長野・山梨

2017年10月21日 (土)

美しい安曇野の秋風景(わさび田、安曇野ちひろ公園など)


 総選挙(10/22)を目前に控えた10月中旬の週末、信州の安曇野へ出かけてきました。近づく超大型台風21号に影響された前線活動の活発化により厚い雲に覆われたあいにくの天気でしたが、何とか大雨は避けることができました。そして、大王わさび農場や安曇野ちひろ公園などを訪れ、素晴らしい安曇野の秋風景を堪能してきました。


 今から百年前の1917年に開場した大王わさび農場は安曇野の地に広がるあるわさび農場です。北アルプスからの安曇野わさび田湧水群を利用した日本最大規模のわさび園で、年間約120万人もの観光客が訪れる安曇野随一の観光スポットです。実際に訪れてみると、環境庁名水百選にも選ばれている北アルプス湧水群の中に見事に整備されたわさび田がどこまでも広がっていて、一面マイナスイオンがたっぷりの清々しい風景でした。


 わさび田に引かれる水はすべて北アルプスの伏流水です。年間を通してほぼ一定の13℃の湧水がわさび田を育み、そのあとは犀川、千曲川、信濃川となって日本海に流れ込みます。


 農場の守り神の魏石鬼八面大王です。大王わさび農場の「大王」は、その昔この地を圧迫する大和朝廷の坂上田村麻呂に立ち向かって戦った勇士の魏石鬼(ぎしき)八面大王から由来します。大王の胴体がこの地に埋葬されているとされ、敷地内に大王神社の社が建っています。


 この日は、北アルプスを望む標高約1,000メートルに位置する山岳リゾートホテルのアンビエント安曇野に宿泊しました。


 標高が高いため、窓を開けると目の前に立ち並ぶ山々の姿が飛び込んできます。雲が流れる雲海の風景は絶景でした。


 眼下には徐々に進行する紅葉の風景が見えます。まもなく錦秋の候を迎えます。


 翌日はホテルから少し北の方角に進み、安曇野ちひろ美術館の周囲に広がる53,500㎡の公園(松川川村営)を訪れてきました。美術館には、いわさきちひろの作品のみならず世界の絵本画家の作品も展示されています。


 この公園は北アルプスの山々を望みながら、いわさきちひろが愛した光や風、豊かな自然を感じることができる日本の原風景のようなところです。


 美術館の周りを見渡すとまるで童話に出てくるメルヘンの世界のようです。


 安曇野へは東京から中央自動車道を利用したドライブでした。途中の諏訪湖PAからは広大な諏訪湖が眺望できます。諏訪湖の向岸は岡谷市や下諏訪町になります。


 この他にも、いろんな風景写真をアップしました。
   …> 季節のスケッチ(29年10月安曇野)


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2016年4月24日 (日)

4月下旬、八ヶ岳高原から真田丸までぐるっとドライブ


 4月下旬の週末、久しぶりのドライブで信州の各所を回ってきました。初日は八ヶ岳高原。有名な音楽堂でを佐藤しのぶソプラノ・リサイタルを楽しんできました。翌日は、諏訪大社、松本城を回り、そして大河ドラマ「真田丸」の舞台の上田城を見てきました。


 リゾート地として知られる八ヶ岳高原には、数多くのカラマツ林や白樺林が生育しています。正面に見える八ヶ岳に向かって、この木立の間をまっすぐ車で進んでいきます。


 すると、標高約1500mの高地のところに宿泊の八ヶ岳高原ロッジが忽然と現れます。


 ロッジのすぐ近くの有名な八ヶ岳高原音楽堂で佐藤しのぶソプラノ・リサイタルが開かれました。美しい歌声が響き渡り、至福のひとときを過ごすことができました。


 八ヶ岳高原には四季の自然を楽しむ散策コースが用意されています。散策コースの途中にある小さな美鈴池は、八ヶ岳の展望スポットになっています。


 翌日の最初の訪問地は諏訪大社。諏訪湖周辺4か所にある神社で、全国に約25,000社ある諏訪神社の総本社です。訪問したのは4社の中の上社本宮で、多くの参拝客で賑わっていました。通称御山と呼ばれる後背林がご神体だそうです。


 すぐ近くの中央高速道上の諏訪湖SAからの眺望。広大な諏訪湖が一望できます。


 次は漆黒の天守を有する見事な雄姿を誇る松本城に向かいました。松本城は姫路城、彦根城、犬山城とともに四つの国宝城郭のひとつです。文禄年間に建てられ、五重六階の天守としては日本最古です。戦国時代そのままの天守が保存されています。


