社会・政治

2019年4月 1日 (月)

新元号が「令和」に決まる


 本日午前11時41分、新元号が「令和」に決まったと、菅官房教官から発表がありました。
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        〔NHK News WEBより〕

【出典】日本最古の歌集『万葉集』の梅花の歌、三十二首の序文にある『初春の月(れいげつ)にして、気淑(きよ)く風らぎ(やわらぎ)、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披き(ひらき)、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす』から引用

 

 この新元号は、新天皇の即位に伴い5月から使用されることになります。新元号「令和」の出典も同時に発表されました。日本最古の歌集『万葉集』の梅花の歌、三十二首の序文から引用したとのことです。

 最初に新元号が「令和」と発表された時はやや意外感がありましたが、時間が経つにつれ、なかなか味があると思えてきました。まず、語感がクールな響きをもっています。新春の清らかな大気の頃の美しい自然の雰囲気を醸し出していて、自然との共生の意味合いがあるとも考えられます。

 「和」の漢字は、もちろん平和を連想させるもので、現在の自国第一主義の風潮に対峙する概念になりうるものです。昭和の元号にも使われましたが、良い漢字だと思います。

 それから、最後に私なりの勝手な解釈です。「令」を「零(ゼロ、レイ)」と置き換えて非常に小さいもの(ミクロな細胞、あるいは個人)と考えます。「和」は、つながるとか加えるの意味がありますので、小さいものたちが輝き、力を合わせて素晴らしい全体(人の体、国や世界の形)を作り上げると考えることが出来ます。

 いずれにしても、「令和」の時代は個が輝き、世界が平和になるように念じたいと思います。

 なお、出典の万葉集が出された奈良時代の頃は、春の花といえば桜の花よりも梅の花が主役だったものと思われます(桜が主役になるのは平安時代から)。新元号に引用された三十二首の歌会は九州大宰府の梅の花を前にして行われたそうです。上の写真は大宰府天満宮の梅の花(2008年2月撮影)です。

 

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2017年12月 2日 (土)

輝く木々の紅葉・黄葉、晩秋の野趣あふれる小石川植物園


 いつの間にか慌ただしい年末になってしまいました。相変わらず内外でいろんな出来事が起きていますが、その中で12/1に皇室会議が開かれ、私たちの日常生活に影響を及ぼす改元の日取りが決まりました。2019年4月30日平成天皇退位、翌5月1日改元となります。この季節のスケッチでも平成の年号を使用していますので、それなりの「システム改変」が必要になります。どうするか少しづつ考えていこうと思います。


 さて、12/2は晩秋の野趣あふれる小石川植物園を回ってきました。園内は木々の紅葉・黄葉で輝いていました。




 林地の小径や池の周り、池面など園内の至るところが紅葉・黄葉で覆われ輝いていました。まさに野趣あふれる晩秋の風景でした。


 入園してすぐ左手。見事に黄葉しているイチョウの大樹の迫力に圧倒されます。


 入口からの坂道の途中の右手のイヌザクラ(犬桜;バラ科サクラ属、別名シロザクラ)。橙色に紅葉していました。


 坂を上りきるとソメイヨシノ並木が広がっています。その多くが落葉し、樹下は一面褐色の落葉に覆われていました。


 その一方、まだ紅葉が残っている何本ものソメイヨシノも見かけました。



 イロハモミジ並木の小径も真赤に染まってきました。大勢の人が散策し、写真を撮って楽しんでいます。





 紅葉・黄葉するイロハモミジを園内の随所に見かけました。思いがけない出会いに感動の連続です。


 イロハモミジと同じカエデ属の仲間のカジカエデ(梶楓;カエデ科カエデ属)の黄葉です。葉が大きく、オニカエデ、オニモミジともいわれます。


 やはりカエデ属の仲間のメグスリノキ(カエデ科カエデ属)。大樹を見上げると、今年も鮮やかに真赤に染まっていました。日本に自生するメグスリノキは、その名の如く葉を煎じて服用したり、洗眼すると目の病気に良いと言われています。


