秋の彼岸の連休、無数のヒガンバナで園内が真っ赤に染まる
先日の台風18号が猛暑を連れ去ってくれて、爽やかな秋晴れの日が続くようになってきました。そして早いもので、いつの間にか秋の彼岸を迎えました。この日は珍しく午後3時頃に小石川植物園に入園し、一面のヒガンバナ(彼岸花)で真っ赤に染まる園内の風景を楽しんできました。園内の日差しは、いつもと異なり午後から夕刻のものになります。

実は、猛暑の影響がどう出るのか気になっていたのですが、心配無用でした。園の入口のすぐ近くにあるヒガンバナの群生地に足を運んでみると、一面に真っ赤なヒガンバナが広がっていました。

ヒガンバナの大多数が赤い花ですが、希に白い花も混じっています。白花のものは白花曼珠沙華とも言われます。ヒガンバナは昔から墓地に植えられていて、まさに故人を弔っているように思えます。


ヒガンバナにはよくアゲハチョウが集まります。ヒガンバナは有毒植物ですが、アゲハチョウには何ともなさそうで、花から花へと飛び回り大好物の花の蜜を堪能しています。

ヒガンバナは園内の随所に咲いていますが、このヒガンバナの後方に、数多くの「小仏」が立ち並んでいました。本当にヒガンバナが故人を弔っているような風景です。実は、この「小仏」はラクウショウ(落羽松)の気根です。

ヒガンバナ以外の花も、少し見かけました。これはスイフヨウ(酔芙蓉)の花です。午前中の白い花の色は、この頃になるとピンク色に染まり、まるで酔いが回ってきたような風情です。

秋の七草の一つのフジバカマ(藤袴)も咲き出してきました。楚々とした白い花が、秋の野に似合っています。
…> 季節のスケッチ(25年9月)
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