 秀吉の信頼が厚かった石川数正が松本城と城下町の整備を進めました。本丸へ通じる黒門には豊臣秀吉の桐紋が付いていました。


 最後は、大河ドラマ「真田丸」の舞台となっている上田城です。NHK大河ドラマ館も造られていて、大勢の観光客が集まっていました。上田城は徳川の大軍を2度にわたって退け、日本全国に名を馳せた真田昌幸が築城した平城で、天守が存在したかどうかは不明。現在は城跡公園として整備され、上田市の観光拠点になっています。


 城趾公園内には真田神社がありますが、そのすぐ近くに巨大な真田赤備え兜が建立されています。兜の中央部には真田家の家紋の六文銭が見えます。

 この2日間は天気にも恵まれ、新緑の中で心地よい信州ぐるっとドライブとなりました。

…> 季節のスケッチ(28年4月 信州)


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2015年9月27日 (日)

信州の秋の風情(白馬五竜高山植物園、戸隠神社など)


 山形から帰って数日後の週末、今度は仲間とともに信州を巡り、白馬五竜高山植物園や戸隠神社などを回ってきました。曇りや霧雨模様のあいにくの天気でしたが、山々では紅葉も進み、秋の風情たっぷりの信州でした。

 まずは白馬五竜高山植物園を訪れました。ここは標高1515mの白馬五竜アルプス平に広がるユニークな植物園で、6月から10月にかけて約300種、200万株の様々な高山植物を楽しむことが出来るようになっています。植物園のあるアルプス平には麓のエスカルプラザからゴンドラに乗ってアクセスします。アルプス平では紅葉が部分的に広がっていました。


 植物園は山の斜面に沿って配置されていて、遊歩道が張り巡らされています。


 園内にはいろんな植物が分布していました。これはナナカマド(七竈;バラ科ナナカマド属)。紅葉が進んでいて、赤い実もたわわについていました。

 また、以下のような各種の秋の高山植物を見つけました。









 翌日は戸隠神社の奥社を奥社を訪れました。


 戸隠神社は戸隠山の麓に、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社からなる、創建以来二千年余りに及ぶ歴史を刻む神社です。平安時代末は修験道の道場として都にまで知られた霊場で、比叡山や高野山と共に「三千坊三山」といわれました。そして江戸時代には徳川家康の手厚い保護を受け、一千石の朱印状を賜り、東叡山寛永寺の末寺となり、奥社参道に現在もその威厳を伝える杉並木も植えられ、広く信仰を集めました。今回は、戸隠神社の奥社まで行ってきました。奥社の入口から社殿まで延々と参道が続き、約30分も歩き、途中の杉並木の威容には圧倒されます。大自然と神社が共生している感じがしました。


 東京への復路の途中、来年のNHK大河ドラマの舞台となる上田城に立ち寄ってきました。かつて徳川の大軍を2度にわたって退け、日本全国に名を馳せた真田昌幸の居城です。城趾公園内には真田神社があって、巨大な真田赤備え兜が建立されていました。

…> 季節のスケッチ(27年9月 信州)


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2012年11月17日 (土)

紅葉の河口湖や昇仙峡をドライブしてきました

 休日を利用して紅葉シーズン終盤の河口湖や昇仙峡を回ってきました。



 中央自動車で河口湖まで2時間弱のドライブです。大月インターを過ぎると、時折真っ白に冠雪した富士山がにゅうっと顔を見せてくれます。胸を弾ませてつつ、まだ紅葉まつり中の河口湖に到着。湖畔から望む霊峰富士の姿は圧巻でした。今まで何度か河口湖を訪れたことがあるのですが、冠雪した富士山に出会ったのは初めてです。しかもイロハモミジやサクラの紅葉とのコラボです。最高のタイミングで訪れることができ、大感激でした。



 河口湖の紅葉まつりは終わり頃でしたが、まだまだモミジ、カエデ、サクラ、ドウダンツツジなどの紅葉が美しく、湖畔のレストランも大勢の客で賑わっていました。


 河口湖の真っ白な富士山を後にして、次の目的地の昇仙峡に向かいました。昇仙峡は甲府市の近くですが、河口湖から国道を使って1時間半の近さでした。昇仙峡は、甲府盆地北側、富士川の支流、荒川上流に位置する渓谷で特別名勝に指定された日本有数の景勝地です。まるで花崗岩の山肌にへばりついているような木々が美しく紅葉していました。


