春の妖精のユキワリイチゲ、アマナ、フクジュソウが雨水の頃に咲き出す
24節気の雨水の頃の2月下旬 (2/20) 、気温も上がり春めいてきた小石川植物園を散策してきました。園内では春の妖精のユキワリイチゲ、アマナ、フクジュソウが咲き出しました。また、芳香広がる梅林では相当数の梅の花が開花し、賑やかになってきました。

春の陽光の下、日本庭園の大芝生では保育園の子供たちが楽しそうに遊んでいました。


春の妖精(スプリング・エフェメラル)の一つ、ユキワリイチゲ(雪割一華;キンポウゲ科 イチリンソウ属)が園内の群生地で咲き出してきました。

散策路の道ばたでひっそりと可憐に咲くアマナ(甘菜;ユリ科アマナ属)の花を数輪見つけました。アマナも春の妖精の仲間です。小さなチューリップのようです。

やはり春の妖精の一つ、フクジュソウ(福寿草;キンポウゲ科フクジュソウ属)の花が黄金色に輝いていました。

草むらでハコベの花を見つけました。春の七草のハコベ(繁縷;ナデシコ科ハコベ属)は、島崎藤村の千曲川旅情の詩にも登場します。「小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ 緑なすはこべは萌えず ……」

数多くの品種の梅の木が生えている梅林の風景です。新年からポツポツと咲き出しましたが、この頃には相当数の梅の花が開花し、かなり賑やかになってきました。いい香りが漂っています。

2月上旬から咲き出した五節の舞(ごせちのまい)。梅林の中で最も盛んに咲いています。

新たに咲き出したいろんな梅の品種を紹介します。これは白加賀(しろかが)。

道知辺(みちしるべ)。

蘇芳梅(すおうばい)。

古郷の錦(こうきょうのにしき)。

シナマンサクに続き、アテツマンサク(阿哲満作;マンサク科マンサク属)の花が咲き出しました。和名は最初に発見された岡山県阿哲地方にちなんでいます。

常緑低木のジャノメエリカ(蛇の目エリカ;ツツジ科エリカ属)。園内の本館の周りでピンクの壺型の花を多数つけていました。一つ一つの花が蛇の目のようです。

植物園の周りの歩道に沿っていろんなツバキの花が植えられています。散策する人が楽しむことができるように配置されています。
これ以外にも、いろんな写真をアップしています。
…> 季節のスケッチ(2019年2月)
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