静岡・神奈川

2022年11月19日 (土)

中伊豆の旅(修善寺、浄蓮の滝、韮山など)


 このたび修善寺温泉に宿泊し、中伊豆地方(修善寺、浄蓮の滝、韮山など)をドライブしてきました。長いコロナ禍で巣ごもり生活が続いていたので久しぶり遠出になりました。やはり旅行はいいですね。気分が晴れます。これからはコロナの状況を見ながらも、少しずつ足を延ばして行きたいと思います。
 以下、ドライブで回った中伊豆(修善寺温泉、浄蓮の滝、韮山反射炉)の風景を紹介します。

<修善寺温泉>

 伊豆市修善寺に建つ曹洞宗の名刹修禅寺。修禅寺の周りに修善寺温泉郷が広がる。もともと修禅寺は807年弘法大師に依って真言宗の寺院として開創されたもの。鎌倉幕府2代将軍の源頼家が当寺に幽閉されたとしても知られています。


 修善寺温泉の宿泊は新井旅館。明治初期の1872年に開業し、建物の多くが国の登録文化財に指定されている。芥川龍之介 、島崎藤村、川端康成、正岡子規、横山大観、前田青邨などの多くの文人墨客たちが訪れています。


 修善寺温泉郷は伊豆半島ジオパークの一つ。温泉郷を流れる桂川の川床には火山活動による大きめ岩がゴロゴロしています。


 温泉郷には散策路が設営されていて多くの観光客や宿泊客で賑わっています。散策路の中に背の高い青竹が立ち並んぶ竹の小径は京都嵐山の竹林を彷彿させます。

<浄蓮の滝>

 約1万7000年前の伊豆東部火山群の噴火による溶岩流の末端部(伊豆市湯ヶ島)にできた名瀑、浄蓮の滝。伊豆半島ジオパークの一つです。滝の横には溶岩が冷えて収縮する際にできる柱状の岩(柱状節理)がくっきりと見えます。迫力ある滝と柱状節理がおりなす景観は見事です。


 浄蓮の滝から流れ出る水流は狩野川として伊豆半島を縦走しています。浄蓮の滝付近の渓流ではアマゴとニジマスの釣りが盛んです。また、滝の下流に少し進むと、湧水を利用したわさび沢が広がっています。

<韮山反射炉>

 江戸幕末期、外国の脅威に対すべく中伊豆の韮山の地に建造が進められた韮山反射炉。反射炉とは、銑鉄などの金属を溶かし大砲などを鋳造するための溶解炉のことで、韮山反射炉は、実際に稼働した反射炉として国内で唯一現存するもの。


 韮山反射炉の建造は江戸湾海防の実務責任者だった韮山代官の江川英龍とその子英敏によって進められ、安政4年(1857年)に竣工。鉄製18ポンドカノン砲や青銅製野戦砲などの西洋式大砲が鋳造されました。韮山反射炉は明治日本の産業革命遺産として世界遺産に登録されました。明治以降のわが国の製鉄業の発展の礎を築いたもので、先人の多大な尽力に頭が下がる思いです。

 詳しくは
  ……> 季節のスケッチ(2022年11月)

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2019年11月 2日 (土)

世界文化遺産の三保松原・富士五湖を周遊

 好天に恵まれた11月に入ってすぐの週末、世界文化遺産の三保松原、富士五湖を車で周遊してきました。

(三保松原)

 11/1は都心から東名道を走って三保松原へ。晴れ上がっていたので、松原の上方にお目当ての富士山がくっきりと遠望できました。今年3月にオープンしたばかりの三保松原文化創造センター「みほしるべ」の屋上からこの素晴らしい富士山の眺望が得られます。


 三保松原は約7kmの海岸に約3万本の松が生い茂り、松林の緑、打ち寄せる白波、海の青さと富士山が織りなす風景は歌川広重の浮世絵や数々の絵画・和歌に表現されてきました。