 メグスリノキに隣接する陽光に輝くイヌブナ(ブナ科ブナ属)の大樹。イヌブナは日本の寒くない山野に自生します。材質がブナより劣ることからこの和名が由来します。


 イヌブナ(黄)&メグスリノキ(赤)&シラカシ(緑)のコラボです。


 これ以外にも、園内の多くの大樹、高木が美しく紅葉・黄葉していました。これはヘラノキ(箆の木;シナノキ科シナノキ属)です。


 ボダイジュ(菩提樹;シナノキ科シナノキ属)の黄葉。ボダイジュの実から数珠をつくります。


 落葉高木ムクロジ(無患子;ムクロジ科ムクロジ属)の黄葉。木の実には沢山のサポニンが含まれ、石鹸のように泡立ちます。


 フウ(楓;マンサク科フウ属)の高木の黄葉も鮮やかです。フウは中国・台湾原産の落葉高木で、木の葉の形が同じ漢字名をもつカエデに似ています。


 北アメリカ原産の落葉高木ヌマミズキ(沼水木;ヌマミズキ科ヌマミズキ属)の鮮やかな紅葉(左、中)です。


 ヌマミズキと同属のニッサボク(ヌマミズキ科ヌマミズキ属)も秋の日差しに真っ赤に輝いていました(右)。ニッサボクは中国原産の落葉小高木で、欧米では街路樹や庭園樹に用いられています。



 園の入口から左方に広がるメタセコイア林の風景です。メタセコイア(スギ科メタセコイア属)の褐色が日に日に濃く鮮やかになってきました。このアト、凛とした冬木立に変貌していきます。

 この日は上記以外にも多くの木々の紅葉・黄葉を楽しむことができました。
   …> 季節のスケッチ(29年12月)

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2017年10月 1日 (日)

秋の風情たっぷりの小石川植物園


 10月に入りました。今月は10/22に総選挙が予定されています。総選挙を巡って自民党に対峙すべき野党第1党の民進党が突然「消滅」し、新しく希望の党、立憲民主党が立ち上がりました。厳しい内外情勢の中、相変わらずのドタバタ劇にはウンザリです。安定した強い政権の確立が望まれます。


 さて10月に入ってすぐの週末(9/30、10/1)は格好の散策日和になりました。土曜日に小石川植物園を回ってきましたが、園内はワレモコウ、シュウメイギクなどの季節の花々やイチョウ、カラスウリなどの色づいた実など秋の風情が次第に深まってきていました。


 秋の季節の花々が目立ってきました。園内で初めてワレモコウ(吾亦紅;バラ科ワレモコウ属)を見かけました。秋の高原の風物詩の多年草で、独特の暗赤色の丸い花穂を付けます。


 白いシュウメイギク(秋明菊;キンポウゲ科イチリンソウ属)の花が咲き始めました。名前の中に「キク」が入っていますが、キンポウゲ科の花です。


 山野草のホトトギス(杜鵑;ユリ科ホトトギス属)が咲く季節になりました。花びらの斑点模様が鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることが名の由来。


 キク科の花を多く見かけました。これは秋の七草の一つで万葉の昔から日本人に親しまれてきたフジバカマ(藤袴;キク科ヒヨドリバナ属)です。薄い藤色の花が静かに咲いていました。


 北海道から九州の山野に生える多年草ナンテンハギ(南天萩;マメ科ソラマメ属)が青紫色の花を付けていました。秋の七草のハギの花に似ていて同じマメ科に属します。


 山地に生える多年草カリガネソウ(雁金草;クマツズラ科カリガネソウ属)。多くの青紫色の小さく優雅な花を付けていました。沢山の雁が飛んでいるようにも見えます。


 精子発見で有名なイチョウの大樹にイチョウの実がぎっしりと付いていました。このイチョウの実を炒ると、おいしい酒の肴の銀杏になります。イチョウ以外にもいろんな木々や草花に秋の実を見かけるようになってきました。


