輝く2015年の新春を迎えました。
明けましておめでとうございます。
一昨年来の大胆な金融政策、機動的な財政政策及び成長戦略の三本の矢によるいわゆるアベノミクスの一体的な取組みが着々と進んでいます。最近の円安、原油安の影響も相まってわが国経済は総じて回復基調にあります。昨年末の日経平均株価は17,450円となり、数年前の8千円~1万円の水準と比較するとその回復ぶりがしっかりと見て取れます。しかし、その一方では個人消費の伸び悩みや地域の中小企業の苦境等の状況もみられ、今後は経済回復の恩恵が全国津々浦々に速やかに行きわたることが強く望まれています。
さて、この正月は強い寒波の南下に伴い、全国的に大雪に見舞われています。古都京都でも58年ぶりの大雪で金閣寺などの神社仏閣の雪化粧が出現したそうです。また、痛ましい冬山遭難のニュースも相次いでいます。
このような状況の中で幸いなことにここ東京は晴天の正月を迎えています。この時期になると、冬の東京は故郷の山形と比べると天国のようだといつも家内と話をしています。冬は暖かい東京で過ごし、夏場は涼しい山形で暮らすといったデュアル居住生活が出来ればと思っています。
さて、平静に東京で過ごすわが家の初日や初詣の様子を以下に紹介します。
わが家のベランダからの眺望です。輝かしい初日が東の空から昇ってきました。左遠方に小さな東京スカイツリーが見えます。実は、この雲一つない青空の中での初日の出は、元日ではなく2日のものです。
これが元旦の初日の様子です。全国的な寒波襲来の影響があって、東京の東の空は雲が厚く重なっていて、8時頃になってやっと雲の上に初日が見えてきました。元日は、曇りがちで非常に寒い一日でした。
ベランダから南側には小石川植物園の園内が望めます。初日の陽光を受け、明るく輝き始めました。経済回復の恩恵もこのように次第に隅々まで行きわたっていくことを願いました。
わが家の恒例の初詣先は、近くの傳通院(無量山傳通院寿経寺;浄土宗)です。この日は2日でしたので静寂な佇まいでした。最近では、孫が多いので風邪を引かないようにと、人混みや雑踏を避け、閑散とした時間帯・場所を選ぶようにしています。傳通院は文京区小石川の高台にあって、徳川将軍家の菩提寺の一つでした。本殿の幕を見るとしっかりと葵の紋が付いています。傳通院の名前は、徳川家康の生母御大の方の法名にちなんでいます。
これが徳川家康の生母御大の方の墓石です。御大の方の他にも千姫など徳川家の多くの子女の墓石が残っています。
3日には、午前の早い時間に、やはり徳川家とゆかりの深い芝増上寺(浄土宗)へ初詣に行ってきました。晴れ上がった青空の下、威風堂々たる本殿と紅白色の東京タワーがよく似合っています。本堂にはご本尊の阿弥陀如来(室町期製作)が座しています。江戸時代、徳川家の菩提寺として隆盛を極めた増上寺は、京都にある浄土宗祖山・知恩院に並ぶ位置を占めていました。
本堂の左脇壇に宗祖法然上人の御像が祀られています。右脇壇は高祖善導大師です。
境内の徳川家の霊廟。ここには2代秀忠公、6代家宣公、7代家継公、9代家重公、12代家慶公、14代家茂公の、6人の将軍の墓所がもうけられています。
やはり境内の大納骨堂(舎利殿)。各地の浄土宗寺院から分骨が集まります。私の両親もここに分骨されていますので、帰郷の時間のないときなどはここでお参りをしています。
大納骨堂の近くの生け垣には寒椿の花が静かに咲いていました。
増上寺を後にして、時間があったので閑散とした隅田公園へ。ここから東京スカイツリーの雄姿が間近にくっきりと青空に浮かんでいました。手前に見えるのは春日通りにあって隅田川にかかる厩橋(うまやばし)です。
この正月は年末年始の9連休の中にあって、ゆったりと過ごしています。今年一年がすべての人にとって良い年になることを念じます。
…> 季節のスケッチ(27年1月)
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