社会・政治

2022年6月 1日 (水)

各地のアジサイ(紫陽花)の風景


 6月に入りました。2月から続いているロシアによるウクライナへの侵略戦争は一進一退の戦況が続いているようで、なかなか出口が見えません。建物やインフラの破壊、数多くの市民の虐殺、物資の略奪など目を覆いたくなるような出来事が相次いで報道されています。ロシアの早急な全面撤退を願いたいのですが。


 さて、6月は梅雨空の下で木々がしっとりとした緑に覆われる落ち着いた季節です。近所を散歩すると、軒先にアジサイの花が目立つようになります。以下、これまでの季節のスケッチから、各地のアジサイ(紫陽花)の風景をまとめてみました。

白山神社@文京区
 近所の白山神社では毎年6月に文京あじさい祭りが開かれ、大勢の人で賑わいます。この白山神社はもともと小石川植物園内に建っていましたが、徳川時代に綱吉の屋敷造営のため現在地に移ったといわれてます。


 約3千株の多様な紫陽花が、白山神社の境内から隣接する白山公園にかけて植えられています。この年も色とりどりのアジサイの花が咲き始めていました。2012.6


 多くのアジサイの花を集めた恒例の「あじさい富士」です。毎年、あじさい祭りのモニュメントとして境内に作られます。2010.6

小石川植物園
 面積は約16万㎡もの広大な緑地が東京中心部(文京区)の一角に広がっています。園内には台地、傾斜地、低地、泉水地などの地形を利用して様々な植物が配置されていて、来園者は野趣に富む山野を自由に歩き回るといった感じで四季折々の自然を楽しむことができます。


 この年の東京地方の入梅は6月10日でした。植物園内でも、随所にアジサイの花が梅雨空にしっとりと咲いています。これは日本固有種のガクアジサイ(額紫陽花)です。2009.6


 園内にはいろんなアジサイの花が咲いています。これはホンアジサイの花。観賞用には美しいアジサイですが、毒性があり摂食すると中毒を起こすので要注意。2019.6

郷土の森博物館@府中市

 郷土の森博物館は府中の自然と歴史を楽しみながら知ることのできるようになっています。約14万㎡の広大な敷地の中に、府中の自然、地形、風土を表現すべく昔の農家や町屋、歴史的な建物などが配置されています。都心からは車で甲州街道を走り、1時間ほどで到着です。


 敷地内の古い建物の前や「あじさいの小径」沿いに約1万株の赤、青、紫、白などの色とりどりのアジサイが植えられていて、毎年あじさいまつりが開催されるとのこと。6月中旬のこの時期にちょうど見頃を迎えていました。2019.6


 ホンアジサイガクアジサイヤマアジサイなどのいろんな種類の紫陽花の花々が一斉に咲き出していて、緑の木々と調和して見事な風景を醸し出していました。2019.6


皇居東御苑

 東京丸の内・大手町に隣接する皇居東御苑は旧江戸城本丸・二の丸の跡地に広がり、庭園や芝生、雑木林などが見事に配置されています。この時季にはアジサイの花が所々に咲き出しています。2013.6

浜離宮恩賜庭園

 浜離宮恩賜庭園は潮入の池と二つの鴨場をもつ江戸時代の代表的な大名庭園で、現在は都立公園として親しまれています。汐留や築地に近くアクセスが便利です。潮入の池の中のお伝い橋と中島の御茶屋の風景です。池のほとりにアジサイの花が咲いていました。2017.6

 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2022年6月)

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2022年5月 1日 (日)

各所の初夏の風景(季節のスケッチより)


 大型連休に入りました。今年はコロナ感染による外出規制が3年ぶりに解除されたということで、各地で少しづつ賑わいが戻ってきているようです。しかしながら、まだ東京で数千人の感染者が毎日出ており、最後まで油断禁物です
 さらには、2月から続くロシアによるウクライナ侵略戦争、知床半島の観光クルーズ船の沈没など、気が滅入るような出来事が相次ぎ、なかなか気持ちが穏やかになりません。

 さて、5月の初夏の季節は木々の新緑が若葉・万緑へと移り変わり、美しい緑の世界が広がります。そして、ツツジ、ウツギ、トチノキ、アヤメ、シャクヤクなどの花々も落ち着て咲き出します。各所の5月の風景(季節のスケッチ)を以下にまとめてみました。