 ユキノシタ科スグリ属の落葉低木ヤブサンザシ(藪山櫨子)。小さな赤く熟した果実を沢山付けていました。赤い果実が美しく、生け花や盆栽などに使われます。


 つる性多年草のカラスウリ(烏瓜;ウリ科カラスウリ属)の朱色の小さな実を見かけました。


 園内の木々の黄葉が少しずつ始まりました。園入口の近くのフクロミモクゲンジ(袋実木欒子; ムクロジ科モクゲンジ属)。部分的に黄葉を見かけました。


 やはり園入口近くのイタヤカエデ(板屋楓;カエデ科カエデ属)の高木も、部分的に黄葉が付いていました。


 精子発見のイチョウの大樹は、まだ緑葉で覆われていますが、近づいてみると部分的にイチョウの黄葉が始まっていました。


 これ以外にも、多くの秋の風情の写真をアップしました。
      …> 季節のスケッチ(29年10月)

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2017年9月 3日 (日)

9月初旬の小石川植物園、ススキ、ハギなど秋の風情ただよう


 9月に入って最初の日曜日、国内外からビッグニュースが飛び込んできました。海外からは、隣国の北朝鮮が水爆級の核実験を実施したとのニュースです。最近、盛んにICBM用の弾道ミサイルの発射実験を繰り返していましたが、今度はICBMに搭載する核弾頭の実験だそうです。一体、北朝鮮がどこに向かって進もうとしているのか、正直言って予測不能です。

 一方、国内では将棋界からの素晴らしいニュースです。破竹の快進撃を続ける中学生棋士の藤井聡太4段が、NHK杯のテレビ棋戦で永世名人の資格を持つ超一流棋士の森内俊之九段にも見事勝利しました。ずっと番組を見ていましたが、従来の棋士とは異なる戦法でもってたちまち局面をリードし、そのまま寄り切った感じでした。まるでAIを内包しているかのような新感覚の天才棋士の出現です。今後の活躍が大いに楽しみです。

 さて、自然界では9月に入った途端、これまでの蒸し暑さが一変し、さわやかな天気になりましたので、久しぶりに小石川植物園を回ってきました。園内では、サルスベリ、ムクゲなどの夏の花々もまだ咲き残っていましたが、ススキ、オミナエシ、ハギなどの秋の七草も見かけるようになり、園内には早くも秋の風情が漂っていました。


 日本庭園の池の周りに秋の七草のススキ(イネ科ススキ属)の穂が立ってきて、風にそよいでいました。ススキは尾花とも呼ばれ、全国津々浦々に見かけます。古くから親しまれ、お月見には欠かせない草です。


 ハギ(萩;マメ科ハギ属)の紅紫色の小さな花も咲き始めました。ハギは草本ではなく木本に属しますが、秋の七草の一つに数えられています。細い枝が風に揺れ、しなやかに枝垂れる様や、中秋に花の散りこぼれる様は昔から多くの人に親しまれてきました。


 やはり秋の七草のオミナエシ(女郎花;オミナエシ科オミナエシ属)も盛んに花を付けていました。直立した茎の先に細かいあざやかな黄色の花が群生して咲きます。オミナエシの隣にはオトコエシ(男郎花;オミナエシ科オミナエシ属)の白い花が咲いていました。


 常緑高木のシラカシ(白樫;ブナ科コナラ属)の木の枝をよく見ると、小さな木の実が付き始めていました。もう少し経つと茶色に変わって秋の風物詩のドングリになります。


 落葉低木スイフヨウ(酔芙蓉;アオイ科フヨウ属)に花が咲き始めました。スイフヨウの花は一日花で、朝方の真白な花から時間の経過とともに、酔いが回ったかのように次第に赤みが増してきます。左側の赤い花は前日の残りと思われます。


 日本庭園の赤い建物の前に白い花が咲いていました。白いサルスベリのようでもあるし、確認のため近づいてみました。すると、……


 その正体は、つる性の草本のセンニンソウ(仙人草;キンポウゲ科センニンソウ属)でした。ふわふわとした小さな白色の花が群がって咲き、長い葉柄があって他の植物によく絡みつきます。葉の先に生えている白い毛を仙人のヒゲや白髪に見立てこの名が付いたとのこと。センニンソウはこの時期、随所に繁茂しています。