 昇仙峡の入口の長潭橋から渓流に沿って遊歩道が整備されています。この日は平日でしたので車も走ることが出来ました。渓谷内に点在する奇岩や、花崗岩を深く侵食しながら蛇行する激しい渓流は見応えがありました。同じ渓流でも、奥入瀬は繊細でしっとりとした美しさを感じますが、この昇仙峡はごつごつした荒削りの豪快さを感じます。


 昇仙峡から甲府市内へは下り坂になりますが、坂の途中に富士山の眺望スポットがありました。急に富士の高嶺が現れたものですから、慌てて車を止めて撮影です。眼下には甲府市の街並みが広がっています。富士山はどこから見ても本当に素晴らしく、まさに日本一の景観です。


 宿泊は、甲府近郊に位置する積翠寺温泉。高台のホテルから眺望する夜景が見事でした。周囲を3000m級の山々に囲まれた甲府市内の街明かりが寒風に揺れチカチカと輝いていました。


 翌日訪れた甲府市内の武田信玄を祭神とする武田神社です。この神社は、信虎・信玄・勝頼の三代が60年余りにわたって居住した躑躅ヶ崎館の広大な跡地に建てられています。境内には重厚な造りの社殿、武田家ゆかりの武具や資料を収めた宝物殿などがあります。まだ早朝でしたが、七五三などの参拝客で賑わっていました。

 近距離でしたが、思い出深い小旅行になりました。

     …> 季節のスケッチ(24年11月山梨)


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2012年8月31日 (金)

初秋の風情が漂う蓼科高原・霧ヶ峰高原

 8月末、蓼科高原や霧ヶ峰高原にドライブ旅行してきました。初秋の季節感が漂う女神湖周辺や近くの霧ヶ峰高原の八島湿原を大いに楽しんできました。さらには、八ヶ岳南麓に建つ平山郁夫シルクロード美術館にも立ち寄り、平山画伯の素晴らしい作品群を堪能してきました。


 白樺やカラマツの林が美しく、四季折々の表情を持つ蓼科高原の女神湖畔に宿泊しました。ホテルからは女神湖と蓼科山が一望できました。夏休みも終わり頃でしたので、静かな落ち着いた雰囲気でした。


 ホテルからすぐ女神湖畔に出て、湖を一周する散策路を少し散歩しました。湖畔に咲くムラサキツメクサにアキアカネが一休みしていました。高原は初秋を迎えています。


 秋を彩るコスモス(キク科コスモス属)の花が女神湖周辺の車道に沿って咲いていました。華やかです。


 蓼科高原に隣接する霧ヶ峰高原は長野県の高地にあり、年間平均気温は5.8℃で北海道と同じような気温です。 そのため夏の7、8月は多くの花々が一斉に咲き、色とりどりの花を見ることができます。今回は、霧ヶ峰高原の奥にある八島湿原を訪れてきました。平地と異なるいろんな山野草を見かけました。


 湿原をザッと見回すとただの草原のようですが、よく見るといろんな初秋の山野草が咲いていました。この一角でも、キオン(黄苑;キク科キオン属)、タムラソウ(田村草;キク科タムラソウ属)、ヨツバヒヨドリ(キク科ヒヨドリバナ属)などの植物が交じって群生います。


 夏の高原を黄金色に彩るニッコウキスゲは残念ながら7月で終わりです。この時期の代表的な花はマツムシソウ(松虫草;マツムシソウ科マツムシソウ属)です。これ以外にも、フジアザミ、ハクサンフウロ、キオン、ゴマナ、クサフジ等の数多くの花々が見つかります。


 蓼科への途中、八ヶ岳南麓に建つ平山郁夫シルクロード美術館に立ち寄ってきました。この美術館は、平山画伯からシルクロード周辺国の美術品九千点あまりの寄贈を受け、2003年に発足しています。JR小海線の甲斐小泉駅に隣接しています。

   
 「私がシルクロードを歩くようになったのは,日本文化の始まりである仏教伝来の道をたどることが目的」だったという平山画伯の文化遺産のような素晴らしい作品群が展示されていて、じっくりと堪能してきました。


 美術館の庭園には秋の山野草が美しく植えられていました。秋の七草のオミナエシ(オミナエシ)やフジバカマ(藤袴)やミソハギ(禊萩)、後方には目立たないもののワレモコウ(吾亦紅)が見えます。

 今回の風景写真は、季節のスケッチ「24年8月蓼科・霧ヶ峰」としてアップしています。

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