小石川植物園


 面積は約16万㎡もの広大な緑地が東京中心部(文京区)の一角に広がっています。園内には台地、傾斜地、低地、泉水地などの地形を利用して様々な植物が配置されていて、来園者は野趣に富む山野を自由に歩き回るといった感じで四季折々の自然を楽しむことができます。

 5月セレクション 5月の風景(フォトギャラリー)
 2020.5  2019.5 2018.5


皇居東御苑

 東京丸の内・大手町に隣接する皇居東御苑は旧江戸城本丸・二の丸の跡地に広がり、庭園や芝生、雑木林などが見事に配置されています。そして季節の花木や野草を楽しむことが出来るようになっています。都心のど真ん中にあっても、都会の喧噪は全く感じられず、いつも落ち着いた雰囲気の中で散策を楽しめます。 2017.5  2014.5 2012.5


神代植物公園

 調布市の名刹深大寺のすぐ近くに広がる神代植物公園には約4,500種類、10万株の植物が植えられています。また、武蔵野の面影が残り、四季を通じて草木の姿や花の美しさを味わうことができるようになっています。 2014.5 2013.5


都心の街路樹など

 まちを美しく彩る東京の街路樹・樹木は、木々の新緑や黄葉、春~夏に咲く花々など、季節の移り変わりを知らせてくれる自然のキャンパスです。普段は何気なく見過ごしてしまいがちですが、よく観察すると新鮮な出会いに驚くことがあります。

(この時期の街路樹の花々) 2021.5
  桜田門付近:トチノキ、浅草橋:マロニエ(トチノキ)
  飯田橋:ヤマボウシ、水道橋皀角坂:サイカチ
  銀座並木通り:シナノキ、迎賓館周辺:ユリノキ
  筑波大付高キャンパス:キリ
  サンシャイン公園:タイザンボク ほか


山形の風景

 郷里の山形は風光明媚な自然に恵まれています。山形盆地に立って四方を見渡すと、東には奥羽山脈が南北に走り、船形山、蔵王連峰などの山々が連なり、西方には出羽三山(月山、湯殿山、羽黒山)などの朝日連峰に連なる山々が眺望できます。また、芭蕉の句「五月雨や集めてはやし最上川」で有名な最上川は、吾妻山系を源とし、置賜地方、山形盆地、新庄盆地、最上峡、庄内平野と県内を229km縦走して日本海に注ぐ大河です。ここでは大自然に遊び心身ともにリフレッシュすることができます。 2019.5  2017.5 2015.5


山形野草園

 山形野草園は、西蔵王高原の中に「自然との共生」を図ることをねらいとして1993年に開園され、野草、樹木あわせて約1,000種類のさまざまな植物があり、季節の野草が群生しています。山形市の市政施行100周年の記念事業の一環として整備されたものです。 2018.5


上三依水生植物園

 上三依水生植物園は日光の山地につくられ、男鹿川沿いの敷地面積約2万2千平方メートルの広大な園内に約300種、3万本の高山植物、湿生植物などが季節を彩るように咲き競っています。 2019.5


  詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2022年5月)

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2022年3月25日 (金)

西多摩の瑞穂町に群生するカタクリの花


 3月下旬になり、東京都ではようやくコロナ禍の緊急事態宣言が解除になりました。解除になったとはいえ、感染者数はまだ毎日数千人規模ですので用心に越したことはありません。マスクを付けながら、近郊の西多摩郡瑞穂町のカタクリの群生地までドライブしてきました。



 瑞穂町に広がる「さやま花多来里(カタクリ)の郷」では約3,000㎡の斜面の一面に20万株以上ものカタクリが群生しています。まだ全体的に4分咲きといった感じでしたが、それでも多くの可憐な赤紫色のカタクリの花が咲き並んでいました。



 カタクリ(ユリ科カタクリ属)は落葉広葉樹林の林床などに生育する球根植物です。春になると6枚の花弁が反り返った赤紫色の可憐な花が咲き出します。まるで春の陽光の下で森の妖精たちが背中の羽根を羽ばたきながら遊んでいるようにも見えます。カタクリの鱗茎(球根)は澱粉を含み、片栗粉の原料になり、若葉は食用に供されます。春の妖精の代表格。


 カタクリの群生地を回った後は、屋敷森に囲まれ、武蔵野の旧家の佇まいを残す近くの耕心館(町が運営)で昼食。耕心館の庭園では、季節ごとに花をつける140種類ほどの山野草等を楽しむことができるようになっています。この日は珍しい春の野草を多く見かけました。


