチリンソウ)、そしてアズマイチゲ(東一華;キンポウゲ科イチリンソウ属)になります。いずれも春の妖精の仲間です。

 今月は好天の下で奥秩父のセツブンソウの自生地、三毳山のカタクリの自生地と立て続きに行くことができ、無数の春の妖精たちとの出会いがかなって非常に幸運でした。

 三毳山のいろんな写真をアップしています。
  …> 季節のスケッチ(2018年3月 三毳山)
  …> Photo Gallery(三毳山のカタクリなど)


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2018年1月 7日 (日)

安中に迎春のロウバイの花が勢いよく咲き広がる



 群馬県安中市のろうばいの郷を訪ねてきました。新春の青空の下、迎春花のロウバイの花が勢いよく咲き広がっていました。まさに新春の到来を喜ぶがごとく、無数の黄金色の花が青空を舞う風景は圧巻でした。



 群馬県安中市のろうばいの郷は県内最大規模を誇るロウバイ園で、3.2haの敷地に12,000本のロウバイが植えられています。このろうばいの郷は、約20年前に地元の農家が遊休農地に植えたのが始まりだそうです。園内には甘い香りを感じながら散策できるように遊歩道がきれいに張りめぐらされています。



 ろうばいの郷では、無数の鮮やかな黄金色のロウバイ(蝋梅)の花が勢いよく咲き出していてほぼ満開の状態でした。青空の中に黄金色の迎春花が点描されているかのようで、見事な景観でした。ロウバイの花に顔を近づけると、梅の香に似た甘いいい香りがします。黄金色の小さな花はその名の通り、まるで透き通ったロウ細工のようです。


 ろうばいの郷から遠方に見える妙義山はゴツゴツとした奇岩怪石が林立し何とも言えない山容で、九州の耶馬渓、四国の寒霞渓と並んで、日本三奇勝に数えられています。妙義山の中腹に立派な妙義神社があるというので、参拝しようと登り口にある道の駅まで車を走らせました。しかし、手すりもない急な何段もの石段を上り下りしなければならないことが分かり、参拝を断念しました。その代わり、道の駅で買い物などをしてきました。

   …> 季節のスケッチ(2018年1月 安中・妙義)


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2016年7月 8日 (金)

高山植物の女王コマクサとの出会いを求めて


 7月上旬、那須高原への旅行の途中、日光市上三依水生植物園に立ち寄ってきました。高山植物の女王と言われるコマクサがこの植物園に咲いているというので、コマクサとの出会いを求めてのワクワクと心躍る旅になりました。

  (今回出会った高山植物の女王と言われるコマクサ)

 この日光市上三依水生植物園へは車で行きましたが、東北自動車道西那須野塩原ICを降りて国道400号線を北西方向に進みます。そして塩原温泉郷を過ぎて、さらに山の方に向かい国道121号線との交差点のすぐ近くに広がっています。また、電車では会津鬼怒川線上三依塩原温泉口駅から徒歩7分です。



 今まで知りませんでしたが、上三依水生植物園は日光の山地に存する秘めたる花の名所です。すなわち、早春のミズバショウの開花に始まり、サクラソウ、クリンソウ、ニッコウキスゲ、スイレン、ベニコウホネ、シュウメイギク等が咲き、また、幻の花と言われるヒマラヤの青いケシや高山植物の女王コマクサ等々、約300種、3万本の植物が季節を彩り咲き競っています。


 園の入口には「今見ごろの草花」が掲示されていて、よく見るとお目当ての高山植物コマクサも咲いているようです。はやる心を抑えてその場所に直行しました。



 すると、可憐に咲く赤紫色のコマクサ(駒草;ケシ科コマクサ属)の花を目の前に見つけました。高山植物の女王といわれるように、まさに気品ある花姿でついしばらく見とれていました。実は母校の山形東高の校章が近くの蔵王連峰に咲くコマクサをデザインしたものですが、実物のコマクサを見る機会は今までまったくありませんでした。今回ようやく長年の夢が叶い、感無量です。

