早春の建国記念の日、梅の花が3分咲きになりました

(芳香を放つ紅梅「寒衣」@小石川植物園)
(建国記念の日)
立春を過ぎちょうど1週間経って建国記念の日を迎えました。この日は、紀元前660年に神武天皇が即位したとされる日に当たり、明治時代には紀元節として祝日に定められていたもので、昭和42年から建国記念の日として復活しました。
ただ、祝日法に「建国をしのび、国を愛する心を養う」と明記されていますが、最近では建国記念の日に政府の主催や後援による記念式典は開催されていません。「紀元前660年の建国」は遠い遠い昔の出来事なので実感がわきませんが、昨今の近隣諸国からの領土圧力により安全保障への関心が高まっています。いい機会ですので、各自がそれぞれの愛国心を涵養し、どのようにわが国を守るべきかしっかりと考えていくことが肝要だと思います。
(梅花薫る早春の風景)
さて、建国記念の日を含む3連休は好天に恵まれ、寒いながらも早春の日差しを存分に楽しむことが出来ました。この日は梅の香りが漂う小石川植物園を散策してきました。

奥の林地の小径の両脇には、スズカケノキやユリノキの巨木が立ち並んでいます。まだ冬木立のままでしたが、何となく春の気配が感じられます。

林地から坂を下りていくと、梅園が見えてきます。すると梅園の木の枝にモヤがかかったように、うっすらと赤みがかっていました。徐々に梅の花が咲き出してきたのが分かりますので、つい嬉しくなってしまいます。梅園全体としては、2分から3分咲きといったところでした。

梅園にはいろんな品種の梅の花が咲き始めました。「五節の舞」は賑やかに紅梅を付けます。紅梅の色の濃さに比例して香りが強くなるような気がします。

この勢いのある白梅は「月の桂」です。「五節の舞」の隣りに咲いています。先ほどの梅園のモヤの正体は「月の桂」と「五節の舞」です。

この紅梅は「大湊」です。雄しべの長さが目立ちます。紅梅といっても桃色ががかっています。これ以外にも3月中頃までいろんな梅の花が次々に咲き出してきます。

梅園から見た旧東京医学校の赤い建物の方向の眺望です。左後方には、サンシャインビルがそびえています。中央手前は菖蒲田になります。

園内の古井戸(かつて小石川療養所で使われていた井戸)の近くのカンザクラ(寒桜;バラ科)は、ほんの咲き始めです。カンザクラは大島桜と寒緋桜の交配種です。

昨年のカンザクラの満開は3月中旬でした。(24.3.20)

カンザクラ(寒桜)の根元の同じ場所に、花の中央部が黄色いニホンズイセンが毎年咲き出します。1月に咲くこともありますが、今年は2月に入ってからでした。

野の花も少しずつ咲き出してきました。この薄紫色の可憐な花はタチツボスミレ(立坪菫;スミレ科スミレ属)です。一輪だけ側溝の石壁にしがみつくように咲いていました。

ホトケノザ(仏の座;シソ科オドリコソウ属)も一輪だけ見つけました。葉の様子が仏像の蓮座を連想させます。赤紫のきれいな花を咲かせます。
これから、いろんな野の花や木々の花が次々に咲き出してきて賑やかになります。春爛漫の季節がもうすぐです。
…> 季節のスケッチ(25年2月)
| 固定リンク
「季節・風景・植物」カテゴリの記事
- 朝晩の冷え込み続き、植物園でも木々の紅葉が始まる(2025.11.07)
- 10月中旬、キンモクセイやショウキズイセン等の季節の花々(2025.10.17)
- 10月に入った小石川植物園、ようやく秋の気配が広がる(2025.10.03)
- 9月中旬の小石川植物園、ようやく彼岸花が咲き始める(2025.09.15)
- 葛西臨海公園のヒマワリ畑(2025.08.14)
「小石川植物園」カテゴリの記事
- 朝晩の冷え込み続き、植物園でも木々の紅葉が始まる(2025.11.07)
- 10月中旬、キンモクセイやショウキズイセン等の季節の花々(2025.10.17)
- 10月に入った小石川植物園、ようやく秋の気配が広がる(2025.10.03)
- 9月中旬の小石川植物園、ようやく彼岸花が咲き始める(2025.09.15)
- 猛暑一服の7月中旬、小石川植物園は深緑の世界(2025.07.12)
「社会・政治」カテゴリの記事
- 謹賀新年2024(2024.01.01)
- 謹賀新年2023(2023.01.01)
- 10月の街中は金木犀のいい香りが漂う(2022.10.01)
- 真夏の深緑の中にユリ、ハス、ムクゲなどの季節の花々(2022.07.01)
- 各地のアジサイ(紫陽花)の風景(2022.06.01)


コメント