ゆったりとした山形での夏休み:最上川、夏祭り……
旧盆を含む1週間、墓参りを兼ねて郷里の山形で夏休みを過ごしてきました。山形といえども残暑が厳しく、日中は30度を超える暑さでしたが、さすがにお盆を過ぎると朝夕がしのぎやすくなります。孫たちも一緒でしたので、その世話が大変でしたが、それでも田舎の空気を吸い、田舎食を食べたり、さらには恒例の夏祭りに興じたりしてじっくりと骨休みが出来ました。また、空いた時間には県内を縦走する最上川の眺望スポットを訪れてきました。

かつて松尾芭蕉は奥の細道の旅程で、ここ新庄市本合海の地から乗船して最上川で庄内へ下ったとされています。芭蕉と曽良の像と歌碑が建てられています。芭蕉は最上川を題材にして以下の2句を詠っています。
●五月雨をあつめて早し最上川
●暑き日を海にいれたり最上川
また、斎藤茂吉が詠んだ次の短歌も有名です。
●最上川逆白波のたつまでにふぶくゆふべとなりにけるかも

山形県内を縦走する大河の最上川には多くの眺望スポットがあります。この眺望は新庄市本合海付近のもの。最上川は福島との県境に近い吾妻山から発し置賜地方、山形盆地、最上地方、庄内平野を縦走して日本海に注ぎます。かつては舟運の幹線として利用され、内陸部の紅花や米が、酒田を経て主に上方に運ばれました。

東根小の校庭(旧小田島城趾)に日本一の大ケヤキがそびえています。樹齢1500年以上。手前の子どもと比べると、その大きさが実感できます。この大ケヤキに育まれるこの辺の子どもたちは、「ケヤキっこ」と呼ばれています。


夏のお盆の時期には地域ごとに工夫を凝らした夏祭りが開かれます。郷里の東根市では、地元の花笠踊りをはじめ、チアガール、フラダンス、ヨサコイ風のダンスなど、暑い夏の夜、皆さん思い思いに踊りまくっていました。

東根は四方が山に囲まれていて、東の奥羽山地から日が昇り、西の出羽三山の山々に日が沈みます。この日はちょうど夏スキーで有名な月山の辺りに夕陽が沈んでいきました。

東根はサクランボ生産が有名ですが、リンゴの産地でもあります。今はまだ青リンゴにうっすらと赤みが差している状態ですが、秋が深くなると真っ赤な美味しいフジ林檎に仕上がります。
この他にも、いろんな写真があります。
…> 季節のスケッチ (24年8月)
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