 三保松原の参道のゆるやかな階段を上っていくと、天女伝説で知られる羽衣の松が生えています。


 羽衣の松を過ぎるとすぐに海岸です。


 海岸から左手を見ると、松原の先の方に霊峰富士山がくっきりと浮かんでいます。


 三保松原、駿河湾、富士山のコラボが見事です。


 松原の中に海岸に並行して遊歩道がつくられています。閑静で涼しい環境の中で散策ができるようになっています。

(富士五湖 本栖湖)

 今回の富士五湖巡りのスタートは西側の本栖湖からです。このアト、精進湖、西湖、河口湖、山中湖と進みます。


 本栖湖は富士五湖の中で最も深く、透明度の高い湖です。北岸が富士山の展望スポットになっています。まだ午前中の早い時間でしたので、富士山はうっすらと靄がかかった感じでした。


 湖畔ではナナカマドの赤い実などを見かけました。

(富士五湖 精進湖)

 本栖湖の次は五湖の中で最も小さい精進湖です。精進湖は両隣の本栖湖、西湖と地下でつながっていて、水位が連動していると推測されています。


 精進湖から見る富士山は、手前にある小さな山(大室山)が子供のように見えることから「子抱き富士」と呼ばれます。さらに、大室山の手前には国の天然記念物に指定されている「青木ヶ原樹海」が広がっています。


 富士五湖周辺の紅葉は全体的にまだまだでしたが、精進湖の湖畔ではカエデやイロハモミジなどが赤く染まっていました。精進湖の次の西湖では、残念ながら、富士山はすっぽりと雲に覆われていました。

(富士五湖 河口湖)

 河口湖の紅葉まつりがちょうど11/1から始まっていました。円形ホール近くの紅葉まつり会場に駐車してブラ散歩してみました。ただ、木々の紅葉はまだまだの状況でした。




 湖畔に出て富士山を眺めてみると、幸いにも冠雪した山頂部分の雲が晴れていました。河口湖北岸からは目の前に美しい富士山の姿が大きくそびえ、晴れ上がると圧巻の富士山ビューが楽しむことが出来ます。この日は何とか富士山の雄姿を撮ることができ、やれやれでした。

(富士五湖 山中湖)

 富士五湖の最後は山中湖です。山中湖東岸の長池親水公園が富士山のビューポイントです。湖畔の木々はうっすらと色づいていました。ただ、富士山の眺望がどうなっているかが気がかりです。


 やはり富士山を覆う雲が厚かったのですが、白い山頂がかすかに顔を出していました。この後の帰路は東富士五湖道路、中央道を経て約2時間のドライブでした。


 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2019年11月)


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2019年7月29日 (月)

梅雨明けの7月末、炎天下の浜松城、浜松東照宮を訪れる

 
 今年は梅雨が長引いたので誰もが夏空が待ち遠しいと言っていましたが、いざ梅雨が明けた途端に当然のことながら猛暑が到来。たまらない暑さで、早くも秋の涼風が待ち望まれます。さて、梅雨が明けた7月末(7/29)用事があって夫婦連れで浜松に行ってきました。そして、汗だくになりながらも炎天下の浜松城や浜松東照宮を回ってきました。


 JR浜松駅からタクシーで10分ほどで浜松城公園に着きます。すると、石垣で積み上がった本丸ゾーンにそびえ立つ浜松城の天守閣が目に入ってきます。現在の天守閣は昭和33年に野面積みの旧天守台の上に再建されたもので、浜松市の史跡に指定されています。


 徳川家康は1570年、三方原台地の引間城(浜松城の前身)に入城して武田信玄軍との戦いに備えたが、三方ヶ原の合戦で信玄に大敗。このとき憔悴した自分の絵を描かせ、生涯の戒めとしたという話は有名です。その後、家康は浜松城に大改築して出世街道を歩んでいきます。さらに、家康の後の城主たちが続々と幕府の要職に付くなど活躍しているので、浜松城は「出世城」と呼ばれるようになりました。