 ユキワリイチゲ(雪割一華;キンポウゲ科イチリンソウ属)。本州中部以西の暖かい地域の林内に生える多年草。春の妖精の仲間。


 ミスミソウ(三角草;キンポウゲ科ミスミソウ属)。本州の中部以西の山間地に多く生育する常緑の多年草。三角形状の葉が三つに分かれているのが特徴。



 キクザキイチゲ(菊咲一華;キンポウゲ科イチリンソウ属) 。北海道~近畿地方の落葉広葉樹林の林床などに生育する多年草。菊の葉のように切れ込みが鋭いのが特徴で、菊咲一輪草とも呼ばれる。春の妖精の仲間。



 ショウジョウバカマ(猩々袴;シュロソウ科ショウジョウバカマ属)。北海道から九州までのやや湿った場所に分布し、人里近くの田んぼの畦道から高山帯の高層湿原まで生える多年草。根生葉の重なりが袴(ハカマ)に似る。春の妖精の仲間。


 キケマン(黄華鬘;ケシ科ケマンソウ亜科キケマン属)。関東から沖縄の海岸や低地に生える多年草。細長い形状の黄色の花が穂先に多く並んで咲く。全草に毒性あり。


 庭園の一角にある土蔵に豪華なひな人形が飾られていました。

 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2022年3月)

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2022年3月 1日 (火)

陽春の小石川植物園、いよいよ春本番


 3月に入り、ようやく春暖の日が続くようになりました。また、国内のコロナ感染(第6波)にピークアウトの兆候が見られ、少し安堵しています。その一方で、欧州ではロシアが隣国ウクライナに一方的に軍事侵攻するという衝撃的な戦争が勃発しました。今後の事態の推移が非常に憂慮されます。


 さて、春本番の3月の小石川植物園の様子を取りまとめてみます。小石川植物園では3月に入ると、美しい春本番の季節を迎えます。カンヒザクラ、ヤマザクラ、オオシマザクラなどのいろんな桜の花が次々に咲き出します。そして、月末にはソメイヨシノが満開になり、シナミズキ、サンシュユ、コブシなどの桜以外の木々の花も一斉に咲き出します。まさに園内は春爛漫の様相を呈するようになります。また、カタクリ、ハナニラ、オオイヌノフグリ、スミレなどの春の野の花も賑やかに咲き広がります。

(木々の花)

 沖縄に自生するカンヒザクラ(寒緋桜)。日本のサクラの基本野生種の一つ。満開になった濃い紅色の鐘状の花が強烈な印象を与える。カンヒザクラを片親とする多くの栽培品種があります。2015.3


 植物園の入口近くのヤマザクラ(品種:群桜)。ヤマザクラは日本、台湾、韓国、北朝鮮に分布する落葉高木。日本のサクラの基本野生種の一つで和歌にも数多く詠まれている。サクラの仲間では長寿で大木も多い。2018.3(なお、この群桜は残念なことにその後の台風により倒木)


 伊豆大島などに多く生息するカンザキオオシマ(寒咲き大島)。白く清楚な感じの花が咲いています。オオシマザクラの園芸品種で早春に開花する早咲きのサクラ。2008.3


 本州に分布するエドヒガン(江戸彼岸)。サクラの基本野生種の一つ。ソメイヨシノより早く彼岸の頃に美しく満開になる。葉が展開するより先に小さな白い花が無数に咲く。ヤマザクラとともに長寿。各地に巨樹エドヒガンの一本桜が多い。2018.3


 ソメイヨシノの花の見事さは、空間に突然出現する圧倒的なボリューム感にあります。週末でもあったのでまさに老若男女で大賑わいでした。ソメイヨシノはオオシマザクラとエドヒガンとの交雑種でエドヒガン系の園芸品種。2008.3


 中国原産の落葉低木シナミズキ(支那水木;マンサク科トサミズキ属)。細い枝がよく分枝し株立ち樹形を成す。3月頃、青空の下に無数の黄色の花が点描されるかのように一斉に咲き出す。2008.3


 サンシュユ(山茱萸;ミズキ科ミズキ属)が満開になりました。小さな黄金色の花が点々と木枝の至るところから吹き出しています。木全体が黄金色に輝くことからハルコガネバナとも呼ばれます。2012.3


 北海道から九州まで広く分布する落葉高木コブシ(辛夷)。早春に白い花が咲き出し、春の訪れを謳歌するかのように青空の中で花が乱舞する。花は小枝の先に咲き、ひらひらの白い6枚の花弁をもつ。開花の後、新緑が芽吹く。モクレン科モクレン属。2019.3