 つる性植物のヤブガラシ(藪枯らし;ブドウ科ヤブガラシ属、別名は貧乏葛)も、至るところに広がり、他の植物を覆っていました。藪を覆って枯らしてしまうと言われるほど生育が 旺盛です。ハチが花の蜜を吸っていました。


 この時期、園内の草むらでは全国に分布する多年草のツルボ(蔓穂;ユリ科ツルボ属)が群生しています。小柄でピンク色の花穂を付けています。かつて、ツルボの鱗茎は飢饉の時に食用に供されたそうです。


 ヤブラン(薮蘭;ユリ科ヤブラン属)も日陰の草むらとか大木の根元などに群生しています。紫色の穗状の小さな花を随所に見かけます。ヤブランは東アジアに分布し、開花期は夏から秋です。 落ち着いた風情で和風の庭園などによく似合います。

 この他にもいろんな写真をアップしています。
       …> 季節のスケッチ(29年9月)


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2017年8月 1日 (火)

小石川植物園は夏の花木、緑深い夏木立、夏の野の花などで賑やか


 このところ現政権への逆風が目立ち、東京都議会議員選挙での大敗、加計学園問題での疑惑追及などで支持率が急落しています。また、北朝鮮が弾道ミサイル発射を繰り返し、わが国の安全保障に大きな脅威となっています。このような内憂外患の状況の中、今週に予定されている内閣改造でしっかりと体制を立て直し、国を守り国民を豊かにする安定した政権基盤の再構築を願っています。

 さて、先月末の週末、少しだけ猛暑が和らいでいたので開園直後に小1時間ほど小石川植物園を回ってきました。人出が少なく静かなたたずまいの園内は、サルスベリやムクゲをはじめとする夏の花木、緑深い夏木立、夏の野の花などで賑やかでした。

(盛夏に咲く木々の花)

 園内の日本庭園の一角に建つ旧東京医学校の赤い建物の周りにサルスベリ(百日紅;ミソハギ科サルスベリ属)の花が咲き始めました。


 近年花の咲き具合が悪くなっているのが心配ですが、それでも近くに寄ってみると真紅のサルスベリの花が力強く咲いています。花期が長いので、夏の間中鮮やかに咲き続けます。サルスベリは真紅色の花が多く見かけますが、薄紫色白色の花もあります。


 ムクゲ(木槿;アオイ科フヨウ属)も夏の代表的な花木です。この時季、園内の随所にいろんな色合い・模様のムクゲの花が咲いています。風雅で落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

(深緑に覆われた夏木立)

 園内の木々の緑はすっかり色濃くなり、植物園全体が深緑の世界のようです。春に大勢の人でにぎわうソメイヨシノの並木も緑一色でした。早朝でもあり、蒸し暑さもあってほとんど人出がありません。


 見応えのある巨木ユリノキ(モクレン科ユリノキ属)の夏木立です。あふれんばかりの緑葉に覆われています。5月頃にこのユリノキにが咲いていました。


 中国原産の落葉高木キジュ(喜樹; ヌマミズキ科カンレンボク属)。キジュの果実や根には制癌作用を有するカンプトテシンというアルカロイドを含んでいます。


 北米原産の落葉高木モミジバフウ(紅葉葉楓;フウ科フウ属)の夏木立。アメリカフウとも言われ、わが国へは大正時代に渡来しています。


 園入口から坂道を上った所にヒマラヤスギ(マツ科ヒマラヤスギ属)の大木が立ち並んでいます。太い幹が、夏緑性のツル植物のナツヅタ(夏蔦;ブドウ科 ツタ属)に覆われていました。

(盛夏の野の花・草花)

 四国・九州地方の山地に自生するカノコユリ(鹿の子百合;ユリ科ユリ属)。美しくあでやかな花が咲いていました。花弁に鹿の子模様の斑点があることが和名の由来になります。