 白花のコマクサも咲いていました。この植物園には、コマクサ以外にもいろんな山野草が咲いていました。


 コマクサと同属のハナケマンソウ(花華鬘草;ケシ科コマクサ属)です。コマクサに似た錨形の花が総状に付いています。北米西部原産の多年草でアメリカコマクサの別名があります。ハナケマンソウは全体的に小型で、細かく羽状の葉がボリューム豊かに広がるので、庭植えなどによく用いられます。


 ニッコウキスゲ(日光黄萓;キスゲ亜科ワスレグサ属)も咲いていました。日本の本州などでは高原に普通に見られるが、日光に多く咲くことから、地名が入った名が付けられたとのこと。ゼンテイカ(禅庭花)とも呼ばれる。

 ワスレグサ属の園芸品種を総称してヘメロカリスというが、ここでは多くのヘメロカリスの花々が咲いています。


 ユリ科の花を多く見かけました。これは北海道、本州、四国の冷涼な高地に生えるクルマユリ(車百合;ユリ科ユリ属)です。花の形がオニユリコオニユリに似ていますが、葉の付き方が車輪に似ていることから和名が由来しています。

 上記以外にもいろんな種類の山野草が咲いていました。詳しくは、季節のスケッチ(28年7月上三依植物園)をご覧ください。これから上三依水生植物園には、ヒマラヤの青いケシやミズバショウなどが咲く時期に何度でも訪れたいと思います。


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2016年1月10日 (日)

3連休に迎春花が広がるろうばいの郷や世界遺産の富岡製糸場へ


 3連休の中日、青空の下に無数の迎春花のロウバイが咲き広がる群馬県安中市のろうばいの郷へドライブしてきました。ちょうどロウバイ祭りが催されていて、近隣から多くの人が集まっていました。さらに、ろうばいの郷を後にして約20kmの近さにある世界遺産の富岡製糸場まで足を伸ばしました。ここでは明治時代の殖産興業の息吹を体感してきました。



 群馬県安中市のろうばいの郷は県内最大規模を誇るロウバイ園で、3.2haの敷地に12,000本のロウバイが満開になって咲き広がっていました。この施設は、約20年前に地元の農家が遊休農地に植えたのが始まりだそうです。


 梅の香に似た甘い香りが漂う遊歩道を歩きながら、青空の中に点描された無数の鮮やかな黄金色の迎春花を存分に楽しんできました。


 遠方には、富岡市・安中市の境界に位置する日本三大奇景の一つとされる妙義山の山並みが見えます。


 ろうばいの郷から約30分ほど車を飛ばして、世界遺産に登録された富岡製糸場を見学してきました。富岡製糸場へ向かう通りの両脇にはいろんな店が建ち並び、あたかも門前市のような賑わいでした。


 富岡製糸場は明治政府が明治5年に建てた官営工場ですが、繰糸所、置繭所、女工館、検査人館等の主要建物は、ほぼ創業当初の状態で良好に保存されています。明治の人々の維新の意気込みに共感を覚えました。



 製糸場の工場建設は明治5年に完成し、その後全国から集まった工女たちの手によって本格的な器械製糸 が始まったそうです。現在の建物内には様々なパネルが展示されており、かつて稼働していた器械装置もきちんと保存されていました。

…> 季節のスケッチ(28年1月 安中・富岡)


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2015年7月19日 (日)

梅雨明けの猛暑の中、古代蓮の里、足利フラワーパークへ


 各地に豪雨災害をもたらした台風11号の通過とともに、関東地方は7/19に梅雨が明けました。ちょうど海の日を含む3連休に時期を合わせたかのようでした。梅雨明けの猛暑の中、古代蓮の里(埼玉県行田市)と足利フラワーパークに日帰りでドライブしてきました。

(古代蓮の里)