 浜松城の二の丸ゾーンには若き日の徳川家康像が建立されています。


 浜松市の市役所の市庁舎は浜松城に隣接しています。炎天下で浜松城を回った後は市庁舎に入って一休み。冷房が効いていたので助かりました。


 浜松城から少し離れた丘の上(引間城跡)に家康を祭神とする浜松元城町東照宮が明治19年に建立されています。引間城は家康が浜松に入ってから浜松城を現在の位置に築くまでの間、活動していた場所です。また、少年時代の豊臣秀吉も出仕していました。このため、現在では二人の武将を天下人へと導いた「出世神社」と呼ばれ、多くの参拝者が訪れています。


 最強のパワースポットとして有名な浜松元城町東照宮の境内には、二人の出世人の像すなわち軍配を上げる家康と少年時代の秀吉の像が建っています。この二人の像の間に立って、スリーショットの写真を撮ることができるようになっています。


 なお、この神社には社務所のようなものがなく、お札やお守りなどを求めることができません。この「質素さ」は驚きです。


 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2019年7月 浜松)


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2019年3月14日 (木)

悠久の大自然の営みを実感する伊豆高原のジオサイト(大室山、城ケ崎海岸)


 3月中旬(3/13-14)、伊豆半島ジオパークをドライブで巡り、悠久の大自然の営みを実感してきました。伊豆半島に数多くのジオサイトがありますが、今回は伊豆高原です。約4千年前の火山活動で形成された椀を伏せたような美しい山容の大室山や、大室山が噴火したときの溶岩が海に流れ出し、その後の海の侵食作用で削られて形成された城ケ崎海岸を回ってきました。

(大室山)

 約4千年前にできた伊豆東部火山群で最大のスコリア丘の大室山は山体全体が国天然記念物の指定を受けています。


 大室山は伊豆高原のどこからみても、お椀をふせたような柔らかな曲線のシルエットが美しい山容です(伊東観光協会公式HPより)。700年余り続く「山焼き」の伝統行事によって、この美しい山容が保たれています。


 徒歩での登山は禁止されていますので、リフトで登ることになります。約6分間の空中散歩を楽しむと山頂へ到着します。


 山頂に到着すると、大きな噴火口跡が目に入ってきます。ここでアーチェリーができるようになっています。噴火口を周回する約1㎞のお鉢めぐりの遊歩道は、眺望をさえぎるものがない心地よい散策コースになっています。


 山頂の遊歩道沿いに小さなお地蔵さんが立ち並んでいます。お地蔵さんの間から、遠方の富士山がくっきりと姿を見せてくれます。


 山頂の遊歩道からは、富士山、箱根へ続く山並み、伊東温泉や真鶴半島(上図)、相模湾に浮かぶ伊豆大島などの大パノラマの眺望を楽しむことが出来ます。


(城ケ崎海岸)

 城ヶ崎海岸は、大室山が約4,000年前に噴火したときの溶岩が海に流れ出し、海の侵食作用で削られてできた約9kmにわたる雄大な出入りの激しい溶岩岩石海岸です。


 若者たちが無数のゴツゴツした岩石がむき出しになってどこまでも続く独特の景観を呈する海岸に繰り出し、ワイワイと楽しんでいます。


 遠方には伊豆大島が海上に浮かんで見えます。


 長さ48m、高さ23mの門脇崎の海の吊り橋は、断崖絶壁のスリルを味わうことができる名所になっています。


 門脇灯台を中心に海岸に沿って遊歩道が設営されていて、適度なハイキングコースにもなっています。多少の起伏がありますが、連続する景観の美しさに足の疲れも吹き飛びます。


    …> 季節のスケッチ(2019年3月 伊豆・箱根)

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2014年4月 6日 (日)

箱根湿生花園で新たなスプリング・エフェメラルと出会う


 4月5日~6日の週末、箱根に出かけた折りに仙石原にある箱根湿生花園を訪れてきました。これまで湿生花園は何回か訪れていますが、この時期は2度目で4年ぶりになります。園内は群生するミズバショウをはじめ色んな山野草が咲いていましたが、前回見過ごしてしまった幾つかのスプリング・エフェメラルと出会うことが出来たのは大きな収穫でした。また、箱根からの帰途は小田原に立ち寄り、サクラが満開の小田原城を眺め、そして本場の蒲鉾や干物をお土産に買い求め帰路に着きました。