 同属のオニユリ(鬼百合;ユリ科ユリ属)の鮮やかな花です。オニユリは大型の鱗茎をもつ多年草。黒い斑点がある大きな花は迫力があり、鬼の名が付いたと思われます。


 秋の七草を見つけました。オミナエシ(女郎花;オミナエシ科オミナエシ属)です。オミナエシの直立した茎の先にあざやかな黄色の花が群生して咲きます。


 オトコエシ(男郎花;オミナエシ科オミナエシ属)の白い花です。オミナエシ(女郎花)と対になった名前ですが、オミナエシに比べて質実な感じがします。


 見かけることが少ないサボンソウ(ナデシコ科サボンソウ属)です。ヨーロッパから中央アジア原産。根茎にサポニンを含み、細かく刻んで水に溶かすと泡立ちます。


 藪を覆って枯らしてしまうほど生育が旺盛といわれるヤブガラシ(藪枯らし;ブドウ科ヤブガラシ属)が随所に広がっています。アゲハがヤブガラシの蜜を盛んに吸っていました。

 この他にもいろんな写真をアップしています。
       …> 季節のスケッチ(29年8月)

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2017年7月 5日 (水)

7月の植物園は夏の花々や深緑の夏木立が目を引きます


 いよいよ暑い7月に入りました。ここ数日、停滞する梅雨前線が九州北部地方に記録的な大雨をもたらし、各地で河川氾濫や土砂崩れなどで被害が広がっています。また、月初めの東京都議選では国政の影響から自民党が大敗したり、北朝鮮が弾道ミサイルの発射実験を一向に止めず、とうとう米国のレッドゾーンといわれるICBMを発射したりと、天候以外でも暑苦しいニュースが次々に飛び込んできています。

 いろいろと用事が重なり、7月に入ってまだ植物園を回る機会がありませんので、これまでの風景写真を使って、夏の花々や深緑の夏木立が目を引く植物園の夏の風景を紹介します。



  まず、夏の3大花木と言えばサルスベリ(百日紅)、ムクゲ(槿)、キョウチクトウ(夾竹桃)になります。最初にサルスベリ(百日紅;ミソハギ科サルスベリ属)です。真夏の強い日差しの中で美しい赤紫色や真紅、薄紫色、白色などの花が夏の青空の下に延々と咲き続けます。夏季に比較的長い期間花を付けることから、百日紅の別名があります。 サルスベリの木の幹は和名のとおり「猿も滑り落ちるような」すべすべした感触の樹皮に覆われています。


 ムクゲ(木槿;アオイ科フヨウ属)もこの季節の代表的な花木です。お隣の韓国では国花になっており、ムグンフアと呼んで人気のある花のようです。
園内では、林地の涼しげなところに落ち着いた雰囲気で夏の間中しっとりと咲き続けます。


 ムクゲといえば、英国のウィンザー城の城壁の傍に植えられているムクゲが沢山のピンク色の花を付け、優雅に風に揺れていたのが思いだされます。English Garden で有名な英国ですが、国中どこにいても 美しいGarden の中にいるような自然との調和美を楽しむことができました。


 炎暑の夏を延々と咲き続けるキョウチクトウ(夾竹桃;キョウチクトウ科 )も有名な夏の花木です。中国原産の常緑低木で、赤花と白花があります。夾竹桃の和名は、葉の形状が竹に似て狭く、花が桃に似ていることに由来します。庭木としても用いられていますが、枝も葉もすべて有毒なので要注意。枝が真直ぐなため、弁当の箸の代わりに用いて中毒を起こした事例もあります。


 園内の落葉樹の大木は毎年、新緑から深緑、紅葉、冬木立へと衣替えを繰り返し、この時期は深緑の緑衣をまとっています。大樹の夏木立は見ごたえがあります。これはナツボダイジュ(夏菩提樹;シナノキ科シナノキ属)。青々とした葉を茂らせています。


 巨木のユリノキ(百合の木;モクレン科ユリノキ属)の夏木立です。ユリノキは5月頃にチューリップに似た花を咲かせます。


アメリカスズカケノキ(スズカケノキ科スズカケノキ属)の雄大な夏木立です。アメリカスズカケノキは北米原産で日本には明治時代に渡来しました。


 最後に、小石川植物園の一角にひっそりと咲く占守鋸草(シュムシュノコギリソウ)の花を紹介します。占守鋸草は千島列島の北東端にある占守島で発見されたことからこの和名が付いています。園内でこの花を見つけた時は珍しい名前だなと思っていただけでしたが、後で第2次大戦終戦直後の「占守島の戦い」のことを知り、この花は我々が忘却してはならない戦争の歴史を思い出させてくれる貴重な植物だと認識を新たにしています。