 古代蓮の里への訪問は、昨年7月初旬以来2回目になります。昨年はちょうど見頃の時期だったため、10万株もの美しい古代蓮の花が一面に咲き広がり別世界のような心地を味わいましたが、今年は昨年より約2週間遅れでしたので見頃が過ぎ、花もポツポツといった感じでした。


 まだ少し残っていた古代蓮の見事な大輪の花です。行田市の天然記念物に指定されている古代蓮(行田蓮)は原始的な形態を持つ1400年~3000年前の蓮で、現代の蓮より花びらの枚数が少なく、大きいのが特徴です。


 美しい大輪の花も次第に花弁が散り、花の中心部の花托が浮き出てきます。花托の形状が蜂の巣に似ていることから、「はち巣」となり 「はす」と呼ばれるようになったという説があります。


 花弁が散ったあとの花托は、花弁が散ると生長しながら果托に変化します。同時に、受粉しためしべも成熟して褐色化し、硬い果皮を持つハスの実になります。古代蓮の里売店では、果托を乾燥させ販売をしています。

 美しい花を咲かせた蓮の地下茎は、秋になると生長がとまり、翌年の発芽にそなえて栄養をたくわえます。この地下茎がレンコンです。


 里内の池には古代蓮以外の水生植物も分布しています。これは、スイレン(睡蓮;スイレン科スイレン属)の花です。蓮の花にも似ていますが、スイレンの花は小柄で水面に浮かんでいます。


[古代蓮の里案内図]


(足利フラワーパーク)

 古代蓮の里を後にして、次は足利フラワーパークに向かいました。車で40分北上すると目的地に到着です。このルートは、短いものの埼玉→群馬→栃木の3県を通るようになっています。


 足利フラワーパークは大藤4本 ( 野田九尺藤 3本、八重黒龍藤 1本 ) と 80m に及ぶ白藤のトンネルが有名です。栃木県天然記念物にも指定されており、見頃を迎える 4月中旬から 5月中旬の 1ヵ月間は大勢の人出、観光客で賑わいます。今の時期は当然ながら藤の花も終え、猛暑も重なって人出は少なめでした。


 パーク内では猛暑の中、夏休みに入った子どものためのいろんなイベントが企画されていました。



 パーク内を散策していると、「フラワーパーク」の名の通り、至る所に季節の花々が見事に配置されているのが分かります。



 この時期見頃の花は、バラの花(上)や熱帯スイレン(下)になります。これから9月にかけて熱帯スイレンが、水辺に浮かぶ花の妖精のように池面いっぱいに咲き広がります。

 この近辺には、みかも山公園とか渡良瀬遊水池とか行ってみたかった所が他にもあったのですが、猛暑で降参。楽しみは後に取っておくことにして、このまま帰宅と相成りました。

…> 季節のスケッチ(27年7月)


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2015年7月 5日 (日)

中禅寺湖、戦場ヶ原などの奥日光の大自然を満喫


 このたび、中禅寺湖、華厳の滝、戦場ヶ原などが男体山の裾野に広がる奥日光の地を訪れ、大自然を満喫してきました。梅雨前線が関東地方に近づいていたのですが、幸いにもこの日は何とか天気がもってくれました。


 日光市街を出て日本ロマンチック街道と名付けられた観光道路を進みます。紅葉時に車が長蛇の列になるいろは坂を上りきると中禅寺湖や華厳の滝が見えてきます。


 奥日光の入り口に位置する中禅寺湖です。周囲約25km、最大水深163mで、およそ2万年前に男体山の噴火による溶岩で渓谷がせき止められ、湖の原形ができたといわれています。後景の男体山が雲の中で幻想的なシルエットのようでした。



 多くの滝が点在する日光周辺で、最も有名なのが華厳ノ滝です。中禅寺湖の湖水が高さ97メートルの岸壁を一気に落下する壮大な眺めを堪能できます。この日は滝の轟音が響き亘る中、濃い霧の中から滝が流れ出てくるような神秘的な光景でした。


