いよいよ紫陽花や花菖蒲の花がしっとりと咲く6月です
今日から6月です。クールビズの初日になりますが、通勤途中で観察してみると3割から4割位の人がノーネクタイでした。徐々に省エネの意識が浸透してきているようです。また、帰宅時になると日が長くなっているのに驚きますが、夏至は今月の21日です。暦上の入梅(11日)も父の日(20日)も今月です。

6月には梅雨入りが始まり、雨が多いという実感があるわけですが、「水無月」という月の呼称があります。妙な感じがしませんか。広辞苑によれば、「水の月」で、水を田に注ぎ入れる月の意、とあります。「無」の字が「の」の当て字だという説もあります。
このように暦・行事の話題が豊富な6月ですが、植物の世界では、アジサイ(紫陽花)やハナショウブ(花菖蒲)の花々が梅雨空に調和してしっとりと咲き出します。これ以外にも幻想的なネムノキ(合歓木)の花や、威風堂々のタイザンボク(泰山木)の花も印象的です。
→四季の植物「6月セレクション」

2006年6月の太宰府天満宮の中にある菖蒲池の風景です。ちょうど色とりどりのハナショウブ(花菖蒲)が見頃でした。菖蒲池には、高浜年尾の句碑がありました。「紫は 水に映らず 花菖蒲」

近くの白山神社では毎年この時期にあじさい祭りが開かれます。色とりどりの約3000株のアジサイ(紫陽花)が梅雨の中でしっとりと咲き誇ります(この写真は2009年6月)。境内には孫文の碑もあります。

ネムノキ(合歓木)は、幻想的な美しさを醸し出す赤紫色の花を咲かせます。夜になると葉を閉じるのでこの名が付いているようです(2005年6月の写真、小石川植物園にて)。芭蕉が象潟で詠んだ有名な句があります。「象潟や 雨に西施が ねぶの花」

タイザンボク(泰山木)は、樹上に威風堂々と白い巨大な花が咲き、王者の風格があります。高所に神々しく咲いている佇まいには畏怖の念すら感じます(2008年6月の写真、小石川植物園にて)。
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