  

 占守島の戦いは我々日本人が決して忘れざるべき戦争の歴史の一コマです。すなわち、日本がポツダム宣言受諾し終戦を迎えた昭和20年8月15日から3日も経った8月18日に、千島列島の最北端の島「占守島」にて武装解除を進めていた日本軍に対し、火事場泥棒のようにソ連軍が突然上陸して攻撃を掛けてきました。結局、この占守島で日本の必死の防戦に会い苦戦したソ連は北海道まで到達できず、北海道がソ連に占領されることを免れました。先人の苦闘に頭が下がる思いでいっぱいになります。


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2015年10月10日 (土)

10月は明るい話題(ノーベル賞受賞、TPP大筋合意)に国内が沸き立つ


 10月に入り、ノーベル賞、TPP大筋合意など連日の明るいニュースに国内が沸き立っています。
  • 大村智氏、梶田隆章氏の日本人研究者2名がノーベル賞(医学生理学賞、物理学賞)受賞が決まる        
  • 数年間の交渉を経て、環太平洋12カ国による巨大経済圏を目指すTPPが大筋合意
 これまでの猛暑の8月以降の国内外の出来事を振り返ると、以下に示すように穏やかなならざるニュースが相次ぎ、国内中に暗くてギスギスとした雰囲気が漂っていたような気がします。

(8月の出来事;中国、EU等に世界の耳目が集中)
  • 中国のバブル崩壊が世界経済を揺さぶる。
  • EUに内戦が続くシリアなどからの大量の難民が流入
  • 天津海新区の大爆発を始め各地で工場爆発事故が相次ぐ
  • 北京で抗日戦争勝利記念を謳った軍事パレード
(9月の出来事;国内が騒然)
  • 関東・東北豪雨で茨城県常総市で鬼怒川の堤防が決壊
  • 与野党対決の中で安全保障関連法案が参議院で成立
 それが、10月の明るい話題で私たちの周りの空気が一新したように感じます。経済面でも、上海株暴落により日経平均株価が一時17000円を割り込みましたが、現在は18000円台まで回復しています。

 このような明るい話題続出という強運の下、第3次安倍内閣が発足し(1)希望を生み出す強い経済、(2)夢を紡ぐ子育て支援、(3)安心につながる社会保障からなる新たな3本の矢を掲げ、少子高齢化の問題に真正面から挑戦するとしています。わが国社会・経済の本格的な再生を希っています。

 さて、10月の天気は本格的な秋晴れが見られるようになりましたので、これから少し時間を見つけてあちこち回ってみたいと思っています。
                  
            〔ススキの穂が広がる小石川植物園 22.10〕
                  
 季節のスケッチの10月セレクション に小石川植物園のこれまでの10月の植物の様子を紹介されています。ご覧ください。


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2013年7月21日 (日)

参議院選挙の週末はハス、サルスベリ、ナデシコ等の夏の花々


 この週末は、参議院議員選挙が行われています。今回の選挙は、「衆参のねじれ解消」、「アベノミクスによる経済回復」などが争点になっています。私は早朝に投票を済ましてきましたが、正午時点では投票率は低めのようです。果たして結果がどうなるのでしょう。
 

 さて、この週末の都心の夏の風景を紹介します。先週の猛暑が一服しましたので、散策も比較的容易でした。


 日曜の早朝、ハス(蓮;スイレン科)の花を見ようと上野公園の不忍池に出かけてきました。果たして池の所々にかなりの数の桃色のハスの花が咲いていました。そして、驚いたことに早朝にもかかわらずカメラやスマホをもった大勢の人で賑わっていました。


  ハスの花は東の空が白む早朝に開花し、午後には閉じてしまいますので、午前の早めに出かける必要があります。大きな楯型の葉と天を向いて咲く大きな美しい花が幻想的で、いつもその見事さに感動します。仏教では極楽浄土を象徴する花として「蓮華」ともいいます。


