12月上旬、木々の紅葉は最終ステージの輝き
12月に入っても、引き続き晴天が続いています。冬木立、新緑、夏木立と新年から続いてきた木々の衣替えのサイクルも紅葉・黄葉の最終ステージを迎えました。年末にかけてフィナーレの紅葉の輝きが見られます。この後は落葉して、再び冬木立に還っていきます。

小石川植物園では、晩秋の陽光にメタセコイア林が褐色に輝いていました。スギの先祖のメタセコイア(アケボノスギ;スギ科メタセコイア属)はやがて落葉し、凛とした樹形の冬木が、天まで届くかのようになります。

園内には沼地が幾つか残っています。その沼地の周りの木々も紅葉し深い秋色に染まっていました。手前からイロハモミジ、ソメイヨシノ、イチョウの木々が並んでいます。

この沼の左岸はヤナギの木、奥はラクウショウの大木。水面には無数のイチョウの落葉が浮かんでいます。

メタセコイア林の中に入って空を見上げた写真です。樹木の頂上が天空に突き出しているようです。

メタセコイア林の一角に白い大輪のグランサムツバキ(ツバキ科ツバキ属)の花が木枝に数多く付いていました。グランサムツバキは中国原産。

ラクウショウ(落羽松;スギ科ヌマスギ属)の大樹も見事に褐色に紅葉していました。ラクウショウは水湿地に生育し、気根を有する落葉針葉樹。

園の入口付近の大イチョウは鮮やかな黄金色。園内には、イチョウの大木が各所に生えています。


日本に自生するメグスリノキ(カエデ科カエデ属)の高木が真っ赤に輝いていました。メグスリノキは名の如く、葉を煎じて服用したり、洗眼すると目の病気に良いとのことです。

イイギリ(飯桐;イイギリ科イイギリ属)の高木の樹上には赤い実がまだ沢山残っていて、小鳥が盛んに啄んでいました。

園内の随所にサザンカ(山茶花(ツバキ科ツバキ属)の花が咲いていて、季節の彩りを添えています。

御茶ノ水駅近くの聖橋から少し下った所に建つニコライ堂教会が、街路樹のイチョウの黄葉に輝いているようでした。

御茶ノ水駅と小川町駅のあいだのエリアにオープンした複合施設「ソラシティプラザ」「ワテラス」。休日ランチに格好の場所。ニコライ堂から歩いてすぐの所にあります。
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