(春の野の花)

 カタクリ(片栗;ユリ科カタクリ属)。薄い赤紫色のカタクリの花が秘やかにかつ可憐に咲いています。花は6枚の花びらが反り返っていて、まるで春の陽光の下で森の妖精たちが背中の羽根を羽ばたきながら遊んでいるようです。落葉広葉樹林の林床などに生育する球根植物。スプリング・エフェメラルの代表格。2008.3


 ハナニラ(花韮)の清楚な白い花が植物園内の各所に咲き広がります。花の形はアマナに似ることから、セイヨウアマナ(西洋甘菜)とも呼ばれます。南米原産で明治時代に観賞用として帰化。ヒガンバナ科イフェイオン属 or ハナニラ属の球根植物。


 春の園内にオオイヌノフグリの星くずのように可憐な青い小さな花が咲き広がります。秋に芽を出して他の植物が繁茂しない冬に横に広がり、春に多数の花をつけ、春の終わりには枯れてしまうといった生態になっています。ヨーロッパ原産の多年草。日本に帰化し全国に分布。オオバコ科クワガタソウ属。2003.3


 コスミレ(小菫;スミレ科スミレ属)の花を何株か見つけました。花姿がタチツボスミレによく似ているが、細長い葉の形状が異なります。本州から九州の人里や山野に分布します。2018.3


 代表的な春の野花のホトケノザ(仏の座;シソ科オドリコソウ属)です。葉の様子が仏像の蓮座を連想させます。赤紫のきれいな花を咲かせているので目立ちます。本州から沖縄に自生する多年草。2019.3


   詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2022年3月)

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2022年2月 1日 (火)

いよいよ春の始動、2月の小石川植物園の風景


 2022年の正月もあっという間に過ぎ、立春の2月を迎えました。暦の上では初春になりますが、まだまだ寒い日も多いこの頃です。さらに、新型コロナのオミクロン株による感染者が急増して第6波に突入しています。従来のコロナ株に比べ重症化する人の割合が少ないとはいうものの、油断禁物です。

 さて、春が始動する2月の小石川植物園の様子を取りまとめてみます。

 小石川植物園では2月に入ると、梅林が賑やかになってきます。紅梅、白梅の花が咲き始め、メジロなどの小鳥も誘われるかのように集まってきます。ウメの花以外にも、カンザクラ、ツバキ等の木々の花や、春の妖精といわれるユキワリイチゲ、アマナ、フクジュソウなどの春の野の花も咲き出し、園内の散策も楽しみが増えてきます。上の写真は春の色に染まり始めるヤナギ池(2012.2)。

(木々の花)

 園内の梅林には数多くのウメの木が植えられていますが、2月から3月にかけて早春の青空の下、次々と紅梅・白梅が咲き出してきます。2003.2


 白梅の芳流閣。梅の花が咲くと、早速小鳥が集まってきて、花や蜜をついばんでいます。この小鳥は目の周りの色が白く、メジロです。2008.2


 紅梅の五節の舞。小鳥が花や蜜に集まってきます。小鳥の色がうぐいす色なので、当初ウグイス(鶯)かと思いましたが、調べてみると目の周りが白いメジロでした。2004.2


 園内にはツバキ園もあります。ツバキ(椿)もいろんな品種があって、この鮮やかな赤い色のツバキ(左)には柊葉椿(ヒイラギバツバキ)の品種名が付いています。2011.2


 園内の古井戸の近くにはカンザクラの高木があります。早春の頃に咲くのであまり人が集まりませんが、濃い目のしっかりとした花を咲かせ、青空によく映える。暖地の庭木に多く用いられる。


 年明けに咲き始めるシナマンサク(支那満作;マンサク科マンサク属)の花が満開です。無数のふわふわした黄色の花びらが青空に伸び伸びと広がっています。満開の花は花びらの数も多く力強い感じがします。マンサクという名は、春にまず咲くことに由来します。2013.2


(春の野の花)

 ユキワリイチゲ(雪割一華;キンポウゲ科イチリンソウ属)。群生するユキワリイチゲが小さな白い花を咲かせています。本州中部以西の暖かい地域の林内に生える多年草。スプリング・エフェメラルの仲間。2010.2


 アマナ(甘菜;ユリ科アマナ属)の花を道ばたの草むらで見つけました。まるで小さなチューリップのようです。東北地方南部から九州、奄美大島に分布する多年草。スプリング・エフェメラルの仲間。2016.2