 いろは坂を上りきる直前の所に明智平のドライブインがあります。駐車場も広く、休憩しながら展望を楽しむことが出来ます。遠方に華厳の滝が小さく見えます。明智平の地名は、東照宮造営を指揮した天海僧正といわれています。


 中禅寺湖から日本ロマンチック街道を少し進んでいくと左手に戦場ヶ原の大湿原が広がっています。今回は赤沼茶屋の所から入り、遊歩道を1時間近く歩き回ってきました。→戦場ヶ原コースマップ
 戦場ヶ原の名前は、かつて中禅寺湖をめぐって男体山の神と赤城山の神が争った「戦場」だったという神話に由来します。かつて湖であった地が湿原化したもので、400ヘクタールもの広大な面積を有します。


 湿原をぐるりと囲むように自然探究路(木道)が整備され、2時間ほどで歩けるハイキングコースになっており、大自然の中で森林浴を満喫することが出来ます。戦場ヶ原には350種にも及ぶ植物が自生し、野鳥の種類が多いことでも有名です。


 美しい雄姿の男体山を背景とした広大な湿原を見渡せる展望ポイントが各所に設置されています。ロマンチック街道を走るバスが小さく見えます。



 この時期の湿原にはオレンジ色に咲くレンゲツツジや白い綿毛が飛び交うワタスゲなどが点在していました。ただ、最近の連日の降雨のため、ワタスゲの綿毛がすっかり萎んでいて残念でした。



 遊歩道沿いに湿原を縦走する湯川が流れています。カラマツの倒木を多く見かけましたが、これは地下水の水位が高いため深く根を張れないことによるとのことです。


 今回は時間の余裕があまりなかったため、赤沼から湿原南部の区域だけの散策になりましたが、それでもいろんな木々や山野草の花を見かけました。
 これは落葉低木のカンボク(肝木;スイカズラ科ガマズミ属)で、純白で5枚の装飾花を付けます。アジサイの花とよく似ていますが、アジサイの装飾花は4枚です。


 落葉低木ミヤマウグイスカズラ(深山鶯神楽;スイカズラ科スイカズラ属)に早くも赤い実が付いていました。本州から四国・九州の主に日本海側に分布し、高さは2メートルほどになります。


 ハクサンフウロ(白山風露;フウロソウ科フウロソウ属)。東北地方から中部地方に分布し、高山の雪渓周辺の草地に生えます。和名は石川県の白山に由来しますが、戦場ヶ原の古名である赤沼ヶ原に多く分布するので、アカヌマフウロとも呼ばれます。


アヤメ(文目;アヤメ科アヤメ属)の花を多く見かけました。本来アヤメは乾燥した草地に生える植物ですので、戦場ヶ原のアヤメには少々驚きました。


 オオヤマフスマ(大山衾;ナデシコ科オオヤマフスマ属)の小さい白い花を見つけました。平地から山地の日当たりのいい河原や土手などに多い多年草です。


 ウマノアシガタ(馬の足型;キンポウゲ科キンポウゲ属)の黄色い光沢のある小さな花を多く見かけました。平地から山地の日当たりのいい草原などに生えます。キンポウゲ科に多い有毒植物です。


 イブキトラノオ(伊吹虎の尾;タデ科イブキトラノオ属)。山地から高山の日のよく当たる湿地や湿り気のある草原に群生します。


 戦場ヶ原入口の赤沼茶屋の周辺の畑地に多くのニッコウキスゲ(日光黄菅;ユリ科ワスレグサ属)が植えられていました。ただ、湿原内には咲いていないようです。

 奥日光散策の翌日は、ニッコウキスゲが咲き誇る霧降高原や日光植物園(小石川植物園日光分園)に行こうとしたのですが、あいにく本降りの雨となり断念。是非次の機会に訪れたいと思います。

…> 季節のスケッチ(27年7月 奥日光)


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