 不忍池には、水鳥や亀、鯉などの小動物が生息しています。池の周辺部に等距離に並んで杭に水鳥が一羽ずつ仲良く休憩していました。池の中の小魚でも狙っているのでしょうか


 これは、わが家の庭先です。今年はサルスベリの花が盛んに咲き出してきました(昨年まではあまり花を付けなかった)。ムクゲの花も前から咲いています。元気な花の勢いを見ると、嬉しくなってしまいます。


 以下、小石川植物園の風景です。赤い建物の周りは季節ごとにいろんな花が咲くようになっていますが、今は緑一色です。右手前や左方はサルスベリの木なのですが、花をまだ付けていません。


 見事な迫力のオニユリ(鬼百合;ユリ科ユリ属)の花が咲いていました。オニユリは、大型の鱗茎をもつ多年草でいろんな薬効があります。黒い斑点の大きな花はすごさがあり、鬼の名が付いたのでしょう。


 カノコユリ(鹿の子百合;ユリ科ユリ属)の花も咲いていました。四国・九州地方の山地に自生しています。花が美しいので、昔から観賞用に栽培もされている。花弁に鹿の子模様の斑点があることからこの名が由来。ドヨウユリ(土用百合)、タナバタユリ(七夕百合)の別名があります。カノコユリは、シーボルトがオランダに持ち帰り、ヨーロッパのユリ栽培ブームの立役者になったユリです。


 ヒマワリの近縁種の多年草シカクヒマワリ(四角向日葵;キク科)です。ヒマワリは真夏の太陽の下で大輪の花を咲かせますが、このシカクヒマワリは小さくて華奢な花を多く咲かせ、ヒマワリとは異なった風情をもっています。茎の断面が四角なことからこの名前が付いたようです。


 繊細な感じのカワラナデシコ(河原撫子;ナデシコ科ナデシコ属)の花です。秋の七草の一つで、7月頃から秋にかけて花を咲かせます。単にナデシコとも呼ばれる。まさに大和撫子の風情があります。


 草むらにヤブミョウガ(藪茗荷;ツユクサ科ヤブミョウガ属)の白い花を多く見かけました。ヤブミョウガは、山地の林の中などに生える多年草。葉の形がミョウガに似ていることからヤブミョウガの名がついています。


 草むらの随所に、ヤブラン(薮蘭;ユリ科ヤブラン属)の紫色の穗状の小さな花が咲いています。ヤブランは東アジアに分布し、 開花期は夏から秋。 園芸品種には葉に斑入りのものがあり、庭の木陰で栽培され、花期以外にも鑑賞されます。


 湿地に生える多年草ミズカンナ(水カンナ;クズウコン科ミズカンナ属)が、青々と園内の池の中に繁っていました。葉はカンナに似ていことからこの名が由来。よく見ると、大きな葉の上部に質素な花が付いています。

    …> 季節のスケッチ(25年7月)

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2013年2月11日 (月)

早春の建国記念の日、梅の花が3分咲きになりました



     (芳香を放つ紅梅「寒衣」@小石川植物園)

(建国記念の日)


 立春を過ぎちょうど1週間経って建国記念の日を迎えました。この日は、紀元前660年に神武天皇が即位したとされる日に当たり、明治時代には紀元節として祝日に定められていたもので、昭和42年から建国記念の日として復活しました。

 ただ、祝日法に「建国をしのび、国を愛する心を養う」と明記されていますが、最近では建国記念の日に政府の主催や後援による記念式典は開催されていません。「紀元前660年の建国」は遠い遠い昔の出来事なので実感がわきませんが、昨今の近隣諸国からの領土圧力により安全保障への関心が高まっています。いい機会ですので、各自がそれぞれの愛国心を涵養し、どのようにわが国を守るべきかしっかりと考えていくことが肝要だと思います。


(梅花薫る早春の風景)