 フクジュソウ(福寿草;キンポウゲ科フクジュソウ属)。まばゆい黄金色に春の喜びを感じます。北海道から九州にかけて分布し山林に生育する多年草。スプリング・エフェメラルの仲間。2004.2


 春の七草の一つハコベ(繁縷;ナデシコ科ハコベ属)の小さな花が咲き出してきました。島崎藤村の千曲川旅情の詩に「小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ 緑なすはこべは萌えず ……」 とハコベが登場します。全国の路傍や田畑にごく普通にみられる一年草/越年草。2016.2


  詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2022年2月)

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2021年12月 1日 (水)

紅葉・黄葉本番の年末、国内のコロナ禍がほぼ収束


 いよいよ年末です。嬉しいことに、わが国の新型コロナウィルスはほとんど終焉の状況になってきました。しかし、諸外国の依然として高水準な感染状況と比較すると、非常に不可思議かつ稀有な現象のようです。明確な原因が解明されていないので、モヤモヤ感が残ったままでの年越しになりそうです。


 11月末頃から冷え込みがグッと厳しくなってきました。東京の平地での紅葉・黄葉はこれから本番となり、晴れ上がる青空の下で枯葉を踏みしめながらの散策は最高の気分です。

 四季の植物12月セレクションに小石川植物園の12月の風景が収めていますが、その中から木々の紅葉・黄葉、色づく木の実、季節の花など目につくものを選んで紹介します。

(木々の紅葉・黄葉)

 イロハモミジ(ムクロジ科カエデ属)は東アジアに自生し、わが国では本州以南に分布する落葉高木。秋の紅葉の代表格です。隣接する大樹の黒い幹を、まるで無数のイロハモミジの紅葉が覆い尽くし、ラップアップしているようです。
2017.12


 植物園の各所に赤色、橙色、黄色など色とりどりのイロハモミジを見かけます。鮮やかな黄金色に輝くイロハモミジもあります。2015.12


 落葉高木メグスリノキ(ムクロジ科カエデ属)の鮮やかな紅葉が始まっています。奥まった場所に生えているため気が付く人も少ないようです。メグスリノキは日本に自生し、その名のごとく葉を煎じて服用したり、洗眼すると目の病気に良いとのことです。
2017.12


 植物園正門の近くで見事に黄葉している大樹イチョウ(イチョウ科イチョウ属)の迫力に圧倒されます。イチョウは中国原産の落葉高木で裸子植物。街路樹など全国で普通に見かけ、晩秋には見事に黄葉し、街中が黄金色に輝き出します。2017.12


 落葉高木ヘラノキ(箆の木;アオイ科シナノキ属)の黄葉が空中に点在しています。本州(紀伊半島、中国地方)、四国、九州に分布する日本固有種。ボダイジュやアメリカシナノキと同じ仲間で、ヘラ型の苞が付くことから和名が由来。2007.12


 ドウダンツツジ(灯台躑躅、満天星;ツツジ科ドウダンツツジ属)。日本原産の落葉性花木。初夏に小さな鈴状の白い花が満天星のように咲き、秋には美しく紅葉する。刈り込みに耐え小枝が密に出るので、生け垣等に多用されます。2012.12

(木々の花・木の実)

 インド、中国、ビルマなどのヒマラヤ付近の高地に分布するヒマラヤザクラ(バラ科サクラ属)。サクラの野生種の一つ。わが国にはネパール王室から贈られ、熱海市に植樹された。年末に可憐な花が咲き出す。2010.12


 香港の九竜半島が原産のグランサムツバキ(ツバキ科ツバキ属)。メタセコイア林に隣接した場所で大輪の白い花が咲いています。1955年に香港で発見され、当時の香港総督グランサム卿にちなんでこの名が付けられた。2004.12


 東アジアに分布する落葉高木イイギリ(飯桐;ヤナギ科イイギリ属)の赤い実がまだかなり残っています。年によっては、小鳥たちに食べ尽くされている時もあります。2018.12


 ムラサキシキブ(紫式部; シソ科ムラサキシキブ属)の紫色の木の実。北海道から九州、沖縄まで広く分布し、各地の林などに自生する落葉低木。初夏に散房花序になった淡紫色の小花が咲く。秋の紫色の果実は美しく、観賞用に栽培される。2018.12