【箱根湿生花園】



 湿生花園内は季節毎に色んな山野草が咲き、いつもでも楽しめるようになっています。4月上旬のこの時期は湿地に群生するミズバショウ(水芭蕉;サトイモ科ミズバショウ属)が見頃になっています。ミズバショウは雪の多い日本海側や高山に分布し、雪の少ない箱根には自生しません。ミズバショウの近縁種のザゼンソウ(座禅草;サトイモ科ザゼンソウ属)も何株か見かけました。


 ミズバショウの群生地で、所々に鮮やかな黄金色のエゾノリュウキンカ(蝦夷立金花;キンポウゲ科リュウキンカ属)を見かけました。本州北部や北海道などに分布する多年草で、茎は直立しやや大きめの花を多数咲かせます。また、谷川に群生し春の柔らかい葉を食するのでヤチブキとも呼ばれます。


 園内では山野草だけでなく、樹木の花々も咲いています。これは玄界灘近くの山地に多い落葉低木のゲンカイツツジ(玄海躑躅;ツツジ科ツツジ属)。園内で最初に咲くツツジです。この日はゲンカイツツジ以外にも、シデコブシマメザクラミツマタなどが開花していました。


 いつ来ても湿生花園は山野草の宝庫になっていますが、特に春のこの時期は一斉に花が咲き始め、生命の息吹を感じることができます。これはカタクリ(片栗;ユリ科カタクリ属)の花。6枚の花びらが反り返っていて、まるで春の陽光の下で森の妖精たちが背中の羽根を羽ばたきながら遊んでいるように見えます。

 春先に開花し夏まで葉をつけると、あとは落葉広葉樹林の林床などの地中で過ごす一連の野の花を総称してスプリング・エフェメラル Spring Ephemeral と呼びますが、カタクリは典型的なスプリング・エフェメラルです。春先に花を咲かせた後、夏までの間に光合成を行って地下の鱗茎や種子に栄養分を蓄え、その後は春まで地中の地下茎や球根の姿で過ごすというライフサイクルを持ちます。


 白色や薄紫色の一輪の花はキクザキイチゲ(菊咲一華;キンポウゲ科イチリンソウ属)です。キクに似た花を一輪つけることからこの名が由来し、キクザキイチリンソウとも呼ばれます。本州近畿地方以北から北海道に分布し、落葉広葉樹林の林床などに生育します。キクザキイチゲもスプリング・エフェメラルの一種。


 ミスミソウ(三角草;キンポウゲ科ミスミソウ属)。雪の下でも常緑であることからユキワリソウ(雪割草)とも呼ばれます。本州の中部以西の山間地に多く生育し、葉は常緑で三角形に近く三つに分かれています。


 珍しいヒトリシズカ(一人静;センリョウ科チャラン属)の花を見つけました。茎の先に1本の穂状花序を出し、ブラシ状の小さな白い花をつけて群生していました。花穂を2本以上出すのが近縁種のフタリシズカになります。ヒトリシズカは北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の林内、林縁に自生します。静御前の舞う姿を彷彿させることからこの名が付いています。


 ショウジョウバカマ(猩々袴;ユリ科ショウジョウバカマ属)。北海道から九州までの、やや湿った場所に分布します。面白い名前が付いていますが、赤い花が中国の伝説上の動物のこ猩々(ショウジョウ)になぞらえ、根生葉の重なりが袴(ハカマ)に似ていることから由来するそうです。ショウジョウバカマもスプリング・エフェメラルの一種とされています。


 イワウチワ(岩団扇;イワウメ科イワウチワ属)が岩場に密生していました。日本の固有種で、本州の中国地方以北の山地帯の林内や林縁に分布します。岩場に生え、葉の形状が団扇(ウチワ)に似ていることから和名が由来。