 さて、建国記念の日を含む3連休は好天に恵まれ、寒いながらも早春の日差しを存分に楽しむことが出来ました。この日は梅の香りが漂う小石川植物園を散策してきました。


 奥の林地の小径の両脇には、スズカケノキやユリノキの巨木が立ち並んでいます。まだ冬木立のままでしたが、何となく春の気配が感じられます。


 林地から坂を下りていくと、梅園が見えてきます。すると梅園の木の枝にモヤがかかったように、うっすらと赤みがかっていました。徐々に梅の花が咲き出してきたのが分かりますので、つい嬉しくなってしまいます。梅園全体としては、2分から3分咲きといったところでした。


 梅園にはいろんな品種の梅の花が咲き始めました。「五節の舞」は賑やかに紅梅を付けます。紅梅の色の濃さに比例して香りが強くなるような気がします。


 この勢いのある白梅は「月の桂」です。「五節の舞」の隣りに咲いています。先ほどの梅園のモヤの正体は「月の桂」と「五節の舞」です。


 この紅梅は「大湊」です。雄しべの長さが目立ちます。紅梅といっても桃色ががかっています。これ以外にも3月中頃までいろんな梅の花が次々に咲き出してきます。


梅園から見た旧東京医学校の赤い建物の方向の眺望です。左後方には、サンシャインビルがそびえています。中央手前は菖蒲田になります。


 園内の古井戸(かつて小石川療養所で使われていた井戸)の近くのカンザクラ(寒桜;バラ科)は、ほんの咲き始めです。カンザクラは大島桜と寒緋桜の交配種です。


 昨年のカンザクラの満開は3月中旬でした。(24.3.20)


 カンザクラ(寒桜)の根元の同じ場所に、花の中央部が黄色いニホンズイセンが毎年咲き出します。1月に咲くこともありますが、今年は2月に入ってからでした。


 野の花も少しずつ咲き出してきました。この薄紫色の可憐な花はタチツボスミレ(立坪菫;スミレ科スミレ属)です。一輪だけ側溝の石壁にしがみつくように咲いていました。


 ホトケノザ(仏の座;シソ科オドリコソウ属)も一輪だけ見つけました。葉の様子が仏像の蓮座を連想させます。赤紫のきれいな花を咲かせます。

 これから、いろんな野の花や木々の花が次々に咲き出してきて賑やかになります。春爛漫の季節がもうすぐです。

    …> 季節のスケッチ(25年2月)

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2012年12月17日 (月)

小春日和の12月16日の総選挙、本格政権への期待


 最近、厳しい真冬のような天気が続いていましたが、12/16の日曜日は、珍しく小春日和で温暖な一日でした。ちょうどこの日は、先月の衆議院解散に伴う総選挙(第46回衆議院選挙)の投票日でした。3年3月に亘った民主党政権の政権運営にどのような審判を下すのか、国民の関心は高く、大勢の有権者が続々投票所に足を運んでいました。


 私の所の投票所は近所の小学校でした。全国的に投票率が下がったようですが、ここでは年配の人から若い人まで万遍なく多くの人が次々に投票を済ましていましたので、やはり関心は高かったと思えます。

 今回の総選挙の結果は、自民党294、民主党57、日本維新の会54、公明党3、みんなの党18、日本未来の党9、共産党8、社民党2、国民新党1、新党大地1、無所属5ということで、自民党が公明党とあわせて、衆議院の全議席の3分の2の 320を上回る議席を獲得して圧勝し、再び政権交代が行われることになりました。

 一見すると自民党の圧勝ですが、国民の審判は民主党政権にノーを突きつけたのがこの結果につながったとの見方が多く、開票後の自民党幹部には高揚感が見られず、今後の日本丸の舵取りを考えてのことでしょうか、一様に厳しい表情だったのが印象的でした。

 景気回復や雇用増大を図り経済を再生する、安定的なエネルギー供給体制を確立する、迅速に震災復興を進め同時に防災力を高める、近隣国からの領土圧迫に対して外交的解決を図る等々内外に難問が山積しています。

 年内には新政権が発足の運びとなるようですが、切れ目ない経済対策を始め、迅速かつ確実に難問解決するための本格的な政権始動を期待しています。

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