 常緑低木コトネアスター(バラ科コトネアスター属)。5月~6月に白い花が盛んに咲き、晩秋に赤い実が付く。葉の部分に鋸歯がない、枝に棘が生えないなどが特徴。コトネアスターの栽培は比較的容易で生け垣などに用いられる。2005.12

(年末の野の花)

 黄金色のシマカンギク(島寒菊;キク科キク属)の無数の小輪の花が陽光を受け、ゆらゆらと輝いていました。近畿地方から九州の山麓の日当たりのよいところに生える野菊。九州北部一帯の海岸や島々などに大きな群落が見られたことから和名が由来。2004.12


 ワジキギク(鷲敷菊;キク科キク属)の小さな白い花が群れて咲いています。ナカガワノギクとシマカンギクの雑種。那珂川流域の鷲敷で発見されたのでこの和名が付く。2004.12


  詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2021年12月)

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2021年11月 1日 (月)

わが国は安定政権の継続、小石川植物園の晩秋の風景


 10/31に総選挙が行われ、その結果国民生活を守り、日本を守る自公安定政権が継続することになりました。ウィズコロナの状況下における新たな日本再生の取り組みが着実に進展していくことを願っています。

 さて、小石川植物園の晩秋の風景です。

 11月に入ると、各地から紅葉のたよりが聞こえてきますが、東京の平地では11月後半から12月にかけて鮮やかな木々の紅葉・黄葉を楽しむことができます。四季の植物11月セレクションに小石川植物園の11月の風景が収録されていますが、その中から木々の紅葉・黄葉、色づく木の実、季節の野の花など目につくものをいくつか紹介します。

(木々の紅葉・黄葉)

 アメリカスズカケノキ(スズカケノキ科スズカケノキ属)。黄色、橙色、褐色と色とりどりに染まっていて空中を舞っているようです。北米原産の落葉広葉樹。2012.11


 小振りなシダレザクラ(枝垂れ桜;バラ科サクラ属)の黄葉です。まるで黄金色の衣を纏っているかように幻想的な風景でした。2014.11

(木々の花・木の実)

 三浦半島や伊豆大島などに自生する常緑高木のシロヤブツバキ(白藪椿;ツバキ科ツバキ属)。わが国のツバキの原種のヤブツバキの白花種。2019.11


 赤い実を付けたコトネアスター(バラ科コトネアスター属)の一種。6月頃に白い花が咲いていました。常緑低木。2017.11

(秋の野の花)

 チョクザキヨメナ(猪口咲き嫁菜;キク科シオン属)。舌状花が円筒状の特徴的な形状をしています。オビトケコンギク(帯解紺菊)の別名があります。本州から四国・九州の平地にかけてふつうに見られる。ノコンギクの変種と言われる。2019.11


 リンドウ(竜胆;リンドウ科リンドウ属)の青紫色の花。リンドウの根を乾燥させて生薬の竜胆(りゅうたん)が出来ます。本州から四国・九州の湿った野山に自生する多年草。2006.11


11月の風景(四季の植物より)
  11月セレクション
  11月の Photo Gallery


11月の風景(季節のスケッチより)
  2020.11
  2019.11 皇居東御苑 富士五湖・三保松原
  2018.11 上 州(伊香保、榛名)


  詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2021年11月)


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2021年10月 1日 (金)

新展開の10月、小石川植物園の秋の風景


 10月に入って自民党の岸田新総理による新政権がスタートすることになります。厳しい内外情勢の中、安定した国政運営が強く望まれます。また、コロナの緊急事態宣言が解除され、いよいよ with コロナでの社会活動が始まろうとしています。ようやく明るい兆しが見えてきた感じがします。


 さて、小石川植物園の秋の風景です。暦の上では10月は晩秋となっていますが、実際には秋の入口といった感じです。鮮やかな木々の紅葉・黄葉が東京都心のような平地で見られるようになるのは11月から12月で、この頃が体感上の晩秋となります。四季の植物10月セレクションに小石川植物園の10月の風景が収録されていますが、その中から樹木の花、秋の野の花、木の実、紅葉など目につくものをいくつか紹介します。


 秋の山野に生える落葉低木ハギ(萩;マメ科マメ亜科ハギ属)。万葉集にも多く詠まれていて、古くから日本人に親しまれています。秋の野に紅紫色の小さな花を低木の細い枝に多数つけて枝垂れて咲きます。草本でなく木本だが、秋の七草の一つに数えられている。 2007.10