 エゾエンゴサク(蝦夷延胡索;ケシ科キケマン属)を初めて観察しました。近縁種のムラサキケマン(紫華鬘)よりやや小振りです。エゾエンゴサクは北海道、本州北部の山地に分布する多年草で、ムラサキケマンと同様にスプリング・エフェメラルの一種。蝦夷に生え、地中の塊茎が漢方薬の「延胡索」に似ていることから和名が由来。


 コシノコバイモ(越の小貝母;ユリ科コバイモ属)の可憐な花を見つけました。コバイモの仲間は生息地の名前が付くことが多く、コシノは越後地方の意味。コバイモの仲間は、草むらに普段に見かけるバイモよりもずっと小柄でスプリング・エフェメラルの一種です。コバイモには今回初めて出会いました。


 やはりスプリング・エフェメラルの一種の多年草キバナノアマナ(黄花の甘菜;ユリ科キバナノアマナ属)が黄色の花を咲かせていました。地下に鱗茎(球根)があり、早春に葉と同時に花茎を出します。国内では北海道、本州中部以北に分布し、日のあたる草むらや田畑の土手、林の縁などに生育します。キバナノアマナも初めての出会いです。


 シラネアオイ(白根葵;キンポウゲ科シラネアオイ属)。日本固有種の1属1種で、深山に生育する山野草です。和名は、日光白根山に多く、花がタチアオイに似ることから付きました。山芙蓉(やまふよう)や春芙蓉(はるふよう)の別名があります。花の正面から撮った写真がピンぼけで横からの写真になってしまいました。


 北米原産のトキワナズナ(常盤薺;アカネ科フーストニア属)の小さな4弁花が密生して咲いていました。わが国には明治時代に渡来し、野生化しているものもあるようです。名前は常緑のナズナということになりますが、花の形状はナズナとは全然異なります。


 湿地帯の畔でスギナ(杉菜;トクサ科トクサ属)の胞子体であるツクシ(土筆)を見つけました。よく見ると園内の随所にニョキニョキと立ち並んでいるのですが、周りの土や枯れ草と色が似ているので注意しないと見過ごしてしまいます。

 これ以外にも、園内には色んな春の山野草が咲いており、この日は時間を忘れて歩き回りました。


【小田原城】


  翌日は箱根から東京へ戻るわけですが、小田原城がサクラで満開なことを聞きつけ、途中小田原に立ち寄ってきました。あいにくと雨模様でしたが、それでも花見客で賑わっていました。小田原城は昨年末に訪れたばかりですが、今回は年末とは違った素晴らしい春爛漫の趣を楽しんできました。

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2013年12月15日 (日)

冬の青空によく映える小田原城の天守閣の雄姿

 12月中旬、北条氏の居城だった小田原城を訪れてきました。距離的には東京の近くにあるのですが、なかなか小田原城には立ち寄る機会がなく今回が初めてです。宿泊は少し足を伸ばして伊豆熱川温泉に宿を取りました。この時期にしてはそれほど寒くもなく、穏やかな天気で良い旅になりました。


 冬の青空に小田原城の天守閣の雄姿がによく映えていました。小田原城は戦国時代からの北条氏の居城として有名です。江戸時代に入り、三代将軍徳川家光が小田原城の天守閣に登り、武具を見たり展望を楽しんだという記録が残っているそうです。

 元禄16年の大地震の時、小田原城のほとんどの建物が倒壊したが、天守閣はその後宝永3年に再建され、明治3年の廃城まで小田原のシンボルとしてそびえていたとのこと。現在の天守閣は昭和35年に復興され、天守閣の最上階からは相模湾が一望できます。


 天守閣から見える伊豆半島の眺めです。天守閣の回廊の周りに背の高い防護柵が設置されているので、カメラ撮影に苦労しました。


 小田原城の城址公園への入口から見る市街地方面の眺望です。お堀では多くの水鳥が遊んでいました。ここから小田原駅までほんの10分程度の近さです。


 宿泊した伊豆熱川温泉のホテルの部屋からの眺望です。沖合に大きく浮かんで見えるのは伊豆大島(東京都大島町)です。伊豆大島は10月中旬の台風26号により、甚大な土石流被害を受けました。


