いよいよ冬型の西高東低の季節、山茶花や皇帝ダリアが咲き始めます

長い暑い夏も終わり、スーパークールビズが終わったと思ったら、11月に入り冬型の西高東低の季節の到来です。朝夕の冷え込みが厳しくなり、今日の北日本では相当の強風が吹いたようです。また、風邪がはやり始めたようで、体調管理に気をつけましょう。

(2003.11@小石川植物園)
今年の紅葉は、夏の暑さの影響で各地で1週間程度の遅れということで、東北の鳴子峡や日光のいろは坂がちょうど見頃を迎えているとのこと。都心の紅葉は12月がピークになりますが、小石川植物園では、いろんな樹木が色づき始めてきます。
例えば、これはナンキンハゼ(トウダイクサ科ナンキンハゼ属)の紅葉(15年11月)です。無数の赤や黄の木の葉が風に揺れ、キラキラと美しく輝いています。ナンキンハゼの実も付いているのですが、種皮が蝋状の物質で覆われていてハゼノキと同じようにロウを採取します。

(2007.11@小石川植物園)
紅葉が賑やかになる一方で、木々の花や野の花の数がめっきり少なくなります。この季節に咲き出す代表的な花はサザンカ(ツバキ科ツバキ属)です。いろんな園芸種が次々と咲き出します。この白い透き通るような花のサザンカは雪月花という風流な名が付いています(19年11月)。
童謡のたき火の「…… さざんかさざんか 咲いた道 たき火だたき火だ 落葉たき ……」の歌詞にも出ていますが、山茶花はこの季節の風物詩になっています。

(2007.11@小石川植物園)
草丈が3~4メートルものコダチダリア(木立ダリア;キク科ダリア属)も、この時期に咲き出します(18年11月)。初めてコダチダリアに出会ったときは、こんなに背の高い草花が存在するとはと、本当に驚いてしまいました。
コダチダリアはダリアの原種だそうで、悠々と青空にそそり立ち、優雅な花を咲かせています。この威風堂々の花姿からでしょうか、皇帝ダリアの別名が付いています。
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