 落葉小高木ヘプタコディウム ジャスミノイドス(スイカズラ科ヘプタコディウム属)。中国原産で高地の崖地などに生える。8月~10月頃に白い唇状の花が木枝に咲きます。また中国名は七子花、英名はオータムライラック(autumn lilac)。春には新緑の葉が元気よく飛び跳ねているかのようです。2020.10


 日本固有種の落葉低木コツクバネウツギ(小衝羽根空木;スイカズラ科ツクバネウツギ属)。本州の中部地方以西、四国、九州に分布し、日当たりのよい丘陵地の雑木林などに生育する。2019.10


 背の高いセイタカアワダチソウ(背高泡立草;キク科アキノキリンソウ属)を園内の草むらで見かけました。形状のいい黄色の花穂を付けています。北米原産の帰化植物で河原や空き地などに群生する多年草。2012.10


 シュウメイギク(秋明菊;キンポウゲ科イチリンソウ属)の白い花が群生して咲いています。シュウメイギクの名前は、キク科のようですが、実はキンポウゲ科の植物です。中国から渡来し、京都の貴船地方に野生化した多年草。2019.10


 北海道~沖縄に分布する落葉小高木クサギ(臭木;シソ科クサギ属)。全国の日当たりのよい原野などに生える。8月頃に咲いた白い花の後、ピンク色の星形のガクの中心に紺色の種子が付く。ちょうど木の頂上部分に赤い花が咲いているかように見えます。
2019.10


 落葉高木トチノキ(栃の木;ムクロジ科トチノキ属。)。枝先の大きな葉は掌状複葉で、長い葉柄の先に倒卵形の数枚の小葉が掌状につく。晩秋に大樹の黄葉が輝き、木の下に栃の実が見つかります。日本原産で東日本を中心に分布し、特に東北地方に多く見られる。2006.10


 ハナミズキ(花水木;ミズキ科ミズキ属)。初夏には紅白の花を咲かせ、秋には木の葉が赤く色づいてきます。陽光で透かしてみると美しさが引き立ちます。北米原産の落葉高木でわが国のヤマボウシに似ることからアメリカヤマボウシともいう。2012.10


 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2021年10月)


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2021年9月14日 (火)

9月中旬、少し早めにヒガンバナやキンモクセイが満開



 9月中旬になってパラリンピックが終わる頃にコロナの感染者数に減少傾向が見られるようになり、やれやれといったところです。天気のほうも暑くなく寒くなく秋の季節に入った実感があります。久しぶりに小石川植物園を回って来ましたが、例年よりも少し早めにヒガンバナやキンモクセイの花々が満開になっていました。

(樹木の花)


 ヒガンバナ(彼岸花;ヒガンバナ科ヒガンバナ属)はちょうど秋の彼岸の頃に満開になり、昔から墓地に植えられ、故人を弔っているような感じがします。ヒガンバナは曼珠沙華の別名がありますが、サンスクリット語からきたもので天界に咲く美しい花という意味です。


 ヒガンバナは大部分が赤花ですが、白い花も希に咲いています。全草有毒で、特に鱗茎にアルカロイドを多く含む球根植物です。


 日本庭園の旧東京医学校の赤い建物の前の池のほとりで、珍しい八重咲サルスベリ(ミソハギ科サルスベリ属))の花が咲いています。通常のサルスベリの遺伝子変異体です。



 中国南部原産の常緑小高木キンモクセイ(金木犀;モクセイ科モクセイ属)の大樹が日本庭園の一角に生えています。例年10月頃に満開になりますが、今年は早くもこの時期に橙黄色の花が盛んに咲いていました。秋の代表的な芳香花木で、マスクを外すと甘くいい香りが漂っていました。




 中国原産の落葉高木のフクロミモクゲンジ(袋実木欒子; ムクロジ科モクゲンジ属)。細かい黄色の花が盛んに咲いています。


 海外では golden rain tree と呼ばれていますが、まさにその通りに木の下の歩道の地面は黄金色のオガクズを敷き詰めたようになります。

(秋の野の花)

 ムラサキシロガネヨシ(イネ科コルタデリア属)の花穂がたなびいていました。真白なシロガネヨシの仲間で紫色がかっています。


 中国に自生する多年草ホソバオケラ(細葉朮;キク科オケラ属)。根茎は蒼朮という生薬に用いられる。


 つる性多年草クズ(葛;マメ科マメ亜科クズ属)。赤紫色の花を見かけました。根からは葛澱粉が採れ、この根は葛根(かっこん)と呼ばれ、漢方薬として使われます。秋の七草の一つ。