 
     [小田原、伊豆熱川、伊豆大島の位置関係]


 伊豆地方では、随所でミカンの実がなっています。甘いミカンが道の駅などで安く求めることが出来ます。アジやキンメダイ等の海の幸も美味しく、伊豆は良いところでした。

  …> 季節のスケッチ「25年12月」


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2012年3月10日 (土)

伊豆の河津桜が満開


 伊豆を訪れ、満開の河津桜を楽しんできました。河津桜は静岡県賀茂郡河津町で春の早い時期に満開になる濃いピンク色の桜です 。ソメイヨシノに先立って鑑賞できるということで例年150~200万人が押し寄せる観光名所になっています。


 河津桜は、伊豆の温暖な気候と早咲きの特色を生かし毎年2月上旬頃から開花しはじめ約1ヶ月を経て満開になります。河津桜はこの地河津町に原木がありますが、オオシマザクラ系とカンヒザクラ系の自然交配種と推定されています。


 このたび訪れた3月10日は、たまたま今年の満開の頃に当たり幸運でした。昨日からの雨が続いていたのですが、たまたま正午近くになって幸いにも雨が上がり、河津桜の見物が実現しました。河津川の堤防沿いに多くの桜の木が立ち並んでいます。


 河津桜の桜並木のピンク色と、堤防の斜面一面に広がる菜の花の黄色が見事にコラボしています。ピンク色と黄色の二重奏が河津桜の景観に厚みを加えています。


 堤防の上の歩道は先刻まで雨模様でしたのでそれほどでもなかったのですが、それでもこのように見物の人がゾロゾロです。


 歩道沿いには、いろんな店が出ています。この地で多く水揚げされる金目鯛の干物とか、河津桜の植木、ご当地のB級グルメの焼きそば等々、「花よりダンゴ」の楽しみもあります。


 河津桜からの帰りは天城路です。天城峠の道の駅「天城越」に立ち寄りました。この道の駅は、天城峠一帯に広がる1600haの自然林、天城の原生林を生かして、ありのままの豊かな自然を親しむ休養林の昭和の森の中にあります。初夏にはシャクナゲが一面に咲き出してきます。


 さらに天城路から、伊豆スカイラインに入り山中のドライブを楽しんできました。ただ、あいにくと天候が悪化してきたので見晴らしはイマイチでした。これは標高583メートルの多賀からの眺望です。相模湾に浮かんでいるのは初島、手前の集落は網代の町です。見通しがいいと房総半島が見えるとのことです。

   …> 季節のスケッチ(24年3月 河津桜)

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2010年11月23日 (火)

古都鎌倉の晩秋の落ち着いた佇まい


 先日、休みを利用して古都鎌倉をバスツァーで巡ってきました。先月の京都、奈良に続きバス旅行にはまってしまいました。武士の源頼朝が幕府を開いた地でもありますので、町全体が質素ながらも落ち着いた佇まいでした。また随所で歴史に接することができ、鎌倉時代の息吹がまだ強く残っているような気がしました。
 

 最初は長谷寺見学でした。境内には、本尊である十一面観音菩薩像(長谷観音)が安置される観音堂をはじめ、主要な諸堂が建ち並んでいます。さらに、鎌倉の海と街並みが一望できる「見晴台」と、傾斜地を利用した「眺望散策路」があり、鎌倉でも有数の景勝地となっています。
 
 境内全域は四季折々の花木に彩られ、通年花の絶えることがないとのことです。お堂の傍にジュウガツザクラが咲いていました。サクラには春に咲くソメイヨシノが最も有名ですが、秋のこの時期に咲く品種もあります。ただ、花の大きさは小粒で楚々とした風情です。
 