 インド原産の多年草ウコン(鬱金;ショウガ科ウコン属)。白い花が大きい葉の根元に咲いています。ウコンは黄色の色素をもち、カレー粉やタクアンの色づけに用いられます。また、肝機能増進、癌予防などの薬効があり、生薬(鬱金)として用いられる。


 ミズヒキ(水引;タデ科イヌタデ属)。全国各地の日当たりのよい林床や林縁、路傍等に生育する多年草。ミズヒキの和名は、紅白に見える花序が水引に似ていることに由来。

(秋の実り)


 フシノハアワブキ(節の葉泡吹;アワブキ科アワブキ属)。山口県、対馬、奄美諸島、沖縄に分布する落葉または半常緑の高木。暗赤色に熟した球形の核果が沢山付いています。 琉球泡吹の別名あり。


 山野に分布する落葉低木コムラサキ(小紫;シソ科ムラサキシキブ属)。紫色の小粒の実が付きます。


 中国原産の常緑高木ガビハナミズキ(峨眉花水木;ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属)。集合果で球形の赤い果実が付いています。


 常緑つる性木本のサネカズラ (実葛;マツブサ科サネカズラ属)。液果が球形に集まった集合果が付いています。


 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2021年9月)

 

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2021年9月 1日 (水)

9月に入って秋の気配が漂う

 9月に入って夏の猛暑が落ち着き、秋の気配が漂うようになってきました。一方、コロナウィルスの感染が日本中に広がっていて、なかなか終息の見通しが立ちません。これから私たちがコロナに対してどのように向き合い、どのように社会活動を維持していくべきか新たなビジョンの構築が必要かと思われます。

〔9月の風景〕
 さて、小石川植物園を散策すると、四季折々の季節感あふれる風景、植物を楽しむことができます。これらの写真を四季の植物としてアップしています。

 9月の風景については
  ●9月セレクション  ●9月の Photo Gallery
としてまとめています。

(小石川植物園の9月の風景の例)

 秋の彼岸の時期に、植物園内の随所で燃える炎のようなヒガンバナ(彼岸花;ヒガンバナ科ヒガンバナ属)が満開になって咲き出します。ヒガンバナには曼珠沙華(赤い花をあらわす梵語)の別名があります。昔から墓地に植えられ、本当に故人を弔っているような感じがします。2008.9


 秋の七草は、野を眺めて風情を楽しむ秋の野の花です。植物園内でも夏から秋かけて秋の七草を愛でることができます。これは秋の七草の一つのフジバカマ(藤袴;キク科ヒヨドリバナ属)。花色が藤の花に似ていることから「藤袴」の名が付いたとのこと。本州~九州に分布する多年草でうっかり道ばたの雑草として見逃してしまいそうです。2008.9


 秋の野にひっそりと咲くいろんな野菊の花を見かけるようになります。菊まつりなどに展示される観賞用の和菊、洋菊などと異なり、豊かな秋の風情があります。左は、野菊のハコネギク(箱根菊;キク科シオン属)。箱根駒ヶ岳の山頂で見られることから、和名が由来。箱根を中心に富士火山帯の山地に多く分布します。2012.9


 9月に咲く樹木の花です。これは、秋口に細かい花を盛んに付ける落葉高木のフクロミモクゲンジ(袋実木欒子; ムクロジ科モクゲンジ属)。木の下の地面は黄金色のオガクズを敷き詰めたようになる。まさに、英名の golden rain tree そのものです。晩秋に真丸の種子が入った袋果が付く。中国原産の落葉高木。2014.9


 赤白色が交じったアオイ科フヨウ属の落葉低木スイフヨウ(酔芙蓉)の花です。一日花で、はじめは白色、のちに赤色に変わってしぼみます。「酔う芙蓉」ということから、この風流な名がついています。日本や中国、台湾などに自生するフヨウの園芸種。2005.9


 樹木に木の実を多く見かけるようになります。台湾に多く自生する落葉低木のニイタカガマズミ(レンプクソウ科ガマズミ属)にも赤い実が付いていました。ニイタカ山は台湾の最高峰です。2014.9

(各地の9月の風景)
 小石川植物園以外の9月の風景は以下の通り。
  2019.9  おわら風の盆 
  2015.9 信州(白馬五竜、戸隠神社)
  2011.9 箱根湿生花園(秋の山野草)


  詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2021年9月)


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