 また、境内には小高い丘があって眺望散策路になっています。この散策路から時折鎌倉の町並みや由比ガ浜の海岸が眺望できます。この散策路には約2500株のアジサイが群生し、「アジサイの径(こみち)」として梅雨の頃は大勢の人で賑わうそうです。
 

 約6万坪の広大な境内の円覚寺も見学しました。見事な山門が出迎えてくれて、この奥にほぽ一直線に伽藍が並び、15の塔頭寺院が建っています。円覚寺は弘安5年(1282)、執権北条時宗が宋から招いた無学祖元を開山として創建された臨済宗の寺で、 鎌倉五山第二位の格式高い寺院。
 

 この広大な境内にいろんな花々が咲いていましたが、凜とした杉林の中で、紫色に鮮やかに咲くシコンノボタンの花が印象的でした。

 円覚寺の後、後醍醐天皇の皇子護良親王を祀る鎌倉宮や梅林などの庭園で有名な端泉寺を見学し、最後に今や鎌倉を代表する神社となっている鶴岡八幡宮を訪れました。鶴岡八幡宮は鎌倉時代、源氏の氏神、武門の守護神として厚く崇敬されました。石段の下の境内が大きな広場のようになっていて、さらに進むとお土産屋が軒を連ねる「小町通り」に連なります。このためこの付近一帯はいつも大勢の観光客で賑わっています。
 

 石段の途中に、かつて三代鎌倉将軍実朝を暗殺した公暁が隠れていたという歴史の語り部のような銀杏の大木が立っていましたが、今年の3月に強風の影響で倒れてしまいました。ただ植物の生命力は驚異的で、倒れた跡から、何と新しい芽が出てこのように葉も茂ってきていました。この隣には倒れて移植した幹の部分も根付き始めていました。万感をこめて復活・再生を祈っています。

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2009年3月14日 (土)

南伊豆は菜の花が満開でした



 春うららの季節、泊まりがけで南伊豆に行ってきました。あいにくの風雨の天候でしたが、春の雰囲気だけは感じ取ってきました。これはホテルから一望できる弓ヶ浜の海岸です。


 宿泊した南伊豆町弓ヶ浜のホテル「○文」から足を伸ばすとすぐ石廊崎灯台です。灯台近くの海岸に菜の花が咲いていました。強風で押し寄せる白波と菜の花の取り合わせの構図が新鮮でした。


 この辺は菜の花や河津桜の観光で有名ですが、ちょうど河津桜は咲き終えた時期でしたので、菜の花だけはと存分に楽しんできました。

   …> 季節のスケッチ(2009年3月:南伊豆)

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2008年10月29日 (水)

小石川植物園などの各地の秋の風景です


 10月の各地の風景です。内外ではサブプライムローン破綻に端を発した同時世界株暴落や急速な円高騰の進行など大変な経済状況になっていますが、自然界は着実に季節が進展しています。秋晴れが続き、いよいよ本格的な秋の到来です。10月の季節のスケッチでは少しずつ秋の装いになってきた小石川植物園をはじめとする各地の秋の風景を紹介します。

  …> 季節のスケッチ(20年10月)


 小石川植物園は紅葉はまだですが、着実に秋が進行しています。池ではカモが涼しげに泳いでいます。園内ではシオン、シュウメイギク、キンモクセなどの秋の花々やピラカンサやハナミズキなどの赤い木の実などを見かけました。

秋風に舞うコスモス
 国立武蔵丘陵森林公園では赤、白、ピンクのコスモスの花が風に舞っています。美しい風景です。



 鶴岡八幡宮、臨済宗円覚寺、臨済宗建長寺(上)などの鎌倉の写真もアップしています。


 浜離宮恩賜庭園へ行ってみました。潮入の池と二つの鴨場をもつ江戸時代の代表的な大名庭園です。ここではキバナコスモスが隣接する汐留の高層ビルを背景にして乱舞していました。→ ブログ記事

宜野湾トロピカルビーチ(沖縄)
 沖縄の風景です。本土は秋ですが、沖縄はまだ夏の気候です。宜野湾トロピカルビーチにはまだ人出がありました。→ ブログ記事

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